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KODAMA'S (NEW) WORLD

彼女(マリー・ミジリー)は1938年にsenior scholarとして サマーヴィル・コレッジに進学した。 同学年にはアイリス・マードックがおり、 二人はすぐに親友になった。 彼女の一学年上には、 のちにウィトゲンシュタインの一番弟子になるエリザベス・アンスコムがいた (ちなみに彼女は先週亡くなった)。 一学年下には道徳哲学者のフィリッパ・フットがいた。 今日フットは、「彼女(マリー)は本当に目立ってました」 と述べている。 ミジリーの考えでは、 戦時中は、オックスフォードで哲学を学ぶ女性にとって、 特別にすばらしい時期であった。 「若い男たちがえんえんやかましく騒いで女性の気を散らすことがなかったのが よかったのだと思います -- 本当に哲学をやりたいと思って勉強している人しかいなかったですし。 それに、将来がなさそうだったから、 就職のことを考えている人もいませんでした」

from `Mary, Mary, quite contrary' by Andrew Brown
in The Guardian Saturday Review (13/Jan/2001)


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この日の出来事


13/Jan/2013 (Sunday/samedi/Sonnabend)

部屋探し中

今日一番印象に残ったのは、家探し。駅伝で交通規制のかかる京都市内を、午 前中からマンションと貸家を計4軒ほど見て回った。某妻といろいろ議論(とい うか口論)になったが、なんとか話がまとまりつつある気がする。

朝、少し遅めに起床。洗濯、シリアル、朝刊、シャワー。

それから早足で四条烏丸に行き、某不動産屋の方と相談。丸太町や今出川など、 車に乗って内覧に行く。お昼すぎに北大路の辺りで降ろしてもらい、昼食にお 好み焼きを食べる。この時点で、わたしの気に入った物件と某妻の気に入った 物件が違うことが明確になってくる。

昼下がり、再び四条烏丸に戻り、某喫茶店で某妻と相談。なかなか話がまとま らず、しまいには「そんなこと言うんだったら別々に住みましょう」というよ うな、協力して生きる社会を崩壊に導くような発言まで飛び出し、となりに座っ ていたカップルを驚かせてしまう。

結局、痛み分けということで、お互いにとって二番目の選択肢(一番安い物件) で落ち着いたが、不動産屋と改めて相談すると、一番高かった物件を値引いて くれるというので、再び検討することになった。

夕方、いったん帰宅して仮眠。夜、丸太町のタイ料理屋で夕食。このあたりで、 いろいろ検討した結果、わたしが推していた物件が第一候補になる(某妻に無理 強いしたわけではない)。まあしかし意思決定における合理性を最大限に発揮し なければならない。できれば今月中に決めてしまいたいところ。

夜中、某オンライン研究会。真夜中まで。そのあと雑用。もう寝ないと。


13/Jan/2012 (Friday/vendredi/Freitag)

某原稿、某書類発送、某飲み会など

n定時起床。髭剃り、朝食。娘を保育園に送ってから本三の某喫茶店へ。某出版 社から脅迫メールが来ていたので、急いで原稿を書いてお昼すぎにメールする。

お昼すぎに研究室に行き、おにぎりを食べようとしたところ、来客があること を思いだす。一時間ほど資源配分について楽しくお話を伺う。

昼下がり、某氏に協力してもらって急いで某書類を作成。某先生にもチェック してもらい、夕方にメールを発送してとりあえず一段落。

夜、某講義に出席しながらいろいろ内職。雑用が次から次へと発生する。

夜中、某氏らと本三の居酒屋で少しだけ楽しく飲んでから帰宅。茗荷谷から歩 く。帰宅して娘を風呂に入れ、食器を洗う。なんか体の調子がまだ悪い。今日 は酒の影響か頭がほてっており、脳の血管が切れてしまわないか心配。


13/Jan/2011 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

定時起床。ゴミ出し、シャワー、朝食。

定時出勤。研究室に行く前に、某図書館に行き、論文をコピー。 なんか研究した気になる。

研究室で少し雑用をしたあと、お昼すぎまで某図書館で明日の講義の準備。 時間を有効利用するには、図書館を使うこと。

昼下がり、某コモン・ルームで昼食。某氏から妊娠と出産についていろいろ伺う。

夕方、某氏と某国際会議の相談をし、 そのあとひたすらたまっていた雑務を片付ける。だいぶ片付いた。

夜、本三で開かれた某氏の新年会にお邪魔する。 いろいろおもしろい話を伺う。 もう10歳年下の人々が社会人として立派に活躍しているんだよな。 自分もがんばろう。

夜中に帰宅。少しWiiで運動をしたあと、風呂。新聞を読んだら寝るべし。


13/Jan/2010 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

朝、少し遅く起きる。朝食、シャワー。

某妻と一緒に家を出て、水道橋の某ホテルで某氏をピックアップし、 有楽町の新幹線を見下ろせるイタメシ屋で昼食。途中から某夫妻も参加。

昼下がりに某氏を某ホテルで見送ってから、歩いて研究室へ。 某院生の指導と、某院生の論文にコメントをする作業など。

夜、本三の本屋で雑誌を購入してから、地下鉄で帰宅。 大江戸線は人身事故のため止まっていた。

帰宅して夕食。それから雑誌を読んでしばらく寝る。

夜中、新聞を読む。今日は0.4LTLDくらいか。勉強せねば。


13/Jan/2009 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

定時起床(少し早目)。シャワー、朝食。寒い。

早目に家を出て、電車を乗り継いで横浜へ。 某ポスターセッションに出展。 某氏らと終日、ブースで待機して人が来たら挨拶する仕事。 あんまり客は来なかったが、毒気のある客が一人いて、その毒にやられる。 お昼はタイ料理。

夕方に終了したので、大学に行こうと思ったが、 疲れていたので途中で帰宅することに。 ついでに巣鴨のマンガ喫茶に寄ってしまう。 おかげで今日もクリーニング屋でセーターをピックアップできず。いかん。

帰宅してから夕食。しばらくソファで寝る。寝不足だったようで、 死んだように眠る。起きてから食器洗い。

明日の講義の準備をしないとまずい。

真夜中2

明日の授業の準備。途中まで。あとは朝、大学に行ってからか。

今年の抱負 (β版)

ちょっと見直そう。

滑舌と挨拶は重要。相手の出方を読むという訓練は難しいので、 また来年の課題。気を遣わないというのも、意識するのが難しいので、 当面放棄。ユーモアは現実的な数に変更。 悪意ある発言に対しても、ユーモアをもって臨みたい。


13/Jan/2008 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

朝遅くに起きて、シャワー、朝食、新聞。するとお昼になる。

お昼すぎに某妻と一緒に家を出る。今日は風も強く寒い。 近くの中華料理屋で食事したあと、本屋と某図書館に立寄って戻ってくる。 するともう昼下がり。勉強しなければ(去年も同じように苦しんでいる)。

メモ。二日前、夕食中に口の中を思いきりよく噛んでしまった。 まだ少し痛い。気をつけよう。

メモ。先週金曜の日経平均終値は二年ぶりの低さ(14,110.79円)。 今週も荒れる見込み。どうなることやら。

夕方、少し寝る。起きてから、火曜の非常勤のことが気になり、 いろいろ調べものなど。 そういえば、今週は水曜も金曜も講義があるな…。

今はそれは忘れて、とにかく論文を書こう。

真夜中

脳死関係の本を読んでいると一日が終わってしまう。いかん。明日こそは。

そういえば、今朝からちょっと風邪を引きそうなので、 くれぐれも気をつけなければ。


13/Jan/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

朝、燃えるゴミを出したあと、二度寝して朝遅くに起きる。 ブランチを食べ、洗濯、新聞。

もう「エッチ大」とは呼ばせない 英知大学が校名変更へ」(asahi.com)。 「カトリック系の英知大学(兵庫県尼崎市、学生数850人)は08年度から、 名称を「大阪聖トマス大学」と改めることを決めた」。 その理由は、「「エッチ大」と学生がからかわれることや、インターネットで 検索するとアダルト系雑誌の発売元の英知出版がヒットすることが学内で問題 になっていた」からだそうだ。「聖トマスは、中世の哲学者で神学者の聖トマ ス・アクィナスからとった」とのこと。 このアダルト系雑誌の販売元の出版社も社名を「聖トマス出版」 変えたり、新しい雑誌を発刊したりしたらどうなるんだろう…。

病院長を「コイントス」で選出 秋田大医学部付属病院」(asahi.com)。 これもすごい。決選投票を三度やっても同数で決着しなかったため、 最後はコインの裏表で決めたそうだ。民主主義だ。

昼下がり

メモ。道徳的不正と道徳的憤概の関係。 「なぜそれは不正なのですか」「なぜなら、わたしはそれに道徳的な憤概を 感じているからです」「いや、それは順序が逆でしょう。 あることが不正だから、その結果あなたは道徳的な憤概を感じているのであって、 あなたがある行為に道徳的憤概を感じていることは、その行為が不正であるサイン であるかもしれませんが、その理由にはならないでしょう」

メモ2。効率と公正、善行と正義。功利主義は、公正さ、正義を無視したり、 効率や善行の考慮に還元してしまうのではなく、 それを規則として取り込んでしまう点に注意せよ。 上に聳え立つ功利主義。

真夜中

昼下がりに大学に行き、夜まで某教授と某修論生の指導。 なんとか一応形になりそうだ。

その途中で学内にある某宿泊施設から連絡があり、 某外国人がまだチェックインしていないと言う。 あれ、その人は明日来日するはずなんですけど…、とメールを調べると、 実は明日ではなく今日の夜に成田に到着する予定だったことがわかり、 しかも、自分が成田に迎えに行くはずだったので、 驚きのあまり心臓が口から飛び出す。

飛び出た心臓を口の中に押し込んでなんとか落着きを取り戻し、 修論生の指導を終え、しばらく研究室で連絡を待っていると、 幸い成田から某外国人が連絡してきてくれたので、 「ちょっと用事で研究室から離れられなかった」 と謝り、上野で待ち合わせをすることに。

いったん帰宅して夕食を食べてから上野に行き、 無事外国人を捕獲しと合流し、タクシーで宿泊施設へ。 それから本三の居酒屋で一杯飲み、外国人を再び大学へ連れていき、 自分は地下鉄を乗り継いで帰宅(財布を家に忘れたので、タクシーにも 乗れなかった)。

今日は疲れた。明日も観光案内の予定。15日〆切の論文がやばい…。


13/Jan/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤。曇り。

今日は時間的にも精神的にも余裕があるので、勉強しよう。

昼下がり

午前中から文献の調べもの。 お昼は同僚の某氏と本三の交差点を少し後楽園の方に行ったところに ある某定食屋を開拓。 ついでに近くの自転車屋でパンクの修理もやってもらう。

年末から自転車に全然乗っていなかったことになるが、 日本にいるときにこれだけ自転車に乗らなかったのは初めてかもしれない。 だんだん自転車が不要になりつつある。散歩男。

研究室に戻ってくると眠くなる。 そろそろ昼寝の時間かな。

今日は13日の金曜日だそうだ。ちなみにこの研究室は4階にあり、 いつも授業は13階の建物で行なっている。

メモ。日本人の「総合」崇拝。 総合病院好きで、総合大学好き。 あとは何があるかな。

昼下がりから夕方にかけては、いろいろ雑用や相談。

夜、風邪が治ったことにして、プールで泳ぐ。 距離は数えず、50分ほど。距離を数えない方が楽しく泳げるようだ。 今後はしばらく時間だけを見て、距離は気にしないことにしよう。

真夜中

夜、同僚の某氏らと本三の居酒屋で食事。 おいしかったが、タバコ臭くなって参る。 焼酎のお湯割りをダブルで。酔っぱらう。

雨の降る中、走って帰宅。 今日は勉強できなかったが、もう寝よう。

今日のニュース


13/Jan/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

昨夜『コールド・マウンテン』 を観たせいで、朝寝坊してしまう。反省。 映画は、 主人公の男性は愛する女性に会うためにさまざまな苦難を乗り越えて放浪を続け、 男性をけなげに待つ女性はさまざまな悲劇を乗り越えて最後に小さな幸せを勝ち取る、 という典型的な物語だったが、 映像が美しく、豪華キャスト(ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、 レネ・ゼルウィガー、ナタリー・ポルトマン)も手伝って、 長いが退屈せずに見ることができた。米国南部を舞台にした映画というのは、 どこか興趣がある。興趣というより、郷愁か。B。

お昼前に大学に。いろいろ雑用。

夜中

昼下がりから夕方まで翻訳。夕方から某授業に参加。 精神保健。勉強になった。

翻訳をしなければ寝れないので、終了後さっさと帰宅。 こないだ作ったパスタを食べる。

真夜中

翻訳。あともう三ふんばりぐらい。いや、四ふんばりくらいか。

メモ: 今日、学生のレポートを読んでいて、 功利主義者が二重結果の原則を批判する理由 (あるいは、二重結果の原則を支持する人が功利主義を批判する理由) がようやくわかった。二重結果の原則によれば、 良い帰結と悪い帰結は(功利主義のように)同じ土俵で評価されるのではなく、 「意図」と「予見」という原則的に通約不可能なカテゴリーに区分されて評価される (とはいえ、意図された良い帰結と予見された悪い帰結のバランスが問題にされるが)。 この、帰結を二種類に分けて制約を課そうとするところが非帰結主義的であり、 帰結を一括して扱おうとする功利主義と対立する点だろうと思う。

メモ2: 神の命令説は個人の責任を軽減するから良いそうだ。 サルトルなら不誠実だと言うだろう。

(できれば)今日やること


13/Jan/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

ひさしぶりに雨。今日はスーツも着るし、バスで行くべきか。 早目に出るようにしよう。

夕方

といいつつ、結局勉強会が始まる10分前ぐらいに大学に到着。

お昼すぎまで勉強会をしたあと、 休憩時間を用いて不動産屋に行き、部屋を見る。兄にも来てもらう。 目の前に寺の墓場の見えるのが玉に瑕だが、 それはあまり気にならないし、 それ以外は文句なしにすばらしいところなので(大学の正門から5分、 1DK(+サンテラス)、フローリング、Bフレッツ無料) ここに決めることにした。 懸案の事項が一つ片付いて、一安心。

それから某ミーティング。昼を抜いていたせいもあり、かなり疲れる。 しかし、ようやく新ユニットのメンバーがそろったので、 これから本格的に始動することになる。がんばろう。

天から256MBのUSBフラッシュメモリをいただく。感謝。

夜中

今日は新ユニットの正式な立ち上げ日ということで、 四ツ谷のホテルニューなんとかというところの最上階で晩餐をすることに。 平服でと書いてあったので、念のためにスーツを着ていくと、 他の人はみな普段着だったのでがっかりする。

晩餐はつつがなく。食事もワインもそれなりにおいしかった。 一次会が終わったあとは、適当に帰宅。

今夜はもう早く寝て勉強しよう。


13/Jan/2003 (Monday/lundi/Montag)

お昼すぎ

昨晩はビデオ屋でビデオを数本借りたが、 結局DVDでFawlty Towersを観たりして夜遅くまで起きていた。 お昼前に起きて新聞を読む。シャワーを浴びたら昼食を食べに行こう。

お昼は某所でパスタを食べながらサルトルの勉強。 買物をしてから帰宅。 夕方、すこしギターを弾いてから、 うたたたたっとうたた寝する。

夜、また買物。今週は野菜を食べる週間にしよう。今日はニラ、 キャベツを買ってきた。

T・REXのマーク・ボランの片割れ、ミッキー・フィンも死んだようだ。合掌。 しかし最近、英国ロック有名人がどんどん死んでいくな。 人生は短い。しっかり勉強しよう。 今日の天声人語によれば、 「一生は二度とは帰って来ないいのちの一秒だ。 おれはその一秒がいとしい。ただ逃がしてやりたくない」(啄木)だそうだ。

夜2

あれ、イギリス哲学会の報告原稿は2月末までに出さないといけないのか。 国際功利主義学会のペーパーの〆切が3月1日だから、これはたいへんだ。 非常勤が終わって引越しが済んだらすぐに書きはじめないとやばい。

真夜中

晩ごはん。キャベツ、ニラ、玉ネギの野菜炒め、みそ汁、納豆その他。 野菜を食べること。

あ、ひさしぶりに聴くとすごくいいな、ヴァン・モリソンの`Brown Eyed Girl'。 ヤング・ラスカルズもひさしぶりに聴くと良かった。 「ひさしぶり」というのはすごい効果だと思う。 友達もひさしぶりに会うと良いやつだったりするし。 この「ひさしぶり」効果をもう少し研究してみる必要があるかもしれない。


13/Jan/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

「台湾で、日本の出版社が台湾の風俗業を紹介した本が問題になっているようだ (「台湾の性風俗紹介の日本の雑誌、現地で問題化」)」

「こないだ関空に行ったときに、 本屋でこの手の本がたくさんあることを知ったんだけど、 たしか韓国版とかもあったでしょ。タイ版とか。 これは大きな問題に発展する可能性があるんじゃないの」

「しかし、 『台湾女性を侮辱する売春奨励雑誌が堂々と販売されている』って言うけど、 風俗業を営業してるからそれについての情報を提供してるだけでしょ。 なんで非難されないといけないの。台湾にはその手の雑誌はないわけ?」

「『堂々と』というのが問題なんでしょ。 日系書店ももうちょっと配慮すべきだったんじゃないのかな。 関空でも堂々と販売されてるからね」

「また、そんなことばっかりチェックして」

「いやいやいや。これも社会勉強です」

「追記です。 関心のある方は朝日のこの記事 (「「極楽台湾」買春日本人には地獄?」) も参照してください」

真夜中2 (午前)

「ダメです」

「何がダメなの」

「どうしても環境倫理学に興味が持てなくて。 これでは当分論文など書けそうにありません」

「こないだの米国が京都議定書から離脱した話とか、 倫理学的におもしろいじゃん。 みなが協力しないと道徳的営みが成り立たない例としてさ。 ホッブズならなんて言うか考えてみたら? Why be environmental?とかさ」

「ホッブズの自然状態と違うのは、 国家は人々と違ってかなり不平等だってことだよね」

「そんなことないんじゃない? 小国が力を合わせれば大国だって無視できないわけだし」

「環境問題は環境悪化についての正確な長期的予測と、 かなりの自愛の思慮と国際協力を必要とするから難しいんでしょ」

「環境倫理が共同体主義的だって議論も検討する必要があると思うよ。 すでに環境倫理と自由主義についての論文もたくさんあるみたいだしさ」

「たしかにその手のテーマには関心がありますが、 しかし、どこから手をつけたらいいかわからなくて」

「某先輩なんかに訊いてみたらいいじゃん。あきらめないでやってみたら」

「まあ、じゃあもう少しがんばってみます」

真夜中3 (午前)

「『地球を支えているものは何かという問いは、 たいていの[ギリシア]自然主義者が答えようとしたものだった』 (Anthony Gottlieb, The Dream of Reason: A History of Philosophy from the Greeks to the Renaissance, New York: W. W. Norton & Company, 2000, p. 7.)」

「たしかに素朴に考えれば、なぜ地球が落ちていかないかというのは不思議だよな」

「地中海に多くの孤島が浮んでいるように、 地球も大きな海に浮んでいるという発想は自然と出てきますよね」

「亀や象に支えられてるというのはちょっと不自然だと思うけどな」

「しかし、アリストテレスが指摘したように、 地球が海に支えられているとすると、その海は何によって支えられているのか、 という問いが出てきますね」

「で、実際は何に支えられてるんですか、地球は」

「太陽にひっぱられながら、ぐるぐる回ってるんでしょ。 落ちてるのか上がってるのかわからないけど、 まあ落ちてようが回ってようが、 慣性の力のおかげで無事に暮らせてるわけで」

「そんな説明で大丈夫なのかな」

「いや、自然科学は苦手なもので」

「社会科学もダメなくせに」

夜明け前

「寝ようと思っていたら、 BBC Radio 2でジミヘン物語が始まったので寝れなくなった」

「はじめてエリック・クラプトンがジミヘンの演奏をクラブで聴いたとき、 頭を抱えてジミヘンのマネージャーのチャス・チャンドラーに 『おい、なんであいつが超うまいって教えてくれなかったんだ。 あいつはあの曲しかできないってことはないんだろうな、やっぱり』 と言ったという話とか」

「すごいショックだったんだろうな、 クラプトンのクリームにしろ、ビートルズにしろ、 ジェフ・ベックにしろ、フーにしろ」

「そりゃ、まさに火星人が来たようなもんだったんだろう、 彼らにしてみれば」

「来週も続きがあるようだ」

昼下がり

「よく寝たと思ったら、寝過ぎた」

「今日こそ掃除器をかけよう」

「今すぐかけろってば」

「了解、了解」

(10分経過)

「かけました」

「さて、勉強勉強」

「ちょっとABBAの曲を訳してみました」

「またABBAか」

「いや、名曲なので」

「また失恋の曲だな。何かあったのか」

「いや、そういうわけではなく、ただ名曲なので…」

Knowing Me, Knowing You

気楽な笑い声はもう聞こえない
沈黙がいつまでも続く
空っぽの家の中を歩く
目には涙をためながら
これが物語の終わりなのね
これでさよならなのね

あたしのこと、あなたのこと、よくわかってるから
二人にできることは何もない
あたしのこと、あなたのこと、よくわかってるから
現実を受けいれるしかないわ
あたしたちはもう終わり
別れるのはいつでもつらいこと
だけどあたしは出ていくわ
あたしのこと、あなたのこと、よくわかってるから
これがあたしにできる精一杯のこと

思い出--楽しかった日々、喧嘩した日々
いつまでも忘れないわ
このなつかしい部屋で
子供たちが遊んでたことも
けど今はもうからっぽ
何も言うことはないわ

あたしのこと、あなたのこと、よくわかってるから
二人にできることは何もない
あたしのこと、あなたのこと、よくわかってるから
現実を受けいれるしかないわ
あたしたちはもう終わり
別れるのはいつでもつらいこと
だけどあたしは出ていくわ
あたしのこと、あなたのこと、よくわかってるから
これがあたしにできる精一杯のこと

By ABBA

「夕方、某MKさんと某スタバで会い、某署名をする。 ついでに市民活動についての情報提供をお願いする」

「それからタコ焼を食べながら新聞を読む。 回転焼をみやげに持って帰る」

「う。なぜかもう眠い」

「勉強しろ、勉強」

真夜中

「すこしうたた寝する。電話で起こされる」

「勉強勉強」

「年賀状、一つも当たりがなかった。い、陰謀だ」

「あんまりもらってないからでしょ。 もうちょっと人付き合いをよくすれば当たるわよ」


13/Jan/2001 (Saturday/samedi/Sonnabend)

今日の勉強

まだ書きだせず。やばい。

Blackboards

夜、Crouching Tiger, Hidden Dragonを観るために出かけたら、 満席だったので、Blackboardsというイラン映画を見る。 例の、21才の若手女性監督の映画。

ストーリーはこんなの。

黒板をかついだ10人足らずの教師たちが、 生徒を求めて山岳地帯をさまよっているシーンからはじまる。 物語はそのうちの二人の顛末についてで、 一人はイランから国境を越えてイラクへ行こうとしている難民集団について行く。 もう一人は密輸品の荷物をかついで山岳地帯を渡り歩いている少年たちについて行く。

ほとんどが成人で構成されている難民集団について行った教師は、 「あなたは読み書きができますか? え、できない? だったら教えてあげましょう」 と呼び掛けるが、誰からも相手にされない。 彼はひょんなことで子連れの寡婦と結婚するが、 寡婦ともセックスするわけでなく、読み書きを教えようとする。 しかし、やはり相手にされない。

一方、子供の集団について行った教師も、 「きみたちは読み書きができるかい? え、できない? だったら教えてあげましょう。 読みかきができると、本や新聞が読めて、お金の計算もできるようになり、 これがもうすばらしいんだから」 と呼びかけるが、最初は「そんなものを習っても何の役にも立たない。 邪魔をしないでほしい」とニベもなく断わられる。 しかし、一緒に旅をしているうちに、 そのうちの一人が、自分の名前を書けるようになりたいと言いだしたので、 教師ははりきって読み書きを教えるようになる。

しかし、順調に行っていた教育も、 子供がつたないながらも自分の名前が書けるようになった瞬間、 教師ともども警備兵に撃ち殺されることによって台無しになってしまう。

また、難民と一緒に行動していた教師も、 難民がイラクに行ってしまうことで何の成果もないまま別れることになり、 しかも、離婚することになった嫁に黒板を持っていかれてしまう。

ここで物語は終わり。

このほとんど寓話的ですらある物語をどう解釈するかは、 (イランの文化的、政治的背景を知らないこともあり)なんとも難しいが、 ちょっと考えてみる。

まず、一見して明らかなのは、理想に燃える教師が、 まったく現実を無視して行動していること。 食うや食わずの難民や、命がけで密輸の仕事をしている子供たちに「2かける2は4」 などという知識を与えようとしても、話を聞いてくれるはずがない。 教師たちの努力は明らかに空回りしている。

ここから、 「衣食住に困っている人々にまず教育をほどこすというのは順序が間違っている」 という主張が読みとれる。

しかし、一方では、教育に燃える教師たちが黒板をかついでいる姿を、 羽の生えた天使あるいは使徒たちが福音を伝えに来ている姿に なぞらえることもできるかもしれない。 人々はかたくなに心を閉ざして、彼らの言うことを聞かないために、 いつまでも苦労を続けなければならない。

そう考えると、 「衣食住に困り、国家が荒廃しているときにこそ、人々は教育を受けて、 啓蒙されなければならないのに、 彼らはかたくなに教育されることを拒んでいる」 という主張を読みとることができるだろう。

他にもいろいろ解釈はありえるだろうが、 このくらいにしておく。 テーマは相当暗いが、ユーモアにあふれており、 変な深読みをせずに単純に見ただけでもかなり楽しめる作品。 それにしても21才でこんな映画を作るっていうのはすごいなあ。 ただ、テクニックなのかもしれないが、カメラがよくぶれるので、 目が痛くなった。B-。

News Memorandum

from today's Guardian


13/Jan/2000 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

今日のニュース


01/13/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼過ぎ

下宿寒すぎ。さっそく風邪をひく。頭痛。


慰労会

昨日、夕方から某所で慰労会。鍋。大勢参加する。 「とりあえず、論文出せたということで乾杯」。 論文の口頭試問にスーツは着てこなくてよいとのこと。 残念。 おれだけ午前中に修論を提出したことについて、みなから責められる。なぜだ?

それから、某飲み屋で二次会。 これも大勢参加する。 一部、いない人の悪口で盛り上がったり。

論文執筆者は一次会も二次会もただにしてもらう。大感謝。 この時点では酔いつぶれた人はいなかったはず。

その後、 半分ぐらいの人間が隣のカラオケ屋に移動。 きっとみな暴れたに違いない。 おれを含め、修論提出者は全員参加せず。


下宿に戻る途中、ビデオ屋に寄って、『フィフス・エレメント』と 『デューン』(二本組)を借りる。 下宿でシャワーを浴びた後、 『フィフス・エレメント』だけ観て寝た。

お昼前、起きる。約8時間寝た。 寒いのでシャワーをまた浴びる。 この冬初めて電気ストーブを付ける。

それから大学へ向かう。 途中、某喫茶店でミックスサンドのセットを食べる。 サンデー。マガジン。

今日やること。 名和先生のレポート。 育英会の手続き。

頭痛。


昼下がり

育英会の書類書き。さらに頭痛。


夕方

暗号の勉強。知る必要のあることが多く、たいへん。 むかしから暗号なんて興味なかったもんなあ。


01/13/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

研究室のイスに座りながら少し寝てしまう。

昨日の反-死刑廃止論の発表 原稿を一応完成させる。感想求む。あ、おくだくん、すぺしゃるさんくす。

さて、とりあえずやるべきことが一つ終わった。安堵。


夕方

すっごい寝た。

郵便局で古い普通預金を解約。100円ぐらいしか入ってなかったけど…。下宿 に引越したので、いろいろな所に住所変更届を早く出さないといけない。


今日は修論の〆切だったので、教授と助教授が修論提出者に慰労の意味をこめ て夕ごはんをごちそうされた。来年はぼくも同じ状況にある…はず。


01/13/97(月)

・夕方・

  1. ハレルヤッ。
  2. アメダスッ。
  3. もう塾なんで帰ります。卒論?いちおー出しました。
  4. また明日。

(パラグラフの練習中)


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
All rights undeserved.
Last modified: Wed Jan 30 22:53:43 JST 2013