ご挨拶

熊本小児科学会 会長挨拶

中村 公俊

熊本大学大学院生命科学研究部小児科学講座 教授

中村 公俊

 平成30年4月1日に、本学会の第5代の会長に就任いたしました。これまでに、貴田丈夫名誉教授、上野留夫先生、松田一郎名誉教授、遠藤文夫名誉教授が務めてこられた仕事を引き継ぐ責任に、身の引き締まる思いです。他県の同様の学会が日本小児科学会地方会と称している中で、熊本小児科学会の名称には、独立した学術集会であるという先人たちの意気込みが感じられます。現在の会則には、小児医学に関する研究並びに知識の普及及び地域医療に寄与するとともに、日本小児科学会熊本地方会としての機能も有することが明記されています。この会則からもわかるように、本学会は、単に医学の研究発表にとどまらず、地域医療への貢献や、会員の連携にも大きな役割を果たしてきました。その一つの例が、平成28年4月の熊本地震への対応であったと思います。本学会は、日本小児科学会や様々な関連学会、自治体などからの支援の窓口として機能し、また、震災後の小児医療体制の再編に向けての提案を集約する場となっています。これらの記録は、平成28年10月に開催された第140回熊本小児科学会における「熊本地震、その後」と題したシンポジウムにおいて、多方面からの震災の記録と小児医療の復興への提言としてまとめられ、平成29年3月には記録集として出版されています。また、厚生労働省小児周産期災害リエゾンや熊本県の保健医療計画などにも関与し、地域の小児医療、災害対応などへの寄与という本学会の目的に沿った活動を続けています。もう一つの例は、平成30年度から始まった新専門医制度への取り組みです。熊本の小児科専攻医研修プログラムでは小児科医局と連携し、専門医の取得や更新に向けた講習、研修会などをおこなっています。これまでにも、熊本小児科学会の歴史の中で多くの変革がおこなわれてきました。運営委員会を中心として、本学会をさらに発展させ、地域の学術活動や地域医療への貢献を続けてまいります。

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