このたび、日本セーフティプロモーション学会第9回学術大会を、2015年12月12日(土)、13日(日)に、大妻女子大学千代田キャンパス(東京都千代田区)にて、開催させていただくことになりました。
 「今日も無事でいて欲しい」この思いに応え、事故、暴力、自殺を予防し、安全・安心な地域や社会を創造する。これが、セーフティプロモーションの理念です。そして、スウェーデンのファルショッピング市で1970年代に始まった、コミュニティレベルでのセーフティプロモーションは、1989年にセーフコミュニティ活動として、国際的な認証ムーブメントになりました。近年、国内外で急速な広がりをみせており、日本においても認証自治体が10を超えるようになりました。
 しかし、その一方で、SCの認証を受けても、傷害を減らすことに成功した自治体とそうでない自治体に分かれ、活動の内実と成果が厳しく問われるようにもなりました。本大会では、事故、暴力、自殺による傷害や死亡を、確実に減らす成果を挙げ、活動を持続するためには何が必要か、市民、行政の人、政治家、企業、研究者等、多部門の人々が協働して考えてみる場を提供することを目指します。その際、セーフティプロモーションの原点に立ち返って考えることが必要かもしれません。したがって、大会の趣旨に合わせ、「もう一度安全・安心を問う 〜セーフティプロモーションの原点に立ち返って〜」を、大会テーマとさせていただきました。このテーマに沿った基調講演や教育講演等を企画しています。
 また、これに加え、次の3つの重要テーマについても、教育講演や研修会を予定しています。1)事故、暴力、自殺のリスクの高い生活困窮者の支援、2)甚大な被害をもたらした東日本大震災で重要性が明らかになった自然災害の減災対策、3)新しく発足したセーフティプロモーションスクールの理念と実際。
 一人でも多くの方が、ご自分の研究や実践活動について、本大会でご発表してくださることを願っております。また、「発表は難しいけれど、講演を聴いて学びたい」という方も歓迎いたしますので、どうぞ、12月12日、13日は大妻女子大学千代田キャンパスにお越しください。
 
                           反町 吉秀
                            (大妻女子大学大学院人間文化研究科 教授)


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