このたび、第17回日本栄養改善学会近畿支部学術総会を京都光華女子大学にて開催させていただくこととなりました。本学へ皆さまをお迎えできることは大変嬉しく、とても光栄なことと喜んでおります。
日本栄養改善学会は、栄養学の実践と研究の強い結びつきを特徴として発展してきました。両者を担う会員が相互に連携し切磋琢磨し、国民の健康増進に寄与することを目的として、科学的根拠に基づく栄養実践活動を積極的に展開しています。
本会では、メインテーマを「京都から世界へ!栄養とスポーツのコラボレーション!!」としました。京都は古の都、伝統文化・伝統産業が息づく街です。「伝統」というと守るべきもの、継承すべきもの、と考えがちですが、京都はただ守るだけではなく、新しいものを積極的に取り入れ、世界を視野に入れた革新を常に続けている街です。一方、国内では、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、あらゆる個性を尊重したスポーツへの関心が高まっています。
そこで、特別講演では、ご自身がパラリンピアンとしてご活躍され、現在は一般社団法人日本パラリンピアンズ協会副会長である根木慎志先生をお招きし、「素敵に生きよう〜パラアスリートとともに日本の未来を考える〜」と題し、ご講演をいただきます。また、教育講演では、世界を視野に入れた栄養士活動を目指してご活躍の本学会理事長の武見ゆかり先生に「国連のDecade of Action on Nutrition(栄養に関する行動の10年)と日本栄養改善学会の活動」と題し、グローバルな視点でご講演いただきます。どちらの講演も大変興味深く、栄養とスポーツの世界視野での革新を巻き起こすヒントにあふれたご講演になるものと存じます。是非、管理栄養士・栄養士を目指す学生の皆さまもお聞きください。
また、「行動を変える魔法のカウンセリング」と題したパネルディスカッション・ワークショップでは、企業や地域を対象とした起業栄養士の松岡幸代先生、子どもへの食育に長年携わってこられた和泉正美先生、現場でご活躍のお二人の先生方から、理想を現実にする活力とカウンセリングのヒントを楽しく学ぶ機会をご用意いたしました。コーディネーターを島根県立大学教授の今中美栄先生にお願いをしました。きっと、参加するだけで元気になれるワークショップになるものと期待しております。
一般口演におきましても、幅広い分野から興味深い多くの発表がございます。
本会が、皆さまの積極的なご参加により、研究・教育・実践・知識を広げ、深めるきっかけとなり、皆さまの知的交流の場となりますことを願っております。
最後になりましたが、実行委員の先生方をはじめ、関係者の方々の多大なるご支援、ご協力をいただき本会が開催できますことに、こころよりお礼申し上げます。