年会長挨拶

第19回 日本緩和医療薬学会年会
年会長 中川 貴之
和歌山県立医科大学 薬学部 教授
和歌山県立医科大学附属病院 薬剤部 薬剤部長
このたび、第19回日本緩和医療薬学会年会の年会長を拝命し、2026年5月29日(金)〜31日(日)に和歌山市におきまして、本年会を開催させていただく運びとなりました。 まず、年会長として一言ご挨拶申し上げます。
現在、日本は、国際的にも類を見ないほどの超高齢多死社会が進行しており、高齢者人口および死亡者数はまだ暫くは増加の見込みにあります。 この未来は、どれだけ医療が進歩しようと、また、どれだけ医療従事者が踏ん張ろうとも変えられそうになく、「病気を治す医療」に加え、「患者を支える医療」の重要性が益々増しています。 緩和医療は、まさにいま必要とされる医療であり、緩和医療を薬学という観点から支え、進歩させる本学会は、現代日本において極めて重要な使命を担っていると言っても過言ではありません。
今回の年会のテーマは「地域から羽ばたく緩和医療薬学」といたしました。この「地域」という言葉には、「地域医療」という観点だけでなく、和歌山県という地方都市からの発信という意味合い、 さらには、地域医療を支える拠点病院、中小病院、保険薬局など個々の医療施設からのボトムアップで緩和医療薬学を推進していくというニュアンスも含めております。 そのため、本年会では、通常のプログラムのほか、薬剤師のスキルを上げるためのワークショップ、症例報告セッションや市民公開講座、 さらにはプレイベントとして市民向けの緩和医療啓発イベントや患者・ご家族向けのお薬相談会などの開催も企画しております。 これらの実現のため、本年会実行委員会やプログラム委員会は、病院/薬局薬剤師やアカデミア研究者だけでなく、医師、看護師、和歌山県の薬剤師会、病院薬剤師会、在宅医療のトップランナー医、 さらに患者会など様々な視点を持つ委員から構成され、医療者、研究者と患者が一体となった年会を目指しています。
和歌山市は、海や山、川といった自然と街がすぐ側にある「トカイナカ」であり、さらに徳川御三家の1つである紀州徳川家お膝元の城下町として栄え、歴史にも彩られたまちになります。 和歌山と言ってもお城のイメージはすぐには湧かないかもしれませんが、会場からすぐ目の前に和歌山城がそびえ立ち、まさにホームページやポスターの印象そのままの雰囲気が味わえると思います。 もちろん、和歌山と言えば、海産物やフルーツ、あとラーメンが美味しいことでも有名です。
多くの方々に本年会にご参加頂き、緩和医療薬学を盛り上げて頂くとともに、是非、この和歌山の素晴らしい自然、歴史、あと食をご堪能頂ければと思います。