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KODAMA'S (NEW) WORLD

哲学的能力に関するかぎり、 われわれの大半は小学校を卒業したとは言いがたい。 われわれの思考は、懐疑主義、相対主義、 さらにはニヒリズムへの強い傾向を持つが、 しかしこうした傾向があるのと同時に、 普遍的な道徳的基準を強く信じる傾向もある。 われわれのほとんどは神について懐疑的だが、 倫理が神なしに存続しうるか確信が持てずにいる。

from Ben Rogers' `An illiterate philosopher'
in the Guardian, 30/Mar/2001.


昨日 / 明日 / 2013年3月 / 最新 / はてな

この日の出来事


30/Mar/2013 (Sunday/dimanche/Sonntag)

某先生宅に行く

今日は某先生宅を訪れたのが印象的だった。某自伝を読んでいたのでいろいろ お話を伺いたかったが、娘がいたのであまり話ができなかった。またお邪魔さ せてもらおう。

少し遅めに起床。シリアル、朝刊、髭剃り。午前中は某妻と娘と三人で丸太町 の家具通りに行き、ダイニングテーブルを少し見るが買わず。家具は高いこと を確認した。

お昼ごろに一人で研究室に行き、いくつか用事。百万遍でカレーを食べてから、 下鴨のあたりの喫茶店で少し仕事。

昼下がりに帰宅し、それからベビーカーを押して某妻と娘と三人で比較的近所 の某先生宅を訪ねる。書斎や庭を見せてもらう。娘もおやつをいただき喜んで いた。感謝。

夕方に帰宅。夜、カレーと赤ワイン。食後、少しソファで仮眠。

夜中、食器を洗い、娘の相手をしてから風呂。

真夜中、某仕事。3月末〆切の仕事が一向に終わらない…。


30/Mar/2012 (Friday/vendredi/Freitag)

雑用、ベビーサークルなど

定時起床。髭剃り、朝食。年度末最後の平日。

娘を保育園に送ったあと、ひさしぶりに本三駅前の某喫茶店に行き、某論文を 読む作業。

お昼はランチョンセミナー。こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)について勉強。

お昼すぎから夕方まで、某院生に協力してもらい、某作業。途中、駒場の「ひ ろば」の編集長が『医療倫理』の紹介の入った最新号を届けに来てくれる。感 謝。

夕方、プールに行き、1.3キロほど泳ぐ。今日は快調だった。

夜、買い物をしてから帰宅。そういえば、昨日からコートを着ていない。

夜、夕食。娘がそこら中を這い回るようになったので、ベビーサークルという 名の檻を借りることに。今日の夜届いたので、さっそく作ってみる。娘は檻の 中に入れられて喜んでいる様子。

夜中、娘を風呂に入れる。目を離したすきに、脱衣所から風呂場に転げ落ちた が、運よく水を張った洗面器に頭から落ちたので無事(少し水を飲んだようだ が)。危ない危ない。次から気を付けよう。

真夜中、食器を洗ったり、雑用したり。明日、いろいろ〆切を片付けなければ。

メモ。現代の歴史性について。 人間はみな「いま、ここ」に生きているが、近視眼的にならないためには、自 分にとっての「いま、ここ」は、「歴史の一コマ、宇宙の片隅」にすぎないこ とを心に留めておくべきだろう。


30/Mar/2011 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

朝、少し早起きして、髭剃り、朝食。某妻を見送ったあと、 某オンライン会議。二時間弱。

クリーニング屋でズボンをあずけてから、地下鉄で大学へ。 某コンビニで昼食を買ってから、某ランチョン・セミナー。 イギリスの話。

お昼すぎ、研究室でしばらく雑用。

昼下がり、某先生と少し相談。夕方から日が暮れるまで、 某院生といろいろ相談したり、PCをいじったり。

夜、某研究会に参加。幹細胞と特許権の話で、勉強になった。 懇親会は遠慮させていただく。

夜中、帰宅して夕食。それから真夜中まで、 某生命倫理マンガのプロットを考える作業。 他にもいろいろすべきことはあるのだが…。

もう寝る時間を過ぎている。さっさと新聞を読んで寝よう。


30/Mar/2010 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床。今朝も寒い。シャワー、朝食。

定時出勤(on time)。少し雑用。お昼前にオハイオな某先輩来訪。 ランチョン・セミナーで報告していただく。昼食をご一緒する。 そのあと、某先生と一緒に少し歓談。

昼下がり、某ミーティング。

夕方、某氏と打ち合わせなど。

夜、某先輩や某氏らと、小石川の某イタめし屋で会食。 某名誉教授も参加される。某先輩の旦那さんも合流して、楽しく飲む。

夜中に帰宅。ソファで死んだように寝る。

今日は終日お腹の調子が悪かった。飲み会が続いているからだろうか。


30/Mar/2009 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

朝、なんとか起きる。シャワー、朝食。

大学に行く前に歯医者へ。抜糸してもらう(すぐに終わった)。 しばらく歯磨きは気をつけるようにと言われる。

それから某医学部図書館に行き、ドナーアクションプログラム関連の論文を コピー。

(そういえば、先日『今日の移植』という雑誌のバックナンバーを 探していたら見つからないのでなぜかと思ったら、 「こんにちのいしょく」ではなく、 「きょうのいしょく」で探していたからだった…。 あとで某妻にこの話をしたら、「今日の料理」じゃあるまいし、と笑われた。 「昨日は肝臓移植のやり方をご説明しました。今日は腎臓移植です」 「ちょっとした工夫で、こんなにきれいにできるんですね!」 「それではみなさん、今日の移植でした。 明日は難しい心臓移植をご紹介する予定です。ではまた明日」)

午前中は某スライドの準備。お昼すぎにPDF化して某所に送る。 それから某氏と弁当を食べながら歓談。

某医図書に雑誌を返しに行ったあと、研究室に戻ってビデオキャプチャソフトと 格闘。二時間近くいじっていたが、音声と画像のずれをうまく処理できず。 いかん、時間の無駄。

夕方、スーツに着替えて電車を乗り継ぎ、大田区の某病院へ。 某研修会で報告させてもらう。いろいろ参考になるご意見をいただく。感謝。

夜、研究室に戻って着替えてから、帰宅。夕食後、新聞を読み、 ソファで死んだように寝る。起きてから食器を洗ったり雑用をしたりしていると あっという間に寝る時間。今日は一日何もできなかったな。いかん。


30/Mar/2008 (Sunday/dimanche/Sonntag)

比較的早起き。体調はまあまあ。

朝食、朝刊。

真夜中

今日のこと。


30/Mar/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

よく寝る。今日も快晴のようだ。

午前中は社会見学。ホテルの近くで朝食をとったあと、 30th St.駅から電車に乗って、 郊外にあるバーンズ・コレクションを見に行く。 ルノワールやセザンヌその他を堪能する。 スーティンという画家を初めて知る。

昼下がりに戻ってきて、 駅の構内で簡単に食事を済ませたあと、ペン大の生命倫理研究所を表敬訪問する。 RAの人に研究所を案内してもらってから、 アーサー・カプランに会って話を聞く。 カプランは話好きの大きな人だった。

夕方、ホテルに戻り、少し勉強。そのあと、眠気に勝てず、少し寝る。

真夜中

夜、近くのダイナーで食事。ツナメルトサンド。お腹一杯になる。 そのあと、近くの本屋をひやかす。眠いので早々に帰宅。


30/Mar/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昨夜はあんまり起きていなかった。 今日もpart-time philosopherになるべく、邁進しないようにしよう。

昼下がり

否定文の練習はそのぐらいにしておいて、今日の午前中は新聞と、 昼のランチョン・セミナーの準備。先日のクヴァンテの発表の要旨を報告。

さきほど、同僚の某氏から、 某論文のドラフトに対する貴重なコメントをいただく。 もっとわかりやすく、シャープに書けるようにがんばろう。

名前と表現の自由

「矜持」の名前は認められず 人名用漢字訴訟で判決(asahi.com)。 「矜持」という名前ぐらい認めてやったらいい気がするが、 ちょっと気になったのは「親が子に名前を付ける権利は表現の自由の最たるも の。それを認めず、人名に使える漢字も制限するのは憲法違反」という原告側の主張。 たしかに、「人名用漢字ではないからダメ」というのはあまり良い理由ではないが、 はたして親が子に名前を付ける権利は「表現の自由」 によって正当化されるんだろうか。

この原告が、ミルの『自由論』の言論の自由擁護の議論を下敷きにしていると考えて、 論陣を張ってみよう。

「『矜持』という名前を認めないことは間違っています。 ひょっとすると『矜持』という名前が真であり、 今流行している『聡』とかいうような名前はすべて偽であるかもしれません。 それなのに、『矜持』を認めないのは、『聡』という名前の不可謬性を 認めていることになります。

「それに、たとえ『矜持』という名前が偽であると仮定しても、 それでも少しは真理を含んでいるかもしれません。 『聡』という名前は、仮に真であるにしてもなんらかの点で不完全であると考えられ、 『矜持』という名前を認めることによってこそ、 そうした不完全な点を克服してより完全な真理へと到達できるのです。

「また、かりに『聡』という名前が完全に真理であるにしても、 『矜持』のような別の名前がなければ、なぜそれが真理であるのか、 人々は忘れてしまうでしょう。 それではknowledgeではなくdoxaになってしまいます。 なぜ『聡』が真理であるかを忘れてしまえば、 そのうち『恥』という名前と混同されてしまったり、 なぜ『聡』はよくて『総』ではだめなのかといったことを人々が 説明できなくなったりするでしょう」

う〜ん、こうしてみると、ミルの言論の自由の正当化は基本的に真理を前提にした 議論なので、ミルの議論から正当化するのは無理があるなあ。

真理ではなく「美的なもの」が問題になっているということにして、 自由による多様性を認めた方が、より美しい名前が出てくる可能性がある、 という議論はできるかもしれない。しかし、命名は美だけの問題ではない。

真理が問題になっているわけではないという点では、 むしろ、「ポルノと表現の自由」の問題と似てるのかもしれない。

slippery slope argumentを用いて表現の自由の絶対性を主張する人なら、 「矜持」という名前を禁止すると、いつのまにか それ以外の名前まで禁止されて、みんな「聡」になってしまうかもしれない、 と論じるかもしれない。しかし、それはあまりもっともらしいシナリオではない。

逆に、なぜ国家が親の命名に対して干渉できるのかを問うことも必要だろう。 「人名用漢字ではないからダメ」というのは、よくわからない理由だ。 名前はコミュニケーションに用いられるものであるから、 「難しくて常人には書けないし、読めないし、発音もできない名前」だとか、 普通のワープロには登録されていないとか、 あまりに長すぎる名前(読み上げるのに一時間半かかるため、 出席を取ろうとすると授業が終わってしまう) などは望ましくないだろう。 また、たいていの放送禁止用語も、 本人に(いじめなどによる)harmがありうるだけでなく、 点呼のたびに他の人の気分を害するとすれば、望ましくはない。 もっとも、望ましくないからただちに禁止すべきだとは言えないのだが。

基本的には人々の常識的判断に任せ、 どうしても規制するのであれば、 人名用漢字を規程するよりは、 「こういう規則に反するものはだめ」といったような原則を作って運用した方が いいんじゃないかと思う。というか、人名用漢字はどういう原則に 則ってるんだろうか。 こんな本があるみたいだから、今度読んでみよう。 『人名用漢字の戦後史』。

昼下がり、2時間ほどかけて某院生の論文を推敲する。 プールで泳いだら、自分の論文をなんとかしなければ。

大学から配布された 『学生のこころのケア手引き--教職員のための摸擬症例集』、 たいへん勉強になる。 参考のため、摸擬例のタイトルを一部抜粋。

とくに興味深かったのが「東大生の発達障害?」の解説。

東大生の発達障害?

東大生に「発達障害」? 皮肉でも「訳あり」でもありません。 社会的な対人交流の乏しさ、興味範囲の狭さ、特定のパターンへのこだわり の強さを特徴とする、「広汎性発達障害」(自閉症、アスペルガー症候群などが 含まれます)は、軽症例を含めると人口全体の1%近くに達し、 優秀な大学生の中にも見られます。(性別では男性に多く、 専門別では理数系の方が割合は高いようです)。 これらの学生には会話の理解が表面的で、比喩や冗談の理解が困難な傾向があります。 このためスムーズな会話が難しく、相手の気持ちの理解が困難で 気分を逆撫でするようなことを悪意のないまま平気で言う場合も見られます。 また、不注意によるミスや忘れ物も多く、 学生仲間のみならず、教職員からも「無神経」、「不真面目」と誤解を 招きトラブルとなることが少なくありません。

う〜ん。東大生でも理数系でもないが、思い当たることがありすぎて怖い。 実はオレは火星人ではなく、広汎性発達障害なんだろうか。

あ、「比喩や冗談の理解が困難な傾向」というのは、 自分が変な比喩や冗談を言ったりするという意味ではなく、 他人の言ったことをうまく理解できないという意味か。 それはまあ(あんまり)当てはまらんな。

いや、しかし、血液型による占いと同じで、 精神病も「あ、自分もそれかも」と思い始めると いかにも当てはまっていると思えてくるもんだ。 気にせず火星人の道を極めよう。じゃなかった、早く人間になろう。

また、 「多忙な研究室業務で生活が破綻しかけた若手教員」というのもおもしろい。

[ケースの概略]

非常に忙しく、睡眠不足が続いていた若手教員。毎日夜12時近くまで働き、 家に帰っても寝るだけの生活が数年続いていた。 一つの仕事をやり終えても、また次々と仕事が増える状況であった。

一人暮らしのため、食生活は不規則で、掃除や洗濯をする時間を取ることが 難しく、生活環境も乱れていた。大学では、学生の研究指導だけでなく、 研究室の環境整備、教授の成果報告など研究室業務のすべてを引き受けていた。 そのため、研究関係以外の人とのコミュニケーションが少なくなっていた。 久しぶりに友人と会う機会があっても、仕事のことが頭に浮かび、 楽しめない状態が続いていた。保健センターへの受診動機は、 もっと沢山働くためにはどうしたら良いかを相談したいということで、 不安や焦りが強く感じられた。 「週末は自宅で休養すること、平日も週2日は午後9時前に帰ること、 睡眠時間は少なくとも6時間はとること」 を指導し、薬も処方した。当初は、そのようにすることは不可能と本人は 話したが、同僚の協力もあり、平日少しずつ早く帰ることから始め、 徐々に生活のリズムを整えていった。 当初は、研究のことが気になり休養できないとの訴えがあったが、 それも少しずつなくなった。その後、自宅にいても不安や焦りを感じることは 少なくなった。

う〜ん。幸いここはスタッフがたくさんいて分業が進んでいるので、 ここまでひどくはない。しかし、この部分はコピーして某教授室の ドアのすきまから入れておくか…。

(冗談です、念のため。こだまは十分に健康で文化的な生活を享受しています)

学内広報で、「2005年セクシュアル・ハラスメントに関するアンケート調査の結果」 というのも回ってきた。これもかなりおもしろいが、時間がないので省略。

というわけで、今日の教訓。うつもセクハラもせいぜい気をつけよう。

うつやセクハラに気をつけつつプールで泳ぐ。 閉館まであまり時間がなかったので、1.5キロほど。 だんだん「水をキックする」感じがわかってきたが、まだまだ。

購買部で買物してから、某海鮮丼屋で夕食。 うつやセクハラに気をつけつつ良く食べる。

今日はしらふ。書き忘れていたが、一昨日もしらふ。 毎日飲んでいるわけではありませんっ。

そういえば、京都の某氏が『倫理学研究』(第36号)に、 『入門・医療倫理I』の書評を書いてくれている。 非常に好意的に書いていただいているので感謝。 『臨床倫理学』 もようやくアマゾンから手に入るようになったようだ(もちろん宣伝です、念のため)。

夜2

勉強せずに、いろいろ雑用。まずい。

そこ までやるか!献血アップへあの手この手」(読売新聞)。

「ご主人様、お帰りなさいませ」。深緑色のワンピースに白いエプロン姿の女 性が、献血を終えた人の手のひらを約10分間、もみほぐす。女性は地元のフッ トケアサロンの従業員。「メードカフェ」が話題の土地柄であることを生かし、 JR秋葉原駅近くの「アキバ献血ルーム」が今月限定で行っているサービスだ。

「そこまでやるのかという声もあった」(同献血ルーム)というが、平日の 献血者は休日の半分にも満たないため、月、水、木曜日の先着10人の“特典” として導入に踏み切った。

メード姿の女性を見て驚く人もいるが、献血後、ハンドマッサージを受けた 団体職員の井上圭三さん(44)は、「“アキバ”らしくておもしろい」。

これ、すごいな。メード好きな人は、 本当の意味で「自発的に」献血したと言えるのだろうか。 今月中なので、ぜひ誰か行ってきて報告してほしい。

真夜中

勉強する気が起きなかったので、1時間ほどマンガ喫茶に立寄ってから帰宅。 ちょっと気分がリフレッシュされる。リフレッシュって死語なのかな。 リセット?

それはともかく、今月も少し赤であることが判明。来月こそは黒を目指そう。

I see a red door and I want it painted black.
No colors anymore I want them to turn black.

あ、これって家計簿の歌だったのか。

今日も寒かった。

真夜中2

まだ起きてる。小人夜更しして不善をなす。

メモ。問い: なぜ哲学研究者は研究者としても人間としても成長が遅いのか。 答え: ミネルヴァの梟だから。

今日のニュース


30/Mar/2005 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

早起き。若干頭痛がするが、36.5度で平熱。 単に慣れない水泳による疲労だったのか。

朝2

シャワーを浴びながら考えていたが(シャワーを浴びているときが一番物を考える)、 「さりげない」というのはおもしろい表現だと思う。 「そうあり気ではない」ということで、 あらためて辞書で調べると必ずしも良い意味でのみ用いるわけではないようだが (「無表情で(言う)」というような意味にもなるようだ)、 「さりげない親切」と言えば、「親切をしているように一見すると見えないが、 注意して見れば、やはり親切な行為を行なっている」ということだ。 ここには、 善行をするときでも控え目な態度を良しとする日本人の美学(というと大仰だが)と、 相手にもその美学が理解できる感受性(さりげない親切をそれと気付く感受性) を要求する態度が表れている。 通常、「さりげない」はsubtleとは訳されないようだが、 オレの語感ではこの語が一番適しているように思う。 あれ、なんか高校国語の現代文のみたいな話になってきたな。 どっかで読んだ話の受け売りかもしれないので、ここらでやめておこう。

夜中

お昼まで学会に出て、東京に戻ってきた。 昼食は中華街に行きたかったのだが、 他の学会員はみな午後のセッションも聞くというので、 あきらめる。 お好み焼きも食べたかったのだが、 新神戸駅には店がなく、これまた断念。 何のために関西まで行ったのか

研究室用のおみやげを買って新幹線に乗る。 途中、停電か何かでしばらく停車していたようだが、 ひたすら寝ていたのでほとんど気付かず。

東京に戻ってきたから大学に行き、 しばらく雑用したあと、上野でカレー。 ついでにDVD-Rを20枚ほど購入。

舌の裏が痛いと思って鏡を見たら、 舌の裏の筋に口内炎ができている。 栄養が足りないのか。

真夜中

やっと『人生相談「ニッポン人の悩み」』を読み終わる。おもしろかった。 ベラーの『心の習慣』のような本だ(って、ベラーのやつはまだ全部読んでないけど)。 一章から四章で、 人生相談の質問と回答が世相を反映している様子を、 主婦の結婚生活の問題、亭主の仕事と生きがいの問題、 若者の進路の問題のそれぞれについて分析。 五章と六章では最近の回答の仕方が分析されており、 (1)基本的に「決めるのはあなた自身です」という風に自己決定が重視される、 (2)医学的・法学的な解決策を提示するものが多い、 しかし、その一方で、 (3)ある目的(欲求)を達成するための手段を問われたときに、 その目的に異論を差し挟むことにより、 異なる価値観をぶつけるという本来の人生相談の姿が見られると論じている。

人生相談に登場する「個人的」な問題が、 いかに社会の「構造的」な問題と結びついているかと論じている前半が とくにおもしろかった。 たとえば1950年代の主婦にとって亭主の暴力や浮気は離婚の正当な理由とは みなされなかったが(女性に愛情が足りないと回答者にたしなめられる)、 亭主の身体的・精神的病気は正当な理由と認められた。 その背景には結婚とは基本的に「食べるための手段」であり、 一人で生きていくことのできない当時の多く女性にとっては亭主が 稼いでくれるかぎりは多少の不義理があろうと離婚すべきではないが、 稼げなければ離婚して他の男に嫁ぐなどした方がよいと考えられていたからだ、など。

後半では、生き方の問題に「正解」はなく、質問者の「自律」を重視するがゆえに、 「自分のことは自分で決める」という今日の典型的な回答は「進歩」であるという 肯定的な評価がなされているのが少し気になった。 具体的には、どの部分が進歩なのか。「生き方の問題に正解はない」ことが「発見」 されたことが進歩なのか、 あるいは回答者の価値を押しつけず質問者の「自律」を尊重する点が進歩なのか。 「生き方の問題に正解はない」→「この問題については専門家はいない」 →「この問題については質問者も回答者も同じレベルにある」 →「回答者が権威的に正解を告げることはおかしい」という考え方が この風潮の背景にあると思うが、果たしてこの「進歩」を支えている 「生き方の問題に正解はない」という考え方は無批判に受け入れるべきものか。 オレとしては、「正解はないかもしれないが、答には優劣がある」 という線でがんばる必要があると思うが、どういう意味で優劣があるのか、 ちゃんと説明できるようにならなければならない。

忙しくてなかなか他分野の本を読む時間がないが、 なるべく視野を広げるよう努力すること。


30/Mar/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

時差のせいか、早起きする。たまっていたメールの整理など。

お昼前

喫茶店でモーニングを食べてから大学へ。 事務に提出すべき書類を書く。

フランクフルトの空港でキルシュというサクランボから造ったブランデー(たぶん)を おみやげに買ったのだが、酒のことに疎いので、どう飲めばいいのかわからない。 誰か簡単なカクテルの作り方を知ってたら教えてください。 それにしても、 立派な社会人になるためには、この分野もよく勉強しないとなあ。

お昼すぎ

銀行に寄ったあと、不動産屋に行き、今月の家賃を払う。 ついでに某海鮮丼屋で弁当を買い、帰宅して食べる。

Didoは聴くと暗くなるのでそんなに好きではないのだが、 どうしても魅かれるところがあるな。

昼下がり

大学で雑用。

Joel Feinbergが死んだそうだ。1926年生まれだから享年78才ぐらいか。合掌。

夕方

第二購買部で買物。第一購買部のところに時計屋があるので、 明日電池を変えてもらいに行くこと。

さて、真剣に勉強せねば。

眠いので早々に研究室を出てしまう。 雨。 定食屋で海鮮納豆定食を食べる。

叔母が数日前に死んだという連絡を受ける。 一度も見舞いに行かずにもうしわけないことをした。 合掌。

それとは関係ないが、「万国共通」というのはわかりやすいので「普遍的」 の言い換えするさいとして覚えておきたい。


30/Mar/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

昨日は帰宅後ずっと寝ていたため、変な時間に目覚めてしまった。 完全に徹夜したのはひさしぶりだった。ご研究は計画的に。

「ナジャーフでタクシー自爆により、 米兵が4名死亡したそうです(CNN.com)。 ちなみにsuicide bombingは通常「自爆テロ」と訳されますが、 今回は「テロ」と言うよりは戦争に勝つための作戦なので 「自爆攻撃」と訳されているようです」

「うむ、今回の結果は当然だ。 『市民の生命を最大限尊重する』という連合軍の方針が続けば、 今後もこういうことが起きるだろう。うむ」

「しかし、そういう方針があるのはあたりまえなのではないのですか」

「うむ、もちろんこういう方針は当然なのだが、 問題は今回、『占領ではなく解放』を主張する連合軍が国際世論の支持を得るために、 そのような主張を明言したことだ。今後もこのような攻撃は続き、 連合軍は苦境に陥るだろう。うむ」

「悲観的ですね」

「現実的と言ってもらいたいね。うむ。 イラク側は、 国際的な反戦世論を煽るために市民の死者数を強調する報道を続けているが、 『米軍による虐殺事件』もそろそろデッチ上げられるかもしれない」

「『南京大虐殺』ならぬ『バスラ大虐殺』とかですか? いや、 産経の言うように南京大虐殺 がデッチ上げだったと言いたいわけではないですが…」

「うむ。南京大虐殺の有無やその規模についての論争も含め、 われわれのメディア・リテラシー(批判的に報道を見る/読む/聞く能力) が要求されているわけだ。うむ」

「そういう事件が起きたときに、どの報道機関を信じればいいのでしょうか。 戦時において公平な報道はありえるのでしょうか」

「うむ、そうだな。 戦争報道においては『偏向のない報道』という評判を勝ちとることは 難しいだろうな。BBC、CNN、アルジャジーラ、どれも眉につばをつけて見る必要が あるかもしれんな。戦争報道の公平性というのはおもしろい問題であるとともに、 実践的に重要な問題でもある。うむ」

「もちろん、報道の偏向性というのは戦争報道だけに限るわけではありませんが、 この問題が如実に出るのが戦争報道であり、 こういった事例を通じて報道の偏向性を自覚していく必要がありますね」

「うむ。ところでさきほどから『公平性』とか『偏向性』とか『-性』 をよく使っているな。うむ」

夜明け前

イラク戦の影響でアフガン情勢も不安定になっているようだ。 アルカイーダやタリバンの「残党」の動きも活発化しているらしい。 暫定政権が無事にこの危機を切り抜けられるといいが、 大臣クラスの暗殺が起きるかもしれない。 北朝鮮もどうなるか心配。

統一選挙に対する関心はどうなっているんだろう。 今回は「脱政党」が大きな特徴になっているようだが、 公約をめぐって活発に議論をしないと、 戦争のあおりで投票率がかなり低くなる可能性もあるのでは。 ところで、オレはこないだ目黒区に住民票を移したばかりだが、 今回投票権はあるのだろうか。

あ、告示日の3ヶ月前から区内に住んでないとダメとなっているから 今回は投票権がないようだ。

早朝

たまっていた新聞を読む。

夕方

お昼まで寝ている。 昼はトーストで済ませる。

昼下がり、近くのスーパーで買物。 桜の並木道では桜が5分咲き。

新聞。

さらに新聞。

晩ごはん。タラとしめじのバター炒め、ホウレン草、その他。 お腹いっぱいになってしまった。


30/Mar/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼

「『いつ、何のために死ぬか』と言えば、 パレスティナの自殺テロの連中はそれをよく知っているようだな。 しかもちゃんと知識が実践と結びついている。 なんとなく生きてそのうち老衰で死ぬんじゃないかと考えてる君とは大違いだ」

「テロリストを誉めないでくださいよ、ぼくのウェブサイトで。 それにどうせ彼らは反イスラエル、 反米の偏った教育を受けてるんでしょ。 だから自殺テロで死ぬなんて恐ろしいことを平気でできるわけで」

「君はあいかわらず考え方が一面的だな。 日本の特攻隊にしてもほとんどはごく普通の人間で、 みな恐怖を克服して死んでいったんだろうが。 パレスティナ人もそうでないという保証はどこにもない。 彼らをエイリアンか何かと考えるのは危険な考え方だ」

「いや、まあそれはそうかもしれませんけど…」

「しかし、いずれにせよ、自殺テロをするパレスティナ人にとって、 人生の意味とは、おそらく祖国を守るということに尽きるわけだ。 このように、どうやって死ぬかという問いは『よく生きる』とか『人生の意味』 という事柄と密接につながってるんだから、 君は自分自身についてもっと真剣に考えなくてはならん」

「実存主義ですね」

「うむ、実存主義だ」

昼下がり

証明写真を撮りに行く前に、散髪をしに大学のそばの床屋へ。 不精ヒゲも剃ってもらう。

散髪後、 某生協の写真屋さんに行き、証明写真。 写真を撮る前に鏡を見せてもらったときに、 アゴから下が血だらけになっていることに気づき、仰天する。 床屋のおじさん、桜の話をしながら荒っぽくやってたからなあ。 しかしもう面倒なので写真を撮ってもらった。

夕方

夕方、某ユニクロで自分探しの旅をする。Tシャツ。 あと、某所で買物もする。米、その他。

「心中で疑っていないことを、哲学で疑っているふりをしないこと」 ---チャールズ・パース

散歩がてら修学院の方まで歩き、さらに買物をする。

真夜中

夜は下宿でパスタ。

キョートの休日第六日目は、写真を一枚も撮らずじまいだった。

今日の勉強時間…0hr


30/Mar/2001 (Friday/vendredi/Freitag)

ミュンヘン2日目

午前中、一人でレンバッハ・ハウスへ行ってきた。 19世紀以降のミュンヘンを中心とした絵画が展示してある。 20世紀以前のものはぱっとしないが、 カンディンスキー、ヤウレンスキー、フランツ・マルク、 パウル・クレーなどの作品がよい。

ついでにクンスト・バウというところでシルエット展も見る。 ドイツではなぜ肖像をシルエットで描くのが流行したのだろうか。

夜、某氏と某氏の友人たちと食事。まだ体調が悪い。


30/Mar/2000 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

今日のニュース

半日ちかく寝てました。
おかげで早朝に起きることができました。
コンピュータをもらいました。
ありがとうございます。 またFree-BSD(98)との格闘が再開されそうです。
昨日の新聞
The Daily Yomiuriです。
一昨日の新聞
The Daily Yomiuriです。

昨日の新聞

Pension reform bills passed
年金改革法案が両議会を通過したようだ。
「20才以上の学生は最長10年間、 年金の掛金の支払が猶予される。 現行の法では、20才以上の学生はまったく収入がなくても 年金の掛金を払う必要がある」
だそうだ。 というわけで、 毎年役所に猶予願いを出す必要がなくなったらしい。

一昨日の新聞

Putin wins presidency race
もう古いニュースになってしまったが、 プーチンがロシア大統領に選出されたという記事。 思ったより票が伸びなかったという話や、 米国はプーチンの今後の出方をうかがっているという話など。
> アルブライト(オルブライトと読むらしい)国防長官は、 「ロシア市民はもっとorderを欲しているらしいが、 orderが小文字のoで始まるのか、大文字のOで始まるのかが問題だ」 と言っているらしい。これはよくあるセリフで、 orderならただの「秩序」、Orderなら「恐怖政治」というわけだ。
Alleged groper jumps off moving train
前の日曜の夜10時過ぎ、 阪急河原町線の南方駅から十三駅のあいだで、 痴漢した男が逃げるために 動いている列車の窓から飛び降りて大怪我をしたらしい。
> 同じ立場だったらなんとも情けない気分だろうなあ。 死にたいと思うに違いない。
> 痴漢表現重要語句

03/30/99 (Tuesday/mardi/Dienstag)

夕方

昨日、某古本屋でも買物をする。

睡眠不足だったせいか、 夜中に寝て、昼下がりまで爆睡。

それから大学へ。 文学部事務で修士課程終了証書をもらってから某E研へ。 本棚の整理と机の配置変えを手伝う。

その後、某師匠とルネへ。 前に修理に出していたMDウォークマンのヘッドフォンの部分をもらう。 交換で800円。ついでに中央購買部に行って、 名刺ファイルと卒業証書を入れる用の筒などを購入する。

いやはや、おれもついに文学修士か。いや、何の役に立つのかしらないが。


某所で夕食。焼さば定食。 プレイボーイを2週間分とスペリオールを読む。

「院生研究費」とかなんとかいうお金で、 コピー用紙が大量に入ったので、院生のみなで山分けする。


03/30/98(Monday/lundi/Montag)

真夜中

帰京。疲れてるので一度寝てから更新する。


03/30/97(日)

・そろそろ夕方・

江口氏ならびに、メイルを書いてくださった方々、ありがとうございます。叱 咤激励批判中傷(中傷はないか)さまざまなご意見、耳をふしあなにして拝聴さ せていただきます。もう少し考えた上で、おそらくここで弁明文を書くと思い ます。(もしかすると江口氏を通じて、先に返信メイルが届くかも知れません)


さて、懸案はよそにして、先日すごいキャッチコピーを思いついた。阪急のコ ピーで、こういうのはどうだろうか。

'THANK YOU, HANKYU.'

え、だめ?ボツ?良いと思うんだけどなあ。


今からバンドの連中と夕ごはん。その後でバンドの練習。また来ます。


・夜・

これからバンドの練習。予期せず居酒屋に連れて行かれたので、やむなく友人 から借金。だんだん悲惨な生活になってきた。


・もっと夜・

というわけでバンドの練習も無事終わり、帰る。新しい曲が作れなくて困って いる。また明日も来ます。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Wed Apr 17 23:11:39 JST 2013