 |
 |
|
|
 |
信州大学形成再建外科学講座
松尾 清

この度、第7回日本褥瘡学会関東甲信越地方会学術集会を、長野県(長野市)で開催させていただくこととなりました。
日本褥瘡学会が設立されてから11年を経過し、多くのエビデンスが集積され、EBMに基づいた褥瘡医療および介護が実践されるようになりました。その成果として、病院や施設における重度褥瘡の発生は明らかに減少しました。地方会の主目的は、その知識や技術を、より広く普及し、病院や施設だけでの対策にとどまらず、在宅でのケアや予防が実践できるよう支援することにあります。
長野県は広大な面積をもつ南北に長い山国であり、その中に約200万人が暮らしています。全国でも有数の長寿県で、健康なお年寄りが多いとされています。しかし、実際のところは、高齢化率が著しく高いため、老々介護・独居老人が多く、さらに医療・介護サービスが受けられないような過疎村も存在します。このような環境で、在宅ケアや予防を実践するには、医療サービス・介護サービスを提供する方々全員が、知識を身につける必要があります。残念ながら、長野県における褥瘡医療・介護・予防に関する知識の普及は、いまだ充分とは言えません。是非、多くの方々をお誘い合わせの上、学術集会にご参加いただけるよう切に願っております。
プログラムは、特別講演・ランチョンセミナー・一般演題・サテライトセミナーを計画しています。日頃の疑問点・問題点・工夫・研究成果など、多くのご発表をお待ちしております。
また、梅雨入り前の信州は、天候が安定し、新緑がたいへん美しい季節です。多くの観光名所や温泉もあります。是非、多くの方々にご参加いただき、マイナスイオンあふれる信州の初夏を満喫していただけるようお待ちしております。

|
|
|
--- Copyright(C) 2009 第7回日本褥瘡学会関東甲信越地方会 All rights reserved. --- |