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!!!学会通信 2025年12月
!!2025年12月発行号のダウンロード
今年度の学会通信は、A4版カラー7枚で編集しました。
ぜひPDF版をご覧ください。[PDFファイル(ここからダウンロード)|http://plaza.umin.ac.jp/~tpha/cgi-bin/wiki3/wiki.cgi?action=PDF&page=2025TSUSHIN]
!事務局より
理事、評議員、名誉会員、事務局の学会に対するメッセージや日頃の活動に関する小エッセイなどの寄稿をまとめて学会通信として毎年1回発行しています。学会通信を通して、東海公衆衛生学会の活動を身近に感じていただけたら幸いです。
'''<メールアドレス登録のお願い>'''
通信費の削減のために、事務局から会員の皆様への情報提供は、ご登録のメールアドレス、ホームページ:http//tpha. umin ac.jpを通して行なっております。メールアドレス未登録の方は、事務局:tokai-ph@med.nagoya-u.ac.jpまでご連絡ください。
!!2025年度 理事・評議員・名誉会員からのメッセージ
!理事長:名古屋大学大学院医学系研究科国際医療保健学・公衆衛生学 教授 八谷寛
'''理事長あいさつ'''
災害、感染症の流行、環境汚染といった健康危機の管理、生活習慣病予防や健康寿命の延伸を目指す健康づくり等の施策、さらに子どもの健やかな成長を支える成育環境の整備など、公衆衛生には多様で広い範囲の課題があります。
・本学会は、学術大会の開催や学会誌の発行、さらに日常的な学会活動等を通して、地域の公衆衛生上の諸問題についての調査や研究を奨励します。
・また、それらの活動を基盤として学会員の人的ネットワーク形成を促します。今後、高い確率で起こるとされる大規模災害やパンデミック等の健康危機に対処するためにも日頃からの連携が重要です。
・さらに、これらの活動・機能を通して、調査研究の質を高め、公衆衛生活動の実践力を高めます。
科学や研究の対象は世界規模に及びますが、公衆衛生の実践は、それぞれの地域の状況に応じ、人と人との関係性に支えられて発展していく営みです。学会が、仲間との出会いや知的好奇心を大いに刺激する場となり、会員の輪がさらに広がっていくことを期待しています。
!副理事長:至学館大学健康科学部栄養科学科 教授 今枝奈保美
こんにちは。皆様におかれましては、日々の業務や研究、教育の現場で忙しく過ごされている中で、この学会通信を読んでくださっていることに、まず感謝したいと思います。
実は、私は自他ともに認める「食いしん坊栄養士」です。でも、この肩書きは、決して趣味の話だけを指しているわけではありません。毎日の「食べる」という行為にこそ、公衆衛生の面白さと奥深さが詰まっていると感じているからです。
国民健康・栄養調査をはじめ、私たち栄養士は日々、食行動や食文化を数字を使って可視化しようと頑張っております。平均値、分布、年次変化——つい数字だけを追いがちですが、その背後には「どんな人が、どんな暮らしの中で、何をどう食べているのか」という、極めて人間っぽい営みがあります。食卓を思い浮かべながらデータを見ると、不思議と見え方が変わってくることがあります。
教育の現場では、学生から「公衆栄養って難しい!」と言われることがあります。そんなとき私は、「まずは自分の昨日の食事を思い出してみよう」と話します。理論や法規よりも、身近な実感から入るほうが、食生活も、公衆衛生も、ぐっと自分事になるからです。食いしん坊であることは、実は公衆衛生教育の立派な入口なのかもしれません。
東海公衆衛生学会には、研究者や行政職員、医療、保健、栄養職など立場も専門も異なる仲間が集まっています。学術的にきちんと議論しつつも、現場の「あるある」や「悩み」を美味しく共有できる、この距離感が私はとても好きです。
数字の向こうにある暮らしや食卓を思い浮かべながら、公衆衛生を語り合える場として、この学会を一緒に育てていけたらと思います。どうぞ皆様、御指導御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
!副理事長:名古屋大学大学院医学系研究科予防医学 教授 若井建志
東海公衆衛生雑誌ですが、2013年の創刊から、これまでに13号(抄録集のみの号は除く)が出版されています。本雑誌の論文は学会ホームページに加え、J-Stage、メディカルオンラインでも公開されています。
J-Stageでは論文ダウンロード件数の集計も行っており、集計結果が理事会に資料として出されました。それによると昨年度1年間(2024年4月〜2025年3月)に、これまでの本雑誌の論文(計111編)が40,141回ダウンロードされており、ダウンロード回数の多い論文2編では、回数がそれぞれ2,739回、2,733回でした。2,733回の論文は2018年7月に出版されており、息長く読まれていると言えます。
正直なところ、1日平均100回以上もダウンロードされていることに驚いたのですが、Webでの論文検索がしやすくなったことも影響しているかもしれません。論文投稿者、査読や編集に関わって来られた皆様に敬服いたしますとともに、多くの方に読まれている本雑誌に論文を投稿いただきますよう、あらためてお願い申し上げます。
!名誉会員 青木國雄
'''転籍と研究主題の変更'''
昭和34年に私は内科から疫学研究のため予防医学に移籍されたが、愚かにも詳しい内容は考えなかった。赴任してみると教室では結核の早期診断や患者の健康管理が中心で、本格的な疫学研究はしてなかった。助手で採用されており、学生の講義も予定され困惑したが、これは結核の集団検診のスクリーニング法を学生に集団で教えることにした。幸い胸部X線写真の読影は名古屋では数少ない指導者であり、素人ではなかったからである。幸い好評で最初の難関を通過した。しかし本格的な疫学研究はなされず、絶えず焦燥感があった。病理学の先輩から将来性の不透明な感じの部局になぜ来たのといわれ絶句した。その後、種々の研究を命ぜられ懸命に努めたが、3年後、転籍を決意し、主任教授の示唆で米国留学試験を受けることになった。英語は全くできず、暗い再再出発であった。基礎医学研究で成功した同級生の見識に学び、人生の教訓としたのもそのころである。
!名古屋市立大学大学院医学研究科環境労働衛生学 教授 上島通浩
'''評価の可視化・透明性の実現に必要なこと'''
皆様もご承知のように、現代は何事も計画通りに実施されたか、目標が達成された
か、効果的・効率的であったかの評価が求められる時代です。加えて、公金が投入される事業については、国民・市民に向けた決定プロセスの可視化・透明性も求められます。実際、中央省庁の会議は、当日の資料はもとより逐語録に近い議事録が公開されます。それほどではなくても、大学でも教育を中心に可視化・透明性が求められています。卒業時に達しているべき水準を明示するディプロマポリシー、それを達成する教育課程の編成方針を示すカリキュラムポリシー、そしてそれに適合する求める学生像を示すアドミッションポリシーを明示します。ポリシーに沿った授業内容・構成が学生にわかるようにシラバスに示し、教育の評価にも軸・物差しを準備します。どこから見ても齟齬がないように綺麗に組み立てたものを公表できることが理想です。
しかし、こうした社会の要請に応え、かつ、「世界をリードする水準での研究」(研究大学ではこれも求められます)も行うには、「働いて働いて働いて働いて働いて参ります!」という生活にどうしてもなります。生成AIをもっと活用するスキルを身につけねば、と心から思う昨今です。
!名古屋市健康福祉局 医務担当局長 小嶋雅代
'''「初恋は麻疹の如し?」'''
「初恋は麻疹の如し、何人も一度は免れずして経験し難し」。私が子供の頃、麻疹は誰もが一度はかかる病気でした。1998年のカナダ留学時に「日本は麻疹輸出国として欧米では恐れられている」と聞き、大変驚いたものです。
お隣の韓国は2001年から国を挙げての徹底した対策を開始し、2006年にはWHOから排除国認定。一方、日本は2006年に2回接種を導入したものの翌年大流行し、追加接種を行ってようやく2015年に排除国となりました。今や、日本でも麻疹が1例報告されれば大事件。患者居住地の保健所では徹底した疫学調査を行い、不特定多数の接触者が想定される場合は報道を通して注意を呼びかけることになります。
2025年の春休みには、東南アジアを旅行した大学生を起点とする麻疹の発症例が全国で相次ぎました。麻疹は2回のワクチン接種で感染・拡散のリスクがほぼなくなります。罹患歴・接種歴が不明な方は、ぜひ渡航前に抗体検査、必要な場合はワクチン接種を受けていただくようお願いします。
!愛知県半田保健所 所長 子安春樹
'''不易流行'''
令和7年4月1日から愛知県半田保健所長をしている子安春樹です。医師免許を取得して50年になりました。平成3年4月に国立名古屋病院小児科から愛知県衛生部保健予防課主幹に転じて、34年になりました。2025年3月に4年間勤めた一宮市(中核市)保健所を退職し、2025年4月に愛知県に再就職しました。新規採用と同じ扱いなので夏のボーナスも1か月分、年次有給休暇も20日からスタートです。給料は年齢に関係なく保健所長として出ています。
コロナ禍での清須保健所・一宮市保健所への車通勤から5年ぶりに公共交通通勤になりました。地下鉄名城線・名鉄河和線での行き返り、階段の上り下りで、両膝がガクガクになりました。インドメタシン液を塗りまくって、なんとか乗り越えました。各駅では可能な限りエスカレーター・エレベーターを利用しています。
半田保健所は10年前にも3年間勤務しているので、地政学的には既知で、職員にかっての同僚もおり、又、管内の南知多町、石黒町長とも旧交を温めています。南知多町海開き式で、10数年ぶりに日間賀島を訪れ、潮風を十二分に浴びました。管内の医療機関も半田市立市民病院のように、組織も建物も大きく様変わりしていることもあれば、各精神科病院のように引きつづき地域に密着した医療を提供しているところもあります。
以前にも、中核市になって3・4年目の豊田市へ出向で2年間行っていたので、一宮市での4年間は、議会対応など既視感が有りましたが、DX化の推進など、どんどん環境要因が変わってきているので。常に勉強・勉強でした。4年ぶりに古巣へ戻ってきた訳ですが、周りの職員も、管内の市町村長さん、病院長さん、多くの人が世代交代しています。単に自分が歳をとっただけの事なのか、松尾芭蕉の言う「不易流行」の実践なのかなぁ?と想う今日この頃です。
!愛知県瀬戸保健所 所長 澁谷いづみ
'''第84回日本公衆衛生学会総会に参加して'''
静岡市で前日10月28日に開催された全国保健所長会総会に出席し、この日同時に開催されていた代議員会には出席できなかったものの、学会は久しぶりに最終日の夕刻まで参加をしました。その時間帯は一般演題口演の座長をさせてもらいました。
初日から3日間、公衆衛生専門医の研修クレジットの獲得や指導医研修会、学会の拡大モニタリングレポート委員会、地域保健推進事業の班会議、その共同演者でポスター発表、新型コロナウイルス感染症に関する口演セッションの座長等、あたふたとあちらこちらの会場を時計をにらみながら時に綱渡り的に行き来していました。
会場移動の途中や席を離れた直後に知り合いに出会うと、つい話と名刺交換で時間が過ぎ、それはそれで元気な姿を見られ嬉しくもあり懐かしくもあり得難い時間でした。諸先輩には69歳のこちらも励まされることが多かったと思います。
座長も様々な角度の質問が全ての演者に出され自身勉強にもなり、依頼してくださった運営事務局、大会長の尾島教授に感謝します。今回多くの演題・シンポジウムの応募があり準備から運営にはご苦労されたと思います。皆様ありがとうございました。
!外宮の杜クリニック 副院長 鈴木まき
皆さま、こんにちは。夫の開業に伴いクリニックで勤務するようになり2年が経過しました。この原稿を書いている11月下旬はインフルエンザが急増、発熱患者さんの対応に追われています。もちろん、発熱=インフルエンザではなく、ライノウイルス・エンテロウイルスなどの風邪、マイコプラズマ肺炎、溶連菌感染症などの患者さんもいますし、稀にマダニ媒介感染症の患者さんが来るときもあります。発熱患者さん対応は、常にドキドキしています。
現在私は月2回、地元の保健所の感染症診査協議会の委員の仕事で保健所に行っていますが、協議会の際に現状の感染症の発生動向など情報共有いただくことができ、大変ありがたく思っています。自分が保健所に勤務していた時には、保健所が地域に役に立っているのかどうか客観的な目では見ることができませんでしたが、開業医は常に新しい情報が欲しいとも思っているし、保健所から教えてもらうことをありがたいと思っていること、保健所を頼りにしていることを、皆様にこの機会にお伝えしたいと思います。
今後も変わらぬご指導、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
!浜松医科大学医学部地域医療支援学講座 特任教授 竹内浩視
'''医師届出票と医療DX'''
先日、「医師『現況届』4割が未提出」という新聞記事(11/4(火)読売新聞・夕刊)が目に留まりました。医師は、医師法に基づき2年に1回、就業の有無に関わらず、厚生労働大臣に業務従事状況等を届け出る義務があり、届出を怠った場合の罰則も規定されています。直近の届出は、他の医療関係業種と同じく令和6年12月31日現在で、その集計結果は届出期限の概ね1年後に公表されていることから、今回の集計結果も近日中に公表されるものと思われます。仮に、未届出者が多ければ、採用時等に厚生労働省ホームページ上で資格確認の有無を検索できないだけでなく、各県の医師確保対策の根幹となる医師数の信頼性にも大きな影響を及ぼすおそれが考えられます。
今回の問題は、届出方法が紙媒体からオンラインも可能になり、届出の利便性の向上や医療施設での中継事務の解消、集計精度の向上などが図られた一方、届出義務のある医師個人に作業が一任された(本来の姿になった)ことから、それまで他人任せ(事務職員から届出票を渡されて作成・提出する)であった医師の当事者意識の低さが露呈した結果とも考えられます。
医師国家試験合格後の医籍登録数と届出医師数との差は様々な要因で生じることが考えられますが、医学部臨時定員増が本格化して約15年が経過し、女性医師が全体の3割を超える中、今回の集計結果は、現在一定の仮定の下で2029年頃に均衡するとされている医師需給推計や医学部入学定員の見直し、各県の医師確保計画の基礎となる医師偏在指標の見直しなどに用いられるであろうことを考えると、果たしてどのような集計結果になるのか、戦々恐々として公表を待つことになりそうです。
!中部学院大学看護リハビリテーション学部 特任教授 田中 耕
'''本学会について想うこと'''
東海公衆衛生学会は、私にとって「人の生活に寄り添う公衆衛生」を改めて実感させてくれる場となっている。令和7年7月には第71回東海公衆衛生学会が岐阜市で、10月には第84回日本公衆衛生学会が静岡市で開催され、いずれの学会にも参加させていただき学びと刺激、そして感動をいただいた。出来るだけ参加することが自分にとっての日頃の活動エネルギーになっていると感じる。市町村に勤務されている公衆衛生従事者には、全国レベルで開催される学会には時間や経費等の都合で参加困難なこともあるでしょうが、地方で開催される学会には東海地区であり日帰りが可能で気軽に参加できる。しかも地域に関連した内容で身近に感じるメリットがある。全国的にはこの地方会が設置されていない地域もあります。東海公衆衛生学会が三四半世紀にわたりこの地域にあることは非常に恵まれた環境であることの証しである。
公衆衛生学会は大衆の生命・生活を衛ることが目的であるため、その内容は自ずと多岐にわたり、人に関連したテーマであれば、いかなる課題も取り上げる価値があります。小生も30歳代で最初に学会発表させていたのもこの東海公衆衛生学会でした。当時のことを懐かしく思い出されます。例年参加させていただくことは自分の辿ってきた活動の歴史にもなっています。東海公衆衛生学会は、若手や行政職員にとってのキャリア形成の一つの登竜門としての役割を担っているように思われます。一時期、存続の危機にありましたが、継続は力なりです。公衆衛生関係者の身近な学会として、まずは100歳を目指し、その後も末永く継続していくことを期待します。また、同時に本会の運営をご担当いただいている事務局様に深く感謝申し上げます。
!静岡社会健康医学大学院大学 教授 田原康玄
'''東北公衆衛生学会に参加して'''
7月18日に開催された第74回東北公衆衛生学会総会にお招きいただき、市民公開講座の講演を担当させていただきました。今年度の総会は岩手医科大学が主催校で、盛岡市で開催されました。他の地域の学会総会に参加できたことはとても良い経験となり、また学ぶことも多くありました。例えば、東北公衆衛生学会では、一般演題の発表は1会場制で、全ての参加者が一堂に会するためか質疑応答も活発でした。様々なやり方があって良いと思いますが、1会場制の場合、自分の専門ではない演題も聞くため、新しい知識を得る上でも良い機会になりました。東北6県の医学部の公衆衛生講座の教授が集まっていたことも、発表や議論の熱量を高めた要因であったように思います。だからと言って発表がアカデミックな内容に偏ることはなく、市町の専門職の方も熱心に発表されていたことが印象に残りました。午後に市民公開講座が行われたことも良い取り組みだと思いました。病気の予防について、広く一般の方に伝え啓発することは大切な活動ですし、学会のプレゼンスを高める上でも大切だと思いますので、今後、東海公衆衛生学会でも取り入れていきたいイベントだと思います。夜は懇親会も開催され、これまでお話をする機会に恵まれなかった方とも接点が生まれました。日本公衆衛生学会総会では、札幌大会でワンコイン懇親会が企画され、とても良いイベントでしたので静岡大会でも実施することにいたしました。決して豪勢な会ではありませんが、横の繋がりを広める良い機会になりますので、そんな活動もこれからできると良いですね。
!名古屋大学大学院医学系研究科国際保健医療学・公衆衛生学 教授 八谷 寛
'''エッセイ「ゴジラ命名の瞬間」'''
家族が見ていた映画を斜めからぼーっと眺めていた形だったので、正確ではないかもしれないが、映画「シン・ゴジラ」で、ゴジラを「ゴジラ」と呼ぶことを決定するシーンがある。その後、巨大不明生物特設災害対策本部が、ゴジラに立ち向かっていく姿が印象的だった。このように、名前には、私たちが課題に向き合うための対象を明確にし、意思統一を助ける力があるだろう。この間、私が専門家として関わっている問題に「生活習慣病」の用語に関するものがある。周知の通り、この用語は1996年に、生活習慣に着目した疾病対策を推進していくために行政用語として導入され、学校の場でも広く教育されるなどし、社会で一般に用いられるようになった。「成人病」の加齢に伴って起こるものという概念から、生活習慣の重要性にスポットライトを当て、国民の健康寿命の延伸に果たした役割は大きい。一方、導入当初より、自己責任が過度に強調されることや、生活習慣要因以外の要因が過小評価される危険性が認識されていた。また生活習慣の多くは社会経済的条件により規定されていることも多く、さらにそもそも習慣とは、人が意識しないまま日々実践する行動であるとされるように、個人の努力で簡単に変容できない場合が多い。疾病を規定する遺伝、環境要因の知見も益々蓄積した。ライフコースにわたる、誰一人取り残さない「生活習慣病」対策を確実に実施していくために、私たちが向き合う課題を明確にし、多くの関係者が意思統一できるような名前にすべきである。
!愛知学院大学健康科学部健康栄養学科 教授 渡邉智之
昨年度まで東海公衆衛生雑誌の編集委員長を務めさせていただき、多くの方々のご支援をいただきながら、何とかその任を全うすることができました。この場をお借りして、改めて深く御礼申し上げます。今年度からは編集委員として引き続き編集等に関わり、現在、数本の査読を担当させていただいております。査読を通じて、地域の公衆衛生活動の現状や課題を知ることができ、大変勉強となるとともに、本学会が多くの方々による研究・実践活動によって支えられていることを再認識しております。編集委員長時代とはまた違った角度から、新しい体制へ移行した本誌の発展に少しでも貢献できればと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
!!東海公衆衛生学会 2025年度 評議員意見交換会
2025年7月5日(土)の第71回学術大会にて、31名の評議員、理事の皆様にご出席を賜り、「評議員意見交換会」を開催いたしました。意見交換会では、八谷理事長より、学会運営、事業計画についての説明、理事会や評議員会(フォーム)でのご意見(収入源確保、新規活動、会費支払い方法、魅力的な活動)、大会事務局長の纐纈理事より第71回学術大会の状況をご報告いただきました。その後、出席役員全員から順番に一言を述べていただきました。また、ご出席の皆様に付箋を配布して、学会、意見交換会へのメッセージや感想を書いていただくようお願いし、29名の方々より付箋にコメントをいただきました。
!付箋コメント
[*2025評議員意見交換会付箋コメント PDF|http://plaza.umin.ac.jp/~tpha/cgi-bin/wiki3/wiki.cgi?action=PDF&page=COMMENT2025]
!!事務局通信
!事務局スタッフ 渡邉優子
今年の第71回学術大会は、岐阜市じゅうろくプラザで開催され、沢山の皆様にご参加いただきました。大会事務局の皆様、参加された皆様、本当にありがとうございました。ご尽力とご協力に心より感謝申し上げます。
さて、「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、今年の長かった地獄のような猛暑が終わり、秋の気配を感じ始めた途端、びっくりするような食欲が湧いてきました。スマホはご馳走写真で溢れ、旅行はもっぱら花より団子、気が付けば、一回りも二回りも大きく逞しくなっていた私。しかしながら、美味しいものを美味しくいただけるのは、心身ともに健康であってこそ。健康であることに感謝です。
来年は午(馬)年、馬といっても駄馬な私ですが、馬力は十分!天高く駄馬肥ゆる春夏秋冬、事務局として精進してまいります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
!!事務局からのお知らせ
!第72回東海公衆衛生学会学術大会'''
!第72回東海公衆衛生学会学術大会
開催日:2026年7月4日(土)
会場:藤田医科大学(〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1-98)
大会長:太田充彦(藤田医科大学医学部公衆衛生学講座 教授)
長谷川勢子(愛知県保健医療局 局長)
演題募集:2026年4月頃開始予定
!東海公衆衛生雑誌
2026年度の投稿募集開始は、2026年4月中旬頃を予定しております。(詳細はホームページ、メールでお知らせいたします)
投稿規定2026は4月初旬に学会ホームページに掲載いたしますので、投稿規定をご覧いただき、ふるってご投稿くださいますようお願い申し上げます。
さて、学会通信お楽しみいただけましたでしょうか。
学会通信に関するご意見、ご感想等がございましたら、是非事務局までお寄せ下さい。
各理事、評議員へのご質問・ご相談も承ります。
また、東海公衆衛生学会の活動全般、学術大会のあり方等への要望などもお待ちしております。
東海公衆衛生学会事務局:名古屋大学大学院医学系研究科予防医学内
〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65
Tel: 052-744-2132 Fax: 052-744-2971
E-mail: tokai-ph@med.nagoya-u.ac.jp