2006年7月号 / 2006年9月号 / 最新号

こだまの世界

2006年8月号

架空の二つの宇宙の状態を比較してみよう。 美徳と悪徳の総量と、快楽と苦痛の総量は、二つの宇宙で同じである。 しかし、一方の宇宙では、有徳な人々はみな幸福で、 悪徳な人々はみな不幸であるのに対し、 他方の宇宙では、有徳な人々はみな不幸で、 悪徳な人々はみな幸福である。 一つ目の宇宙の方が二つ目よりもずっと良い状態にあると述べることに ためらう人は少ないだろう。

---W.D. Ross

The so-called ABC programme -- abstain, be faithful and use a condom -- has saved many lives, Mr Gates told the conference of more than 20,000 delegates. But he said that for many at the highest risk of infection, ABC had its limits. "Abstinence is often not an option for poor women and girls who have no choice but to marry at an early age. Being faithful will not protect a woman whose partner is not faithful. And using condoms is not a decision that a woman can make by herself; it depends on a man."

---`US focus on abstinence has failed, says Gates' in the Guardian Weekly

わたしが言うように、 こうしたことはすべて以前からよく知られており、 今日の理論家による行為功利主義の著作は、 ほとんど常に、間接帰結主義への移行から議論を始めている。 それだから、規則功利主義者にせよ、さまざまな種類の義務論者にせよ、 学部生向けの倫理学のテキストの編者らにせよ、 彼らによって続けられている直接行為功利主義に対する批判は、 的が大きく外れているのである。

---R.G. Frey


主な話題


01/Aug/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼すぎ

今朝は、早寝早起きで、お茶の水にある某大学病院の一室で臨床試験についての 講義を受ける。いろいろ勉強になる。

午後は某製薬会社に行く予定だったが、研究室でいろいろすべきことがあるので、 休んで戻ってきてしまう。

昨日、先日イギリスから帰国した某氏に、頼んでいたCDをいただく。

昼下がり、某ミーティング。30分ほどで終わる。

しばらく雑用をしたあと、 夕方、某スタバで研究会用の論文を読む。 それから、某政治哲学研究会。他者による支配(domination)のない「真の」 デモクラシーのためには、発議する能力としての自由(capacity to begin)が デモクラシーの最小限(democratic minimum)として必要である、 という討議民主主義の立場から、市町村レベルの討議が重要であり、 また米国あるいはEUなどの連邦制が好ましいとする論文。 非常に抽象的かつユートピアンな論文だった。

そのあと、同僚の某氏と韓国料理屋へ。韓国冷麺とビール。歓談。

研究室に戻ってくると、なぜか部屋に大きな黒光りする害虫が。 リセッシュをしばらく吹きかけてみるが、全然弱らず。 →リセッシュは毒性が低いようだ。

真夜中

帰宅。今日は自宅でネットが使えるようになっていた。

真夜中2

レポートを採点したり、少し翻訳したり。

もう寝よう。

今日のニュース


02/Aug/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夜明け前

蚊に右足の甲をかまれて目覚める。 電気を付け、しばらく加害者を探したが、 すでに行方をくらましたあとで見つけられず。 とりあえずウナコーワを塗っておいたが、 おかげで目が覚めてしまい、お腹も減って困る。 人間の悲惨。

「今、彼がなかなか寝られずにいるのは、別に驚くにあたらない。 彼の耳のもとで、一匹の蚊がブーンと音を立てている。 もうそれだけで十分…。彼が眠りたいと思うなら、 この動物を追い払わねばならない。 この動物が、彼の眠りを妨げ、 全都市、全王国をも意のままにできるこの有力な知性をかきみだしているのである。 やれやれ、これはなんとまた、こっけいな神さまであろうか」偽パスカル。

夜明け

お腹が減って寝られないので、素麺を作ってもそもそと食べる。

メモ。現在もやがて過去になる。 世間を賑わした多くのニュースは忘れられ、 一部のニュースは歴史となる。人も同様である。

昼下がり

寝坊してお昼前に起きてしまう。社会人失格。

お昼、そろそろ米国に帰国する某留学生(といっても、オレ以上に日本的な人だが)を 囲んで、お食事会。

お昼すぎ、同僚の某講師と明日からの夏期集中コースの相談など。

昼下がり、いろいろ雑用。〆切が過ぎてしまった仕事をせねば。

夕方

ようやく、某基礎知識の原稿書きを再開する。なんだか筆が進まないので困る。 がんばれ。

真夜中

夕方、プールで1キロ泳いだあと、帰宅。適当に自炊。 以前フランスのサンテミリオンで買った、誕生年のワインを開ける。 色に深みがあってきれいだが、味はそれなり。

夜中、ちょっと本屋に行き、ビジネス書を購入。 今年は組織で働くことを真剣に考えることをテーマにしていたので、 その手の本を二冊購入。勉強しよう。

真夜中2

しばらくビジネス書を読み、少し翻訳。そろそろ寝よう。

今日のニュース


03/Aug/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

よく寝て、定時出勤。

夕方

お昼は某所でパスタ。

お昼すぎから某夏期集中入門コースが始まる。 昼下がりに授業を一つ。それなり。

一日目の授業終了後、簡単なパーティ。 ビールとあまりもののサンドウィッチなど。

夜中

夜、マンガ喫茶で疲れを癒そうとして、本三付近に行くと、 某マンガ喫茶は先月閉店していた…。仕方がないので、 春日にある別の店へ。『龍』を最終巻まで読む。 こういう壮大なストーリーは、終わり方が難しいよな。 一応、破綻なく終わっている気がする。

真夜中

少しだけ翻訳を進める。 新聞もたまりつつあり、いろいろやらないとまずい。 マルチタスク、マルチタスク。

今日のニュース


04/Aug/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

意志の力で早朝に起きる。

干していた洗濯物を取っていたら、いつもは青い水泳帽が、 なぜか黒くなっているので驚く。しばらく考えた末、 他人のものを持って帰ってきていたことに気付き、呆然とする。 調べると、ゴーグルまで違う人のものを持って帰ってきている…。 もうしわけないことをした。今日返しに行こう。 自分のものも無事に返ってくるといいが…。

真夜中

今日のこと。

真夜中2

幸せに惰眠を貪っていると、左手の親指の付け根を蚊に刺され、 痛くて目覚める。電気を付けて総動員(=一人)で加害者を捜索するが、 すでに逃亡したあとで、今回も見つけられず。 同じ蚊だとすると、相当の知能犯だ。 あな口惜しと思いつつ、ウナコーワを塗る。

今日のニュース


05/Aug/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中

今日のこと。

なんとか早起きして大学へ。 今日は某夏期集中入門コースの責任者だったので、 一日中神経を使う。

午前中はスケジュールに変更があったので、 いくつかハプニングが起きるが、同僚の機転と素早い対応で、 なんとか無事に切り抜ける。 I get by with a little help from my friends...

お昼はサブウェイのサンドイッチを買ってきてもらう。さんくす。

昼下がり、某タイムキーパーをやっているときにもハプニングがいくつか。 こちらはあまりうまく切り抜けられず、反省することしきり。

夕方、倫理コンサルテーションについて、某国際シンポジウム。 同僚の某氏に仕切っていただき、つつがなく終わる。

夜、懇親会。司会だったので、 ほとんど何も食べずに走り回り(ワインは飲んだが)、 いろいろ気を使う。なんとか無事に終わった気がする。

夜中、某事務室で同僚としばしワインを飲みながら歓談したあと、帰宅。

疲れたが、充実した一日だった。

今日のニュース


06/Aug/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

なんとか早起き。う、目の下に隈ができてる…。

去年言及している脳死出産をどう考えるかについては、 シンガーの講演を聞いて考えが変わった。詳しくはまた今度。

夕方

朝、大学へ。午前中は控え室で死んだように仮眠。

お昼は、宮崎からいらした某氏と、 某同僚らと後楽園の某所で食事。

午後は授業の手伝いや片付けを少し。入門コースは無事に終了。 受講生に別れを告げて、部屋を片付けたあと、 研究室に戻ってきて簡単な打ち上げ兼反省会。ビールとハンバーガー。 酔っぱらう。

今年のコースも無事終了してよかった。来年はさらにうまくやろう。

真夜中

夕方、同僚や院生らと一緒に上野に行き、 しばらく店を探して彷ったあと、(英国風)パブに落ち着く。 そこで4時間近く飲んでしまう。 エールビール、マッカラン、ギネスなど。 いろいろ話す。

飲み会のとき、なぜウェブ日記を書くのかとか、 自分の思いを日記に書くと嘘になるとかそんな話があった気がする。 元々の動機が何であったかは別として(もう忘れた)、 今なぜこのようなウェブ日記を書くんだろうか。

最近はサービス精神が不足しているから、エンターテインメント性は低く、 他人から見たら大しておもしろいとは思われない。 また、職場でのことやプライベートなことは自己検閲がかかるので、 それに対してどのようなことを考えたかなども十分には書けない。

しかし、それでも、この日記は自分の人格の一部を体現しているように感じる。 誰にせよ、いくつかの「〜としての自分」(父親として、教師として、など) を持っていると思うが、 オレの場合は「ウェブ日記上に表れている限りでの自分」というのが大きく存在する。 そういう意味で、「なぜウェブ日記なんか書くんですか」という問いは、…、…。 眠くて頭が回らなくなってきたが、ウェブ日記はそれを通じて自己表現をしている というか、書くことによって自己が形成されるとか、まあそんな大げさなことを 言う必要もないか。いかん、文章が破綻している。

「自分の思ったことを日記に(文章にして)書くと嘘になる」 というのは、どういうことなんだろうか。 「自分の思ったこと」が「真のこと」であり、それに照らして考えると、 「自分の思ったことを記した文章」は、 「真のこと」を不十分にしか表現していないということだろうか。 しかし、このような「実物と鏡像」という関係は成り立つんだろうか。 文章にできた限りのことこそが、自分の思ったことなんじゃないかと思うが、 そうでもないんだろうか。 「文章に表せない、もやもやとしたこと」も、自分の思ったこととして カウントすべきなのだろうか。 しかし、そのようなもやもやは本当に存在するのか。

「一日の間に自分の思ったことは余りに複雑で、それを文章にして表現すると、 一日以上かかる」というのは本当だろうか。人によっては本当かもしれない。 オレの場合は、それほど多くのものを見ず、多くのことを考えないせいで、 簡単に日記に記せるのかもしれない。あるいは、点描的に記すことで、 まあ自分があとでその時の感情や考えを再現するのに十分なだけのものを 記録として残しているのかもしれない。

今日のニュース


07/Aug/2006 (Monday/lundi/Montag)

真夜中

お昼前に起きる。お昼は本三駅前の居酒屋のランチ。

汗だらだらになりながら、御殿下のジムに行き、行方不明の水泳帽と ゴーグルについて尋ねる。スタッフの方が探すのにしばらく手間取ったが、 ようやく出てくる。よかった。購買部で買物をしてから帰宅。暑い。

昼下がりから夕方まで昼寝をしてしまう。 夜、小石川の新しいイタリア料理屋で夕食。そこそこ。 ワインとハイネケン。

帰りは散歩がてら、小石川植物園のあたりを歩き、坂を上がって茗荷谷へ。 教育の森公園(東京教育大学の跡地)の所在地を初めて知る。 丸の内線を使って本三へ。夜は少し涼しくなっていたが、 戻ったころにはやはり汗だくになっていた。

真夜中2

一日休んでようやく元気が出てきた。仕事をしよう。

真夜中3

ちょっと翻訳。明日こそは某基礎知識の仕事をやってしまおう。


08/Aug/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

夕方

朝少し遅く起き、ちょっと遅刻して出勤。明日から定時出勤に戻すこと。

午前中は新聞の切り抜きや雑用。 『創文』のバックナンバーが某所から送られてくる。

お昼は蕎麦。某スタバで『創文』をパラパラと読む。

昼下がり、いろいろ雑用。仕事をしなければ。

真夜中

夕方、少しだけ某基礎知識の仕事をしたあと、 プール。クロールで1.6キロほど。

それから地下鉄で四ツ谷へ行き、上京中の某氏と合流して、 某氏のお宅へ。 友人たちと長野のワインを飲みながら、いろいろおいしい料理をいただく。 ワイン、つい飲みすぎる。感謝。

ふらふらになって帰宅。今日も暑い。

今日のニュース


09/Aug/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

普通に起きて定時出勤。台風7号が接近中のようだ。

土曜からずっと飲んでいる気がする。 いや、「気がする」ではなく、それが事実だ。 今日は飲まないようにしよう。

お昼

午前中は、某22世紀医療センターにある、元同僚の研究室に行き、 卒論生の研究計画について相談。いろいろ教えてもらう。

よく考えたら、先週の木曜以降毎晩飲んでいる。いや、火曜も水曜も飲んでいる。 あれ、月曜日も飲んでいる。先週の月曜日以降は毎晩飲んでいたようだ。 今日は控えよう。

真夜中

お昼は同僚の某氏とラーメン。

午後は某基礎知識の原稿書き。 夕方までになんとか初稿ができる。

夕方、銀座に行き、某氏と『トランスアメリカ』 を観る。キーワードは性同一性障害、性転換、性的虐待、ゲイ、家族など。 アメリカの病的な部分と、多様な生き方を認める良い部分、 および家族愛などが描かれていたのかなあ。 主人公の女性がよかった。B-。

タイ料理を食べたあと(今日は飲まず!)、 しばらく銀座をぶらぶらして、 霞ヶ関のあたりから本三に戻ってくる。 今日も暑かった。

某氏から、 `Jimi'(The wallet for people who hate wallets)という、 iPod miniが入りそうで入らない大きさの、 プラスチックのカードホルダー兼札入れをいただく。 夏はお金を裸で持つことが多かったので、助かる。多謝。

メモ。幸せ、とは何か。今、自分は幸せだろうか。周りの人は? 「人間の営みのすべては、幸福をつかみたいというにつきる。 ところが、人間は、当然幸福を保持する価値があることを示すにたるだけの 資格を持つことができそうにない。なぜなら、人間は、人間的な とりとめのない望みを抱いているだけで、幸福をしっかり保持して行く力が ないからである。学問についても同じことがいえる。病気になれば、 学問どころではなくなるからである。わたしたちは、真理も、幸福も、 つかむ力がない」パスカル。

メモ2。self-censorship. 自己規制を解いて自由に書くこと。 自分と自由に対話すること。

今日のニュース


10/Aug/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤(少し遅刻)。

昼下がり

午前中は某基礎知識の原稿の手直しと、新聞の切り抜きを少し。

お昼は某氏とカレー。

午後はいろいろ雑用。人生是勉強也。

昼下がり2

少し居眠り。

そういえば、先日the Pipettesの`ABC'という曲を聞いていて、 `XTC'がecstasyの略記であることに初めて気付いた。 というわけでメモ。

夕方

某基礎知識の初稿を出版社に送る。さて、次、次。

夕暮れ

夕方、某スタバで新聞と論文を読む。数独が解けずに苦しむ。

真夜中

夜、プール。クロールで1.5キロ。泳いでいる人が多かったせいか、 変な波があり、スピードが出ずに苦しむ。

夕食は購買部で買った弁当など。研究室で食事をしながら数独を一問解き、 それからしばらく某事典の項目を書くためにペイリーの伝記 (Oxford DNBの項目)を読む。いろいろ発見があっておもしろかった。

夜中、帰宅。一日勉強ばかりでストレスが溜っていたので、 しばらく『ぼのぼの』を読む。近いうちに最新巻を買おう。

今日のニュース


11/Aug/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

定時出勤(少し遅刻)。昨日も飲まなかった。

昼下がり

午前中は新聞の切り抜き。お昼は弁当。午後は昼下がりまでタッカーの勉強。

アマゾンから、ダーウィンのThe Origin of SpeciesThe Descent of Manが届く。そういえば、 昔「ダーウィン」っていうシューティング・ゲームがあったなあ。

それにしても、事典の人名項目で、 「A=600字、B=400字、C=200字」といった分類があるわけだが、 これでBとかCとかになる人は気の毒だ。 いつの日か、『日本ウェブ日記事典』とか、 『日本功利主義思想家事典』とかが編集されるときが来て、 「ああ、こだまね、彼はあんまり重要じゃないから、Cの200字で。 最悪、項目から外してもいいから」とか言われるんじゃないかと思うと、 悲しくなって涙がこぼれる。Aを目指してがんばろう:-)

真夜中

夕方、銀座に行き、 『ミッション・インポッシブル3』を観る。 なんか『マイノリティ・レポート』と展開が似ていた気がするが、 トム・クルーズは最初から飛ばしており、 2時間たっぷりサスペンスを味わえた。 日劇はスピーカーの音も大きくてああいう映画を観るには良いところだ。 B。

有楽町の某プロントで一服したあと、 OAZOに行き、ひさしぶりに会った某友人と居酒屋で歓談。 ビールと焼酎。真夜中に帰宅。

ひさしぶりにColdplayを聴く。ちょっと暗いけど、佳曲が多いなあ。 武道館、行くべきだったかな。

今日のニュース


12/Aug/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

お昼まで惰眠。今日はゆっくり過ごそう。

夕方

お昼すぎに部屋を出て、本三の某カレー屋で食事。 某スタバで新聞を読んでいたら、急に大雨になる。 そのせいかどうかは知らないが、なんだか研究室に行く元気がなくなったので、 帰宅して本を読む。

5月末に買い、寝る前にときどき読んでいた石原千秋『学生と読む「三四郎」』 (新潮選書)をようやく読了。都内の某私立大学の国文学のゼミの様子を通して、 文学理論だけでなく、現在の日本の大学事情や若者事情をも垣間見ることが できる内容。小説の解釈、法の解釈、哲学書の解釈など、解釈理論については 一度ちゃんと研究する必要がありそうだ。

夕暮れ

ちょっと寝たら元気になる。 水泳に行ってこよう。

先に研究室に。雨上がりの外は、秋のように涼しかった。

さて、もうプールに行かないと閉まってしまう。

夜2

プール。クロールでゆっくり1.6キロ。

今日はあまり勉強する気にならない。inertia.

真夜中

夜、春日まで歩いて行き(そろそろパンクしたままの自転車を修理しよう)、 海鮮丼屋で夕食を食べたあと、某マンガ喫茶へ。曽田正人の『昴』を5巻まで。 この人の作品は熱くておもしろい。

ちょっと思いついた問いをメモ。

「すべての良いことと同様、君の人生にもそのうち終わりが来るというのに、 君はなぜ時間を浪費しているのか」

「imprudentだからです」

「今から10年後、君の大切に思っている人の数人はこの世からいなくなり、 君自身もいなくなっているかもしれない。それなのに、 君はなぜやるべきことを後回しにしているのか。なぜ決断を引き延ばすのか」

「imprudentだからです」

「君がやりたいことを成し遂げるために、論文を書くのがよければ、書くがよい。 大学のポストが重要ならば、大学のポストを狙うがよい。 しかし、ねえ君、論文数や大学のポストは手段であって、 それ自体が目的ではないだろう? そもそも君は自分が何らかの仕方で卓越さえすればよいと思っているのかい? 君の目的とは何なのか、そろそろ教えてくれないか」

「最大多数の最大幸福です」

「それが究極の目的だと言うのなら、それを達成するための手段について、 真剣に考えるがいい。しかし、君の行動を見るかぎり、わたしには、 君は自分自身の幸福と安逸しか求めていないように見えるのだがね」

真夜中2

少し翻訳。こつこつ。

腹が減った…が、寝るか。

メモ。神なき人間の悲惨。 しかし、そこに留まらなければならない。

今日のニュース


13/Aug/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

なんとか午前中に起きる。

真夜中

お昼、本三の喫茶店に行き、昼食を食べながらガーディアン。 それからジョージ・グロートの勉強。

昼下がり、いろいろ買物をしてから帰宅。 ハードディスクに録画していた『CASSHERN』を観る。 わけわからん。映像に凝るのは結構だが、 もうちょっと普通の(=馬鹿でもストーリーが大体わかる)映画は撮れないのか。C-。

夜はカレー。夜中、散歩がてら本屋に行く。毎週一度は本屋に足を運ぼう。

真夜中、某事典の最後の項目を書く。 明日まで寝かせたら、某先生にメールで提出することにしよう。

真夜中2

少し翻訳。お腹が減ったので、ついカップラーメンを食べてしまう。いかん。

今日のニュース


15/Aug/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

定時出勤(少し遅刻)。喉にまだ違和感があるのと、微熱気味のようだ。

終戦記念日。小泉首相が靖国を参拝したそうだ。

午前中は新聞の切り抜き。お昼は功利主義の勉強を少し。 お昼すぎに某スタバで昼食。

昼下がり、某出版社の人が訪ねてきたので、いろいろと相談。

夕方、某テキストの相談。 そのあと、プールに行こうと思っていたが、体調がすぐれないのであきらめる。

夕食は春日のイタメシ屋で。ビールを飲んでしまう。

真夜中

夜、少し仮眠したあと、ベンタムの勉強を少し。

靖国参拝についてメモ。 小泉首相が靖国に行くことで、 不快に感じる人がたくさんいるわけだが(メディアを見るかぎりでは)、 功利主義的にはどう考えるべきだろうか。 仮にこの不快が誤った信念に 基づいているとすれば、首相の靖国参拝を禁じるよりも、 誤った信念を正した方がよいだろう。他方、この不快がもっともな信念に 基いているとすれば、功利主義的にはカウントされるべきであり、 おそらく首相は靖国に参拝すべきでないという結論が出るだろう。 問題は、この不快が誤った信念に基いているかどうかだ。その他、 「内政干渉だ」とか「信仰の自由だ」とか「私人として行くならよい」 といった議論も検討する必要あり。

真夜中2

少し翻訳。明日は早いのでもう寝なければ。

部屋の温度は28度、湿度80%。少し暑いのでドライに変更。 さっき蚊にかまれた気がする。

今日のニュース


16/Aug/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼

早起きして某監督作業。まだ風邪気味なので疲れる。

う、胸のポケットに入れていた五千円札をどこかで落とした気がする。 しくしく。今度から裸で入れないように注意しよう。

夕方

お昼は同僚の某氏と神楽坂の京風うどん屋で。いろいろ相談。 ごちそうになる。感謝。

飯田橋の駅に行く途中、強い通り雨が降ってきたので、 駅の手前のコンビニでビニール傘を買ったところ、 本郷に戻ってきたら雨は止んでいた。う〜ん。

昼下がりは必死で某作業。2時間ほどで終わる。

真夜中

夕方、某購買部へ行き、新しいフラッシュメモリ(256MB)を購入。 今度のはキャップがないタイプなので、洗濯機に入れないよう注意しよう。 今日、某作業をしていたときも感じたが、ダブルチェックというのは重要だ。 prudentな人間になるために、 重要な作業をするさいには見直しを怠らないようにしよう。

購買部で他にも水などを買って帰宅。夜はうなぎなど。 体調不良のため、テレビなどを見てゆっくり過ごす。

夜中、翻訳を少し。ベンタムの勉強もしないといけないわけだが。

明日こそプールに行けるよう、早く寝て風邪を治そう。

今日のニュース


17/Aug/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

まだ風邪気味。

メモ。倫理学における重要な区別。事実と価値、記述と規範、説明と正当化。 「正しい」と「善い」の区別。評価(正しさの基準)と意思決定。What else?

夜中

お昼は某サブウェイで。今日はひどく蒸し暑かった。

お昼すぎから某テキストの相談。 神戸の方から某先生に来てもらっていろいろ教わる。

夕方、さらに某テキストの相談。 そのあと、いろいろ雑用。

夜、同僚の某氏と韓国料理屋で食事をしながら歓談。 飲まず。

帰宅。風邪が少し悪化したようだ。早く寝よう。

メモ。人生の(目先の)目的について。中学生のときは高校受験、 高校生のときは大学受験、大学生のときは卒論と大学院入試、 修士のときは修論、 博士課程のときは博論と就職。 だとすると、博士号を取って就職したあとは?

しかし、昇進したその先は? 単著を書いたその先は? 結婚をしたその先は? What's the meaning of life?

博士号について考えよう。 一人前の裁判官は裁判を行ない、一人前の大工は家を立てる。 一応、名目上は一人前の倫理学者になったのだとしたら、 一人前の倫理学者がやるべきことは何か。研究を続けつつ、 世界を変えていくことか。 というわけで、博士号を取って就職したあとの目的は、

「しかし、一人前の功利主義者って、どうやったらなれるの? というか、どうやったらそうなったってわかるの?」

「たぶん、最大多数の最大幸福についてすっかり忘れてしまって、 しかも普段の行為が最大多数の最大幸福につながるようになったらでしょうかね」

いやいや、違うのかな。一人前の研究者になったんだから、これからは 「自分が功利主義者になる」というのではなく、 優れた研究を世に出していかないといけないのではないだろうか。 「研究を続けつつ、世界を変えていく」ではなく、 「優れた研究を通して、世界を変えていく」のではないのか。 というわけで、博士号を取って就職したあとの目的は、

だろう。そもそも、昇進とか単著を出すとか結婚するとかは、 優れた研究を行なった結果として生じる副次的なものであり、 それ自体を目的にすべきではない。

「なんでそこに結婚が入ってるの。それに、目標は一つに絞らなくても、 単著も視野に入れつつ優れた研究を行なえばいいんじゃないの。 動機が不純でもなんでも、優れた研究さえ出ればいいんだからさ」

つかれた。寝よう。とりあえず風邪を治して目先の仕事を片付けること。

今日のニュース


18/Aug/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

夕方

風邪が中々治らないので、昨晩から13時間ほど寝てみる。いろいろ恐い夢を見たが、 喉のつまりは改善した。起きてしばらく頭痛がしたが、どうも寝すぎによるもの だったようだ。

昼下がり、大学に行き、某院生の指導と雑用を少し。長居をするとまた風邪が 悪化しそうだったので、購買部で買物をしてからさっさと戻ってくる。 仕事がたまるのが困るが、明日こそはプールに行けるよう、 今日もゆっくりしよう。

ラジオを聴いてゆっくりしながら、残りもののカレーなどを食べる。

真夜中

夜中、ラジオを聴きながら少しうとうとしていると、咳込んで目覚める。 仕方ないので、しばらく起きてニュースを見たり。

今日のニュース


19/Aug/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

さきほど起きる。昨晩は咳は出るし汗はかくしでよく寝られなかったが、 夜明けごろからようやく落ち着いて寝られた。あんまり体調は変わらず。 あんまり長引くようであれば一度病院に行ってみよう。

夕方

お昼すぎ、材料が揃っていたので、 ひさしぶりに海親子丼を作ってみる。 と思ったら、みりんがなかった。それなり。

そのあと、ラジオを聴きながらフットの論文を読んだり。

真夜中

夜、新聞を読み、ついに何もやることがなくなったので(というのは嘘だが)、 漫画喫茶へ。『昴』を第11巻まで読む。おもしろい。 それのために魂を削れるような目的というのは何だろう、 ということを考えさせられる。 とりあえず、自分のやれることをやろう。

真夜中2

夜中、少し翻訳などをしたあと、 以前録画してあった『アリ』を観ていたら、 なぜか放送の途中で録画が終わっていた。 う〜ん。

今日のニュース


20/Aug/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼

お昼前に起きる。

昼下がり

まじめにベンタムの勉強。がんばれ。

夕方、少し寝たあと、お昼にシリアルを食べて以来何も食べていなかったので、 某ハンバーガー屋で夕食。それから大学に来て、いくつか雑用。

真夜中

夜、上野に行き、某喫茶店でしばらく勉強。 そのあと、某ディスカウントストアでいろいろ買物してから、 汗だくになって帰宅。よく歩いた。

今日もほとんど人と口を聞かなかった。酒も飲まず。 このように、好きな時間に勉強して、好きな時間に食事をして、 好きな時間に漫画喫茶に行き、 夜明けごろに眠りに就く生活はかなり楽しいわけだが、 やっぱりこれでは社会性が失われていく気がする。

ここで一句。

とうきょうにいてもひとり

真夜中2

カップラーメン。翻訳を少しと、ベンタムの勉強。そろそろ寝ないと。

夜明け前

まだ起きてる。もう寝よう。

今日のニュース


21/Aug/2006 (Monday/lundi/Montag)

早朝

まだ起きてる。なかなか寝つけず。

寝るのはあきらめて、窓を開けて部屋の掃除を少し。 最近は冷房と除湿機に頼って窓を閉めっ放しにしていたので。

今日のこと

今日のニュース


22/Aug/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝

咳をして目覚める。もうそろそろ治りそうな気もするが、 いいかげん病院に行くべきかな。

せっかく起きたのでちょっと勉強しよう。

夕方

風邪が治らないので、少し翻訳したあと、午前中に某駅前の病院へ。 鼻が問題であることを告げると、抗生物質その他を処方してくれる。

処方箋を持って薬屋に行き、薬をもらったあと、 某モスバーガーにて昼食。食後に薬を飲むと、 30分ほどしたら効果が出始め、なるほどあっという間に 鼻も咳も止まった。薬というのは恐しいな。

午後は某翻訳。ここしばらく寝ていなかった反動か、 ひどく眠くて何度も横になる。


23/Aug/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

よく寝る。 勉強しよう。

夕方

午前中は少し散歩してから某翻訳。 お昼を食べたあと、薬のせいか眠くなったので少し仮眠を取る。 午後はまた某翻訳。 調子がよくなり、集中力が高まってきたので、順調に進む。 翻訳はかなり集中しないと、あまり良い訳にならない。

夜中

夕方、少しプールで泳ぐ。キックの練習。

夜、近くの魚料理屋で食事。カレイの唐揚げがうまかった。 ビールをグラスで一杯。ちょっと辺りを散歩してから帰宅し、 また翻訳。


24/Aug/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼すぎ

昨晩も咳が出て大変だったが、なんとか朝まで寝る。 午前中は某翻訳。あと少し。お昼は冷やしうどんなど。

そういえば、夏の甲子園は早稲田実業が駒大苫小牧を熱戦の末に破って 優勝したそうだ。古いネタだが一応メモ。

昼下がり

午後も某翻訳。ショーペンハウアーは読書をすると自分で考える習慣が 失われるからやめるべきだと言ったが、翻訳にも同じことが当てはまる 気がする。自分で考えるような勉強も適度にやろう。

少し部屋の掃除。

この時期、辺りを散歩すると、蝉がたくさん死んでいる。 地上に出てからすぐに死んでしまう蝉は、 幼虫のとき土中で何を考えているのか。 蝉の幼虫の会話に耳をかたむけてみよう。

蝉A「あー、来週、いよいよ成虫かあ。 成虫になったらどこに行こうかなあ」

蝉B「去年外に出ていった先輩に聞いたら、東大のあたりとか、 明治神宮のあたりが密集地域でナンパしやすいらしいよ」

蝉C「ネットで天気予報を見たら、来週は台風が来る可能性があるみたいだから、 もう少し土の中にいた方がいいんとちゃうかなあ」

蝉A「だけど、それだとみんなから遅れて出ていって、 ロクな相手が見つからないかも。 羽が痛んでる蝉って、あまり好きじゃないんだよね」

蝉B「台風のときは、うまく建物の中に入るといいんじゃないかな」

蝉C「でも、ビルの中に入ったら二度と出られへんかも。 外界は網を持った変な生物もたくさんいるし、 鳥もこわいし、いややなあ」

蝉A「そもそも土から出て成虫になるのも大変だよね。 せっかくここまで育ったのに、大きな生物に踏みつぶされたり、 木を探している最中に蟻にたかられて殺されたりするし」

蝉B「そうそう。成虫になるのも楽じゃないよなあ。 いっそのこと、このままずっとひきこもっていられたらいいんだけど」

蝉C「そうか? もうひきこもりは十分やったんで、オレは早く外に出て、 すてきな相手と子どもを作りたいけどなあ。どこ行こうかなあ」

夜中

夕方、少しプールで泳ぐ。夕食は刺身その他。

夜、また某論文の翻訳作業。ようやく注以外は訳し終えたが、 眠気と闘いつつ訳していた部分もあるので、よく推敲する必要がある。

他にも仕事がたくさん。がんばれ。


25/Aug/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

起きる。昨晩は咳だけでなく、蚊にも悩まされる。 しかし、結局はよく寝た気がする。

昼下がり

午前中は朝食後に少し翻訳をし、プールで泳ぐ。 お昼は外で刺身など。帰宅してから少し昼寝をする。 いかにも夏休みな生活だ。

真夜中

昼下がり、少し某翻訳をしたあと、部屋の掃除。

夜は横浜に行き、 新しくできた横浜ベイクォーターという施設の中にある蕎麦屋で おでんと蕎麦。日本酒も一合。 それから喫茶店に寄って帰宅。 夜、少し雨が降るが、あまり降られずに済んだ。

今日も早目に寝よう。

今日のニュース


26/Aug/2006 (Saturday/samedi/Sonnabend)

昼下がり

ひさしぶりにお昼まで寝る。 そのせいか風邪はだいぶよくなる。

お昼すぎは洗濯と掃除。 いつのまにかクーラーのほこりがすごいことになっていたので、 それもきれいにする。扇風機も同左。 今後はほこりのない部屋を目指そう。

ひやむぎを作っていると、ひやむぎの端に火が付き、 めらめらと燃え出したので焦る。 上から水をかけてなんとか消火し、 焦げた部分を切り取ってから再び茹でて食べる。 今後はもう少し気をつけよう。

真夜中

夕方まで家でゆっくりしたあと、春日の漫画喫茶に行き、 3時間ほどくつろぐ。夕食はラーメン。そのあと、 某ディスカウントストアで米などを買ってから帰宅。汗をかく。

夜、少し横になった後、某論文の翻訳。 とりあえず一通り訳したので、 推敲までしばらく寝かせることにしよう。 もう一つの翻訳も進めなければ。

しかし、翻訳ばかりしていると、研究者ではなく翻訳家になってしまう。 それなりに楽しいが時間の無駄なので、いいかげん足を洗おう。 今後は翻訳の誘いがあっても原則として断ること。

真夜中2

ニュースをみながら、ひやむぎを食べる。 そのあと、少し某翻訳。もう寝よう。

今日のニュース


27/Aug/2006 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昼下がり

お昼すぎまで寝てしまう。堕落。

真夜中

昼下がり、本三の某所でカレー。

それから地下鉄でお茶の水に移動し、 しばらく道端で新聞を読んだのち、 某ホテルの喫茶店とイタメシ屋で 行なわれた某氏の就職祝いに参加する。 歓談。ワインとビール。

夜中、お茶の水から大学まで歩いて戻り、 いろいろ雑用を済ませてから帰宅。

BBCでフレディ・マーキュリー追悼番組をやっている。 フレディ・マーキュリーは生きていたらもうすぐ60才だったそうだ。

真夜中2

ちょっと翻訳。もう寝なければ。

今日のニュース


28/Aug/2006 (Monday/lundi/Montag)

早起き。某合宿があるので、もう行かないと。

夜中

河口湖湖畔の某リゾートホテルにて。

朝から電車を乗り継ぎ、お昼前に河口湖駅へ。 昼食は河口湖駅前で。 名物の「ほうとう」という延び切ったうどんを平たくしたものを 若手倫理学研究者4人でもそもそと食う。

お昼すぎにホテルに着き、某リゾート科研の研究会に参加。 お昼すぎから夜までみっちりと勉強する。

夜はフレンチのコースのようなもの。ワインをグラスで二杯。 二日連続でおいしいものを食べ、お腹の調子が悪くなる。 今日は深酒せず早く寝よう。

今日のニュース


29/Aug/2006 (Tuesday/mardi/Dienstag)

昨晩は温泉につかったあと、お腹の調子も今ひとつなのでさっさと寝た。 朝起きて、朝食。健康的。

少し散歩したらもう出発しないといけなさそうだ。

真夜中

ちょっと分裂気味に今日のことを。

[kachikachi-yama]
[実在したカチカチ山のたぬきとうさぎ。 背景は実在した富士山(の一部)]

こだま1「寝違えて首が痛い。朝は某氏と一緒に散歩。 河口湖からは富士山が見えないので、ロープウェイでカチカチ山を上って 富士山を一望できる山頂に行き、富士山を眺めるが、 雲がかかっていてよく見えず。だまされたっ

こだま2「思考なんてどうしようもなく分裂しているもので、 pが真だと思ったら、同時に非pも真ではないかと思っているなんてことも ままあるわけで…」

こだま1「そのあと、 バスに乗って新宿へ。東京は暑かった。新宿から本郷に行き、 某教授たちと立ち食い蕎麦をもそもそと食べたあと、 某氏を研究室に案内する」

こだま2「それを人格者のふりをして押さえつけてしまい、 存在しないはずの統一性を与えようとすると、 せっかくのなけなしの才能も窒息してしまい、 こじんまりとして面白くなくなるわけだ。いったい何をしているのか。 批判が恐くて人格者になってどうする」

こだま1「研究室で一服したあと、某氏と一緒に五反田に行き、 入院中の某氏を見舞う。元気そうで何より。 それから研究室に戻ってきて、いろいろ雑用。メールを打ったり、 某氏と相談したり」

こだま2「雑用まみれの忙しさ、人格者になろうという欲求などによって、 (さえない)毒舌、(しばしば笑えない)ユーモア、その他を愛する人格が 抑圧されてるんだよな。maturityを求め、若さを悪徳だと思うようになっている。 けど、それでは大事なものが失われるんじゃないの」

こだま1「それから某定食屋で夕御飯。ビールを一杯。 帰宅してから今後の人生について少し考える」

こだま3「調査研究と思想家研究。調査研究の対象は自然的、社会的なデータ。 思想家研究の対象は、思想家。 調査研究と思想家研究が大きく違うのは、 思想家研究の場合、ミイラ取りがミイラになるように、 思想家研究者がやがて(うまく行けば)思想家になってしまうことだ」

こだま4「いったい何を焦っているのか。心の落ち着きを取り戻せ」

こだま3「いやいや、整理整頓されている家だと虫がわかないように、 整理整頓された頭をしていると着想がわかないんじゃないか」

こだま5「単に着想が枯渇しているんでしょ。本でも読めば」

こだま3「いや、本を読むと頭が悪くなります」

こだま5「そんなわけないでしょ、批判的に読めば。漱石みたいにいろいろ 悪口を書き込めばいいじゃん」

こだま1「あ〜、分裂やめ。一列に整列。読みにくくて仕方がない」

真夜中

宣伝。ミル生誕200周年記念のコンファランスが、 9月9日から11日に横浜で開かれるそうだ(公式ページ)。 誰もこないとミルも寂しいだろうから、みんなで参加しよう!

今日のニュース


30/Aug/2006 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

ちょっと寝坊。大学に行かねば。

今日こそはプールに行こう。

昼下がり

午前中に出勤。 雑用を済ませたあと、 お昼は某氏と医図書の某食堂で。

お昼すぎからもいろいろ雑用したり、 論文を読んだり。〆切の迫っている仕事をせねば。

夕方、ひさしぶりにプール。はしゃいで泳いだら、つかれて貧血気味に。 クロールのときに足が下がらないように注意しながら1キロほど。

夜、ミル研究者の某氏と夕食。ビールと日本酒(諏訪泉)。 スタバにも寄る。遊んでないで英語で(も)論文を書くようにと諭される。 がんばろう。

Paperback Writer

編集者さん、わたしの本を読んでくれませんか?
何年もかかったんで、一読してもらえませんかね?
リアという男の小説に基いてるんです
仕事が必要なんです、だから物書きになりたいんです
物書きになりたい

これは汚ない男の汚ない物語です
彼にべったりの奥さんはちっとも理解しません
彼の息子はデイリーメールに勤めてます
堅気の仕事だけど彼は物書きになりたがっているんです
物書きになりたがってる

千ページほどあるので、足しても削ってもかまいません
1週間かそこらでもっと書き足しますよ
スタイルが気に入ってもらえたならもっと長くもできます
書き直すこともできます、物書きになりたいんです
物書きになりたい

気に入ってもらえたなら権利は差し上げます
一晩で大金持ちになれますよ
どうしても気に入らないのなら、ここに送り返してください
だけど成功する必要があるんです、だから物書きになりたいんです
物書きになりたい

---The Beatles

真夜中

夜中、ようやく最後から二番目くらいの夏休みの宿題に着手。 いや、三番目か四番目かな。今年の夏はかなりがんばったのだが、 結局宿題をたくさん残したまま夏の終わりを迎えることになりそうだ。 I bit off more than I could chew.

真夜中2

帰宅してニュースを見たあと、少し某翻訳。これも8月中に終わらなかったな。 残念。

もう寝よう。

今日のニュース


31/Aug/2006 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

定時出勤(少し遅刻)。だんだん調子が戻ってきた。

お昼すぎ

午前中は雑用と新聞の切り抜き。お昼は某サブウェイで。

そういえば、先日知ったが、Liberty Fundのサイトで、 J・S・ミルの全集(33巻)がすべてPDFファイルで見れるようだ (ここ)。 すごい。

また、そういえば、今年はミル生誕200周年であると同時に、 フランクリン生誕300周年(1706-1790)、 フロイト生誕150周年(1856-1939)でもあるようだ。

夜中

お昼すぎ、某テキストの執筆を少し進める。

昼下がりに北の国から某氏が来られたので、 夕方まで2時間半ほどかけて某テキストの相談。 途中、少し大きめの地震があった。

夕方、高田馬場からも某氏が来られたので、 数人で喫茶店に行き、いろいろ密談。

それから研究室に戻ってくる。勉強しようと思ったが、 疲れていたようで、椅子の上で寝てしまう。 しばらく雑用をしてから、某所でカレーを食べ、帰宅。

自宅で勉強をするつもりだったが、USBメモリにデータを入れてくるのを忘れた。 今日はゆっくり過ごすことにしよう。

メモ。忙しいとつい自分のことしか考えられなくなる。 立ち止まっていろいろ考える時間が必要だ。

真夜中

ニュースを見て、ちょっと翻訳。

もう寝よう。一日は短い。

今日のニュース


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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Mon Jan 1 11:36:21 JST 2007