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こだまの世界

2002年7月上旬号

Difficilis facilis, iucundus acerbus es idem:
Nec tecum possum vivere nec sine te.

---Martial, Epigrammata bk. 12, no. 46(47)

Inequality is inherent in capitalism; there is no third way out of this brutal fact.

---Richard Sennet

"It's sad how quickly people get used to freedom. Freedom brought dignity, but it also brought crime, corruption, corporations with no sense of social responsibility."

---Bronislaw Geremek, a Polish professor


主な話題


01/Jul/2002 (Monday/lundi/Montag)

真夜中 (午前)

つい別の勉強をしてしまう。

真夜中2 (午前)

う、書かねば…。しかし眠い。

お昼すぎ

寝すぎた。

暑い。湿度が。

昼下がり

ヨーロッパの学会(European Society of Human Reproduction and Embryology in Vienna)の研究で、 代理母を使った母親は、 自分で産んだ母親よりも愛情深く子供を育てる傾向にあるという調査結果が 出たようだ(BBC News)。 子供の引き渡しも、ほとんど場合は問題はなかったとのこと。 つまり、 今までの代理母についての心配は根拠のない「神話」だったというのだ。 子供が成長してからどうなるかについてはまだ調査ができていないが、 この研究結果は日本の代理母問題にも影響を与えるかも。

昼下がり2

う〜ん。暑いので喫茶店に行き、発表原稿を書こう。 書けるまで喫茶店から出ないこと。

夕方

某スタバへ。勉強勉強。書きだせ。

「街って不思議なところで…喫茶店に来てもこんなにたくさん人がいるのに、 誰一人として知り合いじゃなくって…もっと小さな社会なら、 みんなが知り合いかもしれないのに…会う人ごとに挨拶するかもしれないのに… けど、一定の規模を超えると、挨拶なんてことは思いもよらなくなってしまう…」

「詩人ですな」

「いや、狂人でしょう」

夕方2

まだ某スタバ。まだ書けてない。うう。

うう。書きあげる前に戻ってきてしまった。まだ序文しか書けてない。

某マクドで食事。マックシェイク(マンゴー)も頼んでしまう。うう。

ひたひたと各種の〆切が迫ってきている気がする。 気を冷静に保つこと。

夜2

勉強中。暑くて死にそう。夏。

机に向かっている時間…10.25hr
今日の勉強時間…8.5hr
マルクス係数…88.1


02/Jul/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中 (午前)

明日というか、今日の授業の準備。

暑いよう。

真夜中2 (午前)

暑い。死ぬ。

お昼前

わ、寝すぎた。やばい。

お昼

暑い。授業の準備が。

昼下がり

うう。暑い。授業の準備、あと少し。 レポートの課題も決めなければ。

そうめん。BBCのウェブサイトを訪れるたびに思うのだが、 BBCではいったい何人の人間が働いているのだろうか。 英国人全員がBBCのために仕事をしているのではないかと 思ってしまう。

昼下がり2

さて、シャワーをいそいで浴びて行かねば。

授業終わり。今日は早目に終わった。また遅刻しそうになったので、 来週こそは余裕を見て行くこと。いつも言ってるが。

買物をしてから帰宅。トマトとモッツァレラのサラダ、 サーモンのマリネなど。

腹の調子が悪い。牛乳の飲みすぎ?

ある学生の感想。「この授業もあと2回ですが、 話をきけばきくほど親切や倫理的行為は私益と結びついているように思えて 悲しくなってきます」。

う〜ん。

机に向かっている時間…7.0hr
今日の勉強時間…7.0hr
マルクス係数…87.5


03/Jul/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

ちょっと寝てた。そうめん。

YahooのBBモバイルのサービスが、 ミスドでも始まったようだ。 ついに京都でもBBモバイルが使える店が一軒できた :)

真夜中2 (午前)

カーン、 やっぱり人気あるんだなあ。 最優秀選手にも選ばれたみたいだし。

米国の地方裁判所で、連邦政府による死刑は違憲だという判決が出たそうだ。 死刑判決を受ける被告に対するデュープロセスが守られていない、 というのが主な理由のようだ。 今後、上訴が行なわれれるだろうとのこと。

お昼すぎ

さっき起きた。パン、シャワー、洗濯。

ちょっと勉強中。

夕方

某スタバでコーヒーを買い、 席が空いていないので店の近くにあるテーブルに座る。 某氏と待合わせしていたつもりだが、メイルの返事が来なかったように、 彼もやってこない。待っているあいだに『唯野教授』を読み返す。おもしろい。 いや、そんな本を読んでないで論文を書かないといけないのだが。

夕方2

タコ焼やポテトを食べながら、新聞を読んだり、『唯野教授』を読み返したり。 何をやっているんだ。

冷房が寒くなったので下宿に戻ってくる。

真夜中

あっ。もう日付が変わる。う〜ん。

晩ごはん。納豆。ナスのバター焼。生トマト。健康的。

BBC Radio 2のSteve Wright in the afternoonはいつもおもしろい。

机に向かっている時間…7.0hr
今日の勉強時間…1.5hr
マルクス係数…4.0


04/Jul/2002 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中 (午前)

AIDS around the world。 UNAIDSの2001年の報告から。 2001年にHIVに感染したのは500万人。 AIDSで死んだのは300万人。 15才以下のAIDS患者は270万人。

昨日会えなかった某友人は、胆石とかで入院してしまったらしい。 メイルに「病院に来い」とあったので、行ってみることにしよう。

ついに胸をはって科研費を使えるようになったようだ。

真夜中2 (午前)

暑すぎ。

真夜中3 (午前)

しばらく本を読んで勉強。 リーズの本はベンタムと父ミルをほとんど同一視している。

お昼すぎ

どうしても朝起きられない。 寝てるあいだにCIAが来てクロロフォルムを嗅がされているんじゃないか。

シャワー。暑い。オレが裸で外を歩いたら、危害になるんだろうか。 川の土手で上半身裸で運動している中年のおじさんが大丈夫だということは、 海パンだけ履いて「バーイシクル、バーイシクル」 と歌いながら自転車に乗るくらいは大丈夫だろうか。 とすると、やはり他人に危害を与えるのは…。

Why don't we do it in the road? (道端でやろうぜ)
Why don't we do it in the road? (道端でやったっていいだろ?)
No one's really watching us, (どうせ誰も見てやしないんだから)
so why don't we do it in the road? (道端でやろうぜ)

---Paul McCartney

昼下がり

散髪するが、あんまり変わらず。眠くなった。

週間アスキー。チェック。

夕方

某ルネですこし本を買ってから某氏を見舞いに行く。 元気そうなので安心した。

下宿に戻ってきてからそうめん。勉強せねば。

某所でCDを2枚買ってから大学へ。 今夜は大学で勉強するつもり。

真夜中

最近、〆切を前にしての現実逃避傾向が強すぎるので、 深く反省し、今後は現実逃避しないことにする。 徳のある人は〆切から目をそらさない。 〆切に勇敢に立ち向かえっ。

机に向かっている時間…3.0hr
今日の勉強時間…1.5hr
マルクス係数…9.4


05/Jul/2002 (Friday/vendredi/Freitag)

真夜中 (午前)

やっと勉強する気になってきた。 逃避してはいけない。自分に打ち勝て。 あれ、そういえば、昔好きな言葉って克己だったよな。 あのころのストイックなオレはどこに行った。 Where have all the flowers gone?

問: 功利主義は快が増えるという理由でfree sexを奨励するか。
(一つの)答: 実際に快が増えるか、社会学的な調査が必要。

真夜中2 (午前)

というわけで、中間地点をターンしたころに、今年の抱負に一つ追加。

  1. 議論すること
  2. 愚問すること
  3. 平明に書くこと
  4. 新聞を読むこと
  5. 逃避しないこと

う〜ん、まともにできてるのは4ぐらいしかないなあ。 後半戦でがんばろう。

真夜中3 (午前)

昨日、某ルネで「議論の仕方」的な本を読んでいて思ったが、 こういう本を読んで思うのは、自分だけじゃなく、 相手も同じ勉強をしないとどうしようもないということだ。 同じ本を20冊ぐらい買ってみんなに配ってまわろうか :)

え、人のせいにするなって? 議論が多産的でないのはオレのせい? すいません、修業します。

真夜中4 (午前)

目がやたらに痛いのは、 やはりリブレットの小さなスクリーンのせいかな。

お昼

さっき起きた。

さて、逃避せずにやろう。

お昼すぎ

う〜ん、議論が月並みだ。 結論もまだ明らかでない。がんばれ。

昼下がり

中央食堂でお昼を食べてから下宿へ。シャワー。 今日も湿度が高い。

夕方

逃避せずに勉強中。(応用倫理学の授業からは逃避しちゃったけど)

しかし、brilliantな答は見つからない。 まあ学会でみんなの意見を聞かせてもらおう。 I get by with a little help from my friends...

夕方、某コムサで明日着ていく服を物色。シャツを一枚購入。

そのあと、某スタバで某氏と待ち合わせし、 明日の発表の相談に乗ってもらう。 当然だが、準備不足が露呈する。やばい。

それから一緒に某中華料理屋で食事。 明るい研究計画について相談。

机に向かっている時間…8.75hr
今日の勉強時間…8.75hr
マルクス係数…109.4


06/Jul/2002 (Saturday/samedi/Sonnabend)

真夜中 (午前)

ちょっと近くのコンビニに買物。 今夜は長丁場になりそうなので。

逃避しないこと。

真夜中2 (午前)

ウィンブルドン男子テニスシングル準決勝、ティム・ヘンマン敗退。 そんなに強くないのに、なぜ英国人にあんなに人気があるのか不思議。

そんなことを書いてる場合じゃない。

真夜中3 (午前)

The Corrsの`Everybody Hurts'を訳してみたい欲求にかられるが、 ぐっとがまんして、明日訳すことにしよう。逃避禁止。 欲求に打ち勝て。

そもそも昔からあまり欲求には逆らわない方だった(腹が減ったら食べる、 眠かったら寝るなど)から、欲求に負けるのが習慣になってる。 一念発起してこの習慣を打ち破ろう。理性はムチを持って情念を操るべし。 奴隷になってはいけない。

早朝

「今すこし寝ておくべきだ」という理性の声にしたがって、 すこし寝る。

とりあえず結論まで書いたので、シャワーを浴びて行こう。

朝2

電車に乗る。もっと早くに行くつもりだったのだが。

お昼前

楠葉の某大学にて。某学会。

一つ目の発表。ヒュームと医療哲学・倫理学の関係について。 動物を人と類似するものとするヒュームの見解は動物の道徳的地位 あるいはパーソン論につながり、自殺は義務違反ではないとするヒュームの 自殺擁護論は、自殺幇助や安楽死の議論につながっている、という話。

二つ目の発表。ヒュームと功利主義について。 メタ倫理と規範倫理の二つの側面から、 (古典)功利主義とヒュームの倫理学との異同について論じる。

昼下がり

食事。パスタ。

三つ目の発表。多くの人が守らない場合、 ルール功利主義はどうするように命じるか、というような話。

四つ目の発表。ベンタムの教育論を統治論と結びつける、という話。

五つ目の発表。ベンタムの同性愛擁護論を素材にし、 「反感の苦痛を功利計算に入れると反自由主義的結論がでる」 という批判を検討するという話。 反感の苦痛を功利計算に入れるということは、 共感・反感の原理を採用することになるということが主張したかったようだが、 世論は成功していないと判断した様子。

学会終了後、駅前で懇親会。 眠かったのですこし早目に退散させていただく。

JR京都駅の喫茶店で某先生とすこし話したあと、帰路に着く。

真夜中

下宿に戻ってくる。眠い。

去年払い残していた年金の請求書が来た。 仕方ないので払おう。

明日からもしっかり勉強しよう。逃避しないこと。

真夜中2

部屋で蚊に刺される。痛い。とりあえず電気アースマットを使う。 去年か一昨年のやつだけど、まだ効くかな?

机に向かっている時間…8.5hr
今日の勉強時間…8.5hr
マルクス係数…0


07/Jul/2002 (Sunday/dimanche/Sonntag)

お昼前

ぐっすり寝た。洗濯、シャワー、朝食。

今日は新聞を読み、先日買った本に目を通すこと。逃避しないこと。

お昼すぎ

某スタバにて。

third world countries
第三世界の諸国。社会主義諸国が崩壊した今となっては、 ほとんど意味不明な呼称。
euro coins
国によって片面のデザインが違うので、12種類のセットがある。 コインを集めるのが流行っているらしい。
compassion
同情。condescension(見下し)の言い換え。
immigration and national identity
その国の国語も話さないような移民が増えると、 国家としてのアイデンティティが失われるとされる。 先進諸国、 とくに毎年50万人もの非合法な移民が流入しているとされる EU諸国で火急の問題。 移民排除、移民同化政策が熱心に主張されている。

昼下がり

まだ新聞を読んでいる。

夕方

夕方2

お腹が減ったので、買物をしてから下宿へ。 そうめん、豆腐、ちりめんじゃこ。

英国で妊娠中絶ピルが手に入るようになるようだ BBC: Abortion access to be made easier。 ただし、薬局ではなく、病院で医者に相談する必要があるとのこと。 妊娠9週間以内なら薬を飲むことで中絶ができる。 ヨーロッパの多くの国ではすでに10年ぐらい前から入手可能で、 米国でも2001年ぐらいから販売されているようだ (US gives go ahead to abortion pill)。

あれ、ちょっと上の記述は正確じゃない。 英国ではすでに病院などで入手可能だったが、 家族計画クリニックなどでも医者との相談の上で手に入るようになるということ らしい。

夕方3

20分ほどウトウトする。

暑い。暑い。

フェミニズム、おもしろいなあ。もっと勉強しよう。

机に向かっている時間…6.0hr
今日の勉強時間…3.75hr
マルクス係数…29.3


08/Jul/2002 (Monday/lundi/Montag)

夜明け前

夏は東京で過ごす予定なので、ネットで少し部屋探しをしてみる。 なんか安く生活する方法はないかな。ダンボールで住むとか…。 (冗談です。念のため)

真夜中に鮭をフライパンで炒めて食べる。 ご飯も一合半食べてしまった。

どうにも暑いので早朝に起きてしまった。 これも逃避するなということか。 勉強しよう。

お昼前

大学に来る。逃避せずに明日の授業の準備をしよう。 しかし、まず新聞を少し。

お昼

案の定うとうとしてしまう。

お昼すぎ

忘れないように書いておこう。米国が毎年受ける亡命の申請数は約12万で、 去年は28300人に入国を認めた。日本はここ10年間の平均の申請数は155で、 去年は26人に入国を認めた。UNHCRによると、 20年間のあいだの日本の亡命者の受け入れ数は291人。

昼下がり

中央食堂で食事。

それから中央購買部に行き、カバンを購入。今持っているのは汚れが目立つので、 今回は黒にした。一回り小さい。パソコン対応ビジネスバッグというカテゴリーに 入るらしい。バックパックも考えたが、大きいし、暑そうなので今回は見送った。

夕方

思い立ってカウンタを付ける努力をしてみた。 Count.cgiをダウンロードして、make install。 くわしくは上のページを参照。

夕方2

科研費の書類(先日本やCD-ROMを購入した分)を書く。

う。逃避してはいけない。明日の授業の準備をすること。

夕方3

科研費の書類を出してから、 お腹が減ったのでちょっと中央購買部で買物をし、 某所に寄ると新しい資料集をいただく。

さて、逃避せずに勉強しよう。

30分ほどウトウトしてしまう。

真夜中

下宿に戻ってくる。そうめん。

あれ、いつのまにやら真夜中。 逃避しないつもりだったのだが…。

机に向かっている時間…7.0hr
今日の勉強時間…1.0hr
マルクス係数…1.8


09/Jul/2002 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

さっき起きた。授業の準備をしなければ。

昼下がり

いつものことだが、時間が足りない…。

生活費が世界で一番高いのは、香港、ロシア、東京の順に変わったようだ。 デフレのせいか。(Survey: Hong Kong most expensive city)

エイズ・ワクチンの大規模な人体実験を、タイで行なうようだ。 (U.S. to launch $36 million AIDS vaccine trial)。 約16000人のHIV陰性の人々が実験に参加するらしいが、 その半分はプラシーボ注射を受けるらしい。 しかし、このプラシーボ注射を受けてエイズになった人はいったいどうなるのか。 う〜ん。

昼下がり2

わー、やばい。

机に向かっている時間…4.75hr
今日の勉強時間…3.5hr
マルクス係数…32.2


10/Jul/2002 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

昨夜は、某大での授業のあと、某氏らと飲み会。 いろいろ人生相談に乗ってもらう。終電で帰宅。

授業はそこそこ。 しかし予習が足りない(人生勉強も足りない)ので修業が必要。 来週が最後なので、しっかりしていこう。

お昼前

よく寝た。くもり。

お昼すぎ

某所でパスタ。

Fortress Europe
EU帝国のこと。まわりの国からやってくる移民(バルバロイ)の侵入を 防ぐために万里の長城を築く勢いである。

昼下がり

しばらく本屋で立ち読みしたあと、某靴屋で靴とサンダルを買う。

それから某スタバへ。新聞。

昼下がり2

まだスタバで新聞。

urban isolation
都会で知り合いもなく孤独に暮らすこと。 死んでも数ヶ月気付かれなかったりする。

夕方

まだスタバ。ずっと新聞を読んでいたが、 倫理学的にそれほどおもしろい記事はなし。

夕方2

下宿に戻ってきてそうめん。

日記の整理

台風が猛威を奮っているようだが、 京都は少し雨が降っただけ。

机に向かっている時間…6.0hr
今日の勉強時間…1.5hr
マルクス係数…4.7


KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Wed Sep 14 06:14:38 JST 2016