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さまざまなひふの病気について、症状などをわかりやすく解説しています
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最近周りでぼつぼつかゆがる人がいてどうも自分までかゆくなってきたヒトはいませんか。
乾癬や感染ではありません かいせん です。疥癬は疥癬虫という一種のダニが皮膚に寄生する病気です。
この皮膚病にはいくつかの特徴があります。まず一つは周りに誰か皮膚をかゆがっていたりぼつぼつが出ているヒトとの接触があってうつる病気だと言うことです。もう一つはイエダニにさされるのと違ってすぐにかゆみのある目に見えるぼつぼつがでないことです。
接触して感染してもすぐ症状が出るわけではなくしばらくしてなんか夜かゆいなあと出てきます。そして有名なのは夜のかゆみが厳しいことです感染後皮膚に寄生します。この頃には手指、手首、腕や脇にブツブツ、気づいたときにはおへその周りや股からしもまでぼつぼつだらけ。最近彼女のぼつぼつかゆいのが移って夜眠れなくなったお年寄りの介護をしているうちに手や腕からかゆみのあるぼつぼつが出たおじいちゃんをデーサービスに出しているうちに夜あちこち掻き出すようになってそうこうするうちに家族中にかいかいが広がった。医師で自分のかゆみを湿疹だと思いステロイド外用薬を使用しているが効かないでさらにご家族の方まで広がった。思い当たることがあるようでしたらすぐに皮膚科医にかかりましょう。
日本臨床皮膚科医会の先生の処には詳しい疥癬のパンフレットも用意されています。ぜひご覧ください。
診断は皮膚科医が疥癬虫そのものや卵を探してくれます。もちろん見つからないこともあります。慣れた皮膚科医は疥癬の疑いがあれば疑わしきは治療をしましょうと相談に乗ってくれます。治療にはクロタミトンという外用剤が使われますが最近、イベルメクチンという内服薬が日本でも使用できるようになりました。ただし体調を崩してしまう方もまれにありますのでよく相談の上治療を受けてください。
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(神奈川県支部 宮川 俊一)
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