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こだまの世界

2003年2月上旬号

一部の青少年は髪をぼさぼさにして出歩くことをかっこいいと思っており、 女性のなかでは髪を長く伸ばして背中までたらし、化粧も奇怪きわまりないほどして 外国式に唇とまつげを化粧することが流行している。 服装も西洋式をまねてヒザ上までの短いスカートや体にぴったり張り付いた 趣味の悪いスカートをはいて出歩いている。
人々の間で離婚する現象も増えている。 一部の人々は一緒に住んでいても離婚してしまい、 ある青少年たちは結婚をしていくらもたたずに離婚するという騒動を起こしている。

---産経新聞2003年2月5日朝刊「朝鮮労働党内部文書の抄訳」より

Concerns that the best people should get the job are valid. But they make the case for affirmative action, not against it -- unless, that is, you believe that the best people these last few centuries have consistently been wealthy, white men. It is not, as the plaintiffs in the Michigan case claim, about "reverse discrimination", but reversing discrimination.

---Gary Younge, `America is a class act'


主な話題


01/Feb/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

二階はだいぶ片付いた。このコンピュータを片付けなきゃいけないけど。

うどん。お昼から何も食べてなかった。あ、夕方にお菓子をちょっと食べたか。

真夜中2 (午前)

つかれたので続きは起きてから。二階はほぼ片付いた。

さて、続きを急いでしなければ。

今日の英語: forgiven not forgotten

You're forgiven but not forgotten.「許したけれど、忘れたわけではない」。 過去のことは水に流してきれいさっぱり忘れる、というのではなく、 あくまで罪を許しはしたけどきっちり覚えている。 たとえば相手に浮気されたときなんかはこういうことが起きるのかもしれない。

しかし、「許す」けど「忘れない」というのがほんとに可能なのか、 やっぱり忘れてなければ許してないんじゃないか、という疑問が生じるが、 それはオレの人生経験が不足してるからかもしれない。

The Corrsに同名の曲があるが、おそらくforgottenを 「失恋した相手を忘れることができない」という意味にも使っているようだ。

お昼すぎ

ほぼ荷物を詰め終わる。たいへん。

時間なのでそろそろコンピュータも片付けよう。

じゃまた。

夕方

京都での引越しの作業はとりあえずすべて終わった。安堵。

ゴミも引き取ってもらい、アリさんには10万円ほど払った (東京まで、2トン車)。引越しにかかったのは2時間ぐらい。 そのあと某同居人にも手伝ってもらって簡単な掃除。感謝。

朝から何も食べていなかったので、地下鉄に乗る前にコンビニでおにぎりを 買って食べる。これから某阪大に行って某会合(というか、そのあとの飲み会) に合流し、夜は大阪の某友人の家で泊めてもらうつもり。

なんだか感慨深い。京都には長いこと世話になったからなあ。大学に入ったのが 1994年だからほぼ10年だ。さよなら京都、こんにちは東京。 いや、横浜か。

真夜中

阪大の某会合に出席。かなり遅れてしまったので、飲み会にだけ出席する。 生命倫理の話とか、論文や本にURLを引用するのはどうなのかとか。


02/Feb/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

昨晩は岸和田の某友人宅に泊めてもらう。感謝。つかれていたのですぐに寝てしまう。

早朝に部屋を出て大阪へ。JR大阪の売店で朝日新聞を購入。コロンビアが 帰還中に空中で爆発したとのこと。1986年のチャレンジャー号事件以来。 7人死亡。合掌。

書評に載っていた『ジャーナリズムの原則』(日本経済評論社)を買うこと。

お昼前

新幹線。爆睡する。武田晴人の『談合の経済学』、勉強になっておもしろい。

昨日は京都を去るのが「感慨深い」と書いたが、最近よく東京に行ってたからか、 新幹線に乗ってもとくに感じるところなし。すぐに戻れるしなあ。

真夜中

というわけで、とりあえず引越してきた。

お昼に新横浜に着き、東横で自由ヶ丘へ。 ランチが2000円(!)のパスタ屋で食事をしたあと、 不動産屋に行って契約、カギをもらう。 部屋に行く前に近くのホームセンターでメジャーを買う。 (驢馬のための注: メジャーとは長さを計測する道具で、野球とか専門とかいう意味ではない)

部屋に行くと猛烈に寒いのでこれでは夜中に凍死してしまうと思い、 何か暖房器具を買う決意をする(エアコンはいちおう入っているのだが)。

そこでバスに乗って渋谷に出て、新宿のビックカメラに行き、 いろいろ生活用品を揃える。来月のカード会社からの請求がこわい。 フィナンシャルフォビアだ。

まとめ買いをしたので郵送費はただと聞いていたが、 カーテンと照明と電気カーペットは郵送費がかかるというので、 無理矢理持って帰ってきた。バスの客には迷惑をかけた。すいません。

部屋に戻ってただちに電気カーペットを入れたあと、 ダンボールの上に乗ったりしてなんとか照明を付けた。 それから渋谷で買ってきた寿司と弁当を食べる。 節分なので豆も食べる。

というわけでようやく人が暮らせる部屋になりつつある。 荷物は明日の朝に届く予定。ガスも明日入る予定。 冷蔵庫などは明後日。新聞はもう来ていた。

今夜は電気カーペットの上にカーテンを敷いて寝る予定。 なかなか暖かい。部屋がかわきそうなので、加湿器が必要かもしれない。

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03/Feb/2003 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

あれ、郵便ポストに入っていた昨日の朝刊がいつのまにかなくなっていた。 う〜ん。まあ、昨日は朝日を買ったからいいけど。

土曜日の朝刊によると、 外務省が国名表記を変更するそうだ。「連合王国」を「英国」にするとのこと。 また、「サイプラス」は「キプロス」に、「ブラッセル」を「ブリュッセル」 などに変更するとのこと。

長野県の浅川ダムの本体工事入札に談合があったとのこと。 もともとは赤旗が建設会社の内部資料を公開したのが発端だったそうだが、 長野県の公共工事入札等適正化委員会が調べたところ、 落札率(発注者の見積った予定価格に対する落札価格の割合)がきわめて高い数値 (96.32%)を示していたというのが談合認定の決め手になったそうだ。

朝、寒くて目が冷める。カーテンで寝るのは、やはり厳しい。

朝のうちにアリさん、ガス屋、産経が来る。産経が来たのは、 今朝新聞が来なかった(となりには入っていた)ので電話を入れたため。 荷物が大量に増えて困る。やっぱり某横国に本を送ろう。

シャワーを浴びたあと、某横国に向けて出発。 昨日買った豆を食べながらバスに乗って自由ヶ丘に行き、 ファーストキッチンでお昼を食べてから東横線で横浜へ。 急行で22分、特急で19分。それからバスに乗って某横国へ。 遠い。

着くと某先生が待っていてくれて、研究室などを案内してくれる。 それから教授会で30秒ほどの自己紹介をする。 一応スーツを着ていったわけだが、 自由ヶ丘に戻ってから靴を見ると普段の茶色の革靴だったのであせる。 し、しまった。

自由ヶ丘に戻り、駅前で買物をする。机を探したが、机を売っている店が見つからず。 家のそばにはいくつか家具屋があるが、やたらに高い。どうしよう。

某東急デパート内のCD屋が閉店するというので、5割セールをやっていた。 金がないのについついCDを購入してしまう。

近くのホームセンターでトイレのU型便座カバーが安いので二つ買ったら、 家のトイレはO型だった。 う〜ん。

夜は某大戸屋で食事。自転車も買わないとなあ。 戻ってから部屋を少し片付ける。

真夜中

風呂に入ってから昔コピーしたベンタム関係のファイルを整理してみる。 昔はけっこう真面目に文献を集めてたんだなあと感心する。いや、 感心している場合じゃない。それ以上にきちんと調べないと。

Rosenblum, Bentham's Theory of Modern State, 1978. を調べること。

Good governanceについて調べること。民主主義と言わずに「良い統治」 というのは、Securities Against Misruleにおけるベンタムの アプローチに似ているかも。

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04/Feb/2003 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

ひさしぶりにベンタム関係の文献を読んだ。 2月末までに論文を書かないといけないので、 そろそろギア・アップしていかないといけない(ギブ・アップではない、念のため)。

お昼すぎ

冷蔵庫や洗濯機が今日来るものと思って、午前中は部屋で待っていたが、 よく考えたら明日であることに気付く。大学に行こうかと思ったが、 本がないのに行ってもしかたないと思い、今日は区役所に転入届を出しに行き、 ついでに自転車と机を買うことにした。

目黒区の区役所は遠いので、 都立大学駅前そばの西部地区サービス事務所に行くことに。 とりあえず歩いて都立大学前まで来て、某モスバーガーで食事。

先ほどアリさんに電話してみて、本をどうやって運べばいいか相談したら、 おそらく宅配便が安いだろうとのこと。しかしイエローページがないから クロネコやペリカンの電話番号がわからない。104か。

習熟度別学級=成績別クラス編成。 6割の小中学校ですでに実施しているとのことだが、 大学でもどんどんすべきだ。

夕方

サービス事務所で転入の手続をして保険証をもらったあと、 都立大学駅の某東急ストアで自転車(ママチャリ)を買う。 それからいったん家に戻り、自由ヶ丘へ。やはり自転車は便利。

自由ヶ丘で机を探すが見つからず。ハイソな家具屋はいくつかあるんだけど…。 仕方ないので喫茶店に来て勉強。

メモ: 岩佐幹三『市民的改革の政治思想』(法律文化社、1979年)を入手すること。 ベンタムの代表制民主主義について論じているので重要。 学部のときに部分的にコピーしたようだが、 必要なら残りもコピーすること。この人は某金沢大法学部の人のようだ。

「(日本は、「英国病」を経験している)イギリスがすでに二世紀前から 急速に足どりを早めた歴史的変遷の跡を決して他山の石として見過すことは できないであろう」(「はじめに」1頁)とか、 「(ベンタムの)コスモポリタニックな特徴」(同2頁) とか変な表現が出てくるが、おもしろそうなのでちゃんと読もう。

悪口(もとい、批判)を書いたついでにもう一つ。 昨夜、安平政吉氏の 「ベンタムの刑法理論―その『最大幸福の原理』を主題としてー」 (『刑法雑誌』、2巻1号、1951年)を読んでいたが、 卒論のときには気付かなかったが、 「反感と共感の原理」について大きな誤解がある。 いわく、 利己主義的な人々が功利主義に従うことができるように、 「反感と共感の原理」を用いて人々が他人の快苦を自己のものとして考える ことができるとベンタムは考えていたとかなんとか。 観念連合のことを念頭に置いているのだろうが、 すくなくとも安平氏が注に引いているTheory of Legislationの 冒頭のところではそのような話はない。 って、こういう話は昔も書いた気がするな。

オレは博士論文でベンタムの「思想的発展の経過をフォロー」 (岩佐、序章1頁)するのか。最近の研究動向もきちんと調べること。 哲学的でかつ思想史的な論文を書くこと。魂をこめろ。 現代的な関心(good governance、良い民主主義とは何か、UNDPの報告書など) も念頭に置きつつ研究すること。本気でやれ。博論以外のことは考えるな。

これもまた昨夜、 堀經夫・大前朔郎監訳『イギリス社会思想家伝』(ミネルヴァ書房、1978年) のベンタムのところを読んでいたが、 「トーリー」ベンタムと「ウィッグ」ベンタムという表現が使われていた。 前者は保守主義であり、 国家による干渉が「最大多数の最大幸福」のために必要という立場で、 後者は自由放任によって「最大多数の最大幸福」が達成できるという立場に 対応しているようだ。 後期に安全(security)に重きを置いたベンタムはトーリー的とのこと。 トーリー、ウィッグについてもよく調べること。

夕方

まだ喫茶店で勉強中。ちょっとウトウトする。

ベンタムのA Fragment on GovernmentのPrefaceにある ExpositorとCensorの区別のところはいつ読んでもおもしろい。 基本的には新聞等のfactとopinion(事実と意見)の区別と同じで、 おそらくベンタムの独創的な区別ではないと思うが、 わかりやすくてよい。いつかこの本も翻訳しないとな。 この本が出た1776年には、ベンタムは28才だったんだよなあ。う〜ん。

法という主題について何か言いたいことがある人はすべて、 解説家あるいは批判家のいずれかの 役柄を引き受けると言ってよい。 解説家の仕事に含まれるのは、 法がどのようなものである(と彼が考えている) かをわれわれに説明することである。 批判家の仕事に含まれるのは、法がどのようなものであるべき と彼が考えているかをわれわれに述べることである。 ゆえに前者は主として 事実を述べたり追究したりすることに専心し、 後者は理由を議論することに専心する。 解説家は、自分の領域にとどまっているかぎり、 理解記憶判断以外の 精神機能とは無関係である。 後者は、 自分が検討する対象に結びついている(ことに彼が気付く)快や不快の感情のゆえに、 情念とも何らかの関係を持つ。 法がどうあるかは、国によって大きく異なる。 他方、法がどうあるべきかは、すべての国でかなりの程度 同じである。したがって、解説家はつねに、 あの国この国といった特定の国の市民である。 批判家は世界の市民であり、そうあるべきである。 解説家の仕事に含まれるのは、 立法家やその下で働く裁判官すでに行なったことを説明することである。 批判家の仕事に含まれるのは 立法家これから 何をすべきかを提案することである。 要するに、批判家の仕事に含まれるのは、 立法家が実践する --立法家に引き渡されることによって技術になる-- 科学教えることである。

あれ、CD-ROM版全集のテキストの一部を消してしまった。 書きこめるのは便利なんだが、 本文を消してしまったときにUNDO機能が充実してないのが困るんだよな。 仕方ない、また入れ直さないと。

真夜中

夜は家でニュースを見ながら本棚を組み立てたてる。 ごはんを炊き、コンビニで惣菜を買ってきて食べる。

放送大学、クローズアップ現代に比べると今いち退屈だけど、 生命倫理の番組が多くて勉強になる。ビデオに取っておくべきかな。

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05/Feb/2003 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

風呂。

NHKで不妊治療の短い番組。出自を知る権利、国民的議論の必要性など。

昼下がり

朝、電化製品の配達人が来て起こされる。冷蔵庫、洗濯機、 オーブンレンジ、ガスコンロ。ついに健康で文化的な生活が営める。

それから少し本を整理する。あと5連の本棚が4つは必要だ。どうしよう。

お昼から机を買いにバスで渋谷へ。ロフト、パルコの無印と見たが、高い。 どうしよう。ちょっとファーストキッチンで休憩してこれから東急ハンズを 見るつもり。

今日の産経に乗っていた「挑戦労働党内部文書の抄訳」。 おもしろい表現がたくさんあるので書き出しておく。

へどのでるような南朝鮮の歌のようなもの
「へどのでる」と「歌のようなもの」がイイ!
いまみると、党の政策を誹謗中傷し反動的な流言飛語を広める者も ブルジョア思想文化に染まり思想的に変質した人々のなかから現れており、 外国へ逃れていく逆賊も反革命的罪を犯す背信者もこのような者である。
「思想的に変質」「反革命的罪を犯す背信者」がイイ!
高い政治的で階級的覚醒を持って、資本主義の思想文化的浸透を 徹底的に反対、反撃しなければならない。 何よりも資本主義の思想文化的浸透の経路をすべて遮断し、 徹底的に封鎖しなければならない。
全部イイ! 資本主義の思想文化は黴菌のように侵入してくるので、 排撃されなければならない。ミルならこのような意見になんと言うか。
生活を革命的にしなければならない。
スゴクイイ! 「われわれ人民軍式に生活を革命的にすれば、 資本主義の文化思想がいくら浸透力が強くとも生活のすき間に 入り込むことができず弱体化していく」と続く。
資本主義的要素は芽のうちに踏みつぶしてしまわなければならない。
攻撃的でイイ! 人生は絶えまなき闘いです。

けっきょく机はその次に行った東急ハンズで購入。 配達は一週間後だそうだ。 ガスコンロのホースも購入し、バスで寝ながら帰宅。

それから買物。近くのスーパーはやたらと高いので、 自由ヶ丘駅の東急まで自転車で行く。塩や醤油などの調味料を大量に購入。 高くついたがこれで自炊ができそうだ。

あとで近くのホームセンターに食器も買いに行く。 basic needsがいろいろ足りない。自炊はexpensive tasteだろうか、 とか考えたり(今、J. Griffinの`Modern Utilitarianism'を読み返している)。

あじのみりん焼きを食べるはずだったが、急遽変更して、 ツナパスタとブロッコリを食べる。 ブロッコリはレンジで作ると非常に便利だ。

さて、勉強勉強。とりあえずダンボール箱を机にしてみた。

真夜中

風呂に入ったり、シンガーの訳を始めてみたり。眠い。

放送大学で相補・代替医療(Complementary Alternative Medicine=CAM)の話。 勉強になる。

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06/Feb/2003 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

お昼すぎ

う、いかん、お昼まで寝てしまった。

国語の原理主義について

今日の産経にある、国語の原理主義について引用しておく。

見レル・食ベレルは、新しい可能動詞が生まれたと考えればいいなどと途方もない ことを言う学者もいるらしく、今や大手を振ってまかり通っている感がある。 こうした舌足らずな物の言い方を追認するのは、戦後日本に生じている精神の 退行現象を無批判に受け入れる知の怠慢と言わなくてはならない。
言葉は変化するものではあるが、それぞれの語が持つ来歴をたどって、 元の姿に行き着くことができる変化でなければ変化とはいえまい。…
ここ[言葉の来歴]を抜きにして、ル・ラル(現代口語ではレル・ラレル)から 可能表現を分離した方が表現が明晰になるとか、役割によって語形を変えた方が 合理的だとか言うのは、言葉を単なるコミュニケーションの道具視するあざとい 議論と言わなくてはならない。…
正形の見ラレル・食ベラレルが生きているのに、その出所に説明が付かぬ怪しげな レル言葉、見レル・食ベレルを公認する動きに、国語の連綿性を断ち切り 無国籍化させようという悪意が読み取れる。見レル・食ベレルは今後とも 方言・俗語など特別な範囲で使われる"例外扱い"に甘んずるべきである。(14頁)

要約: 見レル・食ベレルは言葉の来歴からしておかしい。 そのような言葉遣いをする人々は歴史を故意に軽視している。 したがって、見レル・食ベレルという言葉遣いをする人は道徳的に邪悪である。

こういう、言葉遣いが違うことを、「同性愛が不道徳だ」 というのと同じような調子で道徳的に非難するっていうのはどういう感覚なのかな。 あれだな、反感と共感の原理。

人が自分と違う言葉遣いをしているのを聞くと、 意味は通じるんだけど腹が立つ。しかし、なぜ腹が立つのかというと、 単に「自分と違う」からという理由しか見出せない。 でも「自分と違う」からダメというのでは人を非難できないので、 自分の立場を正当化するために、 歴史を持ち出すことで(また自分が歴史の知識を持っていることを示すことで) 自分の言葉遣いの正統性を示そうとする…。

言葉の使用法が間違っていると主張するのは自由だけど、 それが道徳的に間違っているとまで言えるのかどうか。 あ、考えるのがめんどうになってきた。続きはまた。

佐伯氏の教育論について

「正論」欄にある、佐伯氏の教育論について。 学級崩壊の現象について、 「子供たちが教室の中でただ飛び跳ねることしかできないのは、 彼らがその生を賭けるべき価値が見つからないからだ」 と述べているが、学級崩壊は子供が「人生の目的」を知らないから起こるのではなく、 ただ単にしつけがなってないからだと思う。ちょうど、犬が暴れないのは、 犬が「その生を賭けるべき価値」を見つけたからではなく、 単にしつけがなっているから、というのと同じだ。

「しかし、今日、『先生』は、『君たちは自由だ、君たちは自分で好きなことを やりなさい』としか教えない。しかし、使命感も責務も与えられない『自由』は、 ただ空虚な容器に過ぎない。…。要するに、『先生』は、生をすべて子供たちに 『丸投げ』してしまっている。『自由』はそのもっとも強力な口実になっている」。 先生はこんなサルトル的なこと(「君たちは自由の刑に処されているのだ」)を 考えているわけではなく、やはりしつけをすることができないだけなのだ。 オレが小中学生のときも、別に「生きる目的」を教わったわけではなかった。 単に暴力的な先生が多かったから、授業中は暴れなかっただけだ。

あれ、なんか頭がぼーっとしててまともなことが書けないな。

夕方

あれ、テレビとか電話の設定をしていたら夕方になってしまった。

「一人の勝手はみんなの迷惑」。国民年金の宣伝。 フリーライダーがこれで説得されるか。

不動産屋に郵便ポストが壊れている件と、エアコンのリモコンが壊れている件と、 カギがカム送りされそうだという件について電話すると、 すぐに来て様子を見てくれて、さっそく手配してくれるとのこと。ありがたい。

近くのホームセンターで台所まわりの品々と、 壁にあるテレビコンセントをBSとVHFに分ける混合分波器を購入。 またカードで1万円近く買物をしてしまった。 こわいのでもう買い物はやめよう。

シンガーの翻訳をしてみたり。

夜2

勉強。晩ごはんはアジのみりん焼(コンロでうまく焼けた)、納豆、その他。

産経の「南京犠牲『40万人』削除」という記事に、 「山川出版社の話」として、 「担当者と連絡がとれないので、コメントできない」と書いてある。 どこかで読んだ気がするが、なぜこういう「ノーコメント」という発言をわざわざ 取り上げるのか。「山川出版社からのコメントはない」 などと地の文で書けばいいのに。 悪意としか思えない(いや、おそらく悪意だろう)。

真夜中

風呂。もう眠い。

今日の日本語: 丸投げ

丸投げ
ある仕事の責任を取るべきとされる人物が、 その部下などにその仕事を完全にまかせてしまうこと。 無責任として非難される。最近の流行語。
ちなみに「丸」は接頭語で、「まる損」 や「まるもうけ」のように「完全」を意味する。
類義語に、輪投げ、鼻毛、背負い投げ、巴投げなどがある。

07/Feb/2003 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

ついベンタムの伝記(Memoirs)を読みふける。

ベンタムは最後まで視力を保持していたが、 朝と夜には湿ったスポンジで目やにを取る必要があった。 そうしなければ「目蓋が開かなくなってしまう」と彼は言っていた。 彼はまた口の両端から垂れるよだれにも悩まされていた。 ある日彼はこのことに触れ、冗談まじりに次のように歌った。

わしは年寄り、年寄りのよだれ垂らし
これは誰も、誰も否定できない
誰も否定できない事実、わしは
年寄りのよだれ垂らし

Bentham's Works, Vol. XI, p. 82r

お昼すぎ

朝遅くに起きて、朝食をとり、不燃ゴミを出してから大学に来る。 家から駅まで歩いて、特急に乗って、バスに乗って研究室に着くまで 約1時間10分。1時間半を見ていれば大丈夫ということか。

ひさしぶりにネットにつなぐ。

昼下がり

図書館に行って利用証の申請をする。いろいろ面倒。 附属図書館が改装中で4月にオープンするため、 それまで書庫は使えないようだ。これも痛い。

生協で食事をしてみる。そこそこ。

科研費の申請書類をもらったので、来週までに書くこと。

夜中

夕方、某先生が車で横浜駅まで送ってくれる。 それから特急で自由ヶ丘に戻り、 東急スーパーでいろいろ買物をしてから帰宅。 夕食(ネギトロ丼、豆腐、えのきなど)を食べる。

夜、NHKで長野県の談合対策の取組みについての番組がやっていた。 郵便入札の試み、ダンピングや手抜き工事の話など。勉強になった。

物欲リスト


08/Feb/2003 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

つかれてボーっとしてたので、風呂に入ってからシンガーの翻訳。 あんまりこれにエネルギーを費している場合じゃない。 気分転換程度にちびちびやっていこう。

お昼前

朝、いろいろなところから電話があり、目覚める。 朝食、洗濯。

カギ屋が来てカム送り対策の修理を施してくれる。

真夜中

今日は一日中自宅で勉強。あまりはかどらなかったが。昼はうどん、 夜はサーモン、ブロッコリ、えのき、その他。

『恋の病い』をまた観てしまう。


09/Feb/2003 (Sunday/dimanche/Sonntag)

真夜中 (午前)

結局ベンタムが政府の第一目的と言う「安全」とは、 ロックの所有権の保全というのと同じなのか?

あ〜、もっと勉強しないと。 読めば読むほど芋づる式に読むべき本が出てくる。 とにかくまず入手可能なベンタムの著作には一通り目を通すこと。 読め、ひたすら読め。(議論もしろ)

真夜中

朝、某東急ストアで買物。

昼、うどんと炊きこみごはん。勉強(ベンタム)。

夜、パスタ。勉強(ベンタム)。梅酒。

某先生から電話。某資料集に某原稿を書かないのかと尋ねられたので、 書きますと応える。また書くべき稿が増えてしまった。 ポルトガルに行けるのだろうか。

明日、YahooBBが開通する予定。うまく行くといいが。


10/Feb/2003 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

Ally McBealを見る。 終身刑の父親から心臓移植をしてもらうという話。

今日の英語: pathetic

よく使われる形容詞で、 哀れな、かわいそうな、という意味。`Go on, call me pathetic.' (いいわよ、哀れなやつって思ってくれても)とか。物についてもいわれる。 `What a pathetic excuse!'(ヘッタクソな言い訳だ)とか。

昼下がり

あれ、もうYahoo BB!が開通しているようだ。 12Mのモデムはまだ到着していないのだが。

朝起きるが、ゴミ出しに間に合わず。 部屋を掃除したり、うだうだしたり。 勉強せねば。

NHKに受信料を取り立てられる。2ヶ月分で3000円弱。う〜。

昼下がり2

日記の整理。東京では節電が奨励されているようなので、 なるべく省エネに努めよう。

夕方

復活したのもつかのま、大学内の停電のため、 今夜からサーバが落ちるそうだ。 復活するのは明日の夜以降とのこと。

カレーを作るべく、準備中。 カボチャも電子レンジで調理したあと、 鍋に投入。

夜2

カレー、うまい。

ガンダムの全セリフ集というページにはまってしまう。 う〜ん、全部見てみたくなってきた。


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Sat Dec 19 15:58:36 JST 2015