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こだまの世界

---倫理学者のふしぎな日記---

99年10月下旬号

人びとを平等に取扱うことと、 人びとを平等たらしめようとすることとの間には天地ほどの違いがある。 人びとを平等に取扱うことは自由な社会の条件であるのに対して、 人びとを平等たらしめようとすることは、ド・トクヴィルが述べたように、 「隷従の新しい形態」を意味する。

F・A・ハイエク、『市場・知識・自由 --自由主義の経済思想--』、 田中真晴・田中秀夫編訳、ミネルヴァ書房、1986年、19頁


10月下旬の主な話題


10/23/99

i cannot use japanese on this computer. so i will write in an easy english.

i believe it is 02:34 of 24th in Japan now. but in london it is 18:35 of 23th.

i bought many secondhand books. i bought some of them in london, and i bought some of them in oxford. i think i am doing a lot of good to british economy.

well, i am going back to my B&B (hotel) now. if you want me to buy some books (old & new), please let me know by e-mail (in english). bye for now.


10/24/99

time is 13:16 in london. it is not very cold but it has been raining since the day i came here.

today i went to camden. they have a big flee market there on sundays. i wanted to buy some clothes, but i didn't buy any. bags are very cheap in london, so i bought a piggy case (it's for books!) for 14 pounds (about 2800yen).

i thought i would go to the regent park and the hyde park today, but it's raining so i will go there tomorrow. bye for now.


10/25/99

it's 18:00 in london. it was sunny today. unbelievable!

i went to the regent park in the morning. i offered a tiny piece of bread to a squirrel (risu in japanese), and it came up to my knee and took it and ran away. it wasn't very cute :-)

in the afternoon, i visited the british museum. the collection is just huge. i think the british people are the greatest thieves in the world. i met socrates there. he didn't ask me questions.

i couldn't see all the exhibitions in the british museum, so i may go there tomorrow morning too.

well, i gotta go. bye for now.


10/27/99

it's 10:17 in london. weather has been fine for three days.

i'm going to attend a seminar (by j.h. burns) today. i attended a class (by p. schofield) yesterday. it was interesting and i met some japanese scholars.

i will take a flight tonight. see you on thursday evening.


何か一言


10/29/99 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

さっき無事に戻ってきた。 今晩はスクラーの授業の準備をしなくてはならないので、 詳しいことはまた明日。


お昼

昨夜、某所でモーニング、マガジン、チャンピオンを買う。 ああ。先週のモーニングとチャンピオンを見逃してしまった。 マンガを読んで明け方に寝る。

お昼に起きて大学へ。まずい。予習が。

今日やること。 ブリティッシュカウンシルに行ってIELTSの申し込みをする。 某所に借金を返す。 『実践哲学研究』の校正をする。


昼下がり、スクラーの授業に出たあと、 ブリティッシュカウンシルに初めて行ってみる。

「IELTS (International English Language Testing System, アイエルツと読む) をなるべく早くに受けたいんですが」と受付の人に言うと、 さっさと出さないと受けれなくなりますと言われる。 そこで、急いで銀行に行ったり書類を書いたり ヒゲを剃って証明写真を取ったりして、 なんとか夕方に手続きを済ませる。

受験料が20000円。証明写真が1000円。参考書が4500円。 ああ。お金が飛んでいく。 さらに、某所にて40000万円ほど借金を返す。ううう…。

テストはうまく行けば11月28日。 そうでなければ11月8日。 三ヶ月に一回しか受けられなくなっているので、 今回のテストで高得点を出さなければならない。 ライティングやスピーキングまであるので、 相当修行する必要がありそうだ。

それから某喫茶店で遅いお昼。ピラフセット。 ジャンプ。プレイボーイ。

そういえば、昨日研究室に行くと、 こないだ三条の某洋書屋で購入した本が届いていた。

やばい、そろそろ破産したのでは。


今日やったこと


何か一言


10/30/99 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昨夜は下宿で洗濯、シャワー。 夕食を食べた後に寝てしまう。 夜中に目が覚める。 なかなか寝れないので『日本語練習帳』を読む。 明け方ようやく眠りにつく。 8時前に起きて大学に来る。

大野晋の勧める短文主義を実践中。 これじゃ味気ないよな。

今日から某知恩寺にて古本市。 哲学、倫理学関係者はなるべく来ないように :-)


お昼前

古本まつりに行ってきた。 某君に邪魔されて:-)、 大したものは買えず。

そういえば。 本の奥付(発行日、著者、発行者、印刷所などが記してある部分) に関して以前から不思議に思うことがある。 たとえばハヤカワ文庫の奥付を見る。 すると、 発行年が昭和などの元号表記になっているものと、 西暦による表記になっているものとがあるのだ。 なぜ同じ出版社でも時によって表記が違うのか。

おそらく元号が平成に変わったあたりで、 元号から西暦に表記を変えた出版社が多かったんじゃないか。 なんで変更したのかはよくわからないが。


昼下がり

某喫茶店でお昼。カレーセット。 今回からホットのミルクティーを頼むことにした。 こないだまではアイスのカフェオレを頼んでいた。 昨日はなぜかホットのカフェオレだったが。

それからルネに行く。 インターネットで注文しておいた本を受けとる。

次に軽音の部室に行く。 後期の部費を払う。一人3000円。 NFのチケット代も払わないといけない。 一人4000円。こっちは来週まで待ってもらう。 NFのタイムテーブルをもらう。


日記の整理


真夜中

某先輩も学振に採用されたようだ。めでたい。

某先輩に頼まれたので、 某教授室のスキャナの調子を見に行く。 1時間ほどかかって動くようになる。大変。

少しウトウトしたあと、軽音のコマ取りに。 今日はじゃんけんせずにコマが取れた。

そのあと久しぶりに某所にて食事。 なんだか塩っぱい。スペリオールを二週間分読む。


ロンドン旅行記

はじめに

旅行に持っていったノートに書き殴ったものをもとに、 以下にロンドン旅行記を記す。 たいしておもしろくないので、 読んだあとで文句をつけないように。 ただし、一人旅でロンドンに行く人。 ロンドンで古本を買いたいという危篤いや奇特な人。 こういう人々には一読に値するものかもしれない。


10/20 2:00

だいたい旅行の準備ができた。あとはシャワーを浴びて寝るだけ。

こないだ買ったカバン一つを背負っていくことにした。 カバンの中に入っているのは、着替え少々、本、歯ブラシその他。 ヒゲは剃らないことにした。 必要なら向こうで買うべし。

パスポートの番号などは、紙に控えてジーパンの後ろのポケットに入れておいた。 クレジットカードの暗証番号がわからない。 たぶんあれだと思うが、明日空港からクレジット会社に電話すること。

空港でポンドも調達する必要あり。 トラヴェラーズチェックはもたないことにした。

旅行中はこのノートに日記を付けるべし。 「ロンドン旅行記」と銘打つ。安易だ。

5時に起きて京阪で京橋へ行くことにした。 京橋からJRで関空へ。間に合うかな?

2:30

シャワー浴びる。やっぱりヒゲ剃りとセッケンを持っていこう。

9:20

もうすぐ搭乗時間。

朝5時に起きる。すぐ下宿を出る。 雨は止み、まだ暗い空には星が出ていた。

大学に自転車を置き、出町柳駅まで歩く。 京阪5:34の急行に乗る。

1時間ほどで京橋駅へ。 売店でマガジンとサンデーを買う。 6:47発の関空急行に乗る。 車内でマンガを読む。

関空には8:00ちょうどに着く。 まずチェックインの手続き。 次にクレジットカードの暗証番号を確認。 クレジット会社に電話して確かめるまでもなく、 無事に思い出す。

さらに某大和銀行のATMでお金を5万円降ろす。 そのうち3万円をポンドに替える。 レートは1ポンド187円ちょい。 10ポンド札を5枚、 50ポンド札を2枚にしてもらったが、 50ポンド札は1枚でも良かったかもしれない。 ついでに旅客サービス施設使用料カードも買う。 2650円。

ちなみに、空港のATMや外貨両替は24時間営業ではないので注意する必要がある。 今回も出発が早朝だったので危ないところだった。

空港内の喫茶店でモーニングを食べる。 一応お金の入れるところを分散させておく。

時間が来たので搭乗手続きをする。

10:30

飛行機は予定通りに離陸。 機内の席に着いてまもなく熟睡してしまったので、 気がついたら空の上にいた。 エコノミークラスの乗客席はほぼ完全に埋まっている。

離陸後すぐに機内食が出たのでまた食事をすることになる。 和風弁当。味はまあまあ。

12:10 (韓国時間)

ソウルの金浦空港に無事到着。 1:00発のロンドン行きの飛行機に乗り換え。 空港内の案内板はハングル、英語、日本語で書かれている。 そういえば、 フライトアテンダントも日本語を喋っていたな。 ありがたいことだ。

車イスの集団が同じ飛行機に乗るようだ。 みな、GREAT BRITAINと書かれたジャケットを着ている。 スポーツをやっている人々だろうか。

13:00 (韓国時間)

ようやく搭乗。 フライトアテンダントの背が高くないといけない理由に気づく。 彼(女)らの背が高くないといけないのは、 座席の上にあるコンテナのフタを閉じなくてはいけないからなのだ (たぶん)。 ラマルクの説が正しければ、 フライトアテンダントの家系はどんどん背が伸びることであろう。

エコノミークラスの座席は8割方埋まっている。 今回も窓側。幸いとなりは空席である。 となりが若い女性だったりするともっと幸いなのだが。

15:00 (日本時間)

これ以降、断らない限りは時刻は日本時間を指す。 持ってきたPHSを時計がわりに使っている。

しばらく寝たらまた食事。洋風の魚料理。 まずまず。 さきほどフライトアテンダントに話しかけられたとき、 まず韓国語で話しかけてきた。 わからないので呆けていると、次は英語で話された。 その後でまた同じフライトアテンダントが来たとき、 今度は最初から日本語で話してきた。 彼女の頭の中ではどういう推論が働いたのであろうか? (「韓国語も英語もだめ」→「日本人に違いない」か? いちおう英語は理解したつもりだったが)

どうでもいいが、前の席の外人(西洋人)がうるさい。 同席している日本人女性2人にやたらと話しかけている。 妬みという話もあるが…。

18:50

食後しばらく勉強。それから3時間ほど本格的に寝る。 背中に寝汗をかく。体調は悪くない。

下宿を出てすでに半日以上が過ぎた。 京都はもう日が暮れているだろうか。 飛行機の外は日が照っているようだ。 ブラインドがすべて降りており、 照明も落としてあるので夜のように思えるが。

この飛行機に乗ってから6時間。 あとどのぐらいかかるのだろう。

今読んでいる本は、 こないだ買ったCritical Reasoning in Ethics。 英米の大学ではCritical Reasoning (批判的に考える) という授業があるらしいから、 そういう授業で使われる本なのだろう。 なかなか勉強になる。 こういう本を読んで、 議論の組み立て方や効果的な批判の仕方を学ばねばならない。

『世界の歩き方』のロンドン編とイギリス編の他に持ってきたのは、 上記の本と、Jeremy WaldronのNonsense upon Stiltsのコピー。 こっちは関倫用。

20:40

まだ機内。暗いとこで本を読むのも疲れてきた。

21:00

あと4時間ほどで着くようだ。 ロンドンと日本の時差は、たぶん、日本時間-8時間。 飛行機は雲海の上を飛んでいる。

あ。『世界の歩き方』によると-9時間だそうだ。

(あとから某先生に聞いてわかったことだが、実は、-8時間で正解だった。 これは、 10月末までサマータイムで通常よりも1時間早くなっているためだそうだ)

22:10

さきほど飲んだリプトンの紅茶が濃すぎて気持ち悪くなる。 これまでにも同じような体験をしてきたので、 今後は「濃いストレートの紅茶を飲まない」を格率にしよう。

あと3時間弱。窓の外は一面の雲。 変な形容だが、びっしりとはえたコケを白くした感じ。

そろそろペテルスブルク上空らしい。 雲のすきまからは森と川が見えた。

22:40

予定では、夕方5時に空港に着く。 それから1時間半かかってエアバスでキングズクロス駅に行き、 そこでB&Bを探す--というのは、ちょっと無謀っぽいなあ。 だいじょうぶなのか。

10/21 0:30

少し寝た。あと30分でロンドンらしい。 あれ? 時差はやっぱり-8時間じゃないのか?

2:10

エアバスA2 (キングズクロス駅行き) に乗った。

ヒースロー空港の入国チェックは厳しいので有名らしいが、 拍子抜けするくらい簡単に済んだ。 "You are visiting?"とかなんとか訊かれただけ。

それからエアバス乗り場へ。 国際学生証はなかったが、 京大の学生証とTUOカード2枚でなんとか学生であることが示せた。 往復5ポンド。

20分ほど待ってようやく2階建ての赤いバスに乗ることができた。 乗客はほとんどいなかったが、日本人の姿も数人見られた。

3:00

現地時刻は夜の7時。まだバスの中。やばい。 泊まるところは見つかるのか。いやはや。

6:25

夜10時25分。ホテルのベッドにて。

夜7時過ぎにキングズクロス駅前に到着。 公衆電話で某先生に連絡を取ろうと思い、 1ポンド硬貨を入れてみたが、うまくいかない。 四苦八苦していると先生が電話ボックスの外に立っていた。 時間を見計らって迎えに来てくれたらしい。感謝。

先生によると、 公衆電話は一度お金を入れると戻ってこないらしい。 1ポンド損をする。

まず二人で部屋を探しに行く。 駅前のB&B街で部屋を探す。 結局、先生が借りているのと同じB&B (Central, Fairway & Yorkshire Palace Hotel) に泊まることになる。 部屋の階まで同じで、なんかちょっと悪い気がする。

宿のおばさんはイタリア系のようだ。 1泊32ポンドと言われた (「トゥリッティトゥー」と発音するのでしばらくわからなかった) が、 一週間泊まると言うと、 28ポンドにしてくれた。 トイレ、シャワーは共同。

クレジットカードで支払うと5%チャージを取るというので、 現金で払うことにして、 とりあえず前金(デポジット)を50ポンド払っておいた。

某先生によると、 最近この辺りは移民系のB&Bが増え、 なかなか値段の交渉が厳しいらしい。 夜も物騒らしい。 気をつけねば悪い目に遭う気がする。

某先生と近くのインド料理屋に食べに行く。 なるほど、 イギリス人はまずいものしか食わないと聞いていたが、 インド料理もイギリス人の口に合うようまずくなっている :-) 先生におごっていただく。感謝。

B&Bに戻るとき、 コンビニのようなところで水とPRIGLESを購入。 水道水を飲むと腹を壊すらしい。

明日はUCL (University College London) を見学する予定。 スコフィールド氏に会って留学の相談をする。 夕方には某先生と古本屋を見てまわることになった。 さらに、来週の月曜日か火曜日には、 一緒にオックスフォードに行ってくれるらしい。 ありがたやありがたや。


15:10 (ロンドンは朝7時10分)

朝7時に起きる。よく寝た。 日頃から不規則な生活をしている人間でも、 時差の影響を受けるのだろうか。

外はようやく明るくなりつつあるようだ。 天気はくもり。 そういえば、昨日ロンドンに着いたとき、 飛行機は、少し雨の降る中、厚い雲を突っ切って着陸した。 パイロットも大変だろうと思う。 あ。今日忘れないように帰国便のリコンファームをしなければ。

10/22 4:20

現地時間は21日の夜8時20分。ねむい。 やっぱり今は、日本時間-8時間の時差。 10月末まではサマータイムなんだそうな。

今朝は7時に起きた。 8:30に地下の食堂に行き、 某先生と朝食。 トースト、エッグ、ビーンズ、ティー。 食後、宿賃の残りを払うために、 そばのATM (ATMは銀行の外にあり、24時間稼働している) でクレジットカードを使って150ポンドほど降ろす。 キッチンにいる宿のおばちゃんのところにお金を持っていくと、 今は忙しいのであとで払えと言われる。 部屋のテレビが付かないので文句を言っておく。

某先生とUCLに行く。 まず某先生のオフィスへ。 それから二人でベンタムのミイラ (オートイコン) を見に行く。 ベンタムがいるのは、本当に何の変哲もない廊下の片隅であった。

帰る前にまた見に行こう。

それから、大学の南にある元Dillon's、 現Waterstone'sという本屋に連れていってもらう。 ここは学術的な新本、古本が大量にある。

某先生の話だと、 Waterstone'sというのは新参の本屋で、 夜遅くまで店を開けることで成功し、 最近どんどん老舗の本屋のテイクオーバー(乗っ取り) をやっているらしい。

いったん某先生のオフィスに戻ったあと、 古本屋通(つう)の某先生に主要な古本屋の位置を教えてもらい、 今度は一人で古本屋めぐりをする。

まずSKOOB BOOKSというふざけた名前 (逆さから読んでみよう) の古本屋へ。 安い。調子に乗って9冊(計61ポンド)ほど買ってしまう。

ここらの古本屋は学生証を見せると一割引きしてくれるようだ。 特にハードカバーの古本が (思ったより) 安い気がする。

次にLSE (London School of Economics) まで歩いていき、 そのそばのWaterstone'sへ。 ここも最近Waterstone'sに乗っ取られた本屋らしい。

ここでも古本を2冊買う。 ロンドンの有名な情報誌であるTIME OUTも買ってみる。 計18.80ポンド。

さらに先ほど先生と一緒に行ったUCLの南にあるWaterstone'sへ。 ここの地下 (Lower Ground) の喫茶店でサンドイッチを買って食べる。 それから4冊ほど古本を購入。

スコフィールド氏と会う時間になったので、 急いで彼のオフィスへ。 午後の紅茶を飲みながら、 留学のことを訊いたり、 ベンタムの草稿を見せてもらったりする。

ベンタムの刑法論の本を編集している Hugo Adam Bedau氏 (彼は死刑廃止論で有名) がいたので、 ベンタムのAnarchical Fallaciesに関する新しい論文のコピーをいただく。 関倫の前にもらえて幸運だった。

スコフィールド氏の火曜の授業、 バーンズ氏の水曜の授業に出る約束をしてオフィスを出る。

もう一度ATMでクレジットカードを使って100ポンドほど降ろしてから 宿に戻る。宿のおじさんに残りの宿賃を払う。 テレビも修理してくれていた。

それから再び某先生のオフィスへ。 途中、Woburn Bookstoreという古本屋で3冊本を買う。 割引してもらい、18ポンド。 思わず 'Can I pay by cash?' (現金で払っていいですか) などと質問してしまう。悪いわけがない。

某先生と一緒にラッセルスクエアのあたりまで歩いていく。 SAFEWAYというスーパーで果物を買う。 そのあと、中華料理屋で夕食を食べる。

B&Bに戻ったあと、 先生の部屋で果物 (メロンのようなもの。名前を失念した) を食べる。 普通のビリヤードとは少しルールの違う「スヌーカー」を テレビで見ながら、明日の予定を決める。 明日は朝からオックスフォードに行くことになった。

しばらくしてから自分の部屋に戻る。 眠いのでもう寝よう。

明日はBritish CouncilにIELTSの日程を訊くこと。 リコンファメーションもすること。

(英国では、用いられる玉が小さくなればなるほど、 より多くの上流階級の人々が参加するスポーツになる、 というジョークを聞いた)


14:35

22日早朝6:35分。 トイレに行きたくなって朝6時に起きる。 ついでにシャワーも浴びる。 前回は夜に浴びたが、 あまり夜遅くに浴びるよりは、 早朝に浴びた方がマナーにかなっているらしい。 シャンプーがないのでセッケンで頭を洗う。髪がゴワゴワになる。

昨日買った果物は、 イヨカンみたいなクレメンティンと、 何とかメロンというココナツを黄色にしたみたいな食べもの。

10/23 5:30

キティへ。

現地時間は夜9時半。 今日は某先生と2人でオックスフォードへ行ってきた。

朝の8時にモーニングを食べたあと、 いったん先生のオフィスに行った。 ユーストンスクエアから地下鉄に乗り、 こないだ30人死ぬ列車衝突事故があったパディントン駅へ。 切符は1.40ポンド。

パディントンは昨日から復旧したらしい。 オックスフォードまでの一日往復券を買い (14.20ポンド)、 列車で約1時間30分。

オックスフォードの駅で若者に「20ペンス貸してくれないか」と言われ、 毅然と断わる。怖い。

駅から歩いて大学の方へ向かう。 途中、THE MARKETという商店街 (マーケットセンター) に入り、 第二次世界大戦当時の喫茶店の面影を残している(らしい) BROWN'Sという食堂でお昼を食べた。 一軒古本屋にも寄る。何も買わず。

それからBlackwellの大きな本屋がある通りへ。 まずThornton'sという老舗の古本屋で2冊本を買う (11ポンド)。

次にBlackwellに行き、まず古書部で1冊 (4.50ポンド) 買ったあと、 圧巻の新書部で2冊 (25.94ポンド) 買う。

それから近くのパブで少し休憩。 先生に勧められて1/2パイントのエイル (英国のビール) を飲むことになる。まずくて半分も飲めず。

その次にOXFAM BOOKSTOREへ。 ろくなものはない。 ただ、 いろんな国語へ翻訳されているウィトゲンシュタインの本があったので、 日本語訳(+解説)の本を買う。5.98ポンド。

さらに、Christ Church Collegeに行く途中で見つけたUnsworthsという店で 大量に古本を購入。 この店はやたらに安い。 いつかまた来るべし。 8冊で57.95ポンド。

それからChrist Churchの中へ入る。 まず、中にある牧場の周りをぐるりと散歩。 灰色のリスを2匹目撃。かわいい。 次に、お金を払って大学構内を見学。 古い建物で、正に寺院で勉強しているという感じ。

大学を出たあと、 再びTHE MARKETに行く。 荷物があまりに重くてしんどいので、 喫茶店でカプチーノを飲んで休憩。 このころから雨がひどくなる。

夕方になったので駅に戻り、 20分ほど遅れてきた列車に乗ってロンドンへ。 途中ヘアを読みながら居眠りする。

パディントンから地下鉄でユーストンスクエアに戻り、 再び先生のオフィスへ。 それから夕ごはんを食べに行く。 雨がひどいので、途中、折りたたみ傘を買う。

一般に日本人と比べて西洋人は雨傘を差さないものとされているが、 ロンドンでは折りたたみ傘を差す人が徐々に増えているらしい。

ラッセルスクエアのそばのイタリア料理でピザその他を食べる。 赤ワインを飲むことになる。いやはや。まずい。

明日と明後日は一人でロンドンを観光するつもり。 眠いので朝起きてから予定を立てよう。

朝テレビがまた見れなくなったので、 出かける前に宿のおじさんに言っておいたところ、 テレビを交換してくれた。 今度のも相当古そうだが、 一応チャンと見れる。


10/24 5:20

現地時刻は23日の夜9:20。 今日は日記を書くのが億劫になるほど疲れた。

今朝は7時に起きてシャワー。 そのあと一人で朝食。 それからまず帰国便のリコンファメーションを電話で済ませる。 次に今日の予定を立てようとするが、 腹を盛大に壊してしまい、トイレで予定を立てるハメに。

バッキンガム宮殿のあたりを通ってからテイトギャラリーに行き、 そのあとロンドン塔やロンドンブリッジがあるシティを見てくる、 という計画を(トイレで)立てる。

ユーストン通りから出発。 トテナムコート通りを南へ行くと、 オックスフォードストリートにぶつかる。 ここでトテナムコート通りはチャリングクロス通りという名に変わる。 (このあたりで浮浪者に呼び止められたが無視した。怖い)

チャリングクロス通りをさらに南へ歩く。 途中で東西に延びているシャフツベリー通りを西へと曲がり、 ずっと行くとピカデリーサーカスという交差点に出る。 「ピカデリーサーカス」というから、 てっきり曲芸をするサーカスのことだと思っていたが、 これは「〜スクエア」や「〜クロス」と同様、 交差点とか広場を指すらしい (「円形辻」などという訳が辞書にあった)。 他にも、ロンドンには「オックスフォードサーカス」という地名がある。

さらにピカデリーサーカスから劇場の多いピカデリー通りを歩き、 バッキンガム宮殿へ。 ここの公園にもリスがたくさんいて驚く。カラスとハトもいる。 バッキンガム宮殿はチラリと見ただけ。

公園を歩いていると今日も雨がふりだす。 しだいに激しくなってきたので傘を差してビッグベンに向かって歩く。 ビッグベンもチラリと見る。 「大ベン」と訳すと汚ないよな、などと思ったり。

ビッグベンからさらに南へしばらく歩き、 ようやくテートギャラリーに着く。 すでにへとへと。

テートギャラリーは入館無料。大英博物館、ナショナルギャラリーも同様。 なんとも太っ腹だ。 ラファエロ前派、クリムト(一枚)、モネの絵の他は大して興味を持たず。 ターナーの絵が大量にあったが、 あんなにあると一枚一枚の絵に対する感動が減じてしまうと思う。 絵葉書を少し購入。

それから北へと歩いてトラファルガー広場へ。 途中、喫茶店でツナサンドイッチを食べる。

次にナショナルギャラリーに入る。でかい。 中世のキリスト教関係の絵は注意深く見たが、 近代画はほとんど素通り。 大英博物館もそうだが、 部屋の番号通りに見ていくのが難しい。 途中、しんどくなったので、イスに座って居眠りしてしまう。

ナショナルポートレイトギャラリーにも行ってみる。 しかし、たいへん混んでいたし、 それほどおもしろそうでもなかったので、 すぐに出てしまった。

美術館めぐりで体力を激しく消耗してしまったので、 シティに行くのはあきらめる。 そこで、人の多いレスタースクエア (Leicesterと書いてレスターと読むことは後で知った) を通り抜け、 チャリングクロス通りを歩いてB&Bの方へと戻っていく。 途中、いくつかの古本屋に入る。

まず、名前を忘れてしまった古本屋 (地下への階段を下りるとすぐに哲学のコーナーがある) で1冊 (3ポンド)。 次にブックエンズという店で6.90ポンド。 イギリスには再販制度がないらしく、 新本でもメチャクチャ安く売っている場合がある。

それから大英博物館のそばまで歩く。 昨日オックスフォードでもあったUNSWORTHSという店で大量に買いものをする。 46.96ポンド。

先日も行ったSAFEWAYというスーパーでバナナとクレメンティンを買い、 さらにJUDD BOOKSという古本屋へ。 ここも安い。学割ありで35.72ポンド。

それからその近くのインターネットカフェに行ってみる。 久しぶりにpascalにログインしてみる。 日本語が読めないため、メイルはほとんど読めず。 学生は25p/5min。1ポンド払う。

ようやく下宿に戻る。 それから某先生と地下鉄に乗ってオックスフォードサーカスまで行き、 韓国料理を食べる。あんまりおいしくない。

食事中、某先生のお話を聴いていると、 関西で院生中心の研究会を作る気になった。 帰国したら話を進めてみよう。

B&Bの自分の部屋に戻り、 テレビでシュワルツェネガー主演の"Eraser"を見ながら日記を書く。 おかげで散慢な日記になってしまった。

今日は一人で歩いて楽しかった。 先生とご一緒するのも楽しいが、 ついつい甘えてしまうからな。


10/25 6:00

ロンドンは24日夜10時。

今日は7時に起きてシャワー、朝食。 食後、少し寝てしまう。

10時前に起きてカムデンまで歩く。 ここでは毎週日曜日に大きなバザールが開かれるのだ。 大勢の人が来ていた。

古本屋を2軒見かけたので1冊だけ本を買い (8ポンド)、 洋服を見てまわる。 牛皮、羊皮のジャケットが10〜20ポンドからあって安い。 しかも新品。 一着買おうと思ったが、 けっきょく気に入るのが見つからなかった。 代わりに本を持って帰るためのカバンを買う。 5ポンドのボストンバッグ (っていうのだろうか? 大きいスポーツバッグ) を買おうかと思ったが、 あとあとのこと考えて14ポンドのピギーケースにした。 カバンもたいへん安い。

荷物が増えたのでとりあえずB&Bに戻る。 途中、マクドナルドに寄った。 セットで2.99ポンド。550円くらいか。

ついでにブリティッシュライブラリーにも立ち寄る。 少しだけ展示を見る。おみやげを買う。 クレジットカードを使いまくっているが、大丈夫なんだろうか。

帰り、雨が強くなる。

B&Bの部屋に戻ると、掃除中だった。 おれの本が部屋のドアを開けておくためにドアの下に差し込まれていた。 やるな。

掃除中の部屋にいるわけにもいかないので、 インターネットを使いに昨日も行った店へ。 日記を更新する。

コンビニ(のような店)で水と菓子パンを買い、 B&Bへ。疲れていたので3時間ほど寝る。

テレビを見ながら本を読んでいると夜の7時になったので、 某先生と夕食に。 今日は地下鉄でレスタースクエアへ。 タイ料理を食べる。 味はまあまあ。 辛くないのがイギリス風だ。

テレビや新聞を読んで見聞を広めずして 一人前の倫理学者になれるわけがない、 と先生に諭される。

B&Bに戻ってきたあと、 スヌーカーを見ながら日記を書く。 ジョン・ヒギンズがマーク・ウィリアムズを破って優勝。 テレビを付けていると他のことに集中することができないんだよな。 しかし日本に戻ったらニュースだけでも見るようにしよう。


10/26 5:55

ロンドンは25日夜10時。

今日も7時起き。 シャワーを浴びて朝食をとったあと、 少し本を読む。

9時すぎに部屋を出て、 歩いてリージェントパークへ。 鳥やリスにエサをやる。 鳥はエサをくれる人間を見つけると池から空から群がってくるのでかなり怖い。 リスは近くでみるとそれほどかわいくない。

それからUCLに行く途中、 SPCK (キリスト教知識普及協会) で古本を買う。 トイレに行きたくてしょうがなかったせいか、 どうでもいい本まで買ってしまう。8ポンド。

ついでにトイレに関して一言。 ロンドンにはあまり公衆便所がない。 だから、 《トイレに行きたくなってからトイレを探す》というのでは全然ダメで、 《トイレを見かけたら無理にでも出しておく》というのが鉄則である (これは某先生からの受けうり)。 おそらくこのことはほとんどの外国でも当てはまると思う。 なんだかコペルニクス的転回を思わせておもしろい。 え、全然違うって?

そのあと、某先生のオフィスに行く。 しばらく待っているとローゼン先生が来る。 しかし、向こうは忙しいようでほとんど話ができなかった。 特に用事はなかったから別にいいんだけど。

それからポートランドプレイス通りにある British Councilに行く。 IELTSについて問い合わせたところ、 残念ながら日本でのテスト日程はわからないとのこと。 日本に戻ったらすぐに申し込まねば。

オーガニックフード屋で高いサンドウィッチとアップルジュースを買い (5.50ポンド!)、歩きながら食べた。 ついでにもう一度SPCKに行くが、結局なにも買わず。

大英博物館に行こうと思って大学のそばを歩いていると、 昼食を終えたところの某先生と会う。 散歩がてら二人でインターネットカフェ (先日から行ってるところ) に行く。 先生に頼まれてmhのコマンドを調べたがうまく行かなかった。

それからようやく大英博物館へ。 ギリシアとエジプト (ミイラ) のところは面白かった。 ソクラテスやペリクレスにも会う。 それにしても、大量の文化財を盗んできてるんだなあ、英国って。 こういう略奪行為に対してどういう正当化をしているんだろうか。

閉館時間が迫ってきたので、 途中で切り上げる。 また明日の午前中に行くつもり。

そのあとまたインターネットカフェに行き、 日記を更新する。ロンドンについて情報をくれる人あり。

ちょっと本屋などに寄ったあと、 大学へ。 某先生に会い、二人でレスター通りまで歩く。 今日はシシリア料理を食べた。 本当はベトナム料理を食べるはずだったが、 店を覗くと客が入ってなかったので敬遠したのだ。 しかし、このシシリア料理屋もまずい。 白ワインと赤ワインを一杯ずつ飲む。 これもまずい。 少し酔ってしまう。 高校一年生以来の経験だ。

店を出たあと、二人で歩いてB&Bへ。 水を買って帰る。 まだ少し酔っている。 もう酒は飲まんぞ。

8:00

夜12時。テレビで"Brassed Off" (『ブラス!』) を見る。イギリス人はこの映画を見てどう思うんだろうか。


19:00

ロンドンは26日の昼11時。

朝7時半に起きて朝食。 替えのバスタオルが部屋になかったので (2回目)、 新しいものをもらい、シャワー。 そのあと30分ほど眠る。

インターネットカフェに行ったあと、 再び大英博物館へ。 今はエジプトの間でこの日記を書いている。 ロゼッタストーンは有料なので見ない。

今日は朝からゆううつだ。 原因がわからない。 ホームシックか、 日本に帰りたくないからか、 体調のせいか、 昨日ワインを飲んだせいか。 いかんいかん。元気を出そう。

午後はスコフィールド氏の授業に出る予定。

21:55

昼の2時前。これから授業。

お昼に大英博物館を出て、 UCLに行く。再度ベンタムの顔を見る。 しばらく中庭で本を読む。 それから学生食堂に行きツナサンドを食べた。

いったん下宿に戻り、 先日Bedau氏からいただいた論文を読み終える。 この人はあまりベンタムの自然権批判の全体像を理解してないな。 しかし、やっつけるためにはより詳しく彼の議論を分析する必要がある。

それからBentham Houseの1階にあるキートンルームへ。 40人ほどの生徒が半月型にイスを並べて座っている。 あ。日記を書いている間に増えて50人くらいになった。

10/27 6:30

ロンドンは26日夜10時半。

授業は休憩をはさんで2時間続いた。 途中、30分ほど寝てしまう。 スコフィールド氏はぼそぼそとしゃべるので聴きとりにくい。

授業には某大の某さんも出ていたので、 授業のあとに挨拶をする。 某大の法哲の某さんという女性の方とも知り合う。 二人ともLSEでLLM (法学修士) のコースを取っているんだそうだ。

授業のあと、スコフィールド氏のオフィスに行く。 紅茶を飲みながら少し話す。 The Old Radical -- Representations of Jeremy Bentham というベンタムの肖像画集を6ポンドで売ってもらい、 まもなく退散する。

それからハイドパークまで延々と歩く。 しばらく公園を散歩する。リスにパンをやる。 なぜかあまりパンを食わない。 リージェントパークのリスは同じパンを食べていたのに。 ハイドパークのリスの方が舌が肥えているのか。 あるいは、ただ満腹だっただけ?

公園を出てから某先生に電話する。 なかなか待合わせがうまくいかなかったが、 なんとかトッテナムコート駅のあたりで落ちあうことができた。

そういえば、トッテナムコート駅へ行く途中、 トイレに行きたくて大小の百貨店をさまよった。 巨大な百貨店ではトイレを見つけることができず、 小さな百貨店にはトイレがなかった。 結局バーガーキングに入って用を足す。 こういう場合はファストフード店に行くのが正解のようだ。

さらに、電話をしたかったが小銭がなくて苦労する。 バーガーキングでバニラシェイクのMを頼んだら、 97ペンス。 公衆電話は、5ペンス硬貨以上の硬貨しか受けつけないので、 ペニーを3枚もらっても電話ができない。 しかたないので、やっぱりバニラシェイクのLにしてくださいと言うと、 向こうはレジを打ち直すのがめんどくさいのか、 あるいは親切心からか、同じ値段でLにしてくれた。 ああ、そうじゃないんだってば :-) 結局、 駅前のニューズスタンドでEvening Standardを35ペンスで購入することによって、 細かいお金を手に入れた。

先生とチャイナタウンに行き、中華料理。なかなか。 地下鉄で宿へ戻る。

明日はついに帰国だ。荷物がまとまらないぞ。


10/28 2:30

I'm leaving on a jet plane, don't know when I'll be back again...

ロンドンは夜6時半。今、ヒースロー空港行きのエアバス (A2) に乗ったところ。

今朝は朝7時に起きた。 もっとも、同じ階の客が朝からうるさくてもっと前から目覚めていたが。 シャワーを浴び、一週間ずっと食べつづけた 「ティー、トースト、エッグ、ビーンズ」 を食べ、9時にチェックアウトした。

まず、キングズクロスの駅に行き、カバンの重さを計る。 駅の構内に大きな体重計みたいな計りがあり、 20セント入れるとカバンの重さが計れるのだ。 22キロくらいだった。 飛行機に載せる分にはなんとかなるだろう。

それから重い荷物をひきずって某先生のオフィスへ。 荷物はオフィスに置かせてもらい、一人で散歩に行く。 ついでにインターネットカフェで日記を更新。

11時から法学部のキートンルームにてバーンズの授業を聴講する。 某先生と某氏の他に、 MAのコースをとっている某さんという女性がおり、 授業が始まる前に某氏に紹介してもらう。 Eメイルのアドレスを教えていただく。 今後いろいろ情報を教えてくれるそうだ。 下見に来るというのは重要だなあ。

バーンズ氏の英語はスコフィールド氏に比べて早口だが、 聴きとりやすく、おもしろい内容だった。「ベンタムと啓蒙」。

それから4人でJeremy Benthamというパブで食事。 授業の様子や、寮について教えてもらう。

食後、某さんに連れられてSchool of Public Policyの建物に行く。 受付の黒人男性に願書の〆切を教えてもらう。今年の12月末だそうだ。

そういえば、某氏はIELTSのテスト勉強は、British Councilでやるとよい、 と言っていた。

それからまた散歩。 SAFEWAYというスーパーで研究室用に若干のおみやげを買う。 荷物が多いのであまり買わなかったが。

そのあと大学構内でしばらく勉強。学生食堂も利用する。

夕方になったので某先生のオフィスに行き、 2人でユーストン駅前のバス停ヘ。 道中お礼の言葉を述べると、 今度オーストラリアの某大の某氏が京都に行くかも知れないが、 そのときはよろしく、と頼まれた。

バスが来るまで時間がまだあったので、 しばらくユーストン駅の構内を見て回る。 バス停で話しながら15分ほど待つ。 mhについて調べてメイルすると約束する。 今回は本当に某先生にお世話になった。 いくら感謝してもしたりない。

3:30

一時間後。まだバスの中。やばい。 道が混む時間帯にバスに乗ってはいけない。

5:15

夜8時10分にヒースローのターミナル3に到着。 急いでチェックインを済ます。 ポンドが少し余っていたので、 Tax Freeの店をしばらく物色したが、 けっきょく機内用の水とビスケットしか買わず。 おみやげはもっと買うべきだったかもしれない。

今回の旅の反省。 英国人とそれほど内容のある話ができなかった。 もっと積極的に話しかけるべきだったか。 後半は観光に行くでもなく、 まるで当地の学生のように生活していた。 授業に出たおかげで、 知り合いの日本人を作れたのは収穫だな。 古本も収穫。 宝石ではないが、 日本で買えば倍ではすまない額になるはず。 これだけでも英国に来たかいがあった。

ん? よく考えると、以前に買ったベンタム全集も、 英国に来て買えば、 日本で買った値段で往復の旅費まで出たのではないか…?

行こうと思って行けなかったところ。ロンドン塔。ロンドン橋。 ウォータールー橋。ヴィクトリアステーション。 マダムタッソーの蝋人形館。 (←スコフィールド氏は、あれは文化ではない、 と苦々しげに言っていた)

精神的な成長は? 短かい期間だったので特にないが、 某先生に言われて、 新聞を読みテレビのニュースを見る習慣を身につけることと、 他大学の院生を巻き込んだ研究会を作る決心をしたことはよかっただろう。 少なくとも精神的成長をするキッカケをつかめたと言える。

帰ったら早速British Councilに行き、 留学の準備を進めねばならない。

5:57

ようやく機内に入る。 なんと、でかいテレビスクリーンの真ん前の席に座ることになった。 左は西洋人女性、右は韓国人女性。 両手に鼻、もとい花なのは幸いだが、 変な席になったものだ。

少し熱がある模様。バスの中が寒かったせいだ。

18:12

ロンドン〜ソウル間の旅は何事もなく終わる。 さきほど関空行きの飛行機に乗った。 さっきの飛行機では、 2度の食事以外はほとんど眠っていた。 食事は一度目はチキン、二度目はラザニア。 味はまあまあ。

フライトアテンダントの英語が聴きとりにくくて困る。

関空には8時頃に着くだろう。 ようやく旅も終わりに近付きつつある。 Critical Thinking in Ethicsをほぼ読み終える。 APPENDIX 2には、安楽死や死刑など、 応用倫理学的なさまざまな問題の論点がまとめてあるが、 これは便利だ。

21:00

JR列車の中。やっと日本に戻ってきた。

ソウルから関空はあっという間。 一度、軽食 (サンドイッチ) が出る。 機内でマイレージの手続きをする。 座っていた席の斜め前に、 韓国旅行をしてきたらしい日本人の中年男性がおり、 フライトアテンダントに侮蔑的な調子の日本語でしゃべりかけていた。 一人だけ墜落して死ね。

20時10分頃に関空に無事到着。 預けていたカバンがなかなか出てこないのでイライラする。 PHSの電源を入れたとたんに母から電話がくる。

行きと同様、JRで京橋まで行き、 京阪を使って帰る予定。荷物が多いのでたいへんだ。

以前10ヶ月ほど米国に留学していたときは、 成田空港に戻ってきたら日本人の顔が異様に平べったく見えてびっくりした。 今回は旅行の期間が短かかったせいか、 あるいは日本人と常にいたせいか、そういうことはなかった。


……。ここで日記は終わっている。 このあと、サンデーを買って京阪に乗り、 11時すぎに出町柳に着いた。 それから大学に行ったことはすでに書いたとおり。

あらら、めちゃくちゃ長くなってしまったな。 ノートから電子テキスト化するのに半日近くかかってしまった。 しかもまだ買った本の一覧も作らねばならない。 ま、いちおう個人的には貴重な記録ということで。


今日やったこと


何か一言


10/31/99 (Sunday/dimanche/Sonntag)

早朝

真夜中、某所でキムチ鍋を食べた。 理由は、お腹がすいたからだ。 『ドカベン プロ野球編』15巻、16巻を読んだ。 理由は少なくとも二つある。 一つは、一人で何もせずに食べるのは退屈だからだ。 もう一つは、こないだ来たときに14巻まで読んでしまっていたからだ。

これに対して、次のように反論されるかもしれない。 14巻の次に20巻を読むこともできるではないか。 あるいは14巻まで読んで次から折り返しで13巻、 12巻と読んでいくこともできるではないか。 あるいは、また14巻を読んでもいいではないか。 さらにはまた、『うる星やつら』第1巻など、 別のマンガを読んでもいいではないか。 なぜこのようにいろいろな可能性があるのに、 わざわざ15巻と16巻を読むのか。

これに対する答えとしては、 これまでの経験からして、 14巻を読んだら次に15巻を読むのが (13巻を読んだり、他のマンガを読んだりすることに比べて) いちばん楽しいだろうと思われたから、 としか答えることができない。


旅行中に買った本のリスト。


やっと打ち込みが終わった。無益だ。 向こうで使ったお金を大体計算する。 クレジットカードで使ったのが487.61ポンド。 1ポンド188円として計算すると91670円。ぎゃー。 それに、3万円分ポンドに替えて持っていったから、 全部で12万円強使ったことになる。ぎゃー。

問題は、 おそらく1月の上旬に9万円一気に銀行口座からなくなること。ぎゃー。 こここ今月から少しずつ節約しよう。アリさんにならねば。

国民健康保険の請求書も来たし。ああ。怖い。助けて。


早朝、下宿に戻る。 洗濯をしたあと、夕方までこんこんと眠る。

夕方からバンドの練習。ギターのやつ、来ず。 ライブが近いが大丈夫なのか。

練習のあと、 ドラムのやつと二人で某お好み焼きに行き、 やきそばなどを食べる。

それからギターを置きに研究室へ。 某先輩としばらくお話をする。

9日の第二演習のときに関倫の予行演習をさせてもらうことになった。 発表原稿を書かねば。


そういえば、上で「クレジットカードで使ったのが487.61ポンド」 と書いたが、今日下宿に戻って旅行のあと片付けをしていると、 さらに100ポンドという書いてあるATMの領収証が出てきた。 ということは、さらに2万円ほど使っていたことになる。ぎゃー。


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Nov 21 14:51:14 JST 2011