学者たちはすずしい影のなかに、すずしく坐っている。 かれらは何事につけても傍観者であろうとする。 しかも太陽が照りつける石階には坐ろうとしない。
---ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』
「人が壊れていくとはどういうことでしょう」
「魂がなくなるということです」
「魂がなくなると命ではないのですか?」---『半落ち』から
定時起床。朝食、朝刊。午前中は家の中でバタバタとしていた。
お昼前に研究室に行き、3時間ほどたまっていた雑用やメールの返事など。
昼下がり、ちょっと買い物をしてから自宅に戻り、スーツに着替えて急いで京 都駅へ。のぞみとこだまを乗り継いで夕方に東広島駅へ到着。
夜、某病院で終末期医療と倫理というような話をする。こないだ自分の講義の 姿をDVDで見て反省した割にはあまり改善しておらず。反省。
夜中、再び新幹線を乗り継いで京都へ。真夜中に帰宅し、確定申告の準備の続 きをしてから風呂。確定申告については今年も某妻に手伝ってもらっている。 感謝。
某論文が某国際誌にアクセプトされたという悦ばしい報せが。奇しくも東日本 大震災が発生してから二周年。いろいろな方に感謝しなければならない。
そういえば、某妻の母親と叔母も今日、東京にお帰りになった。引越し後の新 居の片付けや娘の世話をしていただき、感謝。
よく寝て朝遅くに起床。シリアル、新聞、シャワー。しばらく雑用。
お昼すぎに白山の某先生宅に郵便物を届けに行き、ついでに白山下の某ハンバー ガー屋で昼食。
昼下がりに帰宅。妻と娘も実家から戻ってきていたので、娘の世話。夕方に少 し寝る。
夜、娘の世話。夕食。金子光男の『ラッセルの倫理思想研究』をやっと読み終わる。 わたしは遅読であり、そもそも読書をする時間もないので、なるべく本 を読まずに済ます必要がある。そのためにはつまらない本を手にしないように 注意しなければならない。
夜中、娘を風呂に入れ、食器を洗う。それからメールを数件。受信トレイに数 通しかメールがないと、精神的に安定する。
たまっている新聞を読んだら寝よう。今週もがんばるべし。
朝、定時起床。シャワー、朝食。
定時出勤。
昼下がり、某卒業旅行で伊豆高原に行こうと山手線に乗っている途中、大きな 地震でストップ。一時間半ほど車内で待たされる。ネットにつながっているの でその間にも東北地方ではかなり深刻な状況になっていることが刻一刻とわかっ た。旅行は中止に。
夕方、山手線の線路を歩いて田町駅に行き、ごく普通にやっていた居酒屋で早 めの夕食。店を出る頃には非常に混んでいた。
夜、10名ほどの同僚と一緒に、二時間ほど歩いて渋谷へ。道路は渋滞が続き、 大勢の人々が歩いていた。
JRは終日復旧せず。一部の地下鉄や私鉄は運営を再開していたが、 結局某所で皆と一晩過ごすことに。 もともと宿泊するつもりで荷物を持ってきたので、 食べ物や飲み物があって当面は困らない状況。というわけで、 とりあえずは無事。
別のところにいた某妻も、幸いなことに実家に帰ることができた様子。
朝、定時起床。シャワー、朝食。
定時出勤(少し早め)。終日雑用。
夕方、某懇親会に出席。酔っぱらってしまったので、二次会には出席せずに 早めに帰宅。
夜、ソファで死んだように寝る。
夜中、新聞。あっという間に寝る時間。ふう。
メモ。「威厳をつける」というのはどうしたらいいのかな。 腰が低くて、かつ、威厳のある人というのを目指すか。
定時起床。ゴミ出し、シャワー、朝食。
地下鉄で定時出勤(少し早目)。昼下がりまでひたすら雑用。死ぬ。
夕方、某業者の方に手伝っていただき、 某テレビ会議システムの説明会のリハーサル。
夜、京都の某氏とテレビ会議で話してみるテスト。 そのあと、某氏と一緒に歩いて帰宅。途中、白山の某スーパーで買物。
夜、夕食をとってからソファで死んだように寝る。 その後、朝刊と夕刊。
夜中、いろいろメールなど。疲れた。なんかオレもイライラしているので、 ちょっと深呼吸でもしよう。
今日のこと。
今日はいろいろ調子が悪い。頭が回っていないようだ。 体調を崩さないように気をつけよう。
夜、帰宅してから夕食。夕刊を読んだあと、30分ほどソファで仮眠。 それから真夜中まで某翻訳のチェック。まだまだ終わらない。
あれ、ニーチェ、たまには良いこと言ってるな(上の引用参照)。
早朝に起きる。寝不足。外は大雨でげっそりする。 お昼には晴れるらしいが…。
某妻は美容院に行くとかで、雨の中、先に出ていった。 スピーチの練習でもしよう。う、緊張してお腹の調子が…。
靴を磨いたり、スピーチの練習をしたり。もう行かねば。 落ち着いてがんばろう。
結婚式を終えて、とりあえず帰宅。 今日の式にご参加いただいた方、 メールや電報をいただいた方、 それから二次会の企画と実行をしていただいた方、 本当にありがとうございました。 詳細についてはまた明日。
お昼すぎに起きる。良く寝たせいか気分も良い。天気も良い。
しかし、帰国してから時間がめちゃくちゃなので、 今日から早寝早起きにすること。
ニーチェが付け加えるべきだったのは「しかも、見よ、 かれらは退屈そうにあくびをして、 コクリコクリと居眠りを始めているものさえいる」というような一文だったろう。
昼下がり、某研究会に出席しようと出発したが、だいぶ遅刻しそうだったのと、 某名誉教授からいただいた新著を読みたかったのとで、断念した。 某発表者の方、すみません。
遅い昼ごはんを蕎麦で済ませたあと、本三の某喫茶店で夕方までかけて上の本を 読んだ。これはこの応用倫理学のシリーズとして出すべき本ではなく、 『現代人生論ノート』とでも銘打って文庫で出すべきもののように思えるが、 モラリストとしての加藤先生、おもしろい。老境に入り、 ところどころ非常に味のある文章を書いている。 今のローリング・ストーンズが全編ブルーズのカバー・アルバムを出した感じ。
いろいろなところに書いた随筆をまとめた本なので、 哲学的・倫理学的つっこみが足りないが(そのこともこの本をこのシリーズで 出すべきでない理由に挙げられる)、 人生についていろいろ考えるには良い本。 とくに第二章の「文理融合」の話は自分の職業上の 課題としてよく考える必要がある。
友情とか、名誉欲とか、 もうちょっと書いてほしいトピックもあるが、 それは今後に期待しよう(この本によると、80才まで、 つまりあと10年ぐらいはまだ現役のつもりのようなので)。
本三の某ドラッグストアで買物をしてから帰宅。これからプール。 今日は休肝日の予定。
素面。しらふ。ア、ア、アルコールをくれっ。っていうことはない。
プールでクロールのプル(手のかき)とキックを別々に練習。 キックの練習は相変わらず息が上がってしんどい。 しかも最後はまたもやこむら返りを起こして死にそうになった。 しかし、この調子で一ヶ月は訓練してみよう。
だそうだ。 下ろすときは膝からで、上げるときはふとももから。覚えておこう。
水泳後、某海鮮丼屋で食事してから研究室へ。いろいろ考えごと。
漫画喫茶に行きたい欲求をぐっとこらえ、新聞の切り抜き。 どちらかと言えば、アルコールじゃなくて漫喫中毒だよな。 そのうち満喫中毒も疾病と認定されて、 保険診療になったりして。 そしたら、日本漫画家協会が「漫画好きは病気ではない」 という声明を出したりして。 それに対して、日本PTA全国協議会が、 「漫画を読む人と、漫画を読まない人は別の車両に」と主張したり、 新幹線の切符を買おうとみどりの窓口に行くと、 「読漫席ですか、禁漫席ですか」と聞かれたり、 国際線の機内のトイレには「用を足しながら漫画を読むと、 ブザーが鳴ります」と書いてあったりして。こ、これは大変だ。 どうしよう。あれ、すっかり妄想をたくましくしてしまった。 ひょっとするとこれも満喫中毒の症状か。 やっぱりちょっと逝ってくるか。
あれ、上の話は昔も同じようなことを書いた記憶がある。 デジャヴュだろうか。
なんとか欲求を振り払って帰宅。
ミロシェビッチ元ユーゴ大統領が死去。
「実験は、水槽に両種を計10匹入れて、1カ月間観察した。
両種の比率を3パターンつくり、それぞれ2回実験した。
隠れ場所となる塩化ビニール製のパイプと、十分な人工飼料を与え、
捕食が起きにくい環境をつくった。
その結果、ニホン[ザリガニ]3匹、ウチダ[ザリガニ]7匹を入れた水槽では、
ニホンがすべてウチダに食べられた。
ニホン7匹、ウチダ3匹▽ニホン5匹、ウチダ5匹では、
ニホンの半数が食べられた。ウチダはどのケースでも食べられなかった。」
こういうのを聞いて、何か脅威を覚えるのはなぜだろうか。 あたかも日本人が食べられているかのように聞こえるからだろうか。 ニホンをA、外来種のウチダをBに置き換えたら平気かどうか試してみよう。
「実験は、水槽に両種を計10匹入れて、1カ月間観察した。
両種の比率を3パターンつくり、それぞれ2回実験した。
隠れ場所となる塩化ビニール製のパイプと、十分な人工飼料を与え、
捕食が起きにくい環境をつくった。
その結果、A[ザリガニ]3匹、B[ザリガニ]7匹を入れた水槽では、
AがすべてBに食べられた。
A7匹、B3匹▽A5匹、B5匹では、
Aの半数が食べられた。Bはどのケースでも食べられなかった。」
ちょっとましになったかな。やっぱり「食べられた」という表現にある種の 恐怖を抱くんだろうか(とくに写真が怖い)。 それにしてもどうも残酷な実験だ。忘れて寝よう。
今日のニュース
朝までマンガ喫茶で過ごし、新幹線に乗って午前中に東京に戻ってくる。 マンガ喫茶では例によって寝なかったので、新幹線では爆睡。 帰宅してからシャワーを浴びて大学へ。
忘れないうちに昨日学んだことを書いておこう。
問題は(1)と(2)が衝突しかねないことだな。 あまり無理をせずがんばれということか。 省エネ型で効率良く研究しよう。
雨。夕方は雑務。医図書で論文のコピーを受けとる。 まだサーベイ論文の勉強。本格的に文献を集めるとほんとに大変だ。
メモ。倫理学とは何か。 「すべきこと」「すべきでないこと」について、 もっともな理由(「道徳的に重要な考慮」)を見つけようとする営み。 たとえば、ある医学研究をすべきかどうか、死刑制度を存続すべきかどうか、など。 もっともな理由は文化ごとに違うというのが相対主義、 個人ごとに違うというのが主観主義。 すべきことは「利己的な」遺伝子によって決定されているというのが、 誤った進化論的説明。云々。
雨が止んだので帰宅。途中、近くの中華料理屋に行くが、 少し高いうえにまずくて辟易する。
そういえば、 強制わいせつで捕まった衆院議員も「一日一善」をモットーとしていたそうだ。 う〜ん。いや、もちろん一日一善をモットーとする人はたくさんいると思うが。
早寝早起き。朝メールをチェックすると、 ドイツの方から学会があるとの連絡が来ていた。
昨晩荷物は詰めていたが、アイロンをかけていたりすると、 出発の時間ぎりぎりになる。 重い荷物をひきずって都営大江戸線で 蔵前に行き、歩いて浅草線へ乗り継ぎ、 京成高砂で特急に乗り変える。 厚着をしていたので汗だくになる。 Yahooで一番安いルートを選んだのだが、 あとで見ると、上野か日暮里あたりから出発するルートか、 池袋からJRで出発するルートが良い気がする。 あるいはお金はケチらないで東京から特急か。 帰りはそのいずれかで帰ろう。
車内で神戸連続殺人事件の少年の父母の手記を読み、 衝撃を受ける。 とくに父母が事件の約五年後に仙台の少年院で少年に面会したとき、 息子に向かって母親が「冤罪ってことはありえへんの? 直接あんたの口から聞かんと納得できへんねん」と尋ね、 息子が「ありえへん」と答えたというところは、 母親の数年間の苦悩がこの質問に凝縮されているようで、 圧倒的だ。 陳腐な言い方になるが、 凶悪犯罪が被害者やその遺族だけでなく、 加害者の親族にも大きな試練を与えるということが理解できた。
無事時間通りに空港に到着。 チェックインを済ませ、 窓から停泊している飛行機の見える喫茶店で (高い)モーニングを食べながら日記を書いている。
外国旅行に行きなれたせいなのかどうかは知らないが、 出発前の準備が適当で、何か重要な忘れものをした気がする。 が、まあお金とパスポートがあれば何とかなるだろう。 何となくメランコリックになっているのは一人旅だからだろうか。
イギリスで本を買うときのことを考えて、 臓器移植関係の本は持っていかないことにした。 電車に乗ってから、 日本の医療制度に関する本を持ってくるのを忘れたことに気付き、 はげしく後悔する。空港の本屋にあれば買おう。
授業についてのメモ: 道徳判断(倫理問題を含む意思決定や評価)に事実関係が重要な役割を 果たす例としては、死刑制度における抑止力の有無やタバコの副流煙の発癌性など が有名だが、最近ではWMDの有無というよい事例もある。 携帯電話の電磁波というのもよい例かもしれない。 この、判断に事実関係が重要というのは、 裁判についても言える。 事実関係の不一致が解決されたとしても、 道徳判断が一致するかどうかは正直よくわからない。 事実判断のふりをした価値判断というのもある。 これについては「医学的無益性」で説明しよう。
とりあえず無事にロンドンに着き、ゲストハウス(ADSLが通っている)に 到着した。 予定が入っているので、機内で見た映画などについてはまたあとで。
シャワーを浴びてからUCLへ。 訪英中の某先生と合流して、 レスタースクエアに行きマレーシア料理を食べる。 ついでに、お金を降ろし、テレフォンカードも購入する。 行きはラッセルスクエアから地下鉄で行ったが、 帰りはトテナムコート通りを歩いて帰ってきた。 以前よりスタバやスーパーが増えたようだ。
眠い。日本時間だともう朝の6時なんだよな。もう寝よう。
フライト中に見た映画のメモ。
夕方にちょっと寝るつもりが、えんえんと寝てしまう。いかん。
なんかネット依存症気味だ。昔からか。
風呂に入る。風呂に入っているときが一番考えが進むな。 今後たとえ風呂でウェブが見られるような設備が安く利用可能になっても、 それだけは入れないようにしよう。
う〜。某原稿が書けない。某学会の原稿も早く書かないといけないのに。
英国開発省長官のクレア・ショートが 「国連の決議なし戦争をしたら辞職する」 とブレアを脅して大きな問題になっているようだ (BBC News)。
起きる。昨夜よく寝たせいかあまり寝れず、ずっと退屈な夢を見ていた気がする。
朝食。新聞。
「たばこは文化」「ボクシングはスポーツ」。 WTOのたばこ条約を見ると、たばこは他者危害の原則を越えて、 パターナリズムの立場から規制をかけつつあるように見える。 自己決定の原則を貫くなら、 分煙を徹底させるところまでしかできないはずだが。 ボクシングはやはりパターナリズムからしか禁止は支持できないだろう。
日本に来て苦労して勉強した中国人留学生の話。 日本に来たは良いが、 中国の大学の卒業証書が本物かどうかが問題になり、 そのせいで日本の大学院入学が一年遅れた。
挫折から始まった留学生活で、彼女は最大限の努力をした。 一日三百円の生活費では学食にも行けない。 一日一食をフリカケですませ、 十三時間を勉学に充てた。修士号を獲得、 博士課程在学中に除籍となった。
(荻野アンナ「或る留学」産経本日付2面)。
深く反省して今日から見習え。
サラサラ血液を目指してレタスを食べる。簡単に測定する機械はないのかな。
そろそろ行かねば。
メモ: 類推はアルゴリズムと並び問題解決法の一つで、 ヒューリスティック・デバイスと考えられる。 認知心理学とか認知科学という分野でいろいろ研究があるようだ。 また、法学では判例法との関係で研究がなされている。
お昼、カンボジアにおける民主化支援についての某セミナーに出席するために 九段下へ。民主化におけるラジオの役割について考えさせられた。 「カンボジアも日本と同じような仕方で民主化できないのか」 と安易に考えていたが、 内戦があったところとそうでないところとでは、 民主主義に適した市民社会をどう形成するかがかなり異なるようだ。 とくにカンボジアはポルポト政権時代に知識人の虐殺があったから なおさらのようだ。
見知らぬ人だらけなので、あまり交じわりもせずに帰ってくる。 せっかく東京にいるんだからいろいろ情報を集めてセミナーに出席しないとな。
電車の中ではシンガーのOne Worldを読む。あざやかな議論。 シンガーを研究すればよかった。I wish that I knew what I know now when I was younger...
いや、まだ若い。ちゃんと勉強しよう。めざせ一日13時間。
ちょっと近くのホームセンターで買物。マグカップを二つほど。
Pettitの`The Contribution of Analytical Philosophy'(in Companion to Contemporary Political Philosophy)を読もう。
続きはまた。
晩ごはんは、えのきとししゃものバター炒め、じゃこおろし、その他。
眠い。う〜ん。
ひさしぶりに海親子丼を作って食べる。 1.5合をいっぺんに食べたのでお腹がいっぱいだ。
今日はとにかく眠くてしょうがない。
新聞を読む。具体的な出来事の背後にある抽象的な哲学的問題を見付け出すこと。 まだ無理か。
「春眠暁を覚えず」とはよく言ったもので、 一日の3分の2近く寝てしまった。 ま、少し風邪気味だったということで。
BBCが32年ぶりに新しいラジオ・チャンネルを作ったそうだ。
Yasser Arafat prêt à reprendre le dialogue
ヤサー・アラファト、対話再開の準備あり(from Le Monde)
Le premier ministre israélien, Ariel Sharon, s'est décláre dimanche favorable à une levée du siège empêchant depuis la mi-décembre le président palestinien, Yasser Arafat, de quitter Ramallah.
イスラエル大統領のアリエル・シャロンは、日曜日に好意的な発言をした; 12月半ばからパレスティナ首長のヤサー・アラファトがラマラを離れることを 妨害している包囲網を撤回することについて。Yasser Arafat a affirmé de son côté être prêt à reprendre le dialogue "immédiatement".
ヤサー・アラファトは、自分自身は対話を「直ちに」再開する用意があると 述べた。(prêt=ready; reprendre=resume; levée=removal; siège=siege; empêcher (qn de...)=prevent (sb from); depuis=since; quitter=leave; de son côté=for his part)
そういえば、京都一帯の電力が突然切れたか何かで、 みんな初めは平和的に行為していたけど、 アナーキーな雰囲気が支配的になるにつれて暴力が横行するようになり、 おれは後を振りかえり振りかえり逃げまわるハメになる、 という怖い夢を見た。
起きてからしばらく、あれがホッブズ状態か、とか、 そう考えると、ほとんどの人が法に従って生きている 現在の社会というのは貴重というか奇跡的というか、 とにかくすごいんだな、とか考えながらまた寝てしまった。
お昼ごろ、母親から二度電話。文学部の事務からも、 「授業料を収めないと退学できないよ」と脅迫スレスレの電話が来る。 明日か明後日払う予定。
今日はクローズアップ現代はなかったが、 代わりにクローズアップ・ゲソダイがあった。 以下は内容をメモしたもの。
・1993年1月: 90年代初頭の新党ブームに乗って、 大玉哲(おおだま てつ、京大文学部卒)氏が中心になり京都で旗揚げ。
・1993年4月: 大玉氏が百万遍で伝説的な街頭演説。
自由市場では希少財としての女性の公正な配分はなされず、
さらにグローバリズムによって女性の海外流出、国際結婚がいっそう加速し、
「もてる男」と「もてない男」の格差はますます広がる一方だと主張。
国際結婚の違法化、離婚の違法化、政府による見合い制度の確立、
婚前交渉の抑圧を主張。
百万遍交差点に集まった京大工学部と理学部の男子学生から圧倒的な支持を受ける。
・1993年6月: 大玉氏著『京都もてない男党の主張』刊行。 ベストセラーになる。 この中で、奇数を女性、偶数を男性にした国民総背番号制を実施して、 隣合わせの男女に見合いをさせるという法案を提案。
・1993年7月: 衆議院総選挙、もてない男党の立候補者はすべて落選。 大玉氏の「みんなよく頑張った。感動した」というセリフが一部で人気になる。
・1993年11月: 京大文化祭で大玉氏がスピーチ。 500人のもてない男子学生が会場に集合する。 入口で二枚目と判断された学生は立ち入りを拒否される。
・1994年2月: 大玉氏が茶髪にした疑惑を受け、脱党処分になる。 大玉氏は「わたしは生まれつき髪が茶色がかっているのであり、 けっして染めたわけじゃない」と主張するが、聞き入れられず。 代わって、小玉敏(こだま びん、京大文学部卒)氏が新代表になる。
・1994年4月: 小玉氏、百万遍で街頭演説。
女性の配給制を主張。また、「不平等は、
最ももてない男の最大の利益になる限りで許される」という格差原理を打ち出す。
・1994年5月: 大玉氏が祇園で女性と歩いているところが京大工学部の男子学生によって フォーカスされる。大玉氏は暗殺を恐れて国外へ高飛び。 英国で「もてない男インターナショナル」を結成しようとするが、 理論的対立のために成功せず。
ブリットニー・スピアーズが彼氏と別れたらしい。 全国のもてない男に千載一遇のチャンスがやってきたっ。
英国では、 エリザベス女王二世の王位50周年を記念する行事が6月ごろに いろいろ行なわれるようだが、 セックス・ピストルズのシングル`God Save the Queen' もリイシューされるそうだ。
今日の勉強時間…0hr
今年度の科研費の実績報告書を作成した。 ベンタムと名のつく発表をしていないのが悲しい。 また、「ボクシング存廃論」というのも怪しくて仕方がない。 せめて 「自由民主主義社会におけるボクシングの存在論的意義についての倫理学的考察」 とかにしておけばよかった。
朝、JR京都駅にて母に会う。 お昼前から大学。フランス語の勉強。
死ぬ。たいへん。動詞の語形変化が多すぎる。 英語は時代を下るにつれてどんどん簡単になったようだけど、 フランス語やドイツ語はギリシア語やラテン語ほどではないにせよ、 まだまだ複雑。もっと簡素化してくれんものか。
ま、とにかくあともう一回。
『普遍文法』 (Grammaire Generale et Raisonnee)の続き(p. 6)。 少々わからずともどんどん進むべし。
Car comme la bouche est l'organe qui les forme, on a veu qu'il y en auoit de si simples, qu'ils n'auoient besoin que de sa seule ouuerture, pour se faire entendre & pour former vne voix distincte, d'ou` vient qu'on les a appellez voyelles.
わ、長いっす。`car'は「なぜなら」、`comme'も「〜なので(as)」、 `bouche'は「口、唇」。 `qui les forme'の`les'は前文の`sons'を指しているに違いない。
`veu'は`vu'のことのようだ。 `auoit'は`avoir'の三人称単数半過去形`avait'のことだろう。 `en'は何を受けてるんだろうか。
`si...que...'で「とても〜なので〜である」という意味のようだ。 `avoir ... de besoin'で「〜が必要だ」だが、 ここもなんか複雑。むむ〜。 あ、`ne...que'「〜しかない」という意味か。
`de la` vient [d'ou` vient] que...'で、「それが〜の理由である」 という意味らしい。`that's why ...'ということだな。
というわけで。 「口がそれらの音を形作る器官であるからして、 人はそれらの音の一部が非常に単純で、 その音を聞こえるようにしたりはっきりした声を出したりするには 口を開くことしか必要ないことを理解する。 そういうわけでそれらは母音と呼ばれる」
う〜む。やっぱり`il y en auoit de si simples'のあたりが謎だが、 だいたいこんな話をしてるに違いない。
前回のところは、数人の方に情報をもらったが、 まだ理解できないとこがあるので、またしばらくしてから考えてみる。 情報感謝。
あれ、フランス語のやつ、 ネットスケープで見ると斜体と太字だらけでうっとうしいな。 斜体や太字を使うのはもうちょっと控えて直接モニタに下線でも引こう:-)
某E研に行ってバイト代をもらう。感謝。
それから中央食堂で遅い昼ごはん。 トーフル対策の本を読みながら食事。
お金に少し余裕ができたので、 5月にもう一回トーフルを受けるか。
倫理学入門読書会(「進化の重要性」その2)終わり。
現在の社会生物学においては、 人間は「利他的」であるとされる。 カッコが付いているのは、 彼らの言う利他主義が、 《正しいがゆえに、他人に私心のない親切な行為をする》 という普通の意味の利他主義ではなく、 《人間(ないし人間の遺伝子)は、 自分の利益をより大きくするための手段として、 ある程度の利他性を生得的に備えている》 という意味であることを表わすためである。 そしてこの意味での「利他主義」は、 アリなどの社会的昆虫だけでなく、 犬や類人猿にも見られ、 経験的に実証されつつあると言える。
読書会が終わってから、 みなで某定食屋へ。 いろいろ耳よりな情報を得る。
悪銭が手に入ってしまったので、 某くんに夕ごはんをおごる。
某E研でモーニングを読んだり、雑用をしたり。 明日の読書会の準備をしなきゃ。
スコフィールド翻訳。ああ、いろいろ本を読んで勉強しなくちゃ。
ついに論理学勉強会が始動する模様。 はたしてこだまはロンリを身につけることができるのか!?
一昨日の恥ずかしい思いについてなぐさめてくれた方、感謝。 日記に書いたらずいぶん気が楽になりました。
ロンリ学をやると……口からよだれが出ませんか?
うう。お日さまが来た。とぅるるる〜。お日さまが来た。とぅるるる〜。 それはすべて右。 (ロンリ学をやると……鼻から洟が垂れませんか?)
眠い。スコフィールドの翻訳。眠い。
今日は聴講生の試験らしい。 文学部の入学手続きの日でもあるらしく、 某体育会系クラブの主将である某君が 文学部のまわりでビラ配りに励んでいるようである。
ロンリ学読書会終わり。初回から苦戦。
さっき昼ごはんを食べに文学部の外に出ると、 白いヘルメットをかぶってサングラスを掛けたお兄さんがいたるところに いらっしゃる。中央食堂の前では、ハンドスピーカーを使って 日本語とおぼしき言語を大声でがなりたてられていらっしゃる。
まあ、新入生がたくさん来たのでこれが彼らなりの精一杯の歓迎の仕方なのだろう、 と思って北門の方に足を向けると、 やはりそっちにも腕を組んだ白ヘルなお兄さんが突っ立っていらっしゃる。 お勤め御苦労さまで、と心の中で感謝して通り過ぎようとすると、 新入生の保護者らしきおばさんが白ヘルなお兄さんにずずずと近よってきて、 「あの、道をお尋ねしたいんですが」てな調子でしゃべりかけた。
ひええ、こ、このおばさん何を考えとんねんっ、 よりによって白ヘルなお兄さんに道を尋ねるとはっ。 おばさんおばさん違います違います この人は警官ではありませんよく見てください ヘルメットに「注書く派」としっかり書いてあるではありませんかっ。
と、ぼくはおばさんのあまりの度胸の良さにおどろいてしまったが、 白ヘルのお兄さん、良い人だったらしく、 いや、もちろん彼らはみんな良い人なんですが、 そんな中でもとりわけ良い人だったらしく、 丁寧に道を教えてあげていらっしゃいました。
いやあ、世の中すばらしいですなあ。
雨がけっこう降っていて、風も強い。
倫理学入門書読書会の準備をしたり、 夕ごはんを食べに行ったり。眠い。
記載なし。