怪経
- 雑事
- by shenquzhai
- 2006/06/20
怪の圣と経の圣は、よく考えたら別物ですね。
仁和寺本『太素』には恠という字形が用いられていて、でもこれは正字ではなくて、『干禄字書』では𢘪が正で恠は俗です。この𡉄が見慣れないので、普通によく見る在と間違ったのが恠。ナがおそらくは筆勢の関係で又に変形したのが怪。ナが又に変形したものは、有とか右とかに見る。希にも似たものが有った。
経のほうは言うまでもないけれど、巠を省略して圣です。もっとも、中国の簡体字は经で、スの下にエで、まあそのほうがまだしも原形に近い。ただし、𦀇という異体字も有るわけで、『干禄字書』にこの同じ声符を用いたものを輕の通として載せている。エが土になったのも古くから有るわけで、そもそも俗字なんだから、その系譜をそんなにきちんと遡れるわけも無い。
仁和寺本『太素』には恠という字形が用いられていて、でもこれは正字ではなくて、『干禄字書』では𢘪が正で恠は俗です。この𡉄が見慣れないので、普通によく見る在と間違ったのが恠。ナがおそらくは筆勢の関係で又に変形したのが怪。ナが又に変形したものは、有とか右とかに見る。希にも似たものが有った。
経のほうは言うまでもないけれど、巠を省略して圣です。もっとも、中国の簡体字は经で、スの下にエで、まあそのほうがまだしも原形に近い。ただし、𦀇という異体字も有るわけで、『干禄字書』にこの同じ声符を用いたものを輕の通として載せている。エが土になったのも古くから有るわけで、そもそも俗字なんだから、その系譜をそんなにきちんと遡れるわけも無い。
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