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KODAMA'S (NEW) WORLD

If the moral philosopher cannot help with the problems of medical ethics, he ought to shut up shop.

---R. M. Hare

哲学者が哲学者として実践的問題に口出しして何か役立つことがあるとすれば、 それは当の哲学がよくできている場合だけである。

---R.M. Hare, `Why Do Applied Ethics?'


昨日 / 明日 / 2013年1月 / 最新 / はてな

この日の出来事


29/Jan/2013 (Tuesday/mardi/Montag)

今一つ

昨日までの反動か、今日は終日気合いが入らず、無駄に過ごした感の強い一日 になってしまった。

定時起床。娘とFaceTimeしながらシリアル、朝刊。そういえば今月から紙の朝 日新聞はとらず、デジタルのみになっている。紙は早くタブロイドサイズにし てほしいなあ。洗濯。シーツも洗う。

朝、歩いて大学へ行き、研究室で雑用。メールの返事を書いたりKindle Fireを いじったり加湿器の掃除をしたり。お昼すぎ、中央食堂で昼食。

昼下がり、いろいろ雑用。本の整理もする。何も捗らず、あっという間に日が 暮れてしまう。

夜、某OD生らと夕食。それからしばらく歩いたあとバスで帰宅。あっという間 に夜中。今日はもうあきらめて、ちょっと勉強したら寝よう。まあ、今日も逃 避してるんだよな。論文読まないと。


29/Jan/2012 (Sunday/dimanche/Sonntag)

散髪、読書など

早朝に目覚めるが、二度寝してゆっくり起きる。まだ風邪気味。シリアル。午 前中はゆっくり過ごす。

お昼すぎに散髪へ。さっぱりする。クリーニング屋とドラッグストアにも寄っ て帰宅、昼食。掃除。

昼下がり、しばらく娘と留守番。夕方までゆっくり読書や新聞など。ひさしぶ りにゆっくりできた。

夜、夕食。某コラムの推敲を終わらせる。

これから娘を風呂に入れて食器を洗ったら、早めに寝よう。

北原みのり、『アンアンのセックスできれいになれた?』

アンアンの40年を自分の人生と重ねつつ振り返る本。セックスを女性の解放と 捉えていた70年代から、男性に奉仕する手段と教える現代までの流れを描く。 アンアン史の解釈として正確かどうかは知らないが、東電お事件などの重要な イベントの説明も交え、性の解放が女性の解放につながっていないという趣旨 の主張を説得力を持って述べている。自由の意味について考える上でも重要。


29/Jan/2011 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

昨晩は『不都合な真実』を観てから寝た。 今ごろだが、おもしろかった(某妻は途中から寝ていたようだったが)。 映画の内容よりも、ゴアの講義のうまさに感銘を受けた。 同じ講義を1000回以上やるとああなるのか。 あの高みに近付けるように努力しよう。不都合な真実について、 どうしたらその正しさを認めて、行動に移せるか、 というテーマについてよく考える必要あり。A-

朝、ゴミを出してから少し二度寝。シャワー、シリアル、朝刊。

朝、久しぶりにスーツを着て某妻と一緒に出かける。電車を乗り継いで大宮へ。 某妻の祖父母の法事に出席する。

お昼過ぎ、大宮駅前で会食。そのあと、某大型電器屋を素見してから夕方に帰宅。

夜、しばらくソファで死んだように寝てから夕食。

夜中、新聞を読んだり、コンピュータをいじったりしてゆっくり過ごす。

真夜中、少しWiiで汗をかいてから風呂。それからテレビでサッカーを観戦。


29/Jan/2010 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

定時起床。シャワー、朝食。

定時出勤(少し遅刻)。午前中はひたすら雑用。お昼も弁当を食べながら雑用。

お昼すぎ、某先生らと打ち合わせ。昼下がりまで。某氏に饅頭をいただく。

夕方、少し寝袋。それから某論文の執筆に着手。

夜、某会議。今年も無事に終わる。そのあとしばらく某論文の続き。

夜中、帰宅して夕食。食器を洗い、新聞を読んでから、少しWiiをして楽しむ。

Willcom Hybrid W-Zero3をオンラインで注文してしまう。 明日到着する予定。楽しみ。それもあって、今日は0.6LTLDぐらい。 LTLD (Lion-Tamer Life Days)って、結局気晴らしができているかどうか という単位なのかな。

明日は早いので、もう寝なければ。


29/Jan/2009 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

少し早起き。ゴミ出し、シャワー、朝食。

今日明日と某修論報告会なので、早目に出勤。午前中に一件査読。 そのあと昼下がりまで雑用。

昼下がり、某面接一件。

夕方から、某報告会の司会。夜中まで続く。 文字通り半日あまり続く報告会というのは大変だ。

帰宅してから夕食して、明日の某査読の準備。明日も早いので、 もう寝なければ。


29/Jan/2008 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

朝、30分ほど遅く起きる。シャワー、朝食、朝刊。 それから大学へ。

いろいろ仕事が。深呼吸してがんばろう。

真夜中

今日のこと。


29/Jan/2007 (Monday/lundi/Montag)

よく寝て起きる。曇り。

お昼前

定時出勤。自転車に乗っていると、少し雨が降り出す。

大学で新聞。いろいろ考えごと。

真夜中

お昼すぎから夕方まで某ベンタム研究会。 発表予定の某氏が風邪で倒れたというので、代打で適当に発表。 他の人の発表も楽しく聞き、勉強になる(少し居眠りしていたが)。

夕方、某出版社の某氏が翻訳のゲラを持ってやってくる。 編集の手が入ったから、 水曜の午前中までにチェックして送るようにと言われる。

た、たいへんだ、と思いつつ、ベンタム研の人々と本三に飲みに行く。 いろいろ雑談。今年はハート生誕100周年に当たるから、 Nicola Laceyの翻訳でもやろうかと相談。 もう翻訳とは手を切るつもりだったのだが…。

夜、帰宅して翻訳のゲラの見直しを始める。 編集の人が相当優秀な人のようで、誤字脱字の細かいチェックだけでなく、 原文や引用文献にまで当たったうえで修正の提案をしており、たまげる。 ここまできちんとチェックする編集者は初めてだ。 某出版社、恐るべし。

全然知らなかったが、日教組による「教師の倫理綱領」(1952年) というのがあるそうだ。 某氏に教えてもらった。さんくす。

  1. 教師は日本社会の課題にこたえて青少年とともに生きる
  2. 教師は教育の機会均等のためにたたかう
  3. 教師は平和を守る
  4. 教師は科学的真理に立って行動する
  5. 教師は教育の自由の侵害を許さない
  6. 教師は正しい政治をもとめる
  7. 教師は親たちとともに社会の頽廃とたたかい、新しい文化をつくる
  8. 教師は労働者である
  9. 教師は生活権を守る
  10. 教師は団結する

これは、教師の本来の役割について述べているとは言えないので、 専門職の倫理綱領とは言えんよなあ。


29/Jan/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼すぎ

お昼までよく寝る。昨日はDVDで録画した『マイノリティ・リポート』も 昼下がりに少し観たので、映画や漫画の雰囲気に影響を受けていた気がする。 物語にのめりこんで影響を受けやすい性質だから、 あんまり見過ぎないように注意しよう。

最近考えていること

ちょっと考えたこと。すぐに忘れるので思考をつなぎとめておかなければ。 組織や集団について前から考えていたことを分節化すると。

要するに、組織(社会、集団)に属するとはどういうことか、ということだ (いや、これはまとめすぎだが)。 たとえば、 オーケストラのようにみんなで協力してしかできない 何か大きなことをやりとげようとしているのか、 あるいはそれぞれ別々の楽器をソロで演奏していればよいのか。 前者だけだと息苦しいが、後者だけだと集まっている意味がない。

あと、社会全体、世界全体という容易には把握しきれない単位ではなく、 身近なところから考えることの重要性もわかってきた。 Charity begins at homeというのは、 常に身近な人を優先せよということではなく、 むしろ、慈善の重要性は遠くよりも身近なところから始めた方がわかりやすい ということなんだろう。

夕方

自宅で某翻訳の相互チェックの仕事。 ある程度捗っているのだが、 どうもそわそわしているので、 もう少ししたら散髪に行き、ついでに散歩でもしてこよう。

賢くなりたい。もっと本を読まなければ。 毎週一回は本屋さんに足を運ぶようにしよう。

「天下道あれば則ち見れ、道なければ則ち隠る」(論語)。 今、道はあるのだろうか。もしあれば、隠れている場合だろうか。

「なんだなんだなんだ、その求道的な発言は。 もっと軽やかに行くんじゃなかったのか。 これだから根が真面目な奴は困る。君は教育番組か。 NHKしか見ていないからそういうことになるんだ」

「茶化さないでください」

夕暮れ

なぜかわからないが、 夕暮れというのは落ち着いた幸せな気分になる。 夕暮れのバスとか、夕暮れの電車とか。 なんかノスタルジックなんだよな。

腹減った。

メモ。 なるほど、企業のような組織による業績の報告というのは、 いわば定期検診に当たるわけか。 有機体的な社会観は取るつもりはないが、社会というのは捉えどころがないので、 社会と個人をアナロジーで語ることはある程度有益だと思う。

話は飛ぶが、車検というのは毎年義務づけられているのに、 定期検診が完全には義務づけられていないのはなぜか。 人はポンコツでも他人に危害は与えないが、 車がポンコツだと他人を巻き込む事故を起こしうるからか。

ようやく某翻訳の相互チェックの一つが終わった (某教授から依頼されたものがまだもう一つある)。

それにしてもなぜこんな仕事を引き受けたのか。 ばかばかばか。去年のオレのばか。 「不要な雑用を引き受けない」というのを、くれぐれも忘れないように、 これから毎日呪文のようにつぶやくことにしよう。

夜2

近くの散髪屋で散髪。 ほぼ二ヶ月ぶりだったようだ。 短くなってさっぱりする。

夜3

ちょっと大学へ。 某書類を書いてみたり。

大学に歩いてくるときに、 `Researcher with an attitude'というフレーズを思いつく。 `with an attitude'は「一本芯の通った」、「明確な価値観がある」 というような意味。`with attitude'でも良いようだ。 まあ、なんでもいいが、 パンクな精神を忘れないようにしようとかなんとか考えていた気がする。

夜中

休憩がてら、根津まで散歩。 某スーパーにある回収箱に牛乳パックを捨ててくる。 それにしても、自宅から1キロ近く歩かないと、 牛乳パックを捨てられないというのはかなり大変だ。

また研究室に戻ってくる。新聞の切り抜きでもしよう。

真夜中

新聞の切り抜きをしばらくしたあと、マンガ喫茶に寄りたい誘惑を振り払い、 帰宅。適当に夕食を食べる。

今日のニュース

昨日のニュース


29/Jan/2005 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼前

なんとか午前中に起きる。寝てないでたまっている仕事をしないと。

お昼すぎに大学に行き、某卒論の手伝いや、新聞の切り抜き。 日が暮れたころにひさしぶりジムに行き、ワークアウト。 へとへとに疲れる。そのあと、後楽園のあたりで母と食事。

The times you were born in may not have been the best,
but you can make the times to come better than the rest.
---Carole King, Child of Mine

名言。

Is this a lasting treasure, or just a moment of pleasure?
---Carole King, Will You Still Love Me Tomorrow?

これも名言。

I wish that I knew what I know now when I was younger.
---The Faces, Ooh la la

メランコリックになるとこの歌を思い出す。

真夜中

教育テレビで再生医療の話をやっているので見ようと思ってテレビを見ていたら、 体が疲れていたようで、途中から爆睡してしまった。 せっかく起きたが、 もうすぐ1時なので新聞を読んだら寝よう。 今日はあまり何もしなかったが、 まあ休日ということでよしとしよう。

オレの長所は、何らかの原因で気分がふさぎこんでも、 寝るとケロっと治るところだろう。 まあ、寝ると治る程度にしかふさぎこんでいないのかもしれないが。 Anyway, always look on the bright side of life.

Smoking is Political

「喫煙者は非喫煙者を配慮してほんの少しだけたばこを吸うペースを遅らせ、 非喫煙者は喫煙者を配慮してほんの少しだけ煙をがまんすればいいのではない のか。ようするに両者がほんの少しずつ歩み寄ればいい」 という某氏の発言(01/29) について。ちなみに氏は非喫煙者である。

「暴力的な夫は、暴力を受ける妻を配慮してほんの少しだけ暴力をふるう回数 を減らし、暴力を受ける妻は暴力をふるう夫を配慮してほんの少しだけ暴力を がまんすればいいのではないのか。ようするに両者がほんの少しずつ歩み寄れ ばいい」というのと上の発言の発想はどう違うか。

おそらく、氏はDVの暴力とは異なり、タバコの副流煙が危害だとは考えていな いのだろう。すなわち、(DVの被害者に「加害者に対して寛容になれ」とは言 わないが、喫煙者と同席する非喫煙者に「喫煙者に対して寛容になれ」と言う のであるとすれば)DVの被害者は危害を受けているが、副流煙を吸う非喫煙者 は危害を受けているわけではないと考えているのだろう。

この主張の問題は、氏のように副流煙は危害ではないと考える非喫煙者もいる が、副流煙は明確な危害だと思っている非喫煙者も多いということを十分に配 慮していない点だと思われる。副流煙が危害であると考える非喫煙者に「寛容 になれ」と説くことは、DVの被害者に「寛容になれ」と言うようなものである。

相手が必要なDVとは違って、喫煙は一人でもできる行為なので、副流煙が危害 であることにみなが同意するなら、分煙が合理的解決法のように思われる。し かし、分煙は不完全であることが多いので、結局は全面禁煙が望ましいように 思うが、まだ日本でそうはならないのは、「少しの副流煙を吸うことは、危害 ではないから、寛容すべきだ」という考えが根強いからだろうか。

フェミのスローガンが"The personal is political"なら、 嫌煙論者のスローガンは"Smoking is political"だろう。


29/Jan/2004 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

早寝早起き。大学に来る前にちょっと新しい部屋に来て本を読む。 FlewのThinking about Social Thinkingはなかなか勉強になる。 事実と意見の区別、価値と事実の区別などなど。

お昼すぎ

午前中は昨日の書類を再度書き直す。水道局の電話も済ませておく。 あとは郵便局とYahooと区役所。

お昼はお弁当。眠いが、勉強せねば。

昼下がり

ラジオでおもしろい話をしていた。 「こないだ私が映画館に行ったら自分一人しかいなかった。 遅れてカップルが入ってきて、どこに座るか口論したあと、 私の前の席に座った」だって。

勉強、はかどらず。ぢっと手を見る。

夕方、修論審査会を見物に行く。 公開と聞いていたが、行ってみると80人ぐらい入れる教室が満員になっており、 びびる。すごいな。

発表者の持ち時間は30分で、15分以内にパワーポイントで発表、 残り時間で主査、副査との質疑応答と会場からの質問。 質問も手厳しく、またびびる。 おそらく日本の学会誌に投稿できるレベルが求められているのだろう。 いろいろな意味でカルチャーショックを受けた。

某ミーティング。インフォームド・コンセントについて。勉強になった。

夜2

帰宅。うどん、もち。

『巨塔』。人間としての誠実さと、病院への医者の忠誠の対立。 いや、それだけではなく、 自分のキャリアを棒に振ってまで真実を告げることができるか、 という問題。

Nothing to loseだと簡単だけど、失うものがたくさんあっても 真実を告げることができるか。 里見助教授とその奥さんの意見が対立するのはなぜか。 里見助教授はよりimpartialな視点に立っているからか、 あるいはより患者とその遺族に同情(共感)しているからか。

財前教授が平気な顔をしているのはなぜか。 自分が誤っていなかったと本当に信じているからか、 あるいは重大な誤りを認めるより保身の方が大事だからか。 これまでの素行からすれば後者だが、本当にそうか。 だとしたら母親は息子のことを誤解しているのか。

真夜中

disciplineを「畑」と呼ぶのは興味深い。「畑が違う」とか。あ、いや、 英語でも領域をfieldというから同じなのか。 とすると、畑と呼ぶのは英語からの訳なのかな、 あるいは英語とは関係なくこういう言葉遣いがあったのか。 広辞苑には載ってないな。


29/Jan/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

「売春はなくならない」とか「貧困はなくならない」 とか言って何もしないのは、 「交通事故はなくならない」と言って何もしないと同じだ。 交通事故はゼロにはならないが、 実際に日本では警察や法律の改善で減少している。 世界の貧困もゼロにはならないだろうが、 われわれの努力しだいで減らすことはできるだろうし、 逆に何もしなければますます貧困は増大するかもしれない。 売春も同じだ。 マルクスじゃないが、単に指をくわえて見てるだけでなく、 変えていかなきゃいけない。

たしかに売春が難しいのは、売春の原因は貧困だけでなく、 女性に社会進出をさせない男性(と女性)の意識もその原因となっていることだ。 売春には一定の需要があり、この需要を低くすることは簡単ではない。 また、そもそも 「いかなる意味でも強制されておらず好きでやっている[成人間の]売春は悪か?」 という問題もある。 しかしいずれにせよ、半分強制の売春を減らすには、 貧困を削減するだけでなく、 女性が社会進出しやすい環境をつくる必要がある。

ということを長電話しながら考えた。

お昼前

朝、某大学の事務からの電話で起こされる。

風呂、洗濯。

NTT166に電話をして電話の移転を届け出る。 YahooBBにもメールで連絡。 引越してしばらくはネットにつなげなさそうだ。 新聞も手続き済。

寒い。うどん。

今日の英語: supergrass

組織犯罪や汚職を警察に通報する人のこと。 強力なマリファナという意味もある。

`grass'が密告者なので、`supergrass'は大物の密告者。

昼下がり

某ニューズレター編集委員会の準備。もう行かねば。

夕方

昼下がりに銀行に行ったあと、大学へ。某ニュースレター編集委員会。

そのあと中央食堂でフカヒレ雑炊。どこにフカヒレが入ってたのかは大いなる謎。

郵便局に行って転居届を提出。一年間転送してくれるそうだ。 さらにルネと中央購買部を冷やかしてからふたたび某所へ。

大学で雑用。眠い。

さんにいろいろ手伝ってもらう。感謝。


29/Jan/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

新聞を読んだりテレビを見てたりしたらあっという間に夜明け前になってしまう。

某大のシラバス〆切が近いので、先にそれをやることにする。 学生はテキストがあった方が安心するという話を聞いたので、 とりあえず加藤先生の『脳死・クローン・遺伝子治療』(PHP新書、1999年)を 選んでおく。『実践の倫理』や『「なぜ」から学ぶ生命倫理学』や 『生命倫理学を学ぶ人のために』は参考書に指定しておいた。

「参考になるWWWページ」というのが問題だな。 とりあえずおれのリンク集を紹介しておくか。 このページもまた更新しないと。 というか、サイト全体を大幅に見直すべきときが来ている。

「日記はそのまま続けるつもりなの?」

「いや、何も隠すことじゃないし、続けようと思ってますけど」

あとは授業のスケジュール。う〜ん。

夜明け前

とりあえず、こんな感じで作ってみた。

  1. 生命倫理学の基礎的な考え方
  2. 人工妊娠中絶と人格
  3. 安楽死とすべり坂論法
  4. 出生前診断と生命の質
  5. 脳死と臓器移植
  6. 治療拒否と代理決定
  7. 動物実験と種差別
  8. 中間のまとめとレポート出題
  9. 不妊治療と代理母
  10. 治療目的と生殖目的のクローニング
  11. 遺伝子治療と「神を演じる」
  12. ケアの倫理とフェミニズム
  13. 自由主義の限界と共同体主義
  14. まとめの議論
  15. 試験

おそらくは学生の意見も聞いて、 この半分ぐらいのテーマを扱うことになるんじゃないかと思う。

これから半年、まじめに準備しよう。読書会、読書会。

夕方

う。起きたらもう4時。日が暮れる前に郵便局に行かねば、 セ、セリヌンティウスが。

Ain't it good to know that you've got a friend
When people can be so cold
They'll hurt you, yes, and desert you
And take your soul if you let them, oh but don't you let them

Carole King, `You've Got a Friend'

某所で封筒を買い、5時5分前に郵便局へ行き、某関倫校正原稿を郵送した。

それから某スタバでチャイラテを買う。 店内の席が空いてなかったので、近くの店の前にあるテーブルに座り、 手紙を書いたり、新聞を読んだり。勉強するはずだったのだが。

ポルトガルで先日、 違法に人工妊娠中絶を行なっていた看護婦に懲役8年半の判決が下されたそうだ。 この国は厳格なカトリック教国だから、 中絶をした女性は最高懲役3年の刑罰が用意されているが、 金持ちはスペインで中絶し、 お金のない女性は知り合いや近くの違法中絶クリニックで堕ろすらしい。 毎年4万人もの女性が違法クリニックなどで中絶しているとのこと。

「宗教って、ほんとに頭が痛いですね。保守派には都合がいいけど、 とても全体幸福に役立ってるとは思えませんが」

「16年前にとある女性が父親にレイプされて妊娠したとき、 ポルトガルではじめて合法に中絶することが認められたそうだ。 そのときのポルトガルのカトリック司教会議の議長は、 『彼女は殉教の一種として妊娠を受けいれるように、 説得されるべきだった』と言ったんだと。 ち、父親にレイプされて子供を産むことの何が殉教なのか。 こ、このたわけがっ」

「まあまあ。落ち着いてくださいよ…」

などという記事を読んで噴飯したあと、買物をしてから帰宅。 もうすぐ夕食の予定。勉強もせねば。

あ、そういえば、『現代哲学がわかる』を本屋で立ち読みした。 買おうかと思ったが、朝日から送ってくるかもしれないので、 もうしばらく待ってみることにする。 おれの身分はなぜか「思想文化学専攻」で終わっており、 「倫理学専修」が抜けている。すでに2chにスレが立っているので、 そのうち悪口を言われるかもしれないと楽しみ :)

夜2

オークションで自分を売る英国女性

英国で昨年12月に始まった、 「あたし売ります。結婚希望」という女性のオークションがようやく終わったようだ。 (ガーディアン参照)

「忙しくて相手を見つけるひまがない」と言う、 インターネット企業家の美人女性(24才)が、 オークションで一番高値をつけてくれた男性と結婚することを宣言。 クリスマスイヴの晩には10億ポンド(約1900億円)の高値が付いたが、 これはいたずらであることがわかり、仕切り直した。 けっきょく、先日、251000ポンド(約5000万円)で落札されたとのこと。

このオークションについて、Ebayは非倫理的だとして断ったそうだが、 ライバル会社のQXLはよろこんで引き受けたそうだ。 もちろんマスコミは大騒ぎで、彼女はテレビでもインタビューを受け、 近々タブロイド紙でもインタビューを受けるとのこと。Ebayは地団駄を ふんでくやしがっているに違いない。

「非倫理的じゃないんですか、それって」

「いや、別に奴隷になるって言ってるわけじゃないんだし、 いいんじゃないの」

「しかし、愛はどうなるんですか?」

「そんなの後ではぐくめばいいじゃん。だめだったら離婚したらいいわけで」

「いや、『女性が売る』っていう発想がよくないんだよね、きっと。 売春との連想が働いて」

「じゃあ、男性もやるようになればいいじゃん」

「これって、今後流行るのかなあ。 結婚斡旋会社に頼んだり、 出会い系サイトに登録したりするよりも効率的な気がするけど」

「危ないんじゃない、やっぱり。犯罪も起きるだろうし。 それに、やっぱり『おれはお前を買ったんだ』 っていう意識が残りそうでいやじゃん」

「いや、そういうケースもあるだろうけど、やりたいやつはやったらいいじゃん。 個人の自由」

「悪しき自由主義者めが」

「ところで、これって離婚したらどうするの?」

「離婚しても女性はお金をもらえるらしいよ。かなり条件良いよね」

夜3

夕食。焼鮭、いかの塩辛、納豆その他。

今夜は零下1度にまで下がるそうだ。 すでに部屋で吐く息が白い。 寝たら冷たくなってしまうかも。

今日の勉強時間…0.5hr


29/Jan/2001 (Monday/lundi/Montag)

ボクシング廃止論

「やっと論文書きましたので、 ちょっと読んでくれますか」

「え、きみ明日ミルの自由論でプレゼンあるんとちゃうんか」

「いや、こっちを仕上げないと気にかかってしかたないんで」

「大丈夫かいな、ほんまに。あれ、しかもこの論文めっちゃ長いやんか」

「ええ、ええ、どないしよか思ってるんでっけど。あれ、大阪弁がうつりました。 とりあえず某先生に頼みこんでみて、 あかんやったら泣く泣く短こうせなあかんと思います。あれれ。 とにかく、これ以上短かくしたくないんで、どないしよか思てます」

「君なあ、ほんまはプロたるもの、 原稿用紙10枚やったら10枚きっちりと、 最後のマス目がマルで埋まるくらいにならんとあかんねんで」

「まあまあ、そうなんですけど、とりあえず読んで感想聞かせてくださいな。 議論にはいろいろ問題あると思いますけど、けっこうおもろいと思いますから」

「あれ、タイトルが『ボクシング存廃論』になってるぞ」

「ああ、それは、その、『ボクシング廃止論』とすると、 何がなんでもボクシングを廃止せよという過激なPTA会長かなにかと勘違いされる 可能性があると思ったので、中立的かつ穏当なタイトルにしたわけです」

「あいかわらず君はぬるいなあ」

「いや、まあ、個人的には日本に帰ったら『はじめの一歩』読みたいし…」


29/Jan/2000 (Saturday/samedi/Sonnabend)

今日のニュース


(有徳な)総理大臣にインタビュー

「総理大臣、卒直に言わせてもらいますが、 今二千円札の発行する理由というのはいったい何なのですか?」

「え〜、それは、あの。げほげほ。 あのですね、げほ。わたしが思うに、ごほ。 その、有徳な総理大臣ならばこの状況において二千円札を発行するだろうと 考えたからです」

「首相官邸からでした」


☆このインタビューはフィクションです。 実在の総理大臣、団体名等とは関係ありません。


人生相談のコーナー

今日はチャック・ベリーさんからのお便りです。

彼女とわかれてから悪いことばかり
車のエンジンがかかんないんで一日中歩きっぱなし
仕事はクビになっちまって修理にも出せやしない
他の車が突込んできてぶっ壊してくんないかな

アドバイス: あなたは悪いこと続きで悲観的になっています。 自暴自棄にならずに、 救いを求めて新興宗教などに手を出してみるといいでしょう。


☆この人生相談はフィクションです。 実在の人物、団体名等とは関係ありません。 また、この人生相談におけるアドバイスはこの作品のために構成されたものであり、 かならずしも実社会において流用できるとは限りません。


01/29/99 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

某E研のラジカセでビジネス英会話を聴かさせてもらった後、 『ミリオンシャンテンさだめだ!!』1-2巻を読まさせてもらう。

いやはや。


お昼過ぎ

昨日夜遅くに、某師匠と某ラーメン屋へ。

某師匠と話をして、いろいろ考えるところがあり、 おれもちょっと内省的になろうと決心する。 たまには自分を見つめる作業が必要だ。

それから下宿に戻った。「イン・マイ・ライフ」を聴いてみたり。

前の日は3時間ぐらいしか寝てなかったので、 風邪を引くのを恐れて、今日は7時間ぐらい寝た。

朝起きて、ニーチェを読み出す。 そして、もうあまりニーチェを好きではないということに気付く。

以前は彼の作品を克己ないし自己陶冶という視点から読んでいたので、 大変勇気づけられたわけだが、 今読んでみると、選民思想が鼻について嫌悪感しか感じない。 ニーチェはミルをぼろくそに罵倒しているが、 実はこの「エリート思想」という点で共通していると思う。

お昼ごろに下宿を出る。 寒いなと思った矢先に雪が降り出した。


昼下がり

ベンタム読書会終わり。


夕方

中央食堂でジャコワカメ雑炊、かぼちゃ煮付け、冷奴。

ところで、 「ジャコワカメ雑炊」というのはなんとも発音しにくい名前で、 今日も注文するときに 「あの、ジャ、ジャカワカ、いや違った、ジャジャ、 ジャコワコメ、うが、ジャコワカメ雑炊下さい」 などとほたえてしまった。 おばさんは慣れっこになっているのか、 おれが最後まで言うより先に「はい、ジャコワカメですね」 とか言ってさっさと調理しはじめていた。

食べ終わって外に出たら、かなりはげしいみぞれ。 走って新館に駆け込む。 だが、研究室に戻ってきてしばらくすると止んでしまい、 雲までどっかに行ってしまった。はてさて。


ロック読書会終わり。 議論していたら一時間ほど長びいてしまった。

第3巻第3章第10段落から第13段落まで。


01/29/98(Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

晩ごはんを食べたり、 加藤先生のホームページをいじったり。

今日の夕方までに倫理学入門書読書会の準備をしなければ。

(レポートは…?ううう…)


夜明け前

だ、だはあっ。 読書会の勉強もしないで『虚偽論入門』読んでたっ。

(それはそれとして)なかなかおもしろくためになる本だった。 しかし、内容もさることながら、訳がとにかくすばらしい。 翻訳書を読んでいることを忘れてしまうくらい日本語らしい文章である。

ただし、少し難を言わせてもらうと、訳語がちょっと凝りすぎている嫌いがある。 たとえば、
appealing to the authority of tradition(伝統という権利に訴える誤ち)を
「長老主義」と訳すのはまだ頷けるにしても、
fallacy of confusion with humor(冗談でちゃかして論点を曖昧にする誤ち)を
詐術洒落のめし」と訳したり、
fallacy of emotional language(感情に訴える言葉を用いる誤ち)を
妖術情動語法」などと訳したりするに及んでは、 「ちょっとちょっと、この本は論理学の本であって 忍法かなにかについての本じゃないんだから…」と言いたくなってくる。

(あと、「虚偽快刀乱麻」とか「奸計引き延ばし戦術」とか「幻法水煙」とか 「詐術諸行無常」とか「凶法愚民政策」とか…)


早朝

だ、だはあっ。読書会の勉強もしないで『デビルマン』読んでたっ。

う〜む。永井豪おそるべし。壮絶なエンディング。 絵の迫力もものすごい。SFしてる。 この結末はどこか、筒井康隆の『霊長類南へ』とか、 『七瀬再び』とかのエンディングを思い出させる。


昼下がり

やばいっ。読書会の準備があっ。

(しかしサンデーおもしろいよなあ)


真夜中

倫理学入門書読書会終わり。 今日は風邪やら葬式やらで参加者が若干少なかった。

それからMacのOSの調整など。眠い。


01/29/97(水)

・朝・

昨日、ドイツ語のテキストについてのアンケートをし てみたら、朝すでに4通返事が来ていた。ううう。ありがとうございます。あ なた方にはもれなくGlueckが当たります。まだ答えていないあなたも、おひま ならば(いや、あなたはひまなはずですっ)、答えてください。

それで回答の内容はというと、郁文堂の『独文解釈の研究』(阿部賀隆著)を使っ たがあれは古いという人が一人。この方は郁文堂の『独文解釈の秘訣』(I-II) を勧められている。後で生協に行って見てみよう。

郁文堂の『独文解釈の研究』を使わなかったという人が二人。ちなみに、コメ ントにあった"Ich habe Ihnen eben geschrieben."というのは、「わたしは貴 殿にたった今書いてしまった」という意味なのでしょうか?

残る一人はドイツ語教師をしている方で、有益なアドヴァイスをくれはった。 しかし倫理の院試二次の問題ってさ、ドイツ語の哲学書を1ページほどコピー して、ハサミで切って、のりで貼っ付けて、ボールペンで「次の文章を全訳せ よ」て書いてあるだけだもんね。独作文も何もないの。だからとにかく和訳の 練習をしなくちゃいけない。けど確かにもう少し文法の復習をする必要があり ます。


昨日も家に帰ってしばらくしたら朝まで寝てしまった。いいんだいいんだ、寝 る子は育つっ。

が、とにかくレポート書かんとやばいですたい。今日は勉強するぞーっ。


・昼・

奥田君との読書会終わり。一時間ほど。次は"Wie lernt ein Kind Deutsch sprechen"という、二回生のときにぼくが受けた授業のテキストを使って勉強 している。結構面白い。


・昼過ぎ・

『独文解釈の研究』使ってない人がもう一人増えました。(4人目)そんなに有 名な本ではない、ということかな? 

もうすぐ功利主義研究会。予習してないよー。(死なされるっ)


・昼下がり・

読書会終わり。これから図書館で調べ物。オックスフォード・イングリッシュ・ ディクショナリー(OED)のお世話になりに行きます。眠い。


・夜・

2時間ほど、OEDとにらめっこしてた。目がつぶれます。

それで非常にラディカルな結論にたどり着いた。と思う。レポートを完成させ るまでは一応ひみつ。書き上がらないかもしれないが。

さて、オムライスでも食べてそろそろ帰りますか。

(あした塾のバイトと奥田君との勉強会があるんだよなあ)

(レポート書けるかなあ。金曜日提出なのに)

(いや、弱音は吐くまい)


Satoshi KODAMA
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Last modified: Mon Feb 25 23:58:21 JST 2013