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こだまの世界

2004年9月下旬号

人間は、どんなに悲しみにみちているときでも、 だれかがうまいぐあいに、気ばらしに引き入れてくれたら、ほら、 もうその間はこんなに幸福なのだ。 また、人間はどんなに幸福であっても、退屈が広がるのを おさえてくれる何かの熱情とか楽しみによって、 気をまぎらせ、心を奪われていないならば、 ほどなく不きげんになり、不幸になるであろう。

---パスカル、『パンセ』


主な話題


21/Sep/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

NHKスペシャル再放送。 脳は筋肉(のようなもの)だから鍛える必要があるそうだ。 がんばろう。

真夜中

ちょっとヘルプ。「尾張大学」が実在するかどうか知りたいので (大学のウェブサイトがないので存在しないと思うのだが)、 何か知っている人、その大学に通っているという人はぜひ教えてください。 代ゼミと104で調べたんですが(「はい、こちら104です」 「もしもし、愛知県のあたりにある尾張大学の代表の電話番号を教えてください」)、 それ以外にも確実に存在しないことを証明できる方法を知っている人も ぜひメールしてください。


22/Sep/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

昨日のこと。

直前まで準備をして、朝の某勉強会で発表。 公衆衛生の倫理学についての文献レビュー。 もうちょっと調べたらどっかで発表しよう。

昼、某氏と蕎麦を食べてから帰宅し、夕方まで寝る。 それから大学に戻ってきてしばらく雑用。 そのあと、夕立の中ジムに行き、汗をかく。 つかれる。

購買部で適当に食事を買ってから研究室で夕食。 すっかり眠くなってしまった。

尾張大学の実在性については、 二人の賢者から教えていただく。 このサイトを見て確認しろという教えと、 文科省に電話して聞くのが一番確実という教え。 文科省には恐れ多いので電話しなかったが、 やはり尾張大学は実在しないようだ。 念のため、明日のシンポジウムでは「尾張医科大学」 という名前を使用することにした。 いずれにせよ、感謝感謝。


23/Sep/2004 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

ちょっと翻訳。捗らず。論文と、テキスト執筆も並行してやる必要がある。 がんばれ。

わ、目の下にくまができていることに、人生で初めて気付いた。 う〜ん、自分で思っている以上につかれてるんだなあ。

夜明け前

DVDで『マグダレンの祈り』を見ようと思ったら、 その元になるドキュメンタリー番組が収録されていたので、 それを見ていたら1時間かかってしまった。 つかれたので少し寝よう。


24/Sep/2004 (Friday/vendredi/Freitag)

夕方

昼下がりに起きるのは精神衛生に悪い。

昨日のこと。

夕方、大学に来て雑用。

東京医科大学が生命倫理学の公募 (教授or助教授)を出しているそうだ。


25/Sep/2004 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

昨晩のこと。

起きてからしばらく某翻訳。一向に進まない。 誰か他の人にやってもらいたいものだ。 もう翻訳は当分引き受けないようにしなければ、 ただでさえ短い人生がますます短くなってしまう。

しかし、この本やよく誤字脱字や変なセンテンスがあるので、 しょっちゅう筆者にメールしなければならない。 向こうも大概迷惑だと思うが、 こちらもなるべく意味不明の翻訳にはしたくないのでしょうがない。

ひさしぶりにジミヘンの`Voodoo Chile'を聴いてしびれる。 あらためてジミヘンとジェフベックは天才だと思う。

う、月曜日には政治哲学の勉強会もあったか。 この発表の準備もしなければ。

早朝

つい3時間ほどマンガ喫茶に行き、帰宅。

夕方

お昼すぎに起きたが、ぐずぐずして中々外に出れず。 気分転換に散歩でもすればよかったのだが。

夕方

ようやく大学に来る。

cyber-slacker: 仕事中にインターネットを使って ポルノや株式情報やスポーツ情報をみたり、 友人とチャットをしたりする人。 労働生産性が低下すると懸念されている。 しかも自分ではデスクに座って仕事をしているつもりの場合が多いので始末が悪い。

新聞を読んだり、DVDを焼いたりしているとすっかり遅くなる。 近くの弁当屋で夕食を買ってきて食べる。本郷三丁目の交差点のあたりでは 祭りをやっているようだ。

全国の母親たち、父親たち、聞くがよい
自分にわからないことを批判するのはやめるがよい
息子や娘は君らの手には負えないのだ
旧い道は急速に古びつつある
手を貸すことができないのなら
新しい道の邪魔にならないようにしなさい
そう、時代は変わりつつあるのだから
---Bob Dylan, The Times They Are A-Changin'

夜2

某氏に手伝ってもらい、 リファレンスルームの新聞の切り抜きを少し整理。

眠い。そういえば、腰から下が筋肉痛になっている。走ったせいと、 バドミントンでがんばったせいか。


26/Sep/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

サガンが死んだそうだ。享年69才。合掌。

夜明け前

サガンの家族が全員葬式に集まると、サガン・オールスター…

おやじギャグはやめよう。 いや、こういうことを書くこと自体がおやじなのか。

雨が降ったり止んだり。ゴーシエの勉強。 キムリッカの説明はとてもわかりやすい。

寒くなってきたので、暖かい紅茶を飲み出した。

`Don't Worry Baby'って、ロネッツ用に書かれた曲だったのか。 たしかにピッタリ合っている気がする。 90年代にジョーイ・ラモーンのプロデュースでロニー・スペクターが歌っているバージョンがamazon.comでフリーでダウンロードできる。 しかし、ちょっと声がなあ。 60年代の録音で聴いてみたかった。


27/Sep/2004 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

昨日はお昼前まで大学に残ってキムリッカの勉強。 いったん帰宅して着替えてから、上智の某生命倫理研究会に参加。 法学者の人々も「尊厳」概念の理解に苦しんでいるようだ。

飲み会に出たかったが、勉強会の準備があるので、 まっすぐ大学に戻ってくる。ちょっと寝てからまたキムリッカ。 リバタリアニズムのところは細かい議論が延々と続いてつらい。

真夜中2 (午前)

あれ、他人のウェブ日記を読んだりしていると急にウツになる。 き、気晴らし、気晴らし。

人間は、どんなに悲しみにみちているときでも、 だれかがうまいぐあいに、気ばらしに引き入れてくれたら、ほら、 もうその間はこんなに幸福なのだ。 また、人間はどんなに幸福であっても、退屈が広がるのを おさえてくれる何かの熱情とか楽しみによって、 気をまぎらせ、心を奪われていないならば、 ほどなく不きげんになり、不幸になるであろう。 ---パスカル

真夜中3 (午前)

新聞を読む。


28/Sep/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

早朝

昨日のこと。

早朝2

某用語集用に書いた雑文に少し手を加えたものがCBELのウェブサイトにアップされたので、 お時間のある方はどうぞ。

朝に某病院内の喫茶店で某氏と朝食を食べたあと、 帰宅してお昼すぎまで寝る。それからまた大学に来て、 昼下がりから夜までミーティング。

ちょっと寝てから某海鮮丼屋で夕食。まだ眠い。


29/Sep/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

十五夜。論文が書けなくて苦しむ。 ライターズ・ブロック。 というか、知らないことは書けないということだろう。 あるいは、〆切がまだ少し先なので、モチベーションが上がらないのか。

まわりにはすらすらと論文を書いている(ように見える)人がたくさんいる。 いったいどういうことなのか。どうすればそうなれるのだろうか。 やはり体を鍛えるように脳(あるいは性根)も鍛えなければならないということか。

しかし、書きたくて書きたくて仕方がないという猛烈な欲求がない。 知らないうちに興味のないテーマを書くはめになっているということか。 「天の下、新しいものは何もなし」という気もする。 そう思うのはリサーチが不足しているからに他ならない。う〜ん。

続きはちょっと寝てから考えるか。

うわ、これって某ジムもやばいんじゃないのか。 音楽CDでレッスンのダンス教室「著作権侵害」最高裁(asahi.com)。

夜中

今日のこと。

某先生からメールがあり、来年の某学会のシンポジウムで話さないかとのこと。 仕事を頼まれるのはうれしいが、今年のシンポでも恥をかきそうなのに、 来年も力量に合わないことをやるのはちょっとなあと思って、 辞退しようと思ったが、なかなか断る理由を書くのが難しく、 けっきょく引き受けることになりそうだ。

「時間がない」と書くと、まあ忙しいのはお互いさまだという考えが頭をよぎるし、 「力量が足りないのでまた次回」と書くと、いつまで経ってもたいして力量が 足りるようにはならないと思われるので、結局次回はないという考えが頭をよぎる。 まあ全部断って見捨てられるのも、 断らずに恥ずかしい発表を続けて見捨てられるのもどっちもどっちだが。 むしろ、自分を追い詰めて仕事をした方が良い気がする。

某氏からおもしろい話を聞く。 ここにいると、何やら政治めいた話がよく出てくる。 行政や製薬会社とも近いしな。 政治性も身に付けるようにしたい。 まずは自分の日々の仕事をこなすことだが、 将来のヴィジョンも描けるようにならないと。

政治と言えば、学長選があり、前学長は再選されなかったようだ。

真夜中

某論文。やっと「はじめに」が書けた。がんばれ。


30/Sep/2004 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

夜明け

論文。進まず。

昼下がり

365行のマーチ

♪論文は〜歩いてこない、だから歩いていくんだね〜。 一日一行、三日で三行、三行書いて二行削る〜。

(声を大にして歌いたい人のために:
ろっんぶっんは〜、あっるいってこっないっ、
だ〜かっらあっるいってゆっくんっだね〜。
いっちにっちいっちぎょっ、みっかでさんぎょっ、
さ〜んぎょか〜いって、にっぎょけっずる〜)

(注: 一行20字で計算すると、一年で約2433字書けます)

お昼まで寝てから大学。某先生から電話がかかってきて、 来年の某シンポの発表を引き受けることになる。imprudent.

明日、行政の某偉いさんが視察に来るという話だったので、 せっせと下準備をしていたのだが、 用事で急に延期になったようだ。 さ、さすが偉いさん。

台風一過で朝から天気はいいようだが、風が強い。 飛ばされないように気をつけよう。

真夜中

建てるときもあれば、壊すときもある
踊るときもあれば、喪に服すときもある
石を投げるときもあれば、石を拾うときもある
愛するときもあれば、憎むときもある
争うときもあれば、和解するときもある
抱擁するときもあれば、それを控えるときも
---From The Byrds, `Turn, Turn, Turn'

夕方から某授業。今日でパイロット授業が終了し、 最後はみなで懇親会。たのしかった。 大団円とはこのことだ。

最後のコメントで言いわすれてしまったが、 この授業はこれからもっともっと良くなります。 医師、看護師、研究者、法学者、その他の分野の人々を巻き込んで、 真に学際的な研究拠点を作ります。 受講生の方からいろいろ教えていただき本当に感謝してます。 (付記: 医療関係者を「金持ちの火星人」と呼びましたが、 もちろん、哲学・倫理学者は医療従事者から見れば「貧乏な火星人」です)


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sun Oct 31 18:00:28 JST 2004