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こだまの世界

2004年8月下旬号

だれか他の人に向かって、効果のある叱り方をしようとし、 その人の間違いを示してやろうと思うのなら、 その人が物事をどのような面から見ているかに注意しなければならない。 というのは、その面から見れば、 その物が真実に見えていることがふつうだからである。 そこで、その人に対し、この真実をその通り認めてやり、 一方、どの面でそれが誤っているのかを知らせてやらねばならない。 そうすれば、その人も満足する。 つまり、自分が間違っていたのではなく、ただどの面も余す所なく見ることを 怠っていただけなのだと知るからである。いったい、 だれでも、何もかも見ることができなくても残念とは思わないが、 自分が間違ったとは思いたくないものである。 おそらくその理由は、人間はもともとすべてを見ることはできないこと、 人間はもともと自分の見ている面では間違うことがないことに由来するのであろう。 感覚の理解能力は、つねに正しいのだからである。

---パスカル、『パンセ』


主な話題


21/Aug/2004 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早朝

昨夜はほんの少しだけ翻訳をしたあと、 某氏らとちょっとだけ酒を飲む。

その後、朝までかかって、 DVDレコーダーと悪戦苦闘してなんとか支配権を獲得(したつもり)。 ちゃんとDVD-Rにダビングできるようになった。 コンピュータで編集ができるかと思ったが、オーサリングソフトがないし、 そもそも内蔵のDVDドライブは再生専用だから、 編集作業をしてもDVD-Rに焼くことができない。 とりあえず外付けのDVDドライブを買ってもらう必要があるな。

しかし、こんなことをしているとあっという間に老いて死んでいきそうだ。 機械をいじくるのはなるべく他人に任せよう。

帰宅。洗濯、新聞。そろそろ寝ないと。

Love is a rose, but you better not pick it
It only grows when it's on the vine
A handful of thorns and you'll know you've missed it
You lose your love when you say the word "mine"

(リンダ・ロンシュタットのカバー。 ニール・ヤングのオリジナルは聞いたことがないと思う)

真夜中

昼下がりに起き、夕方に大学へ。ビデオで録画していた『ガタカ』を試しに DVD-Rに焼いてみながら、新聞。

夜は某氏と某海鮮丼屋で。それから政治哲学の勉強。ノージックとか。


22/Aug/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

政治哲学の勉強。もっと勉強しないとダメだ。

真夜中2 (午前)

ちょっとモンティパイソンを見てから翻訳。

突然だが、 近いうちにウェブサイトをUMINに 引越すことに決めた。アドレスは追って告知する。

早朝

某氏らとビールを一杯飲んでから(「一杯」はたくさんという意味ではなく、 文字通り一杯、あるいは二杯という意味である)、翻訳の続き。 遅々をして捗らず、じっと手を見る。

夕暮れ

昼下がりに起きる。しばらくダンボールをひっくり返して探しものをする。

洗濯、風呂を済ませてから大学へ。勉強しないと。

大学に来てさっそく寝てしまう。どうも家での睡眠が浅いのが原因らしい。

いつのまにかコオロギが鳴き出している。リンリ、リンリ…。

めんどくさがってやってなかった日記の整理。 Procrastination Killsという言葉を思い出す。がんばろ。


23/Aug/2004 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

並べた椅子の上で3時間近く寝てしまう。 やはり家でよく寝れていないらしい。

真夜中2 (午前)

女子マラソンの最後だけ見てしまう。野口みずき優勝。すごいな。

さて、野口に負けずに勉強しよう(もう相当負けてるが)。

早朝

やっと勉強会の準備が終わった。遅すぎ。

夕暮れ

とりあえず、http://plaza.umin.ac.jp/~kodamaに引越してみた。 mewはまだ使えないし、html-helper-modeも使えない (後者については別のものを考えるべきなのだろう)。

w3m-emacsは使える。skkも動いた。

夜、院生その他の方々とバドミントンをして汗を流す。 そのあと、某海鮮丼と某イタリアみやげのワイン。 ビールも飲んで酔っぱらう。ワインはおいしかった。

眠い。html-helper-modeは~/にsite-lispというフォルダを作ってパスを通し、 そこにhtml-heper-mode.elとtempo.elを入れたら動くようになった。


24/Aug/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

某氏にもらったワインをもう少し飲んで。Mewをなんとか設定する。 (~/以下にフォルダを作って無理矢理動くようにした。 某師匠にはwanderlustを勧められたが、うまく動かないので断念した)

uminは速くて快適だ。

夜明け

ちょっと爆睡。それから某氏にごはんをおすそわけしてもらう。

w3mおよびw3m-emacsのスタートページの設定は、.bashrcに
export WWW_HOME="http://hogehoge"
と書けば良いようだ(.profileの方に書くべきなのか)。

.bashrcを一度間違った書き方をしたら、何も動かなくなってびびった。 cygwinからsftpでログインし、別の.bashrcに置きかえてなんとか復活する。 いろいろprimitiveな苦労をしている。

う〜ん、formとかいろいろ不手際があるが…。 めんどうなのでしばらく放っておこう。

結局、今までかかってformをいじってしまった…。 もとの(form action="http://hogehoge/cgi-bin/mail?kodama") を流用しても動かないので、数時間悩んだすえ、 このWwwMail Ver3.26を ダウンロードして使わせてもらった。一応ちゃんと動く。

しかし、昨日は見事になにも勉強しなかった。このままではやばい。 コンピュータにはまってはいけない。

昼下がり

起きる。やばい、かなり寝不足だ。

昼下がり2

大学へ。これから某ミーティング。

真夜中

夜まで某ミーティング。そのあと、某海鮮丼を某氏らと食べる。

仕事をしようとしたが、眠くて手がつかず。夜中まで眠る。

しばらく逃避モードに入っていたので、真剣にやらねば。 やらねばやられる。


25/Aug/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

夜明け前

パッチ・アダムズ』(1998)を見る。 型破りで理想主義的な中年の医学生が、 「医者は病気ではなく患者を診る」という医者の原点を目指し、 権威主義的な医学学校や病院を変えていくという話。 高い理想の追求を是とする米国の良い一面が出ている。 ロビン・ウィリアムズの演技も良い。B+

さて、ビールを飲んでしまったが、ちょっと勉強せねば。

まだ大学で勉強中。脳死の勉強。

脳死についてよく考えると、死とは何かについて考えることになる。 すると、どんどん話が広がって、来世はあるのかとか、 ないとすれば生きることの意味は何かなんてことも考えることになる。

個人的には、魂の存在を信じないマテリアリストなので、 死んだらそれで終わりで、世界は自分なしに続くものと信じている。 そのような人生に意味があるのか、 と言われると(パスカルのいつ殺されるかわからない死刑囚の例を想起せよ)、 まあ一般的に言えば、生きることの意味は自分で創り出すものだと思っている。

自分について言えば、 いまだにU2の`I still haven't found ...'状態で、 20才のころからあまり進歩していない。 生きがいを見つけられないまま30才まで生きるぐらいだったら、 (プラグマティックな視点から)何かの宗教に入信して生きがいを見つけて いた方がましだった気もする。いや、いかん。 自由の奴隷であることをありがたく思わねば。 君は自由だ。洗濯せよ、じゃなくて、選択せよ。

一旦生きがいを見つけたら、人が変わったようにそれに打ちこめる ようになるだろうと思うのは錯覚なのだろうか。きっとそうなのだろう。 他力本願ではなく、自分の力で変わっていかなければならない。

事故か病気で死ぬか脳に重度の障害を負わなければ、 あと40年ぐらいは精神活動を続けられるわけだが、 そのあいだに何ができるか。何かしなければいけないと思っていても ついつい寝てしまうのはなぜなのか。メメントモリ。 せっかくお墓のそばに住んでいるのだから、 それを利用するようにしなければ。


26/Aug/2004 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

う、もう日付が変わってしまった。昨日やったこと。

やばい、勉強しないと。

真夜中2 (午前)

うう、無能症…。

真夜中3 (午前)

ついシンクロの決勝を見てしまう。日本はまた2位で気の毒。

夜明け前

翻訳。無能症が悪化中。

ロシアの同時多発飛行機事故(テロ?)の件だが、 先日、ガーディアン紙でAeroflot(元ソ連の国有会社)の三人の 男性フライトアテンダントが酔っぱらい、 酒を求めた客を殴りとばしたという話を聞いたばかりだったので、 ひょっとすると、またそういうことが原因なのかと思ってしまった。

これも信じられない話だが、1994年には、 乗客と乗務員75人を乗せたジェット機がモスクワ-香港間を飛行中、 パイロットが10代の息子に飛行機を操縦させようとして、 息子が誤って自動操縦装置を切ったためにシベリアに落ちて全員死んだという 事故もあったそうだ (たとえばBBC News)。 シンクロはあんなにすごいのに、どうなってるのか。

昼下がり

夜明けにカラスが鳴いたので帰宅。新聞を読んで寝る。 午前中には起きられず、お昼すぎに目覚める。人より半日ずれている。 アテネ時間?

メモ: 批判精神を忘れないこと。とくに、自分に対して。


27/Aug/2004 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

う、もう金曜日か。

昨夜は、夕方から某授業に参加(ビデオ撮影)したあと、 夜は例によって飲み会。 雑談に興じる。

早朝

昨夜は、少し翻訳をしたあと、『ポネット』(1996) というフランス映画を見る。母親を交通事故で失くした4歳の少女が、 愛する者を失ったショックから立ちなおる姿を描いた物語。life goes on. たしかにこの少女演技はすごいな。最後の母親との別れのシーンが泣かせる。 音楽も映像も牧歌的で良い。B。

レンタル屋にDVDを返却し、また数本借り、 某24時間スーパーで買物してから帰宅。 新聞。素麺。眠い。

夕方

う、今起きた…。

誕生日おめでとうございます。


28/Aug/2004 (Saturday/samedi/Sonnabend)

早朝

う、ベンタムの勉強をするつもりが、 臓器移植の勉強で夜が明けてしまった。

ついでにDVDドライブでいろいろ試行錯誤していた。 頭の悪いソフトなのでなかなかうまく動かなくてストレスがたまったが、 なんとか使えるようになった。

しかし、やばい…。土日はベンタムの勉強だけすること。 翻訳も臓器移植も置いておくこと。

お昼すぎ

人と約束があるので起きる。眠い。

お昼すぎに新宿へ。 某氏と『シュレック2』を観る。 米国でも一度観たが、また観てしまった。 細かいジョークがおもしろい。

夕方、ピザとビールをいただきながら、いろいろ仕事の苦労話を聞く。 オレももっと真面目に勉強しないとなあ。がんばれ。

それから本郷に戻ってきて研究室へ。今日は一日中くもり時々雨。

夜2

寝不足とビールも手伝い、並べた椅子の上で爆睡してしまう。 まだ寝れるが、寝てる場合ではない。勉強しよう。 しかし、その前に食べものを買い込みに行くか…。

真夜中

あ、やばい、また臓器移植の勉強をしていた。


29/Aug/2004 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

夜は某コンビニで弁当。あいかわらず臓器移植の勉強をしている。 もう終わりだ…。

全然知らなかったが、Basement Jaxxってカッコいいな。

早朝

部屋に戻って、つい『ターミネーター3』 を観てしまう。 最初から最後まで追いかけられてばかりで落ち着きのない映画だけど、 楽しく観ることができた。もう続編はないのかな。B。

一度寝たら勉強せねば。

夜中

半日寝てしまう。逃避行動ここに極まれり。 よほどベンタムの勉強したくないんだろう。 というか、ケリーの文章を読むのが苦痛なんだろう。 まあ、逃げずにがんばれ。


30/Aug/2004 (Monday/lundi/Montag)

夜明け前

ときどき寝ながら、ベンタムの勉強。マラソンも終わったらしい。

ベンタムの貧者を助けるのに慈善は十分でないという話(Bowring, i. 315)。 話は飛ぶが、ドナーカードを持っている人の属性を調べるとおもしろいかも しれない。内閣府の調査では、若者や女性の方が多いようだが、 学歴とか経済状態とか既往歴とかも調べてみるとどういうことになるか。

眠い眠い眠い。発表の準備はさっぱり。斬首ものだな。


31/Aug/2004 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

台風のせいで帰れない。昨日のこと。

オレにはめずらしく、しばらく寝ていなかったので、 椅子を並べて爆睡。今日も忙しいのでたいへんだ。

早朝

また延々と臓器移植の勉強。 まだ完成していないが、とりあえず今日の発表はこのぐらいでいいだろう。

午前中から某仕事があるわけだが、 昨夜2時間しか寝ていないままで仕事して大丈夫だろうか。

今日からのルーチンワークは、 ベンタム、翻訳、某事典項目執筆だな。 こつこつやることにしよう。

他にもいろいろ〆切があるわけだが、 これらについてはとりあえず忘れることにしよう。 〆切、〆切、飛んでいけー。

台風去って、また一難。もう8月も終わりか。

昼下がり

朝から某仕事。途中、居眠りしてしまう。昼は某氏と蕎麦。

お昼すぎ、某出版社の方と密談。 また仕事が一つ増えてしまった。 そのあと入れかわりで、 某K書店からの使者が来て「先生、そろそろ本代を払ってください」 と催促される。非常にまずい。何か研究費を当てなければ。

ウェブ日記をなぜ書くのかと尋ねられると、今ならどう答えるか。 複数回答でよければ:

最近は匿名化されて具体的な記述も少ないし、 プライベートなことや過激なことはあまり書かないようにしているから(ホント?)、 オレを個人的に知らない人が読んでもおもしろくもなんともないと思うが、 まあ、ときどき「日記を読んで励まされた」というような人もいるので、 惰性の法則に従ってもうしばらくはダラダラと続くんじゃないかと思う。

なんなんだろうなあ、この、自分に向かって話しかけていると同時に 他人に向かって話しかけているような感じ。 外宇宙に存在するかもしれない生命体に向けて電波を発信している…というのとは また違うな。

眠い。

真夜中

昼下がりから夜まで4時間、某ミーティング。 寝不足のため途中で絶命しそうになる。 臓器移植の授業の発表もする。 諸般の理由から今週講義をすることになる。 やばい、パワーポイントを完成させないと。

それから椅子を並べて爆睡。


何か一言

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sun Oct 31 17:42:28 JST 2004