Most political decisions require a cost-benefit balancing in which disadvantages to some are outweighed by the overall benefit to the community... However, some injuries to individuals are so grave that they cannot be justified by declaring that that is what the public wants. A civilised society recognises rights precisely to protect individuals from these grave harms.
---Ronald Dworkin
定時起床。髭剃り、朝食、休刊日。
朝、クリーニング屋に行き、他の人が間違って持って帰っていたワイシャツを 受け取る。態度があれなので別のところに行くことにしよう。それから研究室 へ。午前中は雑用と講義の準備。
昼下がりまで講義の準備をして、某講義。行為功利主義と規則功利主義。終了 後に中央購買部に行き、遅いお昼。
夕方、某病院に行き、某委員会に出席。1時間ちょっとで終了。夕暮れ時に帰宅。
娘はまた少し風邪気味なので某妻の母親が診療所に連れていってくれたとのこ と。夕食、夕刊。
夜中、早めに娘とシャワー。娘は早めに寝た。わたしも眠いが、少し勉強しよ う。
そういえば、週末に電動式のブラインドを修理してもらった。結構お金がかかっ たそうだ。大家さんに感謝。
昨晩は『ギルバート・グレイプ』をDVDで観てから寝た。感想はここ。まあ、家 族に対する義務など、年を取ってから見た方がわかることもあるが、この手の 青春映画は若いうちに観ておくべきだな。
朝、少し遅めに起床。シリアル、朝刊。午前中はゆっくり過ごす。
お昼を食べたあと、少し昼寝。それから地下鉄で白山に移動し、本駒込の某寺 まで歩いて行き、某編集会議に参加。夕方まで。
夕方、某氏らと白山の喫茶店で雑談。それから帰宅。また一瞬寝てから夕食。
夜、早めに娘を風呂に入れ、夜中、某オンライン研究会。
さて、今日はやたらと眠いので、もう寝て、明日からまたがんばろう。
朝、娘に起こされる。朝食、朝刊、髭剃り。
定時出勤。午前中は某選考作業。お昼は某コモンルームで。
昼下がりまで某講義の準備。
夕方に駒場へ移動。少しキャンパス内の喫茶店で時間を潰してから、 某講義。一応つつがなく終了。
それからまっすぐ巣鴨に戻ってきて、途中買い物をしてから帰宅。
夜、夕御飯。そのあと、娘を風呂に入れる。
夜中、ようやく某国際学会のために、英語で論文を書き始める。 時差があるとはいえ、〆切今日なんだけど…。
真夜中になってもう眠いのでそろそろ寝る。何もかもがやばい。
朝、早起き。シャワー、朝食。
定時出勤。今日も終日雑用。
夜、某氏と一緒に池袋に行き、某編集者と夕食。ビール。歓談。
夜中に帰宅。疲れてソファで寝る。新聞読まないと…。
朝、少し遅めに起床。髭剃り、朝食。
少し遅めに出勤。今日も終日雑用。
夜、某氏らと某所で鰻。ビールを飲みすぎる。 エシャロット(根らっきょう)を食べて帰ってくると、 某妻に「半径50メートル以内に立ち入らないでください」と言い渡される。 ストーカーと同類らしい。
(追記。上記の記述はフィクションです)
そんな某妻の某論文を読む作業。それからミニッツ・ジムを少し。 汗をかいたのでシャワー。
新聞を読んだら寝よう。
日経平均がもうすぐ1万円の大台に乗りそうだ。
なんとか起きる。シャワー。
そういえば、自分のコンピュータがまともに壊れる(という表現も変だが)のは、 今回が初めての気がする。あまり重要なファイルはなかったのだが、 体重を記録していたデータがなくなったのだけが痛い (最後のバックアップは今年の4月4日だった)。
お昼前に大学へ。途中、クロネコに某再校ゲラを預ける。
お昼は某ランチョン・セミナー。『SiCKO』を途中まで観る。 ドキュメンタリーだが細い芸が多いので退屈せずに見られる。
昼下がり、書籍部に行って本を数冊買う。 夕方までパラパラと本を読み、 研究室にダンボールの中からThe Myth of Ownershipを探し出したところで 時間切れ。
夕方、ジムで筋トレを少ししてから急いで帰宅し、閉館まぎわの某区立図書館に本を返却し、 新たに本を受け取る。
夜、夕食後、某氏来訪。某妻と三人で某索引作りを完成させ、 無事メールで某編集者に送る。あとは索引の校正を済ませれば校了だ。
夜中、読書。ブログの方に書いたが、千代田区の路上禁煙条例の本がおもしろかった。
お昼前に起きて新聞。お昼は素麺を作る。 シャワーを浴びたあと、勉強部屋でthe Guardianを読んだりしてくつろぐ。
週末はなるべく仕事をしないように注意しよう。
夕方、某妻と巣鴨駅まで散歩。息抜きにマンガ喫茶へ (混んでいたため、某妻は入れず、一人で買物へ。ゴメン)。 週刊誌(『SPA!』『プレイボーイ』『週刊現代』など)に目を通す。 下世話な話ばかりで、あまり息抜きにならず。 別に高尚である必要はないのだが、 あまり知性の感じられない下世話な話を読んでいると そういう下世話な心情や発想が(今以上に)身に付いてしまいそうだ。 というわけで、今後は週刊誌を読むのは極力やめよう。
早目に帰宅してからさらに読書。安倍能成の「剛毅と真実と知慧とを」 (『世界』45年11月)。これは高尚だが内容がない。 やはりマンガ喫茶でマンガを読めばよかった。
夕食後、某妻と一緒に散歩がてら春日へ。
某セレブ用スーパーで買物を少ししたあと、春日の本屋に行き雑誌を買う。
週刊誌熱に取り憑かれたオレは『AERA』(朝日信者なので)と『THE 21』(PHP信者なので)
を購入。某妻は『日経WOMAN』を購入していた。
『AERA』も『日経WOMAN』
も夫婦性活生活の記事があったのがポイント。
ちなみに『日経WOMAN』読んでる夫婦は月2.8回らしい。
それから地下鉄で帰宅。 今日は何もしなかったな。仕事のできる人は週末に次の週の仕事を始めるそうだが。 しかし、週末はなるべく充電することにして、月曜から仕事に励もう。
森首相のときには地域振興券というのがあったが、 安倍首相は研究振興券というのを出してくれないかな。 図書券としても、JRの乗車券としても使えるようなもの。 大学院生以上の研究者に年5万円分ぐらいでどうだろう。 そうすると大学院生はみんな自民党(と公明党)に投票するはずだ。 民主党もマニフェストにぜひ書いてもらいたい。
ちょっと遅目に起きる。
mewの設定にはまる。とりあえず、umin.ac.jpに来るメールはGmailに転送して、 mewでGmailに読みに行くようにしたが、勉強不足で今ひとつ動作がうまく行かない。
上の件は、某師匠にいろいろ教えていただいて、解決。感謝。
昼下がり、ちょっとシンガーの勉強。夕方は買物に出かけて、 適当に自炊。 賞味期限を一年ほど過ぎたバターがチーズになっていて、びびる。 ビールを飲んでしまう。
そういえば、今日買物に出かけたときにようやく、 樋口一葉が住んでいたところの井戸を見つけた。
つい、イングランド対パラグアイ戦を見てしまう。パラグアイのオウンゴールで、 イングランドが1-0で勝利。勢いがなくて今いち。
もうちょっとシンガーの勉強。
今日のニュース
朝起きる。雨。クリーニング屋に春コートを預け、 ちょっと寄り道してから大学へ。 某実習のガイダンスや、某雑用などを済ます。勉強しよう。
夕方までテキスト関係の相談をしたり、来週の授業の準備をしたりする。 それからジムでプール。50分で1.1キロぐらい。つかれた。 近くの韓国料理屋で晩ごはんを食べてから帰宅してニュースを見る。
さて、もうちょっと仕事をしないと。
しばらく某翻訳の推敲。
ビールを夜に2本飲んだせいか、眠い。
そういえば、昨日の夕食にレストランでサンドイッチを食べていると、 「ガリッ」としたものを噛んだので、口の中を調べてみると、 全長1センチの細い針金が出てきた。
文句を言おうと思ったが金を払うころまでにはすっかり忘れていたが、 昨日の夜中ぐらいから少し針金を噛んだ右上の奥歯が痛くなってきたので、 帰国したらちょっと歯医者に行ってチェックしてもらう必要がありそうだ。 針金はめったにないが、アサリとか食べてるとときどき同じようなことがあるので、 物を噛むときにはくれぐれも注意しなければならない。
それはともかく、今朝もなんとか7時過ぎに起き、 朝食を食べてから授業へ。
ビーチャムが善行と無危害が自律に負けず劣らず重要だということを主張して いたのが印象深かった。 ヴィーチの講義についてのスモールグループディスカッションでは、 話がどんどん脱線していていたので発言を控えていたところ、 最後に当てられたのでいろいろしゃべってみた。 しかし、当てられるまで発言しない、というのはよくないので、 どんなトピックでも積極的に口を挟めるように努力しなければならない (学生もそのように育てなければならない--が、まず隗より始めよ、だ)。
授業が終わったあと、 図書館でしばらく過ごし、 --どうでもいいが、図書館はやはり入り口が簡単に入れるようになっていた方が、 気軽に出入りできてよい。いちいち階段を上ったり、カードを使うのは面倒なので、 なるべく敷居を低くする必要がある-- それから台湾から来た某氏や日本から来た某氏らもまじえて、 ポトマック川沿いのオープンカフェで食事。 しばらく散歩したあと、寮に戻ってきて某氏らとしばらく相談。
さて、ようやく寝られる。毎日たいへんだ。
ところで、最近気がついたが、一部のメールアドレスにメールしても、 はじかれてしまうようだ。ひょっとすると、オレのメールアドレスは こないだからウイルスメールの差出人としてよく使われているようなので、 ブラックリストに登録されているのかもしれない。よくしらないが。
あれ、やっぱり科研費の若手研究はダメだったんだろうか。 連絡がないんだけど、もう結果出てるのかな。情報求む。 ダメな場合は、紀伊國屋へのツケをどうするか考えなければ。
シャワー。
レイ・チャールズも逝ったそうだ。享年73才。合掌。 帰国したら`I can't stop loving you'でも聞くか。
晩ごはんはししゃものバター炒めと、もやし。あと、キムチなど。
スタバで勉強すると、帰宅してから勉強する気にならない。 早く寝て明日また勉強しよう。
まだ起きてる。読むべき本がいっぱいあり、焦る。 なぜこの本もあの本もまだ読んでいないのだ。 とにかくもう寝て、起きてから勉強しよう。
遅寝、(ちょっと)遅起き。シャワーを浴びたら大学に行こう。
書き忘れていたが、産経の「韓国世論(マスコミ)」 というのは興味深い表現だ。 本当に反日なのはマスコミであり、 マスコミが市民の反日感情を煽っているのだ、という含意だろうか。
某近畿の少年たちによるコーラの宣伝広告で、「理屈じゃ、ないんだ」 などと書いてある。まあ飲み物や食べ物の好みについては理屈じゃない というのは確かだが、こういう「理屈じゃない」という発想が行為や 思考一般にも波及し、あまり深く考えない人間にならないかと心配だ。
「PTAのおばさんかお前は。人のこと心配してないで、 自分がもっと理屈を身に付けろってば」
「いや、たしかにそうなんですけど…」
(追記: あれ、今日の産経を読むと、 No Reasonの宣伝は平成13年からやってるそうだ。 いかに時勢に遅れているかがわかるな)
横浜駅の地下街でちらし寿司を食べてから大学へ。 歩くと暑い。
某紀伊国屋から本が20冊ほど届いていた。 自宅にちょっとずつ持ち返るべきか、 あるいはここに置いておくべきか。
眠い。
夕方まで大学にいたあと、石川町に行き、知人の某氏に会う。 しばらく山下公園のあたりを散歩したあと、 中華街で食事をしながら歓談。さらに喫茶店に行き、歓談。 楽しいひとときを過ごす。
それから帰宅。やたらと眠い。 しかし、ちょっとは勉強しなければ。
紀伊国屋から来た本は、けっきょく一度図書館に持っていかなければ ならないというので、取り上げられてしまった。う〜ん。
エマ・バントン、かわいいけど歌は下手だな。`Free Me'っていう曲。 ステレオフォニックスははまりつつある。 キャロル・キングもひさしぶりに聞いているが、 `I feel the earth move'はアレンジも歌も今ひとつ。 `Natural Woman'は歌うまいと思うんだけど。 以上、メモ。
G.L. Williamsの`The early utilitarians: Bentham and James Mill' (in C.L. Ten's Nineteenth Century)を読む。 ベンタムに比べると、父ミルの方が教育による教化を強調していたとあるが、 クレストマシアではどうなっていたか。調べること。 まあ、ベンタムが人間性をある程度所与のものと考えていたことはたしかだと思う。 制度ではなくて人間を変えることで問題を解決しようという視点はあまりない。 あ、いや、パノプティコンとかワークハウスを考えるとそうも言えないか。 とすると、ベンタムと父ミルはあまり変わらないだろうか。 教育の内容をよく比較すること。
昨日は昼下がりに平安神宮へ行き、菖蒲を見てきた。おみくじを引くと末吉。
夜、中華料理。
昨日に引き続き、風邪ぎみ。熱などはないが、のどがイガイガして咳が出る。 よく寝るべし。
というわけで、週末はあまり勉強できませんでした。 ごめんなさい > 世間のみなさま
朝起きるが、これといって何もせず。 風邪ぎみなのでイチゴとチェリーを買って食べる。
暑い。
夕方、数時間寝る。調子悪い。
クローズアップ現代、アフガン情勢。そのあと、ポルトガル対ポーランド戦。 大雨の中、たいへんそう。新聞を読みながらついつい見てしまう。
明日の授業の準備をせねば。
ちょっと買物に行き、それから夕食。 ネギそうめん、ネギなっとう。
机に向かっている時間…0hr
今日の勉強時間…0hr
マルクス係数…0
[新聞: 0分 専門の勉強: 2時間]
昨夜はテレビを見ていたためほとんど勉強せず。反省。
お昼前に起きる。台所洗剤を借りに来た友人に起こされる。 ようやく咲きはじめたラベンダーの花の上に洗剤をこぼして行きやがった。 く、くそ。なんてやつだ。
洗剤をかぶった部分は、水であるていど洗浄したにもかかわらず、 約一時間で完全に枯れてしまった。合成洗剤恐るべし。
勉強はかどらず。ハートの翻訳(『権利・功利・自由』)を読んでいる。
哲学・倫理学用語集に加藤尚武の項目を書いた。
そういえば、こないだ「自己例外化の誤謬」を説明してくれというメイルが来たが、 そのような誤謬は聞いたことがない。 カントの『基礎づけ』にある次のコメントのことだろうか。
If now we attend to ourselves on occasion of any transgression of duty, we shall find that we in fact do not will that our maxim should be a universal law, for that is impossible for us; on the contrary, we will that the opposite should remain a universal law, only we assume the liberty of making an exception in our own favour or (just for this time only) in favour of our inclination. Consequently if we considered all cases from one and the same point of view, namely, that of reason, we should find a contradiction in our own will, namely, that a certain principle should be objectively necessary as a universal law, and yet subjectively should not be universal, but admit of exceptions.
「どうしたの、えらく深刻な顔して」
「いや、ほんとに深刻なんですよ、それが」
「あれ、目に涙が。どうしたの」
「いや、泣いてませんってば。あのですね、 夕方に、寮内でディスカッションがあったんですよね。 こないだから学生が発表者を募ってやってるやつで」
「ふんふん」
「それで、今回は中国の某宗教団体のメンバーの学生が発表したんです」
「ああ、あの黄色い服を着て体操する集団ね」
「そうです、それです。それで、他の中国人も大勢来ていて、 人権と信仰の自由についてすごくさかんな議論になったんです」
「ほう、どんな議論が出たの」
「まず、某宗教は宗教かカルトか、という議論がでました」
「ああ、それは科学と非科学の区別より難しい問題だな」
「まあ正確には某団体は宗教団体じゃないらしいんですけど。 しかしともかく、 多くの中国人は某宗教団体は教祖を神と崇めていると考えているようで。 親殺しをするとか、通常の医療を拒むとか、天安門で焼死するとか」
「しかし、そんなことはキリスト教の歴史にだってあったんじゃないの」
「キリスト教は考えられるかぎりの悪事を働いて きたんじゃないですかね。魔女を焼いたり、文明を滅ぼしたり。 まあキリスト教の正統派に言わせれば、 『真のキリスト教徒は悪いことをしない。 悪いことをしたキリスト教徒は、真のキリスト教徒ではない』 ことになるのかもしれませんが。 しかし、モルモン教が悪いことをしても、 キリスト教全体が非難されないのと同様に、 たとえ某宗教団体の一部の熱狂的なメンバーが親ごろしをしたとしても、 他のメンバーを拷問したりするのはおかしいわけで」
「まだそういうセクトはないんでしょ、某宗教集団には。 まあ普通の人は新興宗教はみんなカルトだと考えるだろうし」
「いや、まあそうなんですよね。 しかし確立されたどんな信仰だってはじめは新興宗教なわけでしょう。 キリスト教だって最初は死人を生きかえらせるとか ファナティックなことを言っていたけど、 ようやく最近になってだいぶ落ち着いてきたわけで。 共産主義なんてまだ200年も歴史はないじゃないですか」
「いや、あれも最初は迫害されただろう。 共産党宣言が出てからほぼ100年後にも米国で赤狩りがあったし。 某宗教集団は1992年に生まれたばかりで、 1999年から本格的に迫害されているんだろう。 まあ迫害なんて新しい宗教にはよくあることでさ」
「しかし、迫害される言われはないわけでしょう、メンバーに言わせれば。 どんな信仰だって、いくらバカげていても、 日本の某宗教集団みたいに毒ガスをまいたりするまでは、 活動を許されるべきでしょう」
「う〜ん、それは難しいところだな。 某宗教は信者が短かいあいだに急激に増えたらしいし、 政府が予防措置を取りたがるのもわからなくはないだろう。 いかにも性犯罪を犯しそうなやつとか、 いかにも殺人を犯しそうなやつを、 犯罪を犯すまで野放しにしておくというのは間違ってると思うぞ」
「ぼくはそうは思いませんが。しかしたとえそうだとしても、 犯罪を犯しそうな連中は刑務所に入れればいいだけで、 『再教育』するために拷問することは許されないでしょう。 某宗教団体のメンバーは拷問、レイプ、 処刑などほんとにひどい目に遭ってるようですよ」
「危ない宗教を信じてるやつは拷問してもいいと思ってるんじゃないの、 多くの中国人は」
「いや、それがほんとに、 今日の話しあいの場所にいた連中の何人かはほんとにそう考えているよう だったんですよね。人権なんていうのは西洋の考え方で普遍性はない、 と言ってましたから」
「社会の善のためなら拷問も許されるっていうんだろう。いいじゃん、 功利主義的で」
「功利主義者はそんなこと言いませんよ。ミルの『自由論』 を読んだらわかるじゃないですか」
「いや、ミルは半功利主義者だから」
「何をまた。まあその点は置いときましょう。 他にも、 あるていど予想できたけどこわかったのは、 ある西洋人が『一部の人間が信仰を理由に迫害されている国に住む市民は、 誰も自由ではない』 と言ったときに、中国人の学生の何人かがいっせいに、 『われわれは学校で、宗教の自由が政府によって保障されていることを学んだ』 『われわれは自由だ』『われわれは自由だ』と言ったことなんですよね。 『すばらしき新世界』とか『1984年』の世界を目のあたりにした気分になりました」
「しかし、彼らの言うことが正しいのかもしれないじゃん。 きみ中国行ったことないんでしょ。 中国人がそう言うんだから、中国はほんとは良い国で、 ほんとに悪いのは某宗教のメンバーかもしれないじゃん。 デタラメ書いてるのは資本主義国の新聞なんじゃないの」
「いや、たしかにそうなんですよね。 ぼくも中国政府がほんとに悪いことをしているのか、 あるいは某宗教集団が悪の組織なのかはっきりわからないわけで。 この事実についての意見の不一致が今回の議論において一番大きな問題でした。 中国人の学生は某宗教のメンバーの言うことを信じないんですよね。 拷問があったとか、レイプがあったとか」
「まあ裁判と同じで、正確な判断をするにはまず正確な情報がないとな。 某宗教メンバーは欧米の新聞やアムネスティやヒューマンライツウォッチ なんかのNGOの情報や個人の体験談に頼ってるんでしょ」
「そうです。そして、普通の中国人は、そういう記事はデタラメで、 中国政府の新聞を信じるように教えこまれているわけで。 これじゃそもそも議論が成り立ちませんよね」
「まあ、インターネットの普及であるていど事実についての同意が 成り立つようになれば、議論も可能になってくるんじゃないの」
「そうだといいですね。しかし、 もっと外国の新聞やメディアにがんばってもらって、 中国の正確な情報を集めてもらわないと。 チェチェンにしてもそうですが、 ほんとにひどいことが起きてるかもしれないわけですから」
「いや、まあ世界中いたるところでひどいことは起きてるわけでさ。 けど先進国に住む一般人はそれを知りつつハンバーガー食べてコーラ飲んで のうのうとしてるわけで。人間なんて勝手なものだから、 中国やジンバブエの拷問よりも自分の歯痛の方が心配なものでさ」
「ぼくはそんなに悲観的じゃないです。 去年のモザンビークの洪水のように、 事実を知ったら心を動かされる人は大勢いるわけで。 とにかく正確な情報が多くの人々に伝わることは、 民主主義だけでなくどんな政府にとっても圧政を防ぐために重要だと思います」
「それで、ディスカッションは結論がついたの」
「いや、当然といえば当然ですが、けっきょく喧嘩わかれで。 中国人の学生たちの大部分は、中国政府は正しいことしている、 悪い宗教の迫害や拷問は許される、 という確信を変えないまま部屋を出ていったようです」
「まあ、きみが一昼夜で自由主義や多元主義を捨てられないのと一緒で、 中国人の学生だって簡単に信念を捨てることはできんだろう。 彼らは某宗教団体のメンバーの方が間違ってると思ってるだろうし、 また、ひょっとするとそれが正しいのかもしれんし。 議論の場に出てきてくれただけでも恩の字なんじゃないの」
「いや、おっしゃるとおりです。中国人の学生がたくさん議論に参加して 誠実な意見を言ってくれたのはたいへん参考になりました。 欧米や日本では、とくに倫理学界では、 信仰の自由なんてほとんど地動説と同じぐらいの真理として語られますからね。 基本的なところで同意が成り立っていない議論に 参加できたのは貴重な体験でした」
「そういう議論はやろうと思えばどこでもできるって。 新聞ばかり読んでないでさ、書を捨てて街に出たら」
「そうですね。ソクラテスのようにみなと議論しないといけませんね」
「いや、議論ばかりしてないで、 拷問にあってる人を助けないといけないと思うけど…。あれ、 そういえばきみは発言したの」
「ええ。たとえある宗教がばかげたことを信仰していたとしても、 他人に危害を与えないかぎり禁止すべきではないし、 ましてや拷問をすることは正当化できない、 という趣旨のことを発言しました」
「ミルだな」
「ベンタムです」
昨夜、某古本屋で本を購入。マガジンとサンデーも購入。
お昼前に起きる。 文学部図書室からの留守電が入っていたので、 「また何か悪いことしたかな」とおそるおそる行ってみると、 某本屋から先日注文した本が届いていたのだった。
だんだん天気が崩れてきた。
母に会いにJR京都駅へ。途中、四条河原町の某漬物屋で 漬物を買ってもっていく。
大学に戻ってくる途中、 ジュンク堂に行ってドイツ語の参考書を物色する。 なかなか良いのないなあ。
それから倫理学入門読書会(「功利性と善」その1)。 善の理論(価値の理論)としての功利主義について。 快楽説、選好充足説、利益充足説など。 以前に一度読んだ論文だが、まあ、もう一度読むのもよかろう。
また、今回から4回生の某君と 米国の某大学から留学してきているミスター某が参加することになった。 ネイティヴスピーカーがいるとなにかと便利だ:-)
読書会の後、何人かで某定食屋へ。 年下の連中に「学生の本分」について講釈を垂れる。 いやはや、おれも偉くなったもんだ。
久しぶりにフランス語の勉強をしよう。
『普遍文法』の続き(p. 12)。
S'il y a quelques autres sons simples (come pouuoit estre l'aspiration de l'Aiin, parmy les Hebreux) ils sont si difficiles a` prononcer qu'on peut bien ne les pas comter entre les lettres qui entrent dans l'vsage ordinaire des Langues.
うわ。もうすっかり忘れてしまった。 え〜と。「単純な音が他にまだいくつかあるとしても、 それらはとっても発音しにくいので、」
comterってなんだ? 辞書辞書。え、伯爵? あ、これはどうもcompter「数える」の異形のようだ。 entreはamongだから、 「言語で通常に用いられる文字のうちには数え入れることはできないだろう」
それでカッコの中はというと、いいかげんだが、 「ヘブライ語の中にあるAiinの気息音はその一つと言えるだろう」 かな? comeってなんだ?
というわけで結局、「単純な音が他にまだいくつかあるとしても (ヘブライ語の中にあるAiinの気息音はその一つと言えるだろう)、 それらはとっても発音しにくいので、 言語で通常に用いられる文字のうちには数え入れることはできないだろう」
Pour toutes les autres qui se trouuent dans les Alphabets Hebreux, Grecs, Latins, & des Langues vulgaires; il est aise' de monstrer que ce ne sont point des sons simples, & qu'ils se rapportent a` quelques-vns de ceux que nous auons marquez.
pourはfor、aise`は「容易な」、monstrerは「示す」かな? ne ... pointで「少しも〜でない」、 se rapporterは「〜と(a`)関係がある」。 なので、「ヘブライ語やギリシア語やラテン語や他の俗語のアルファベットに 見い出されるその他すべての文字に関しては; それらが単純な音でないことを示すのは容易であり、 また、それらがわれわれがすでに論じたもののいずれかと関係を持っている ことを示すのは容易である」。
今日はここまで。眠い。
今日やったこと
昨日は4コマ目が終わった後、喫茶店によってから、雨の中下宿まで戻った。 それからたっぷり半日以上睡眠。よく寝た。
起きてから、 某氏の某本を読んで怒ったり、 入浴したり、 野菜炒め(たまねぎ、にら、にんにく、ごぼう、しょうが、卵)を作ったり。 3コマ目の授業に出ようと思っていたのだが、 また間に合わなかった。 自炊というのも時間がかかって問題だな。
あ、友人の小林発作君からメイルが来たので掲載しておく。
しかし、なぜにトマトはあんなに高いか。
あんなに高いと、毎日食べられないぢゃないか。
そんなに高いと、おいらには高値の花ぢゃないか。
こんなに好きなのに、おいらには買えないぢゃないか。
ぢゃないか。ぢゃないか。
ロック読書会終わり。
そうか、鷹村勝ったか。死ぬかと思ってたんだけどなあ。
(少年マガジン、『はじめの一歩』)
・う〜ん。科哲の予習をするはずが、昨日はぐっすりと寝てしまった。これで はいかん。
・授業終わり。なぜかひたすら眠い。
・育英会の奨学金は無事にもらえることになった。といってもいつか返さにゃ ならんが。
・(臨時)ロック読書会。
・体調が悪い。やることはいろいろあるが、とりあえず寝ることにする。
・と思ったが、某お○たにの方がインターネットで名人戦を見るためにいらし たので、まだ寝れそうにない。