偏見論法は、「クローン人間=コピイ人格」という「生物学的に間違った前提」 に基づくクローン人間禁止という措置は成立しないが、 「クローン人間=コピイ人間」という「社会的な事実」 を前提とする禁止は成立するという着眼点から成り立っている。
この論法では、偏見という社会的な事実を自然科学的な事実と同じだけの 必然性をもつものとして扱っている。 しかし、社会的な事実と自然科学的な事実とでは発生の確率がまったく違う。 その事実を除去したり迂回したりする可能性がまったく違う。 またその事実に対する社会的な責任が成立するか否かという点でも違う。 偏見の存在をあたかも客観的な事実であるかのように前提して、 立法措置をとることは結果としてその偏見に荷担することになる。---加藤尚武
早朝、悪夢で目覚める。一つは家に死体があって警察を呼ぶような話で、 もう一つは英語でアフリカの知らない地方について話している話。 部屋が呪われているのではないかと思いつつ、それからしばらくうとうとしてから 目覚める。ちょっとだけ勉強してからシャワー。
朝、某先生の車に乗せてもらってタスマニア大学へ。雨。 とてもよいセミナー室で朝から某ゲノム編集のワークショップ。 午前中のセッションでディスカッサント。なんとか乗り切る。
お昼を食べたあと、タスマニアの博物館へ。タスマニアンタイガーの 標本や南極探検の展示を見て勉強になる。ここにもジョゼフバンクスが。
昼下がり、また大学に戻り、午後のセッション。知財について。
夕方に初日のワークショップが終わり。それからみなで夕食。 歓談。
夜中、少し早めに帰宅。しばらく某氏とホテルの部屋で歓談。 もう寝るべし。
少し早めに起床。髭剃り、朝食、朝刊。ゴミを出すのを忘れる。
午前中は某講義の準備。お昼前に某外国人来訪。ルネで昼食をとりながら歓談。 ベジミートを食べてみる。
お昼すぎ、某講読。自然主義的実在論の続き。昼下がり、一件相談事。それか ら某翻訳作業。
夕方、少し雑用をしてから某府警へ。小雨。1時間弱相談。娘を保育園に迎えに 行ってから帰宅。
夜、夕食。夜中、食器を洗い、娘と風呂。それから娘と少し遊んでから就寝。
定時起床。娘とFaceTime、シリアル、朝刊、洗濯、シャワー。
午前中は研究室で雑用と某論文の推敲作業など。
お昼すぎ、中央食堂で食事。
昼下がり、某演習。フッサール。
夕方、雑用。雷雨。
夜、中央食堂で夕食。雑用。
夜中に帰宅し、閉店直前の本屋で週アスを購入。御所の回りを走る。結構距離 があった。寒いのでよくストレッチをして怪我しないこと。シャワー。NHKのシ ングルマザーズを見ていろいろ怖い思いをする。雑用。
真夜中、週アスを読む。KindleとかiPad miniとか欲しくなる。
もう寝ないと。
早朝に起き、ひげ剃り、朝食。
電車で国立に移動。途中、共和主義関連の論文を読むが間に合わず。
朝から夕方まで某学会の功利主義ルネッサンスのシンポジウムに参加。一番目 に発表というか話題提供。功利主義と公衆衛生という話。それ以降も一応まじ めに聞き、昼下がりからの全体討論にもまじめに参加する。あっという間に終 了。あとで主催者に聞いたところ、非会員の聴講が多くて盛況なシンポジウム だったらしい。
夜、慰労会に参加。ごちそうになる。飲み過ぎる。
夜中に電車を乗り継いで帰宅し、娘を風呂に入れる。娘が寝付いてから某翻訳 の再校の作業。まあ、一応終了したということで。
今週もいろいろ仕事があって大変そうだ。せいぜい風邪を引かないように気を つけよう。
朝、ゴミ出しのために起きてから、 二度寝。シリアル、昨日の新聞。 お昼ごろにシャワー。
午後、某献本先一覧の作成作業など。 希少資源のため、義理のある人だけに送ります。
昼下がり、米の買い出しに行ったあと、しばらくソファで寝る。
夕方、某妻の働く茗荷谷の某女子大に行き、某フェミの外国人の講演を聴く。 ちらほらと知っている方が。依存労働とかなんとか。 約2時間半、白熱まで行かないが、熱気のある講演会だった。 「わたしケアする人、ぼくケアされる人」ではいけないと遅蒔きながら悟る。
夜中、講演会に参加していた某氏らと一緒に、茗荷谷のアジア料理屋で夕食。 少しだけ飲む。真夜中に解散後、歩いて帰宅。
2007年にも風邪を引いているな。気をつけよう。 というか、やはり寝るのが一番。
去年買ったスキャナは、今は某リファレンスセンターで使ってもらっている。 現在はScanSnapを主に使用中。
定時起床。雨。髭剃り、朝食。
定時出勤(少し遅刻)。午前中は某氏と某院生の指導。
お昼すぎ、某購買部でスキャナ(EPSON GT-D1000)を購入。 半年以上前から買おうかどうか迷っていたもの。
夕方、某先生らと少し某相談。 それから某講義の手伝い。講義を耳で聞きながら、 某院生の報告スライドの手直しなど。たいへん。
夜、某妻博士と根津でラーメン。 それから某妻博士の実家へ。
明日から某所で学会。コンピュータの調子が悪い。
朝、早起き。髭剃り、朝食。
通常より一時間早く出勤していろいろ雑用。午前中は、その他、午後の某会議の準備など。
お昼は某ランチョン・セミナー。医療倫理学の学際性について。
お昼すぎから夕方まで、某会議。もうすぐ始まる講義について検討。
夕方、某院生の研究指導を二件。合わせて二時間半かかる。本日はこれにて業務終了。
夜、コーヒーを飲んで一服してから、帰宅。夕食をとってから、新聞を読み、 しばらくソファで死んだように眠る。
夜中、食器を洗ってから、一人でジョギングに行く。六義園を3周。全部で4.5キロほど。 右の太ももの付け根が痛くなるので、走る前によくストレッチすること。
帰宅してシャワーを浴び、少し焼酎のお湯割りを飲む。 『現代用語の基礎知識2009』が届く。
寝苦しくて目覚める。喉と鼻。 くすぶっていた風邪が悪化したようだ。 某妻の言うとおり、 昨日の朝に病院に行くのが正解だったか。 いつもながら読みが甘い。 朝になったら大学の診療所に行くか。
寝られないので、 眠くなるまでしばらく勉強することに。 ホットミルクでも飲むか。 →牛乳なかった。
Gmailのメールボックスを見ると、仕事がいろいろたまっていることに気付いたので、 何通かメールを書く。ちょっとずつ片付けていくことにしよう。
今日のこと。
昨晩はいったん帰宅後、真夜中に駒込で某氏と食事をしながら某相談。
寝室が和室になったため、早朝、まぶしくなって目覚める。 健康的で良いが、早寝するようにしないと体が持たないかもしれない。
朝、部屋の整理をしばらくしたあと、本郷の部屋に行き、掃除を済ませて 管理人さんにカギを返す。それから研究室へ。今日は一日某Bentham研究会。 途中少しウトウトとしながら、発表を五つ聴く。勉強になった。
夜、仙台からわざわざ来ていただいた某氏を囲み、居酒屋で飲む。 ビールをグラスで三杯飲んで酔っぱらう。
昨日に引き続き、よく寝た。
心に少し余裕ができたので、部屋の掃除。きちゃない。 扇風機もようやく押し入れに片付ける。
昼下がり、本三の喫茶店に行き、
最近コーヒーの飲み過ぎで尿がコーヒー色になっているので
オレンジジュースを飲みながら翻訳の校正。
日が暮れるとなんだか集中力がなくなったので、 店を出てしばらく散歩。三四郎池や安田講堂のあたりをうろうろ。 猫を二匹見かける。
それから某スタバに行き、翻訳の校正をついに終わらせる(万歳三唱)。 ほんとにたいへんで疲れた。Now let's move on...
研究室に来てしばらく作業。今夜はマンガ喫茶に行きたいところだが、 どうしようか…。
夜、上野に行き、中華料理。紹興酒を一杯。
御徒町の某ディスカウントストアによって帰宅する。
日記の整理をすると、 2000年と2003年に 「暗黙の同意」という言葉が出ている。偶然の一致だ。
今日のニュース
お昼まで爆睡。お昼から某摸擬倫理委員会。 帰宅してからまた爆睡。 なんなんだ。
早起き。なぜか早く目が覚めたので、ついでに起きてしまう。 あ、日本の7時はメルボルンの9時だからか。
洗濯をしようかと思ったが、雨が降るそうなのでやめておく。
いろいろ作業していると午前中はつぶれてしまう。
産経新聞の国語断想、昨日の内容も批判をしたかったが、 今日の内容もいろいろ批判したいことがある。 とくに、《「みち(道)」の「み」は神聖なものに付ける「御(み)」であり、 昔の人は道を神聖なものと考えていた。それなのに今の人は語源を忘れ、 道にゴミを捨て放題である。けしからん》というような、 語源の解説から規範を導きだそうとしている。
しかし、こういう発想には、 (1)語源解釈が本当に正しいのか、(2)たとえ正しいとしても、 なぜ現在共有されている意味ではなく、 かつての意味で理解しなければならないのか、 (3)昔の人がしていた通りに行動すべきなのか、 などの問題がある。とくに今回は「八百万の神」などに言及されるので、 (4)そのような宗教を信じない人はどうすべきなのか、 という問題も出てくる。
どうもこういう復古的発想にはなじめない。 この人は人々が漢字をもっと学び、 語源を理解すれば「戦後民主主義」の諸問題はあらかた片付くと信じているようだ。
今日のスヌーピーは実存主義的問いに対する答を提供している。と思う。
買ってきたお弁当を食べる。
眠い。首の左から肩にかけて、異常なほどに凝っている。どうしたのだろうか。
勉強中。臓器移植における推定同意の議論は、政治哲学における暗黙の同意論と 同じだな。明らかに同じ手の話だと思うが、 まだ誰も両者を結びつける論文を書いてないのかな。
昼下がりから、一部屋借りて某氏とプレゼンの練習。 発表の準備が数日前に終わっている珍しいケース。 プロメテウスを目指す者としては、これからもこの調子で行きたい。
某ミーティング。オーストラリア珍道中についての発表はまずまず。 終わったあと、どっと疲れが出る。 しかし、臓器移植の発表の準備をしなければ。
さて、もう帰ろう。
帰宅して、『白い巨塔』を見る(またビデオを取り損ねるところだった。 予約の時間をいつも間違えてしまう)。財前助教授、ピンチ。 政治とか戦争とかいうものは、誰か一人がその気になると、 まわりの人々も巻き込まれずには済まされないもののように思える。
またミソラーメン。うまい。
朝起き、洗濯、シリアル、風呂。
新聞。23例目の脳死判定が出されたとのこと。
英国の官営郵便(コンシグニア--また名前を戻すそうだが)が郵便事業の 独占状態にあぐらをかき、怠慢だという話。配達途中に紛失する封書や小包は 毎週40万通にのぼり、二週間以上の遅配も毎週10万通以上あるという。 あてにならないな、これでは。
新聞を読み、ちょっと某君のスミス論文を読む。おもしろい。
ちょっとバトラーの勉強。
『千と千尋の神隠し』 をビデオ屋で借りてきて見る。 千尋がワンダーランドでの体験を通じて成長する(礼儀を身につける)姿を描く。 千尋が学んだ教訓: 老人には礼儀正しくすること。 迷子になったときに困るので自分の名前は忘れないこと。 お金をくれる人に付いていかないこと。 親がブタになっても助けること。C+。
暗くして見ていたら眠くなった。
というわけで、すこし寝てしまう。
夜、カレー (昼もカレー。明日もカレー)。
明日の授業の準備。あれ、もう一日が終わってしまう。 あ、洗濯物を入れるの忘れてた。
机に向かっている時間…6.25hr
今日の勉強時間…5.25hr
マルクス係数…0
う〜ん、ニューヨーク大変だなあ。 実は日曜の朝日新聞に出ていた 「ニューヨーク一人二万円」 旅行に行こうかと思っていたのだが、 一緒に行ってくれる人もいないし、 この様子ではキャンセルされる可能性もあるので、断念することにした。
某君がよく食べているチキンラーメンがおいしそうなので、 今日買ってきてさきほど作ってみたが、あまりおいしくない。 これが隣の芝というやつか。
どうやら風呂のガス湯沸かし機が再びイカれた模様(以前、 99年3月末ごろに修理をした)。 明日ガス会社に電話すべし。
しばらくThe Guardian Weeklyを読む。terrorismの定義は難しいという話とか、 英国に移民してくる人々にcitizenshipの授業や英語の授業を強制的に 受けさせるのは自由主義に反するかどうかとか。
お、virgin radioにミック・ジャガーがゲスト出演している。 8年ぶりにソロアルバムが出るらしい。お、ボノとのデュエットもあるようだ。
昨日はラジオから流れてくる「悪魔を憐れむ歌」を聞いているうちに寝てしまった。 朝起きれず、お昼すぎまでコタツで爆睡してしまう。
学校学校。
昼下がり、こないだ英国から送られてきたUtilitasに印刷の問題で 読めないページが多かったので、それを郵便局で送り返したあと、 授業に出席。 わいせつ概念についての発表と、女性の就職問題についての発表。 そのあと下宿に戻る。
うどんを食べながらテレビでニュースを見ていたら、 JTBのニューヨーク2万円のやつは定員300名のところ、 すでに3000人以上の申込があったようだ。さもありなん。
コタツでしばらく寝てしまう。ちょっとノドが痛くなる。 起きてから鮭を焼いて食べる。明日はカレーの予定だが、 米がもうないので買ってくる必要あり。
民主党の鳩山代表によると、 「狂牛病」という言葉は牛の権利を侵害しているんだそうだ。 ということは、 もちろん狂犬病は犬の天賦の権利をずっと犯しつづけていることになる。
わ、この鳩山氏の発言は英国でも報道されてるようだ。 英国でもずっと`mad cow disease'だからな。
昨日、 たまにはバックアップを取ろうかと思ってCD-Rのアダプタを ソケットに差しこんだところ、 うっかり変圧器をかますのを忘れてしまい (タコ足配線にしていたので気づかなかった)、 コンピュータが凍るので変だなあと5分ぐらい首をかしげていたら、 コンセントのあたりからいやな臭いがするので、 ようやく自分の誤ちに気づいた。 しかし、ときすでに遅く、高熱に苦しみ悪臭を放つアダプタはすでに死んでいた。 火事にならないだけよかった。 [現場写真: 焼死したアダプタ]
しかたないので今朝、トテナムコート通りの電気街に行き、 代わりのアダプタを探す。 何軒かまわったあと、 ようやく代用できそうなアダプタが見つかる。 FujiFilmの5V1.5Aのアダプタ。元のやつは1.7Aだったが、 その場で試したところ問題なく使えることがわかった。 値段は約30ポンド。 一瞬で5000円札を焼いてしまったのかと思うと涙が出そうになった。 しかも今度のは220Vのイギリスのコンセント用なので、 日本に帰ったらまた買わないといけない。
ただ、寮に戻って気付いたのだが、このアダプタはおれの使っている デジカメにも使えることがわかった (というか、もともとデジカメ用のアダプタだった)。 不幸中の幸いと言うべきか。 以下は試しに部屋で撮ってみた写真。 電池を使っているときはあまりこういう無駄な遊びをする気になれない。 [写真: コンピュータの中のコンピュータ、習作]
暗黙の同意論のつづき。ヒュームが、 暗黙の同意論に反対して提出した議論、すなわち 「市民が国家にしたがうことに暗黙に同意したというのは、 ある人が眠りから覚めたら船に乗っていて、 しかもすでに大洋に出ている状態で、 船長に『いやしくも船に乗ってるんだから、 船の上での義務を果たすことに暗黙に同意したとみなされて当然だ。 文句があるんだったら海に飛びこむんだな』というのと」 という反論がどのていど有効かという話。
すこし形を変えて、 「わたしがヨットに乗っていると、 沈没した船の乗客の一人がわたしの船に乗ってきた。 わたしは彼をこころよく迎えいれたが、 彼からの明白な同意がなくても船の手伝いをすることに暗に同意したと考える」 だとどうだろうか、もしこの場合に暗黙の同意論が成り立つとしたら、 国家に対する義務はヒュームの例とこの例のいずれと類比的かという話になった。
が、こういう場合、 もしその乗客が船上の仕事をしなかったら、なんて非難するだろうか。 「おまえ、手伝うって暗に同意しただろっ」って怒るだろうか。 いや、たぶん「船に乗ってるくせに協力しないなんて、フェアじゃない」 って非難するんじゃないだろうか。 いや、「ここっ、この恩知らずめっ」だろうか。 とにかくこの場合、「暗に同意しただろう」という非難だと、 「そんな同意してないよーだ」と水かけ論になるのは目に見えているので、 とても役立ちそうにないと思うのだが。
というわけで(というわけでもないが)来週は、 親に対する義務の議論と、感謝の議論およびフェアネスの議論。 (同じような話を以前にも書いたが、 それはたぶん現代政治理論の授業の内容だと思う。 同じシモンズの本を使っているので二度同じようなことを聞いている)
以前にも書いたが、この授業の講師は「反省的均衡」(自称)の方法論を用いており、 一時間の授業中`Let me give you an example.'を10回ぐらい繰り返して、 例をふんだんに挙げる。 具体例を挙げること自体はおもしろくていいのだが、 ゆるいアナロジーで話を進めるので、 学生の中には「それはぜんぜん違うんじゃないの」 と考える不満分子も少なからずいるようだ。
[追記: 暗黙の同意論のところでおもしろい例が挙げられていたので 忘れないように書いておこう。 成人間の性行為は同意がなければ暴行とみなされるが、 かといって合法的性行為がすべて明白な同意のうえでなされるわけではない。 たとえば、二人で書類にサインしたあとになされたり、 「さあっ、これから性行為しましょうっ」「ええ、そうしましょっ」 と口で同意してからなされるわけでは(必ずしも)ない。 したがって、こういった場合は明らかに暗黙の同意が 有効なものとみなされている。 とすると、有効な暗黙の同意もあれば無効な暗黙の同意もあるということになり、 両者を区別する基準が問題になる]
今日はジョン・フィニスの自然法思想の勉強。 フィニスによれば、 われわれが「開花した人生」を送るためには、 次の七つの「善きもの」が必要である。 知識の追求(好奇心)、健康、遊び、美的経験、 友情、実践的理性、宗教。 開花した人生を送るためにこれらが必要であることは自明(当然)であり、 疑問を持ってはいけない。 ほかの善きものはすべてこの七つのいずれかの組み合わせである。 (あれ、「恋愛」は友情に含まれるのかな?)
こうした善を促進するために、九つの「実践理性の要求」が提示されるが、 これが自然法であり道徳原則である。この要求には、 「合理的な人生計画を持つべし」とか、「恣意的に他人を差別してはいけない」 などが含まれる。
というわけで、フィニスに質問すると次のような答が返ってくるようだ。
「どうして知識の追求や遊びが人間にとって善いものだって言えるんですか」
「あたりまえなことを訊くのはやめなさい」
「ではなぜ善いものは七つあるんですか。宗教的な数と関係あるんですか」
「宗教は関係ない。あくまで理性だ」
「では、どうして実践理性の要求にしたがって行為しないといけないんですか」
「善を促進するために合理的だからだ」
「どうして善を促進しないといけないんですか」
「うっ」
というかどうかはわからないが、 この質問に対してはデウスエクスマキナな答を用意しているようだ (神様が登場して問題解決する)。
3時。死にたい。しかし、そういうわけにもいかない。 考えろ。思考しろ。最後まであきらめるな。
5時。発表原稿を読み上げてみる。うむ。 20分ほどで読み終わってしまった。うむ。 発表時間は30分。質問が10分。 うむ。どうするのか。うむ。
気分が紅葉しだした。うむ。 マーシャルアンプでギターを思い切り鳴らしたい。 しかし、今後の発表の場は、ライブハウスではなく学会の会場なのだ。 はたしておれは学会発表が楽しめる人間になれるだろうか。うむ。
6時だ。うむ。やばい。うむ。
ああっ。7時だっ。うむ。やばい。うむ。遅刻する。うむ。 プリントアウトせねば。うむ。 ヒゲを剃ってスーツを着なければ。うむ。
わああ。コピーコピー。うむ。 スーツスーツ。うむ。あ。しまった。ヒゲヒゲ。 うむ。わああ。時間が。行ってきまーす。
うむ。
性懲りもなく、研究室のソファで爆睡。 某寺の鐘の音で目覚める。
わ。今日は13日の金曜日か。 背後から刺されないように注意しなければ。
ベンタムの勉強。捗らず。
朝、喫茶店でモーニング。 それから下宿へ。
下宿で昼ごはん。洗濯。 フライドポテト、 かぼちゃの煮付け、 キャベツのサラダ、など。
こたつでしばらく寝てから、大学へ。 久しぶりのベンタム読書会。
・おわっ、いつのまにやら11月もすでに13日。現在、倫理学入門書読書会の準 備中。
・そういえば、ぼくも1ヶ月ほど前に兄に勧められてから、ずっとキシリトー ル(×キリシトール)のガムを噛んでいる。慣れるとなんで も良くなってしまうが、少し値段が高いのが悲しいところ。(っていっても、 一日一本も消費しないんだから、たばこよりもよっぽど経済的だが)
・明日はカントの嘘論文の読書会もあるので、朝早く起きて予習をしなければ ならない。金曜日にもドイツ語の訳文を作る宿題を提出しなきゃいけない。あ ああぁぁ…。
・というわけで、そろそろ下宿に戻ります。
・岩波文庫で復刊された『人間知性論』(大槻春彦訳、全四巻)をルネで購入。 喫茶店でモーニングを食べた後、哲閲でOEDを使い、benovolenceとprudence、 communityとsocietyの意味を調べる。よくわからん。
・カント嘘読書会終わり。次回は月曜日夕方5時から。
・これから倫理学入門書読書会。
・倫理学入門書読書会(「自然法」の巻その2)終わり。皆で夕ごはん。
・皆で「実哲研第20号記念号」を売り上げを10倍伸ばす方法を考えた。
・一つは以前から言っているように、皆で手分けして一冊ずつ「加藤尚武」の サインを書く。
・もう一つは、今週末の関西倫理学会の会場で、「関倫名物実哲研弁当」を売 り出す。これは、弁当に実哲研が一冊付いて来る、という世にも素晴らしい弁 当である。
・同じ趣旨で「関倫名物実哲研生ビール」、「関倫名物実哲研ラガールカード」 なども販売する。
(…冗談なので本気にしないように)
・ちょっと寝てからまた来る。では。
昼過ぎ。昨日は教授も助教授もみんなクワイン見に行くって言うんで、ついつ い学校に来ず家で昼過ぎまで寝てしまった。あああなんて優雅な学生生活っ。 うらやましかろっ。
というわけで昨日はほとんどなんにもしなかったわけですが、夏休みにしこし こ作っていたベンタム の年表をホームページに載せようと、深夜になってから猿のように働いて ました。役に立つ人には役に立つかもしんない(あたりまえだ)。
そのせいで今日も昼まで熟睡。うらやましかろっ。ところで前に東大に相互利 用で頼んでいたライオンズのbook reviewが届いたので、附 属図書館に行くと、なぜかその雑誌は東大にはなく、(しかも東大にしかなかっ たはずなのに)放送大学からコピーが届いていた。しかも富士銀行に代金を振 り込んで来ないとコピーがもらえない。け、けちっ。
今からバンドで作っているテープのミックスをしに友達のうちへ。めんどくさ いめんどくさいめんどくさいっ。
夜。友達が家にいないのでテープのミックスが出来ない。しかたがないから学 校に戻ってきて、ヘーゲルの授業が終わるまでぶらぶらしていた。授業が終わっ たのでここに来ると、Macの電源が落ちている。あっ、こわれたこわれまし たついにこわれましたっ。と思い、けったりなぐったりいろいろやっていると、 さっきぼくが一度リセットしたときにただ電源を入れ直さなかっただけだった、 ということが判明。す、すんませんっ。
今からバンドで作っているテープのミックスをしに友達のうちへ。なんか一日 勘違いしていたらしい。今日は徹夜か?また夜にここに戻ってくるかもしんな い。
深夜。加藤先生、白水氏、小林さんがいらっしゃる。あんまりすることもなし、 友達のとこでミックスの続きをするか。