胚性幹細胞

(はいせいかんさいぼう)


受精卵の分割初期、 まだどのような臓器や組織にもなれる段階の胚細胞を 胚性幹細胞と呼ぶ。ES細胞。 現在、 アルツハイマー病やパーキンソン病の治療目的のために研究が進んでいる。 (ただし、パーキンソン病の治療については少しまえに大失敗したために 研究が暗礁に乗り上げたという記事があったと思う)

通常は、IVF(体外受精)をしたときの余分な 受精卵を利用するが、 人間になりうる受精卵を研究目的に用いることの 倫理的是非が世界的に問題になっている。

クローンの項も参照せよ。

なお、ES細胞に関する国内外の最近の動向については、 清水万由子氏の「ヒトES細胞研究に関する動向と倫理的問題」が参考になる。

04/Dec/2001; 07/Dec/2001追記


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Jan 28 03:43:18 JST 2000