ご挨拶Greeting
会長 蓬莱谷耕士
関西医科大学 リハビリテーション学部
このたび、2024年4月27日(土)・28日(日)に第36回日本ハンドセラピィ学会学術集会を奈良県コンベンションセンター(奈良市)にて開催させていただくことになりました.開催にあたり、第67回日本手外科学会学術集会長の面川庄平先生(奈良県立医科大学 手の外科学講座 教授)、日本ハンドセラピィ学会 顧問の矢島弘嗣先生(奈良市立病院 名誉院長)に多大なるご高配を賜りましたこと深く感謝申し上げます。日本史としても、手外科学としても歴史ある奈良の地で開催できますこと大変喜ばしく思うと共にその重責を深く感じております。
本学会のテーマは「知行合一~Science and skill to smile~」としました。日本のハンドセラピィがさらに発展するためには、経験に基づくskillから科学的根拠に基づくskillをさらに強化していく必要があると考えています。そのため、臨床家は臨床研究により科学的根拠を、研究者は基礎研究等から科学的根拠を⾒出します。これらは独⽴するものではなく、臨床で解決できない問題は研究者へ、研究者の研究スキルや成果を臨床家へと橋渡ししていくことが重要と考えています。また、その各々の研究⽬標は、研究成果にあるのではなく、「対象者の笑顔」、つまりはuseful hand(生活する手)の獲得や満足度につながるものでなければなりません。以上の観点から、本学術集会では、知識と技術が融合できるよう、様々な観点から議論し、本学術集会を通して、セラピストとセラピスト、医師とセラピスト(⼈と⼈)のつながりを強化したいと考えています。
猛威を振るった新型コロナウイルス感染症は2類相当から5類へと移行し、いよいよポストコロナの時代となります。新型コロナウイルス感染症によるニューノーマルをさらに発展させた実りある次世代型の学術集会として、運営をさせていただく所存です。
参加者の皆様にとって魅力的であり、ハンドセラピィ分野の更なる発展に貢献できるよう運営委員一同、鋭意準備を進めております。歴史ある奈良の地で皆様のご参加をお待ち申し上げます。
2023年6月吉日