私は、夜を徹して学び、労し、説き、教えました。 それはすべて、あなたへの愛のためでした。
--トマス・アクィナス
少しだけ早起き。昨晩よく寝られなかったらしい娘も一緒に起きてきて しまったが、少しだけ某翻訳作業。朝食、朝刊、髭剃り。
娘の体温が少し高いので、保育園はあきらめ、吉田の小児科に連れていく。 風邪薬をもらう。そのあと、娘は某妻に任せて大学へ。午前中は某予習や 某面接など。お昼は適当に部屋にあるものを食べる。
お昼すぎ、某講読。ようやく第10章を読み終わる。説明と正当化。
昼下がり、郵便局とスーパーで用事を済ませてから帰宅。 夕方から某外国人らを招いて簡単なパーティ。 娘は熱が高く 薬を飲んでいたこともあり、途中で寝てしまったが、 某外国人先生の娘さんらも一緒に楽しく飲み食いした。某妻に感謝。
夜、一度起きた娘が再度寝たのでしばらくメールの返事など。 あっという間に夜中になる。やるべきことが山積しすぎていてつらいが、 メールボックスのメールが少し減ったのでよかった。
定時起床。髭剃り、シリアル、朝刊。
朝、娘を乗せて一緒に自転車で百万遍に行き、買い物。少し鴨川に立ち寄って から帰宅。
それからタクシーで衣笠に移動。某関西倫理学会に出席。午前中はまじめに個 人報告を聞く。お昼は学生向けの定食屋で昼食。
午後は司会を少し。それから夕方まで個人報告を聞く。総会。某氏が学会賞受 賞。おめでとうございます。あと、某委員に選ばれたようだ。
夜、懇親会。夜中、二次会。よく飲む。知り合いとばかり話さず、知らない人 と懇親しないといけない。
少し遅めに起床。娘とFaceTimeしながらシリアル、朝刊、シャワー。洗濯物は 昨晩しておいた。
午前中は某翻訳作業など。お昼ごろに京都駅へ。しばらく待合室で作業をして から、新幹線に乗る。弁当。
昼下がりに名古屋に着き、そこから乗り換えて松本へ。ひたすら某翻訳作業。 夕方に松本駅で某妻と落ち合い、ホテルにチェックインしてからもしばらくい ろいろ作業。
夜、居酒屋で夕食。鯉を食べたり昆虫を食べたり。日本酒。
夜中に帰宅。松本は市街はおしゃれだがすでに寒い。
定時起床。ゴミ捨て、ひげ剃り、朝食。
某娘を保育園に送ってから、本三の喫茶店でしばらく考え事。
お昼、某ランチョンセミナー。公衆衛生におけるナッジを批判している論文に ついて。
お昼すぎ、某科研費申請書類の手直し作業。
昼下がり、某院生と某コメンタリ作成作業。夕方に一件某病院での会議を挟ん で日が暮れるまで。
夜、しばらく雑用。某校正ゲラに朱を入れたり。それから帰宅し、新聞、夕食。
夜中、娘を風呂に入れる。食器。 真夜中、娘を寝かせてから『わたしを離さないで』を見る。サバイバルロッタ リーが現実化した社会におけるドナー候補者の人生と恋愛を描いた、よくでき たSF映画。映像は美しく、情緒があってよかったが、SF度はそれほど高くなく、 状況設定も今一つわからずモラルジレンマらしいものもないため、学生に見せ て議論するような映画ではない。そういう意味での実用性は低いが、若者の短 い青春と死を描いた心に残る映画。B
定時起床。シャワー、朝食。
午前中は某氏と一緒に湘南台の某大学へ。臓器移植の講義をする。
お昼すぎに終了後、急いで本郷に戻ってくる。某ラーメン屋で酸辣麺を 食べたあと、某研究会。2時間弱。
夕方、しばらく研究室で雑用。夜に地下鉄で帰宅。週アス購入。
夕食後、週アスを読んでからしばらくソファで寝る。
夜中、食器を洗い、新聞を読む。
真夜中、また雑用。DVDを見ようかと思ったが時間切れ。 喉の調子も今ひとつだし、もう寝よう。
朝、少し遅めに起きて、シャワー、朝食。
書籍部で週アスを購入してから少し遅めに出勤。午前中は雑用。
お昼すぎ、某先生らと某相談。某氏が風邪(インフルエンザ?)気味だというので、 2時間ほどで終了。
夕方、少し雑用。仮眠してから某功利主義アワー。
夜、風雨が強くなる。夜から急激に寒くなる。そろそろ手袋を入手しないと。
帰宅して夕食。新聞とWiiなど。
朝、早起きしてシリアル、朝刊、シャワー。
早目に某妻と一緒に家を出て、電車を乗り継ぎ、久里浜へ。 そこから東京湾フェリーに乗って、房総半島の金谷港へ。 神奈川から一気に千葉に行けるというのはすごい。
港のレストランで昼食(味はひどかった。期待していたのに…)。 それからロープウェイに乗って鋸山へ。 日本寺という巨大な禅宗の寺を拝観する。
元々は行基が開山した寺だそうだが、廃仏毀釈運動の被害を蒙ったり、 昭和14年には火事で堂宇を失ったり、戦中は軍の要塞に使われたりと、 かなり悲惨な歴史を持つ寺らしい。ただ、東京湾の見晴らしはよいし、 階段を上り下りする体力があれば、かなりおもしろいところ。 ローマかギリシアの野外劇場のような石切り場などもお勧め。
帰りはロープウェイを使わずに下山。 これが相当大変で、二人ともかなり疲弊した。 山道を歩くのはおもしろいが体力に自信がないと勧められない。
金谷港でおみやげを買ったあと、再びフェリーに乗って久里浜へ。 京急の久里浜駅まで歩く(行きは急いでいたのでバス)。 商店街を歩いてみるが、日曜だからかほとんど閉まっていたので、 駅ビルの回転寿司で早目の夕食。なかなかうまかった。日本酒を一合。
それから電車を乗り継いで帰宅。途中、よく寝る。 なかなかの冒険旅行だった。
なんとか起きて、ゴミ捨て、シャワー、朝食。 スーツを着て地下鉄に乗り、 本三の某スタバで朝刊を読んでから定時出勤(少し遅刻)。
今日のこと。
定時出勤(少し遅刻)。午前中は新聞と某テキストの執筆を少し。 お昼は某ランチョン・セミナー。治療中止に関するフランスの状況。
お昼すぎから某教授と一緒に某院生のシンポの発表の指導。勉強になる。 昼下がり、テキストの相談を少し。そのあと、 購買部でおにぎりをいくつか買ってきて、再び某院生のシンポの発表の指導。 おかげでようやくなんとか形になったようだ。
だが、自分の発表の準備はまだぜんぜん終わっていない。 10日引越し、12日学会発表、20日テキスト〆切、20日某雑誌〆切と 盛りだくさんのスケジュールだが、落ち着いて並行して進めて行くこと。 がんばれ。
composure, serenity, self-control, tranquillity, fortitude...
夜、プールで泳ぐ。少しサウナで精神統一をしたあと、 腕だけで500Mを2回、足だけで250Mを2回、 最後に腕と足を使って200M。腕と足の連携の練習も必要だ。
ジムを出ると、貧血気味でフラフラ。某海鮮丼屋で栄養補給をしてから、 図書館に行き、2時間ほど真面目に発表の準備。 途中10分ほど居眠りをしたときに鼾(いびき)をかいていないか心配。 閉館になったので出てくる。
某コンビニで買物をしてから帰宅。疲れて動けないので、しばらく休憩。
メモ。文章はできるかぎり簡潔に。話すときも同様。 ただし、人に誤解される余地を残さないように気をつけなければならない。 `To err is human.'という言葉があるが、 `To be misunderstood is human.'でもある。 「わたしは誤解されやすい性質で…」というのは甘えだ。それではいかん。 Oh Lord, please don't let me be misunderstood. いや、神に頼ってもいかん。 誤解されないよう極力努めること。
しばらく某発表の準備をしたあと、部屋の片付け。ダンボール2箱(通算8箱)。 本棚をもう一棹片付ける。明日は休日なので、 ダンボール6箱、本棚1棹を目指そう。がんばれ、プロメテウス。
今日のニュース
寝不足で眠い。
朝、某勉強会。昼、某氏らと四人で昼食。いわしのタタキ定食。
それから、集中して翻訳の校正をするために、某スタバへ。 2時間半ほど集中してやったらかなり疲れた。 もっと集中力が持続するよう修業しなければ。
とりあえず、翻訳の校正が一通り終わった。 プールで泳いだら、明日の発表の準備をしなければ。 風邪を引かないように注意しよう。
プール。55分で2.35キロ。戻ってくるとどっと疲れている。 明日の準備をしたら食事をして帰宅しよう。
夜、研究室でうだうだしていたら、同僚の某氏から電話があり、 ひさしぶりに夕食を食べに行くことになる。 春日の少し高級な居酒屋で刺身を食べながらいろいろ密談。 ビール一杯、日本酒一合。
さて、なんとか明日の準備をしなければ。
BBCラジオでドアーズの`Rider's on the Storm'がかかっていたので、 アメリカにいたときに見た映画(『ドアーズ』)での メグ・ライアンがかわいかったなあ、とか、 同じアメリカにいたときに『メンフィス・ベル』 を見に行くとホストファミリーに偽って 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を見に行き、 あとでバレて怒られたなあ、とか。 映画館でバイトしていたのが同級生で、 彼から話が伝わってあとで怒られたのだった。 あの町はほんとに小さいコミュニティだったので恐ろしかった。
それはともかく、行く準備をしなければ。
明日7時起きればなんとかなることがわかった。 もう少し翻訳の校正をしたら、寝よう。
まだ起きてる。結局、翻訳の校正の仕上げに2時間以上かかった。 早く寝ないとたいへんだ。
今日のニュース
昨夜は爆睡。朝起きて新聞を読み、 自転車で秋葉原へ。自宅から10分で行けることを知り、驚く。
まず某東芝PC工房に行き、リブレットのアダプタとPCカードの接触不具合 について尋ねる。アダプタは純正で1万円近くすることがわかり、 PCカードの接触についても、修理すれば最低2万円はかかると言われる。 Dynabookの気になるノイズ音については、 一応様子見のために預かることはできるが、10日かかると言われ、 面倒なのでまたにしてもらう。
それから他の店でiPod mini用のリモコン付ヘッドホン(iPodのものと同じ)を購入。 便利になったが、いろいろ高く付くなあ。 iPodはアクセサリが多いので驚く。 ついでに光学式の小さなマウスを二つ購入。
さらに、しばらく中古屋でアダプタを探したが、見つからないので 純正のを買おうと某東芝系ショップに入る。 一応互換のある安いタイプはないかと尋ねると、 4000円ぐらいであることがわかったので、そちらを購入。よかった。
さらにもうすこしあたりを探索。 掃除機の紙パックが必要だったので、それも購入。 食事を済ませてから研究室にやってくる。 懸案の事項がいくつか片付いてすっきりする。
昼下がりから某ミーティング。 授業の話や、某テキストの話。 長丁場なのでうんざりしている人もいるようだ。 一応司会役をしているので、 どうやって積極的に参加してもらうか、 工夫する必要があるかもしれない。
夜、研究室の方々に少しカレーをおすそわけになる。 食後は雑務とテキストの書き直し。
某氏と某居酒屋で飲んでから帰宅。
早寝早起き。昨夜は暖房を切って寝たら、かなり寒かった。
昨日たらふく食べたはずなのに、なぜかお腹が減っている。
マウント・バッファロー・シャレー(バッファロー山荘)に到着。
朝、タクシーに乗ってホテルからスペンサー・ストリート駅へ。 待ち合わせ時間の一時間前に着く。タクシーの運転手は日本語好きの人だった。
しばらく駅のオープンカフェのようなところで時間をつぶしたあと、 駅のプラットフォームに行くと、すでに某クーゼさんが待っていた。 思っていたより背が高く、陽気なおばさん。
隣に乗り合わせた老人はブリズベンで生化学を教えていた人で、 今は退職して病院などで研究倫理委員会などに参加しているそうだ。 科学の話、オーストラリアの話など、いろいろ教えてもらう。
ジャズ・フェスティバルがやっているワンガレッタで電車を降り、 そこからバスに乗り継いでバッファロー山荘へ。 ここはメルボルンにとっての軽井沢とでも言うべきところらしい。
部屋は机に電気がないことを除けば、たいへん快適。 カバンの中を探してもコンセントの変換器が見つからないので、 昨日泊まったホテルにを忘れてきたかと思って絶望するが、 よくよく探したら見つかった。よかった。
2時間ほど山歩き。 この山の大半の樹木はユーカリの木(eucalyptus)のようだが (snow gumと呼ばれる種類だそうだ)、 今年の1月に大規模な山火事があったそうで、 ほとんどが枯れていた。炭焼になっている木もかなりあった。 元通りになるまでには10年以上かかるようだ。
散歩と称して5キロ近く歩く(だまされた)。 こないだ行った長野の白樺湖付近のような、 見晴らしのよいところ。湖もあるらしいが、 滝を一つ見る。
夕方、全員で集まって簡単な自己紹介を済ませたあと、豪華な夕食とワイン。
それから、二分脊椎症の子どもを治療すべきか死なせるべきかという決断を 両親が迫られるという古いビデオを観賞し、簡単な討論をする。 みないろいろな意見を積極的に主張していたが、 ごりごりの生命の尊厳論者がいなかったのが印象的。
討論では一度しか発言できなかったので、 明日からはもっと積極的に発言できるようにがんばろう。 そもそも自分の意見を言うのは不得意な上に、 しかも英語で議論についていって発言するのはたいへんだが、 苦手だと思って発言しないといつまでたっても上達しないので、 英語が間違っていても内容が悪くても良いので、討論に参加すること。 参加しているうちにどちらも良くなるはず。
討論のあと、少し立食形式の飲み会をして、時間も遅いので早々に解散。 某氏と一緒に今日の内容を復習してから部屋に戻る。 これから明日の予習をちょっとしないとな。
昨夜、大阪の友人が遊びに来る。車で大学まで行ってもらい、 発表原稿のコピーをする。
しばらく話したあと、少し寝る。シャワーを浴びてから出発。 車で新大阪まで送ってもらうことに。
途中、道に迷ったりしたものの、 新大阪から無事に新幹線に乗ることができた。 某友人に感謝。駅弁を食べる。親不知が痛い。
広島国際会議場に到着。新幹線ではあまり寝れず。 広島駅からは市電に乗り、 原爆ドーム前で降りて写真を撮りながら会議場へ。
駅前で産経を買う。坂口厚生労働大臣が不妊治療(生殖補助医療)に 保険を適用すると明言したそうだ。 またぞろ産経は神奈川県相模原市の性教育指導をやり玉に上げている。 う〜ん。やはり産経を講読すべきか。
比叡山の人工スキー場が今年冬から廃止だそうだ。利用者の減少と、 温暖化が原因とのこと。
筒井康隆が褒賞をもらったそうだ。
基調講演。 人体に対する原爆の影響を追跡調査している放射能影響研究所 (日米合同の研究機関)が、 米国のタスキギー事件をきっかけに人権擁護調査委員会というIRBを作ったという話。 講演者は、これこそが日本ではじめてのIRBだと主張していた。 途中から寝てしまう。
売店でオレンジジュースを買ったら100%じゃなかった。く、くそ。
シンポジウムI「広島からみた生命倫理」
どうもこの学会ではPowerPointの使用がデフォルトらしい。 しかし、見にくいものが多い。
まあしかし、圧倒的な情報量と速度で聴衆を無理矢理納得させるにはいいのかも。
発表終わり。どうも論争の多い発表をしてしまったようだ。
前後の発表は緊張していたのでぜんぜん耳に入らず。
リプロと胚の尊厳のワークショップはつまらないので途中で抜けて、 環境倫理のワークショップに移る。
環境。「自然との共生」とかヨナスの責任の話とか。抽象的でよくわからん。
懇親会に出る。名刺を交換しつつ、励ましの言葉やらお叱りの言葉やらいろいろ。 修業修業。
しんどいので二次会には出ず、ホテルへ。場末な感じのビジネスホテル。 高校生が大量に泊まっている気がする。さっさと寝よう。
机に向かっている時間…7.0hr
今日の勉強時間…6.5hr
マルクス係数…0
日付が変わる前に河原に行き、すこしギターの練習。 くもっているが満月だったようだ。
戻ってきたあと、某君の助言を受けながら、保険料控除の書類を作成。 しばらく今後の研究計画について相談したり。 「こだまさんは安定指向だ」と指摘される。 就職願望強いからなあ。 いや、できればもう一年ぐらい留学したいけど。
翻訳翻訳。
あ〜、だめだ。翻訳してるが眠くて調子が出ない。
いろいろお金使てしまた。
クリーニング。古本。散髪。郵便。ハモニカ。ネクタイ、シャツ。熨斗袋。食料品。 カバン。
大学に行くときに古本市に立ち寄った。 14冊700円。 帰りもすこし覗いたが何も買わず。
育英会は、学振の特別研究員が免除職に当たるので、 さっさと免除職届を出さないといけないようだ。
大学のそばの某床屋で散髪してもらう。 ついでに顔も剃ってもらう。 鼻がなくなってすっきりした(ウソ)。
それから応用倫理学の授業に出る。 ウェブのアクセシビリティ(利用可能性)の話。 見やすいページや、どんなブラウザでも見れるページが一般に望ましいのは わかるが、問題はそれを強制すべきなのか、という点だと思う。
たとえば、個人的には2ch語(ドキュソとか)のようなジャーゴンは わかりにくいし日本語的にもやめてほしいと思うが(視覚障害者、 聴覚障害者が理解しにくいという点でも望ましくないだろう)、 しかしそういう言葉を好きで使っている個人に対してどのように 説得(あるいは強制)すべきかを考える必要がある。 もちろん、政府のウェブサイトなどは(ウェブを使える人なら) 誰でも見れるように極力努力すべきだとかなり説得的に論じることができると思うが。
そのあと某所で店のおばさんの指導を受けて、 ネクタイやらシャツやらを選ぶ。 えり回りは37-8cm、 ゆきは82cmとのこと。要暗記。 熨斗袋も店員さんの指導を受けて選ぶ。 カバンもないとみっともないかと思い、 某所に行き「ビジカジ」(ビジネスカジュアルの略らしい)のカバンを買う。
そんなこんなでお金を浪費してしまう。緊縮財政中なのに。
お好み焼きエビ玉を作ってみる。そこそこ。
今日の天声人語に引用され ている漱石の 「或る香をかぐと或る過去の時代を憶起(おもひおこ)して広々と眼前に浮んで来る。 朋友に此事を話すと皆笑ってそんな事があるものかと云ふ」という言葉。 おれもときどきこういう経験をするが、最近はどちらかというと、 写真などで懐しい風景を見ると匂いが蘇えってくる方が多いかもしれない。 音楽で風景が蘇える場合もある。連想心理学。
朝から大雨。また電車が止まったり洪水になったりするのだろう。たいへん。
エリザベス・アンダーソンによる平等主義の批判。 彼女によれば、 ドゥオーキンにしろコーエンにしろ平等主義者の問題意識は、 せんじつめれば幸運や不運(たとえば生まれの違いや才能の違いなど) をどう処理するかというものであり、 その意味で彼らはおしなべて「運平等主義luck egalitarianism」である。 しかしこのような態度は、障害者その他の「不運な人間」 に対する軽蔑のこもった憐れみを生みだすので、 他者の尊厳を尊重することと相容れない。とかいう話。 そのかわりに彼女はみなが自由で平等な関係にある社会という 「民主的平等主義」の概念を提唱するようだが、 抽象的で何が言いたいのかよくわからない。彼女の論文を読むべし (Ethics 1999)。
まあ平等主義の副産物として軽蔑とか憐れみとかいうのも 生まれるのかもしれないけど、 しかし江戸時代の士農工商の時代だってそういう差別意識はあっただろう。 はたしてこの副産物が平等主義の決定的な批判になるんだろうか。
ちなみに、 ブラウン大学の哲学科のジャーナル(1999) でもアンダーソンを含めて議論がなされているようだ。
今週で平等主義の話は終わり。来週はReading Weekで休講。
ロールズその他の自然的義務(Natural Duty)について。 他人を殴ったり殺したりしない義務とか、 困っている人を(可能なかぎり)助ける義務が、 本人の同意や契約があろうとなかろうと存在するように、 正義にかなった政府を設立したり支持したりする義務が、 契約があろうとなかろうと存在する、という議論。 同意が不要というのがポイント。 あれ、この話、前にも書いた気がするな。
「なんで政治的義務があるんですか」と尋ねているのに、 「そういう自然的義務があるんだ」と答えられても、 あまりに直観的でついていけないのだが、 ホートン(Horton)なんかも、家族の義務について同じような議論をしている。
彼によれば、 「家族にたいする義務」というのは基礎づけ不可能であり、 「なんで家族にたいする義務があるんですか」という彼に尋ねると、 「家族というのはそういうものなんだ」という答が返ってくる。 たとえば、パーティーに参加できなくなった理由が「親父が緊急入院した」 というものであるとき、ホストが 「なぜきみの親父が緊急入院したらパーティーに来れないのか」 と尋ねるのはばかげている。 「そんなことはあたりまえだ、家族というのはそういうものなんだ」 と答えるはずだ、とホートンは言う。
というわけで、同様に、「日本国家の一員である」とは、 「日本国家に対して義務を持つ」というのと同義であって、 「なぜ国家が命令したら、きみはそれに従うのか」 という問いもばかげている、ということになるのだろう。
家族であるとか国家の一員であるという事実そのものが、 義務の根拠になっているという話は一見もっともらしいが、 ホートンの議論でなんかだまされている気がするのは、 定義だと主張することによって、 「である」言明から「べし」言明に移行しているからではないか。
う〜ん。もうちょっと考えてみよう。
ついでに、この文脈では、obligationは契約によって生じる義務(責務)、 dutyは契約なしに生じる義務という区別がなされているそうだ。
しばらくガーディアンを読むことにした。 イヴニングスタンダードに比べると大きいのでうっとうしいのだが、 国外についての記事やオピニオンが充実しているので。 一週間ほど読んだら次はインディペンデントかタイムズに変えよう。
某教授が勲章を授かったという話を聞いた。 おめでとうございます。
夜に大学から戻り、明日の読書会の準備など。 コンビニで買物をするついでと称し、 研究室へ。 日記の整理。
ところで、上に引用したのは、 トマス・アクィナスの思想と生涯についての解説の一部分で、 アクィナスが臨終のときに述べたとされる言葉。 (山田晶責任編集、『世界の名著20 トマス・アクィナス』、 中央公論社、1980年、解説21頁参照) 誤解のないように言っておくと、 ここで出てくる「あなた」は、もちろん神さまのこと。
これを書いた山田晶氏は文学部の中世哲学史の先生だった人。 詳しくは知らないが、賢い人だったらしい。 ついでに、もう一つ引用。
京大に移った機会に、私は先生に乞うて下訳の仕事から釈放してもらった。 そのかわり京大で、毎週《スンマ》の演習を二つやることにした。 はじめ参加する学生は少数であったが、 次第に増えてきた。 私たちはあまり進まない。 この調子でゆくと、《スンマ》全巻を読了するのに、 二百年はかかりそうである。 ということは、つまり、 私たちの代には終わらないということである。 しかし私はそれでよいと思っている。 明治以来、日本の学者たちは、 あまりに西洋の思想を早くとりこもうとあせりすぎたようだ。 早く追いつこう、追い抜こうと、 息を切らしているようだ。 何故そんなにあせるのか。 学問の面白さは、涯しのない真理の大海のなかに身を投げ入れて、 その一滴を味わうところにはじめて生じてくるのではなかろうか。(14-5頁)
う〜ん、先生、いくらなんでもやっぱ200年は遅すぎる気がします。 では、たとえ2000年かかっても構わない、と言うんですか。
先生のお書きになった本を読むと、 49才で死んだアクィナスは、約7年かかって『スンマ(神学大全)』 を書いたとあります。200年あればアクィナスは4人生まれて死ねます。 『スンマ』も4冊書けてしまいます。
せめて20年で読み終われないんでしょうか。
ちょっとレイアウトを変えてみる。うまくいかない。
昨夜、パンなどを買ってから戻る。 しばらく英語の哲学事典でスコラ哲学者の項目を読む。 アベラール。ロンバルドゥス。アクィナス。その他。
4時すぎに寝る。 10時半に目覚める。 朝食をとってから、少し勉強。 それから大学にやってくる。
三コマ目、情報の授業に出る。 休憩時間に、 中央食堂に行って半額のサンドイッチを買う。 四コマ目、某君のロールズ。
そのあと、院生で 《3回生、4回生に研究室のカギやコピーカードを渡すべきかどうか》 問題を協議。 結局、 「コピーカードは全員に渡す。カギはとりあえず某秘書さんに渡す」 ということになった。 おれはあまり何も言わなかったが、 どうもみんな、学部生にカギを与えることには消極的なようだ。
某君に古本を一冊もらう。感謝。
倫理学史読書会する。 アクィナスの手前までのスコラ哲学。
勉強後、某所にて食事。 行く途中、 某君がバイクで一方通行の道を逆走しかけ、 警察のお世話になる。 さいわい減点されずに済んだようだ。
食事中、3回生の某くんや某くんに、 《研究室のカギ問題》の件を訊いてみた。 二人とも、そりゃ使えればうれしいが、という反応。 コピー機については積極的な関心を示していた。
彼らの話を聞くと、カギを渡した方がよい気になる。 学部生との交流も増えるかもしれない。 気ごころの知れない連中も増えるかもしれないが、 それを「防犯上の理由」によって締めだすのはたしかに変だ。 また、たとえ研究室に来る人間が増えたとしても、 当分は某所があるわけで、心配することはないだろう。
他の院生はどう考えているんだろうか。 やはりみな、 《ただでさえ狭い部屋に、(少なくとも潜在的な)使用者がさらに増える》 ことに嫌悪感を覚えているんだろうか。
また、他の研究室ではどうしてるんだろうか。 久しぶりにアンケートを作ってみよう。 他学部、他大学の方も、よろしければ教えてください。
日記を書いていると猛烈な睡魔に襲われる。 少し椅子にもたれて寝てしまった。
ああそうか。 大学院生は研究室のカギを持っているものと想定して選択肢を作ってみたが、 いつか行った某大学のように大講座制で、 事務員がいるような大きな研究室ともなると、 きっと大学院生もカギを持っていないんだろうな。
ちなみに、うちの研究室には院生にも専用の机はない。
今日やったこと
う。寝坊して家賃を振り込めなかった。明日か。
昨夜は某古本屋に寄ってから下宿に戻る。
それから筒井康隆を読みながら晩ごはんを作る。 スパゲティとキャベツのサラダ。 ごはん。納豆。梅干。のり。など。 う。食生活が貧困になってしまった。
しばらくウインダムの『呪われた村』を読んでから、寝る。
昼下がりに起きて食器を洗い、 ついでにシャワーも浴びて髪を洗い、 不精髭も剃る。別人になった感じ。
家賃を振り込むのはあきらめて、 某E研に。某師匠とルネに行く。
喫茶店に行くつもりが、ちょっとゲーセンに寄ってしまう。 それから某師匠と某定食屋で夕ごはん。
・さむ。しかし下宿の部屋はもっと寒い。一応こたつはあるのだが、面倒なの でまだ使っていない。(ところで、先月の電気代は150円…)
・あ〜あ、またここで夜明けを見ることになったか。寒いが非常ベルが鳴ると 怖いので暖房が付けられない。ちきしょ。
・う、よく寝た。これからバンドの練習。しっかり練習しないと文化祭で悲し い思いをすることになる…。
・また明日。
早朝。京大文化祭前なので軽音のコマとりも熾烈を極める。あはは。
宵の口。まだいたりする。あはは。バンドの練習が終わって喫茶店で時間を無 駄遣いし、京大の北側にあるお寺(なんて名だ?)で開催している古書まつりを のぞきに行く。こういうのは初体験。永井義雄の『ベンサム』がないかと探す が、そもそも「人類の知的遺産シリーズ」が全然見あたらない。月曜日までやっ てるので、また行くかもしれない。本をたくさん見ていたらなんだか少し賢く なった気がしたが、気のせいだっちゅーの。あはは。
哲学系のリンクが増えたので、ひまな方は哲学サー フィン(沈みそう)してくだされ。あはは。
自宅の江 口さーん、元気ですかーっ?ネクタイしめて論文書いてますかーっ。あは は。あっ。あっ。だんだん躁状態になってきた。あはは。ま、とりあえずアイ スクリームでも食べよ。あはは。
さっきぼくのホームページからメール出してくれた京大経済学部四回 生の方、アドレスが不完全で返事出せません。また書いてきてくだ さい、待ってますぜーっ。そいえば今日の古書まつりでも「ハイエク全集」っ てのがありやしたぜーっ。
夜。いすに座ったまま寝る。(なにしてんだおれは。)あー、もうかえろっと。 明日は家で勉強。先週のように寝すぎないように注意しなくては。