2007年5月号 / 2007年7月号 / 最新号

こだまの世界

2007年6月号

日本の大学の哲学は、非常にドイツ哲学に偏る体質をもっていた。日本での哲 学の営みは、西洋で哲学史の記述が定番化した19世紀から20世紀の前半にはじ まった。大量の哲学史の教科書が輸入され、それらの翻案という形で日本製の 西洋哲学史が作られた。さまざまな歴史の波をくぐって生き延びたのは哲学史 の類型である。いま、書店で「哲学概説」という類の本を開けば、その中身は ほとんど哲学史である。高校の倫理の教科書も東西の倫理思想史を並べるかた ちで作られている。世界中で、哲学の教科書が哲学史で塗り固められていると いう文化を作っているのは、現代の日本だけである。

---加藤尚武「日本での生命倫理学のはじまり」


主な話題


01/Jun/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

早くに起きて大学へ。某授業。

メモ。もっと「視聴者参加型」の授業を目指そう。 しかし、そのためには、講義内容を減らす必要がある。 どうするかな。

昼下がり

某学部授業は今回(代理出産)で無事に終了。

集会室でお昼を食べたあと、 w-zero3に辞書をインストールする作業。 EB Pocketの フリー版をダウンロードしたあと、とりあえず現代用語の基礎知識2007を miniSDに入れる(256MBなので、ぎりぎり。もうちょっと大きいメモリを買うかな)。

あ、ニュース。 おかげさまで今日から加藤尚武が医学部特任教授として就任。 任期は来年3月まで。また楽しくなってきた。

真夜中

夕方、某妻と本郷から上野まで歩き、 国立科学博物館へ。日本館を見たあと、 特別展の「花」を見る。 植物学のカール・フォン・リンネの展示が目当てだったのだが、 変わった花がいろいろあって楽しめた。 なお、金曜日5時からはペアチケットがあって少し安く入場できる。

上野駅前で中華料理を食べたあと、巣鴨の移動し、 マンガ喫茶へ。3時間近く堪能する。 日付が変わるころに帰宅。それから新聞を読む。


02/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

朝ゴミ出ししたあと、二度寝。お昼前に起きる。

昼下がり

昼食後、少し掃除をして、地下鉄で大学へ。 大学に着いてから、家のカギと自転車のカギを忘れてきたことに気付き、 ショックを受ける。しくしく。

真夜中

昼下がりから某研究会に出席。代理出産について。 講義は少し寝てしまう。ディスカッションは楽しく参加させていただく。 途中、某妻が自転車のカギを届けに来てくれる。ありがとう、某妻。

夕方、懇親会は遠慮させてもらい、ジムで汗を流す。 土曜日は7時半に閉まることになったので、あまり時間がなく、 トレッドミルは5分間しか走ることができなかった。

某所でケーキを買ってから帰宅。夕食後、 某アド街ック天国(千石・白山編)を見て楽しむ。

夜中、某妻と散歩ついでに巣鴨駅前に行き、いろいろ買物。


03/Jun/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中

朝遅くに起きて新聞を読みながらシリアルを食べてからボーっとしているとお昼になったのでまたお好み焼きを作って某妻と一緒に食べたあとしばらくコンピュータをいじりそれから某妻と某区立図書館に行き本を返し新しく本を借り某妻と別れて喫茶店に行き本を読むと昼下がりになったので某散髪屋に行き髪を切ってもらうとかなり短くなったので別の喫茶店に行き新聞や小説を夕方まで読み帰宅してから某妻と夕食をとったあと某妻が何かの用事で写真を撮ってくれというので簡単な撮影会をしてから一緒に本駒込のあたりを散歩して帰ってきてから家計簿を付けると先月はやはり赤字だったことがわかり某妻がヨヨヨと泣くので今月は黒字にしようと誓いながらこの日記を書いている。

真夜中2

ちょっと読書。なんかこの頃、大学にいるときは「週末にじっくり勉強しよう」 と考え、週末に自宅にいるときは「大学で研究室にいるときにじっくり勉強しよう」 と考えている気がする。まずいな。研究日を作るか。


04/Jun/2007 (Monday/lundi/Montag)

早朝に一度目覚めたが、また寝る。普段通りに起きてから朝食。

朝2

定時出勤(少し早目)。 週末はよく休んだので、今日からまた仕事と研究をしよう。

夜中

午前中は雑用を一件片付ける。某名誉教授のお世話もいろいろ。

お昼は集会室で弁当。昼下がりはこまごまと雑用をしたあと、 ひさしぶりに某図書館に行き、隠れて仕事をする。 本を読んだり居眠りをしたりしていたが、なんとか雑用(某校正)が一件片付く。

夕方、ジムに行き、トレッドミルと筋トレ。暑いので汗ダラダラ。 筋トレをやっているときほど、快苦について考えるときはない。

夜、自宅で夕食。某妻と以下の昔話をしばらく話したあと、 新聞。夕刊にワインの記事があったので、ワインが飲みたくなり、 今は飲みながら書いている。

わたしの使ってきた音楽プレーヤー

今日、『スージー・クアトロ・ストーリー』という1988年のCDを入手した。

このCDは、わたしがまだ自己意識の目覚めていない高校生で、かつて大阪は高 槻市に住んでいたときに、となりの茨木市駅前にあったCDレンタル屋に行って 借りた。それをテープにダビングしてよく聴いた記憶がある。こないだ、おそ らく10年近く聴いていなかった`Michael'が頭の中でループしたので、どうし ても聴きたくなって、アマゾンを通じて中古CDを入手した。

`Devil Gate Drive'や`The Wild One'などが入っているベスト盤は持っている ので、ほんとにこの曲を聴くためだけに買ったようなものだが、ひさしぶりに ジャケットを見ると、なんだか高校生の頃のことが思い出されて、なつかしかっ た。わたしも年を取った。「わたし」なんて一人称を使っていることからして、 年を取った。

高校生のときは、レンタルCD屋に足しげく通い、ダビングしたテープをソニー のウォークマンでよく聴いていた。学部生のころに(やはりソニーの)MDになっ た。MDは今思えば結構長く使った。携帯用のCDプレーヤーはついぞ使わなかっ た。MP3プレイヤーに手を出したのは、2000年にロンドンに留学するころだ (そのMP3プレイヤーはあまり使えなかったので、ロンドンでは外を歩くときに 何も聞いていなかったのかもしれない)。 iPod(mini)を使い出したのもほんの3年前。音楽プレーヤーは当分この形態に 落ち着くんだろうか、あるいはさらに変化するのかな。

真夜中

勉強部屋で赤ワインを飲みながら読書。 ネロ・ダヴォーラというシチリアの安目のワイン。 こういう少し重い感じのが好きなようだ。 グラス二杯飲んだところで、 「あ、酔っぱらいがいる」と某妻に(後)指をさされる。


05/Jun/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

なんとか起きて、シャワー、朝食。

朝2

某区立図書館で本を一冊返却してから大学へ。定時出勤(少し早目)。

午前中は某英語文献講読。論文の構想とアウトラインの作り方について。

お昼は某ランチョンセミナー。IRBの歴史。

お昼すぎ、新聞を読む。昼下がりに予定されていた某打ち合わせがなかったので、 読書。そういえば、先日いただいた本二冊。ありがとうございます。

昼下がりから某ミーティングと某院生研究会。

夕方、某名誉教授の部屋に某新聞の記者がインタビューに来ていたので、 少し参観させていただく。そのあと、某院生の発表の相談を少し。

夜、夕食当番のため、少し買物をしてから帰宅。

真夜中

夕食後、買物をしようとして巣鴨駅前の薬局まで行くが、 「薬局というのは探し物が見つからない場所である」 という命題の真理性を確認したあと、結局手ぶらで戻ってくる。

それから勉強部屋で新聞と読書。某妻の発表の準備も少し手伝う。


06/Jun/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

なんとか朝起きて、ゴミ出し、シャワー、朝食。

少し早目に家を出たので、本三の某スタバで朝刊を読む。

夕方

午前中は某勉強会。「子の福祉」について。

お昼は久しぶりに弁当屋の弁当を集会室で。

お昼すぎから某図書館に籠って勉強。 たいして進まなかったが、心は落ち着いた。少し寝る。 借りっぱなしにしていた本を図書館に返すと、一ヶ月の貸し出し停止に。つかん。

夕暮れ

夕方まで研究室で仕事(読書とも言う)をしたあと、 本三駅前で買物をしてから、少し早目に帰宅。 帰ると、先日ネットで注文した2GBのminiSDカード(Transcend製)が届いていた。 これでw-zero3で複数の辞書が使える。

真夜中

夕食後、読書と勉強。

`Those who would give up Essential Liberty to purchase a little Temporary Safety, deserve neither Liberty nor Safety.'「束の間の安全の ために基本的自由をあきらめる者は、自由も安全も失う」というのは、ベンジャ ミン・フランクリンの言葉として知られている(ということを先日の朝日新聞 で初めて知った)が、Wikiquoteによれば、この一文がフランクリンによるものかどうかは議論がある そうだ。ただ、Wikiquoteはおそらくフランクリンの手になるものだろうと述べている。


07/Jun/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼前

眠いがいつもどおりに起きる。資源ゴミ、シャワー、朝食。 今日も早目に家を出て、某スタバで朝刊を読む。それから定時出勤(少し遅刻)。

ふと思い立って、こないだ『創文』に書いた原稿をPDF化してアップしておいた。 追記をメモして置きたかったからだが、つい整形に時間を費してしまった。 あれ、これって大学のレポジトリに入れるのが望ましいのかな。

いかん、午前が終わる。時よ止まれ。

昼下がり

お昼は某ランチョン・セミナー。某名誉教授の論文を読む。

お昼すぎ、w-zero3に辞典類を入れる作業をしながら、メールの返事など。 自宅にあるダイナブックでは2GBのminiSDが認識されず焦ったが (古いSDカードリーダーでは1GBより大きいものは認識されない場合があるそうだ)、 大学にあるLet's Noteは大丈夫だった。

今年初めに投稿した某査読論文が無事に受理されたようだ。一安心。 マイナーな修正を施して最終稿をメール。

夕方、しばらく某総合図書館で読書兼居眠り。 そのあと、某記念講堂で開かれた某設立記念シンポジウムに出席。

お、某学会での報告は、一般演題ではなくワークショップでの発表になるようだ。 6月末までに報告要旨を送れとのこと。6月末に〆切が集中していてやばい。 時間配分を考えて仕事をどんどん片付けよう。

某非常勤先から履歴書と業績を送れとの連絡も来る。これも明日片付けよう。

あと、先月ぐらいに、 某出版社から生命倫理で一冊本を書かないかという依頼があった。 編集者が誠実そうなので、引き受けようと思っているが、 時間的にも能力的にも書けるかどうか…。 みなさんの励ましを随時受け付け中。

(ちなみに、「誠実だ」というのは、 勉強熱心で単に印刷と校正だけを引き受けるのではないという意味。 某出版社の某編集者はその点で今いち信頼できないので、こちらを優先する予定。 悪しからず)

真夜中

夜、某授業の手伝いを少し。 授業終了後、同僚とちょっとビールを飲んでから帰宅。

帰宅してから夕刊を読み、ちょっと読書。

あ、w-zero3の後継機がもうすぐ出るようだ。 でもまあ、今のもので当分はやっていくことにしよう。


08/Jun/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

いつも通りに起き、ゴミ出し、シャワー、朝食。 洗濯物を干し、シャツにアイロンをかけてから定時出勤(少し早目)。

お昼前

午前中、ついぼーっとしてしまう。いかん。

最近さぼっていたが、先日の研究会の資料をPDF化してアップしておく。 本文中で□になっているのは、→であるべきところ。直し忘れた。

こんなことをしてる場合ではない。

真夜中

お昼前から、某政治哲学研究会の準備を始める。 お昼すぎ、某非常勤先に送らないといけない履歴書の作成。 その合間に、研究室の引越しについての打ち合わせにも出席。

昼下がり、弁当を食べたあと、某授業のガイダンス。 単位が必要な学部生がone after anotherで訪れる。

夕方、某引越し先の見学をしてから、気分転換に外に出て新聞を読む。 それから、ジムに行き、筋トレとエアロクライミング。 これで歩くのは、まだうまくない。

そのあと、某氏とひさしぶりに食事に行く。千駄木の飲み屋でいろいろ相談。 あとから某院生も呼び出し、研究について相談。 閉店までビールと日本酒をよく飲む。

すっかり遅くなって帰宅。某妻に悪いことをした。 次からは、まめに連絡をするようにしよう。


09/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

朝、ゴミ出しをしたあと、二度寝。なんとか午前中に起きる。 がん告知についての新聞記事などをスキャンして某氏にメールしたあと、昼食。

雨が降ったり止んだりしていることもあり、地下鉄で大学へ。 某授業の手伝いと称しつつ、隣の部屋で新聞を読んだり。

某名誉教授から、シジウィックの翻訳作業を手伝えとの指令が (翻訳そのものを手伝うのではなく、ファイルの整形などの下準備をしろとのこと)。 正直に言って、6月中は勘弁してもらいたいのだが、 今年は他人に尽くすという格律(=自分ルール)で縛られているため、 やらざるをえない。6月は計画的に生活しよう。

真夜中

夕方、某授業の裏方として手伝いながら、内職で某研究会の準備。 夜、某懇親会に出席したあと、同僚の某氏と一緒にタクシーで駒込へ移動、 某イタメシ屋で6人ほどで飲み喰いする。

そのあと、某氏が合流したので、7人で我が家に来て、さらに飲む。 先週のアド街(白山・千石篇)をみたり。日付が変わるころに解散。 みな無事に帰れただろうか。


10/Jun/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

夕方

お昼前に起きて新聞。お昼は素麺を作る。 シャワーを浴びたあと、勉強部屋でthe Guardianを読んだりしてくつろぐ。

週末はなるべく仕事をしないように注意しよう。

夕方、某妻と巣鴨駅まで散歩。息抜きにマンガ喫茶へ (混んでいたため、某妻は入れず、一人で買物へ。ゴメン)。 週刊誌(『SPA!』『プレイボーイ』『週刊現代』など)に目を通す。 下世話な話ばかりで、あまり息抜きにならず。 別に高尚である必要はないのだが、 あまり知性の感じられない下世話な話を読んでいると そういう下世話な心情や発想が(今以上に)身に付いてしまいそうだ。 というわけで、今後は週刊誌を読むのは極力やめよう。

早目に帰宅してからさらに読書。安倍能成の「剛毅と真実と知慧とを」 (『世界』45年11月)。これは高尚だが内容がない。 やはりマンガ喫茶でマンガを読めばよかった。

真夜中

夕食後、某妻と一緒に散歩がてら春日へ。 某セレブ用スーパーで買物を少ししたあと、春日の本屋に行き雑誌を買う。 週刊誌熱に取り憑かれたオレは『AERA』(朝日信者なので)と『THE 21』(PHP信者なので) を購入。某妻は『日経WOMAN』を購入していた。 『AERA』も『日経WOMAN』 も夫婦性活生活の記事があったのがポイント。 ちなみに『日経WOMAN』読んでる夫婦は月2.8回らしい。

それから地下鉄で帰宅。 今日は何もしなかったな。仕事のできる人は週末に次の週の仕事を始めるそうだが。 しかし、週末はなるべく充電することにして、月曜から仕事に励もう。

森首相のときには地域振興券というのがあったが、 安倍首相は研究振興券というのを出してくれないかな。 図書券としても、JRの乗車券としても使えるようなもの。 大学院生以上の研究者に年5万円分ぐらいでどうだろう。 そうすると大学院生はみんな自民党(と公明党)に投票するはずだ。 民主党もマニフェストにぜひ書いてもらいたい。


11/Jun/2007 (Monday/lundi/Montag)

今朝は猛烈に眠かったがなんとか起きる。シャワー、朝食。

少し早目に出て某スタバへ。今朝は朝刊が休みだったので(What a relief!)、 コーヒーを飲みながら新聞の切り抜きや本を読む。

いつもより30分ほど遅れて出勤。 昨日奈良の某氏に教えてもらった(情報提供感謝)、 日経の某森岡先生の書評をコピー。 ホープの『医療倫理』、某高橋先生の『日本の生命倫理』、 某教授の『入門・医療倫理II』が取り上げられている。

某森岡先生曰く、これまでの日本の生命倫理学は 「臨床の現場で起きる具体的な問題にどう対処していくのか、 という点に集中してきた。 …日本でもっとも発達したのは日本的な臨床倫理であったと言えるだろう」。 しかし、「具体的な現場にばかり拘泥すると、全体像を理論的に俯瞰する視点を 失うことになりかねない」。そういう意味で、 ホープの抽象的な議論や、『入門・医療倫理II』は理論を正面から扱っている点で 評価できる。

ただし、「そこで問われていない大問題があることもまた明瞭である」。 それは、「日本の生命倫理が具体的場面で訴えてきたところの、 生と死の現場において人はいかに「生きる意味」を見出していけばいいのか という問題、そして、障害者、難病者、高齢者らの立場からいかにこの社会の 「健康至上主義」を解体していけばよいのかという問題である」。

最後がかっこいい。「生きていくなかで、人々がふと考えてしまう、 「よく生きるとは何か」「後悔なく死んでいくとはどのようなことか」 という問いに、正面から答えることのできる学に成長すべきだ」。

たしかに、日本的な生命倫理は、この訳語(=生命の倫理)に引っぱられてか、 生命倫理政策というよりは、 「生命」「いのち」とは何かという哲学的・宗教的な方向に傾くという特殊性が あるのかもしれない。(おそらく、文章力と影響力のある研究者数名がそちらの 方向へと引っぱっていったのだろう)

しかし、どういうわけかわたしはこういう問題意識を共有していない。 「よく生きるとは何か」というような問い抜きに代理出産や脳死・臓器移植などの 問題を解決しようとしている。 これは某名誉教授の影響のせいなのか、 あるいは善の構想には立ち入らない無邪気なリベラリズムに毒されているのか。 どうも知らぬ間にバーリンとかロールズとかに洗脳されているようだ。 本当に「よく生きるとは何か」を考えずに代理出産についての 社会規範を確立することは可能だろうか? もうちょっと考えてみる必要がある (わたしがこのように書くときは、当分考える気がない場合である)。

お昼前

(めずらしく)もう少し考えてみると、 某森岡先生のこの問題設定(「よく生きるとは何か」)は、 某大庭先生の応用倫理学に対する不満と通じているんだな。

そう遠い昔でもないのだが、全国の倫理学者が集まる学会で、議論を取り仕切っ ていた"応用倫理"の著名な先生が、こう宣言した。いわく、これからの倫理学 は「実践的な法哲学」でなければならず、「人生、いかに生きるべきか」など という問は、倫理学と無縁である、と。、、、

(続きは、高橋久一郎編 『岩波 応用倫理学講義〈7〉問い』でどうぞ)

つまり、某大庭先生は、応用倫理学には「人生、いかに生きるべきか」 という一人称単数的「内省」が欠けていると批判し、 某森岡先生は日本の生命倫理学は「よく生きるとは何か」という問いをもっと 問うべきだと「内省化」を求めている。

某名誉教授はと言うと、「価値論的クオリア論」とか言っているところからして、 価値論(何に価値があるか、善の理論)にあまり踏み込む気はなさそうだ。 せっかく近くにいるので、もうちょっと議論してみよう。

真夜中

お昼は集会室で弁当。お昼すぎ、某名誉教授と少し相談。 昼下がり、少し仮眠を取ったあと、夕方まで某基礎知識の準備。面倒。

夕方、一旦帰宅してから新宿へ。某legal philosophic radicalsの集会に 呼ばれて密談。ビールと焼酎。一次会後、 連中はタクシーで銀座へ流れていったが、 まだ三木清になるのは早いので遠慮して帰宅。

散歩がてら巣鴨まで迎えに来てくれた某妻と一緒に歩いて白山へ。 某白山ラーメンでオレだけラーメンを食べてから(某妻は夜9時以降は断食)、帰宅。

今日で某妻と暮らし出して半年のようだ。 この調子でいけば、銀婚式もすぐだな。 金婚式ぐらいまではオレだけでもがんばって生きよう。

そういえば、先日から風呂場にナメクジが出るため、 大のナメクジ嫌いの妻は、風呂に入る前に塩で浄めの儀式をしていた。 (潜在的なナメクジに)合掌。


12/Jun/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼

今朝も眠かったがなんとか。シャワー、朝食。大学に来る前に、 某スタバで朝刊。少し遅れて出勤。

午前中は某英語文献講読。論文の書き方。 ドラフトを書いたら数日寝かせたり、友人に見てもらったりすることが重要だ、 というのは改めて大事だと思った。最近、「書いたらすぐメールで発送」 という習慣が身に付きつつあるので。 論文に関しては、「できたてのほやほや」は決して良いものではない。

昼下がり

お昼は某ランチョンセミナー。日本の医事法の歴史について某論文を読む。

お昼すぎ、少し居眠りしてからグラバーのCausing Death and Saving Lives (1977)をパラパラと読む。 この本は修士のときまでに真面目に読んでおくべき本(だが読んでなかった)。 ちなみに、Nigel Warburtonは自分に最も影響を与えた哲学書として、 シンガーのPractical Ethics, A・フリューのThinking about Thinking, そしてこの本を挙げている(TPMの2007年第2号参照)。

真夜中

昼下がりから夕方まで某ミーティングと院生の研究会。

夕方から二時間、某名誉教授を囲む某研究会。生命倫理総論(1)。 研究会の後、某名誉教授らと少しビールを飲みながら話す。

夜、同僚の某氏と千駄木の某所で蕎麦と日本酒。 そばで飲んでいた酔っぱらいのおっちゃんに股間を捕まれそうになる。 なんなんだ一体。

帰宅してからグラバーの勉強。 一見クールなグラバーも実はネ申であることを発見する。


13/Jun/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

今日もなんとか起きる。ゴミ出し、シャワー、朝食。

定時出勤(少し早目)。

ストレスフルなことが一件。マルクス・アウレリウスであれば、 自分の権外にあることは悩んでも仕方がないと言うか、 宇宙の視点に立てば、そう大したことではないと言うだろう。 「人間をつくっているこれほど曲がった木材から、 申し分なくまっすぐなものを築くことはできない」(カント)。 曲がった木材が、別の曲がった木材に対して、 「おまえは本当に歪んでいる」と言ってどうなる? それよりも、自分が少しでもまっすぐになるよう、心掛けること。

真夜中

午前中は某勉強会。終末期医療。

お昼は病院の某氏と。

お昼すぎ、某会議に出席。書記の手伝い。 会議のあと、疲れて椅子に座って寝る。

起きてから某書評用の本を読む。650頁もあるのでパラパラと飛ばし読む。 読み終わったあと、ちょっと外の空気を吸いながら食事。

夕方、書評の原稿を書いていると、某院生が相談に来たので一時間ほど。 大変そうだけどもう少しでトンネルの終わりが見えるのでないか(と希望的観測)。 とにかくがんばれ。

日が暮れるころまで書評の原稿書き。 650頁の翻訳書を1000字で評価するというのは自分でもすごいと思う。 今日もジムに行けず。つかん。

帰宅して某妻と夕食。そのあと、数時間寝かせた書評のドラフトを読み直し、 ついでに某妻にも見てもらう。感謝。

真夜中、某妻と散歩。歩いていると、まず黒猫が壁の上に座っている。 近所には黒猫が多いので、それはよいのだが、 次に、しばらく歩いていると、ネズミが目の前を横切る。 それもまあよいのだが、さらに某神社の側で、妻のコブシ大の蛙が立て続けに 四匹現われる(しかも、一匹は気づかずに蹴っ飛ばしてしまった)。 風もなま暖かく、天変地異が起こるのではないかと一人不安になる。 バイオレンスジャック怖いよ〜。

コンビニに寄ってから帰宅。今日は早目に寝よう。

真夜中2

某妻が今夜も風呂の排水溝を塩で浄めている。 先日、もしオレが突然死ぬなどして、ナメクジを退治する人がいなくなったら どうするんだと言ったので、自力でなんとかしているそうだ。 曰く、「女性が一人で生きていくのは大変なのよ」。

……。潜在的なナメクジに合掌。


14/Jun/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昼下がり

朝はいつも通り。某スタバで新聞を読んでから少し遅れて出勤。 午前中は某書評の推敲など。

お昼は某ランチョン・セミナー。ニューロエシックスについて勉強。

某院生の誕生日ケーキをおすそ分けしてもらう。

先日から、首から右肩にかけて凝りすぎて痛い。プールで泳ぐか。

真夜中

夕方、少し寝たあと、ひさしぶりにジムのプール。 まだプール入口の電気が消えたまま。何か月経ったんだ? 1.2キロほど泳ぐ。サウナは暑かったのですぐ出る。 (あれ、この場合は「熱かった」が正しいのかな?) ジムを出たら雨が降り出していた。

夜、某授業の司会。途中、内職など。

夜中、同僚の某氏らと少し飲む。歓談。ビール、なんとかサワー、梅酒。

真夜中に地下鉄に乗って帰宅。

久しぶりに水泳をしたせいか、かなり疲れている。肩の凝りは少しましになった。


15/Jun/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼前

今朝もなんとか起きて、ゴミ出し、シャワー、朝食。アイロン。 そういえば、 昨日の朝日の夕刊のextreme ironingというスポーツ競技の紹介はおもしろかった。

地下鉄で定時出勤(少し早目)。まず、某書評を郵送。 次に、以下の論文をPDF化してアップ。

2006年3月末に某誌に投稿したものだが、 某誌が休刊状態になっているため、 とりあえずオンラインでドラフトを公開することにする。

それにしても、せっかく書いたものが死蔵されるのは辛い。 今後は信頼できる筋にしか原稿を渡さないようにしよう。

昼下がり

お昼前、某現代用語の原稿作成に(ようやく)手を付ける。 毎年書くのは勉強になるが、一苦労だ。

集会室でお昼を食べたあと、研究室で朝刊を読んで少しシエスタ。 最近、昼食時間を含めて1時間半から2時間ぐらいは使いものにならない。 残った時間を(日記を書くなど)無駄使いせずに有効活用しよう。

夕方

怠惰な自分を鞭打って某現代用語の原稿執筆中。

夕方2

某現代用語、とりあえずざっと書いてみる。 週末に推敲して一次稿としてさっさと出してしまおう。

あと6月中の大きい仕事は、月末〆切の某学会の報告要旨作成。がんばれ。

真夜中

夕方、自転車で飯田橋に行き、某妻の両親と某妻と四人でイタめし屋で会食。 サービスが今ひとつだったが、白ワインと赤ワインを飲みながら歓談。 それから白山通りを自転車で飛ばして千石まで戻ってくる。 某妻共々よく酔っぱらった。

真夜中2

ちょっと読書など。


16/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夕方

朝、ゴミを出してから二度寝。比較的早目に起きる。 が、油断していると、お昼すぎまでボーっと過ごしてしまう。土曜日は危険だ。

昼下がりに昼食(うどん)を作る。 食事をしていると、お昼前から出かけていた某妻が戻ってくる。

食後、少し昼寝。二階は暑いので、扇風機を掃除して今年初めて扇風機を使用する。 夕方までよく寝る。

真夜中

夕方、本郷の某スタバに行き、読書と勉強を少し。 そのあと、大学のジムでワークアウト。エアロクライム二回目。 ジョーバ(あの、健康器具として流行っているやつ)も初めて試してみた。 それなりに足が鍛えられるようだ。

帰宅してから某妻と夕食。 そのあと、以前に買ったDVD『フォー・ウェディング』 を一緒に観る。この映画は見よう見ようと思ってこれまで見てなかったもの。 ヒュー・グラントの他の映画と同じだが、 やはりイギリスで撮った方がおもしろいようだ。 変な脇役が多いからだろうか。B。

そういえば、今日出かける前に、新大阪の親戚から電話があった。 中学生くらいまで本当によくお世話になったのに、 もう何年も挨拶にも行かず不義理ばかりしてきたが、 結婚おめでとうと優しい言葉をいただく。『医療倫理』や 『入門・医療倫理』も買ってくれたそうだ。 感謝の限り。 世界に無償の愛というものが存在するとすれば、 その一つは間違いなく新大阪のあたりにある。 今度から本を出したら贈るようにしよう。

真夜中2

ワインを飲みながら、さらにもう一本映画を観る。 去年録画しておいた『ヘドウィグ・アンド・ジ・アングリー・インチ』。 主人公がかっこよく、映像も印象深くて素敵だ。B。


17/Jun/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

夕方

午前中に起きる。 お昼は巣鴨に行く途中にある某寿司屋で某妻と。うまい。

それから某区立図書館に行って本を借りたあと、 散歩日和だったこともあり、某妻と一緒に白山まで散歩。 白山神社のあじさい祭りを見てくる。 屋台も出ており地元感があふれていた。

そのあと、白山下の某輸入文房具屋で名刺入れを購入。 こないだの某アド街でもやっていた某洋菓子屋でカヌレを買い、 某ベーグル屋で新聞を読んで一休みしてから帰宅。よく歩いた。

真夜中

夕方、二階の和室で一睡したあと(梅雨なのに湿度も低く、 気温も昼寝にちょうど良い季節)、ワインを飲みながら新聞を読み、 某妻と夕食。キアンティは少し冷した方がおいしく飲める。

夜は二階で読書。某現代用語の推敲作業をしようかと思ったが、 月曜日にすることにした。 なるべく仕事と趣味を分離させるようにしよう。

真夜中2

いろいろ本を読むつもりがあまり読めず。また明日からがんばろう。


18/Jun/2007 (Monday/lundi/Montag)

朝、延々と夢を見ていた気がする。某妻に寝過ぎだと言われる。 たしかに目が腫れぼったい。シャワー、朝食。少し早目に家を出る。

某スタバで朝刊を読んでから、定時出勤(少し遅め)。 週末はゆっくり休んだので、仕事を片付けよう。

朝刊の政党に関する世論調査、 戦争に解決案を求めるフリーターについての記事がおもしろかった。 しかし、こういう発言をすると、本気にする人たちが出てくる。 人のことは言えないが、言論に責任を持つ気はあるのかな。 War is not the answer (Marvin Gaye).

夕方

午前中は、たまっていたメールの返事。お昼は病院の某氏と。 いろいろ資料をいただく。

午後も雑用。某現代用語の仕事をやらねば。

真夜中

夕方まで某現代用語の仕事。夜、某政治哲学研究会。 センの「健康の公正」、D・ビーチャムの共同体論。 公衆衛生的介入をめぐって、功利主義と反功利主義、個人主義と共同体主義が 争っていることを確認。

それから飲み会。功利主義者の人口がいつもより多かった。よく飲む。 帰りは某妻と自転車で無事帰宅。


19/Jun/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

朝、シャワー、朝食、アイロン。某スタバで朝刊を読んでから大学へ (少し遅刻)。

昨晩、焼酎(とビール)を飲んだせいか、今朝の寝醒めはよかった。 ただし、もう眠くなってきたが…。

昼下がり

午前中は某英語文献講読。誤謬論。

お昼は某ランチョン・セミナー。川崎協同病院事件の高裁判決を読む。 裁判所は生殖医療だけでなく、終末期医療に関しても困っているようだ。

昨日の勉強会の資料をアップしておく。

真夜中

昼下がり、某ミーティング。夕方、某研究会。 集中して二時間以上、某名誉教授の話を聞き、疲れる。 そのあとしばらくビールを飲みながら打ち合わせ。 某名誉教授の「大きな物語」は、なかなか全貌を理解するのが難しい。 しっかり復習しよう。

夜、同僚の某氏らと本三の居酒屋で夕食。二日連続で居酒屋。 日付が変わる前に帰宅。

眠い。寝よう。


20/Jun/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夕方

いつもどおり朝起きて、シャワー、朝食、某スタバで新聞、出勤(少し遅め)。

午前中は某研究会。司会。そのあと、教務について少し打ち合わせ。

お昼を食べたあと、某現代用語の一次稿を発送。 まだ手直しをしないといけなさそうだ。

昼下がり、某会議に出席。少し発言。

夕方、しばらく数独をして頭を休めたあと、同僚の某氏と明日の講義について 打ち合わせ。

真夜中

夕方、ジムのプールで1.55キロ泳ぐ。ゆっくり丁寧なフォームで泳ぐ練習。

今夜は夕食当番だったので、少し早目に帰宅して、料理を作る。 某秘書さんに教えていただいた(ツナ入り)マーボーナスと、 猿でもできる料理本にあった明太マヨポテト。

料理中にワインを飲もうとグラスを戸棚から出そうとしたら、 グラスにひっかかって湯呑みが下に落ちた。 幸い湯呑みは平気だったが、途中でぶつかった皿が二枚割れる。つかん。 冷蔵庫にあったワインはすでに酸化していた。開けたら二三日中に飲むこと。

某妻と夕食をとったあと、疲れていたので少し一階の地べたで寝る。 それから買物がてら某妻と散歩。


21/Jun/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

いつも通り起きて、ゴミ出し、シャワー、朝食。 スーツを着て地下鉄で定時出勤。

しかし、夏のスーツというのは本当に暑いな。 ネクタイをしていると熱中症で死ぬかもしれないので、 週末にクールビズなシャツを買いに行こう。

昼下がり

午前中は雑用。お昼は某ランチョンセミナー。 米国大統領生命倫理評議会の議事録を少し読む。

お昼すぎから某雑用(課題研究の説明資料作成)。 まともな業績がなくて落ち込む。英文で論文を書かねば。

`Diseased kidney transplants'(病気腎移植)と言おうとすると、 どうしても「ディズニー」「ディズニード」とトチってしまう。 明らかに病気舌(病気脳?)だ。

真夜中

夕方から某講義。医療資源の配分について、前半はオレ、後半は同僚の某氏。 オレの方はスライド数が少なかったこともあり、早目に終わったが、 某氏はオレの作ったスライドで講義しなければならず、たいへんそうだった。 講義は全体的にはつつがなく終わる。

そのあと、某氏の慰労もこめて、少し飲む。ビールと日本酒。 終電で帰ってくる。

思うに、レベルの低い授業をしても満足している先生も困るが、 レベルを高く設定しすぎて、どんな授業をしても落ち込む先生も困る。 中庸が大切だ。


22/Jun/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中

朝、某スタバで朝刊を読んでから定時出勤。雨が降り出す。

午前中は学部生向けの某文献講読。 Is Inequality Bad for Our Health?を途中まで。

お昼は某妻と待ち合わせして、向丘のあたりのイタメシ屋。 午後は夕方まで自宅で勉強。

夜、神保町に行き、某研究会に出席。カレー。 「規範意識とは何か」など。

夜中、某氏と巣鴨の居酒屋で飲む。焼酎を二杯お湯割りで飲んだら、 けっこう酔っぱらった。 遅れてやってきた(というか、呼び出した)某妻と一緒に歩いて帰宅。


23/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼前

朝、ゴミ出しをしてから二度寝。よく寝る。

起きてシリアルを食べ、少し掃除。

某大学で某公募が出ていることを、某妻が目敏く発見。

真夜中

お昼前に某妻と広尾に行き、某タイ料理屋で昼食。 そのあと、某女子大で行なわれた某学会の関東部会に出席し、 ヒュームの認識論についての報告を聴く。 たいへん勉強になったが、 もう少し論文の「背景」に当たる部分(思想史における位置付け、 当該研究の動向等)を充実させると、 専門領域が異なる人にも読みやすくなるかもしれない。

用事があったので、もう一本の報告はパスして退散。 喫茶店で一服してから銀座へ。

某妻に助けてもらい、某百貨店で半袖シャツを一枚購入。 ついでに扇子も購入。その他の買物をしていると夕方になり、 お腹が減ったので、ビールを飲みながら鰻を食べる。うまい。

有楽町の某大型電気屋に立ち寄ったあと、 散歩がてら夕暮れが美しい皇居のほとりを歩き、 これまた噴水が美しい和田倉噴水公園で一休みしてから帰宅。 今日は一日よく歩いた。

夜はひさしぶりにゆっくり読書をしながら、研究報告を控えた某妻の応援。 松下圭一『現代政治*発想と回想』を読了。

メモ。方法が必要だ。「ともかくも、事物の真理を探ねるのに、 方法なしでやるくらいなら、それを全く企てない方が遥かにましなのである」 (デカルト『精神指導の規則』)。


24/Jun/2007 (Sunday/dimanche/Sonntag)

夕方

今日は終日雨。お昼前に起きて、シャワー、ブランチ、新聞。

お昼すぎ、道徳教育について少し考えて某所にメール。 昼下がりに某氏が来訪。おみやげをいただく。 しばらく歓談。

そのあと、某妻と散歩がてら巣鴨に行く。 某妻は買物を済ませて帰宅し、オレはマンガ喫茶へ。 『新・ブラックジャックによろしく』(1)とSPA!を読む。 カフェテリア席に座っていたら、小学生4人がオレを狭んで二人ずつ座り、 しかもみんな熱心に『ふたりエッチ』を読み出したので、 なんだかいたたまれなくなって退席する。 雨の中、歩いて帰宅。

真夜中

夕方、少し寝たあと、ゆっくり食事。白ワイン(リースリング、甘め)。

夜、しばらく新聞を読む。 夜中、某妻と雨上がりの近所を散歩しながら勉強の話をする。 氷川神社の側の崖のあたりは、蛙がたくさん出るようだ。


25/Jun/2007 (Monday/lundi/Montag)

月曜日。なんとか起きる。シャワー、朝食、アイロン。

霧雨の降る中、出勤前に上野の某銀行へ。 先日ようやく某ペン大から送られてきた出張費の小切手を渡し、 口座に入金してもらう。手数料が4千円かかり、入金は約1ヶ月後。 銀行も商売だから、手数料を取るのは仕方ないが、 江戸時代じゃないんだから、もうちょっと早くできないんだろうか。

とか思いつつ、大学へ。少し遅刻。

朝日朝刊の「余剰コロッケ横流し」という見出し。 どこかユーモラスだなと思ったら、 「余剰胚」を連想させるからだろう。 「本来は廃棄すべき余剰コロッケを2年間で最大8万個、 ミート社に格安で販売していたことが24日、わかった」とか。

英国ブラウン労働党新政権誕生。小泉首相と同じで、 人気宰相の後継者というのは難しい。がんばれ。

真夜中

お昼、某課題研究ガイダンス。

お昼すぎから某ベンタム研。 レトウィン、日本の若手研究者によるヒューム解釈の評釈、某書評など。 今日も勉強になった。

夜、研究会の人々と本三の某イタメシ屋で食事と歓談。ワイン。 雨の中、自転車で戻ってくる。

夜中、新聞を読んだあと、某妻と雨の中を散歩。

メモ。「なぜ哲学(思想史)の研究をするんですか」という問いに対して、 「おもしろいから」と答えるのは、作用因を答えている。 「現代の問題に取り組むため」と答えるのは、目的因を答えている。 「おもしろいからであり、自分がおもしろいことをやるため」と答えると、 作用因でもあり、目的因でもある。 そういえば、ビル・ゲイツが慈善活動について同じようなことを言っていたな。 しかし、ビル・ゲイツが自分の金で自分のおもしろいことをやるのはよいが、 他人のお金を使って、自分のおもしろいことをやるためには、 同時に他人を楽しませるか、他人に有用なことをやらなければならないだろう。


26/Jun/2007 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今朝もなんとか。シャワー、朝食のあと、 クリーニング屋に預けていた服を引き取りに。

先日買ったクールビズの半袖シャツを着てみると、 「高校生のよう」(by 某妻)だったので、あきらめて普通の服で来る。 やはりスーツに半袖はいかん。また、 シャツはオーダーにしないと腰回りが余ってしまっていかん。 「オーダーで長袖、ネクタイを付けなくても様になるもの」を至急入手しよう。

今日も霧雨の降るなか、大学へ。定時出勤(少し早目)。

真夜中

午前中は某英語文献講読。定義について。一冊本を読み終わる。 この文献講読はしばらくお休みすることに。

お昼は某ランチョン・セミナー。某氏の海外出張報告。勉強になった。

午後はいろいろミーティング。 夕方、某会合に出席するつもりで大手町へ。 すると、その会合が明日であることがわかり、大変ショックを受ける。 それがわかっていれば、今日はプールで泳げたのに…。 今度から学外での予定はダブルチェックするようにしよう。

というわけで、早目に帰宅してカレーを作る。 少し遅目に戻ってきた某妻とカレーをもそもそ食べる。白ワインの残り。

夜、新聞を読んだあと、一瞬寝る。それから某妻と30分ほどあたりを散歩。 帰宅してからシャワーを浴び、メールのやりとりなど。なんだか忙しい。


27/Jun/2007 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夕方

朝はいつも通り。定時出勤(少し早目)。午前中は某勉強会。

お昼は病院の某氏と。

午後は諸々の雑用。某学会の報告要旨の作成にも着手する。

メモ。調査しないアームチェアーの研究者は、調査しない分、 頭を使わなければならない。


28/Jun/2007 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

昨日は夕方まで研究室で仕事。 夕方に大手町に行き、某会合。 夜に帰宅し、夜中に某妻と散歩がてら巣鴨に買物。 少し読書してから寝る。

今朝はいつも通り。 某スタバで新聞を読んでから出勤(少し遅目)。

メモ。Think ahead. その日暮らしにならず、先のことを考える必要がある。


29/Jun/2007 (Friday/vendredi/Freitag)

最近、夜に日記を書くのを忘れている。 昨日は、午前中は某雑用。お昼は某ランチョン・セミナー。 米国に留学していて帰国中の某氏に発表してもらう。 昼下がりまでしばらく雑談。午後は夕方まで某雑用の続き。 終日雑用をしていた感じ。 夜、ジムで筋トレをしてから帰宅(某授業の手伝いが免除だったため)。 夜中、某妻を連れ出して少し散歩。少し読書してから就寝。

今朝はいつも通り起き、ゴミ出し、シャワー、朝食、アイロン。蒸し暑い。

出勤前に千駄木の某区立図書館へ。先日ネットで本を予約したときに、 間違えてこちらの区立図書館を指定してしまったため。 このあたりは行ったことのない地域だった。今度散歩に来よう。

定時出勤(少し早目)。

真夜中

午前中は臨時の某英語文献講読(続き)。お昼は某課題研究ガイダンス。

午後は某学会報告の要旨作成作業。指導している某院生は早々に書き上げたが、 自分はまだ。いかん。

夕方、比較的強い雨。いったん帰宅しようと思ったが、あきらめる。

夜、地下鉄を乗り継いで四谷に行き、某氏宅の晩餐に某妻と一緒にお呼ばれする。 おいしい高知の鰹や日本酒をいただく。感謝。 時計を置き忘れてきてしまった。すみません。

帰宅。某妻がついにクーラーの電源を入れる。 そういえば、最近某妻に滑舌が悪いとよく指摘されるので、なるべく気をつけよう。


30/Jun/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼前

朝、ゴミ出ししてから二度寝。遅めに起きる。朝食はシリアル。

真夜中

お昼すぎまで某予稿集の原稿執筆。

お昼すぎ、急いで家を出て、巣鴨へ。某氏との待ち合せに数分遅れる。 それからJR、小田急線と乗り換えて某成城学園前で降りる。 お昼を食べていなかったので喫茶店に入ると、 ドリンク以外にはトーストとケーキしかない店であることが判明。 トーストも切れていると言われたので、泣く泣くチーズケーキを食べる。

昼下がりから某研究会。ハイエク、テイラー。勉強になる。

夜、某氏と巣鴨に戻ってきて京風居酒屋で飲む。 そのあと、自宅に戻って某妻と三人で夜中まで飲む。歓談。

夜中、また雨が降り出す。

そういえば、昨日、ボーナスらしきものが。それを入れなくても、 今月は無事に黒字達成。感謝してちょっと寄付しよう。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Tue Jan 1 19:04:43 JST 2008