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3月中旬号 /
最新号
こだまの世界
2000年3月上旬号
日本語の文章も、明治以降は、欧文の影響を受けて、
かたちの上ではパラグラフを立てて書くようになってきている。
しかし、かたちといっしょにパラグラフというものの内容も輸入されたかというと、
それは疑わしい。
欧米のレトリックの授業では、
文章論のいちばん大切な要素としてパラグラフの意義、
パラグラフの立て方を徹底的にたたきこんでいるようだが、
教室でパラグラフの意義を教えられた経験のある日本人は数すくないのではないか。
(中略)
日本では「だいぶ続けて書いたからこのへんで切るか」
というだけの人が多数派なのではあるまいか。
---木下是雄、『理科系の作文技術』、中公新書、1981年、61頁
3月上旬の見出し一覧
- 1日
- 2日
- カゼをひきました!
- 某所で本を借りました!
- 自転車の前輪がパンクしました!
- ルネで本を買いました!
- 今日の新聞
- 3日
- カゼをひいたので3/4日寝こんでいました!
- 某ビデオ屋さんが3月下旬に閉店するようです!
- BMOR読書会をしました!
- 生命倫理学勉強会に参加しました!
- 某所でCDを購入しました!
- 今日の新聞
- 4日
- 5日
- 6日
- まだ鼻と喉の調子が悪いです。
- コピー代払いました。
- 春が来ました。
- ルネで本を買いました。
- 今週もブ○ティッシュカウンシルに行ってきました。
- 今日の新聞
- 7日
- 8日
- 本日のBMOR読書会は都合で中止になりました。
- 倫理学史読書会をしました。
- 今日の新聞
- 9日
- 〆切がっ
- 母と会いました。
- 昨日、某古本屋で本とCDを書いました。
- 10日
今日のニュース
- Leap day glitch bugs weather gear, ATMs
- 2000年問題で気象庁のアメダスの調子が悪かったり、
一部の郵便局のATMが動作しなくなったという話。
「うるう年」の「うるう」はどういう意味かと思って辞書を見ると、
どうも「閏年」の「閏」(けい)という漢字を
「潤」(うるう、うるおう)
と書き間違えたことから始まった呼名らしい。
また、英語のleap yearというのはなぜこう呼ぶのか不明。
2月が28日までの一年365日の年はcommon yearというらしい。
- Unemployment rate held at adjusted 4.7% in January
- 総務庁(The Management and Coordination Agency)によると、
1月の日本の失業率は4.7%(約309万人)だという話。
米国の1999年の失業率は4.2%らしい。
ところで季節調整値って何でしょう?
- Heart attack kills lottery winner's dad
- トルコのお話。
息子が宝くじで8290億トルコリラ(約145万ドル)当たったことを聞いて、
65才のお父さんが心臓発作で死んだという話。
問: この息子は最終的に幸せになったのか不幸になったのか、
どちらだと思うか。
- Sega forecasts huge loss on not-so-big Dreamcast
- セガの赤字がひどいという話。1999年度に449億円の赤字が出るとか。
それに比べると、
ソニーはアイボも売れているしプレイステーション2も売れるみたいだし、
なんだかすごいよなあ。
- European rights envoy to visit rebel Chechnya
- ヨーロッパの人権委員(human rights commissioner)が
チェチェン反乱軍と話し合いに行くらしい。
と思ったら、ネット上で最新のニュースを見ると、
どうもチェチェン軍は制圧されてしまったらしい。
はてさて、どうなることやら。
- Life swapped for gallows in appeal
- 殺人罪で下級審にて無期懲役の判決を言い渡された男性に、
東京高裁が死刑判決を出したという話。
この男性は、ある女性を強姦して7年間懲役に服したあと、
刑務所から出てきて2ヶ月後に
「あの女警察にチクりやがって」
という理由から、
以前強姦した女性を待ちぶせてナイフで刺し殺したらしい。
この男性は以前にも殺人の罪で10年間刑務所に入っていたらしいが、
一事件において一人しか殺していないのに無期懲役ではなく
死刑判決が下されるのは、
1983年の最高裁における永山判決の判例を覆す判決だとのこと。
「人を一人殺した段階で、この男性をせめて無期懲役にしておけば、
この女性は強姦されることもなかったし、
殺されることもなかった。日本の刑罰は軽すぎる」
という意見に対してどう答えればよいのだろうか。
- Unruly student trend spurs Education Ministry study
- 小学校で学級崩壊(classroom collapse)が起きるのは、
幼稚園での教育の仕方に問題があるのではないかと
文部省は考えているらしい。
そこで、
幼稚園と小学校の先生が協力して教育を進めるにはどうしたらいいのかを
研究する審議会を設置したとか。
今日のニュース
- カゼをひきました!
のどを殺られました。
つぎに狙われるのは脳でしょう。
- 某所で本を借りました!
- Baron/Pettit/Slote, Three Methods of Ethics,
Blackwell, 1997.
- 自転車の前輪がパンクしました!
さっそくルネで修理してもらいました。
- ルネで本を買いました!
- キケロー、『義務について』、泉井久之助訳、岩波文庫、1961年
リクエスト復刊したもの。
倫理学関係の人はすみやかに入手すべし。
- 吉田健正、『大学生と大学院生のための レポート・論文の書き方』、
ナカニシヤ出版、1997年
実際の文章の書き方に関するところはちょっと物足りないが、
まあきちんとした本である。
- 二木紘三、『論文・レポートの書き方 【理系・技術系編】』、
日本実業出版社、1994年
この本も実践的で有用。『理科系の作文技術』にしてもそうだが、
「アカデミックライティング」を身に付ける重要性については、
文系よりも理系の方がよく理解しているようである。
これは一つには、
理系の方が英語で論文を書く機会が多いからであろう。
- Robert Audi ed., The Cambridge Dictionary
of Philosophy (second edition),
Cambridge University Press, 1999.
研究室に置いておきます。
- 今日の新聞
出町柳駅のそばの某コンビニでThe
Daily Yomiuriが売られていることを知ったので今日はこちらを買いました。
- 6-yr-old Michigan boy kills classmate with gun
- ミシガンの小学校で6才の少年が拳銃で同学年の女の子を撃ち殺した
という話。
最新のニュースを見ると、
ペンシルバニアでも銃の乱射事件があったらしい。
これらの事件が大統領戦にどういう影響を与えるだろうか。
- Russia takes last Chechen stronghold
- ロシア軍がチェチェン反乱軍の最後の拠点を制圧したという話だが、
こないだのドイツのテレビ放送にウソがあったことも書かれている。
ドイツ人報道記者が自分で撮ってきたと言っていたフィルムは
実はロシア人の報道記者から入手したものだったらしい。
- Human genome 2 months from being decoded
- ヒトゲノムの解析は1月の時点ですでに97%まで完了しているらしいが、
クリントンによると、あと2ヶ月で100%完了する見込みとのこと。
今日のニュース
- カゼをひいたので3/4日寝こんでいました!
まだノドが痛いですが回復しつつあります。たぶん。
- 某ビデオ屋さんが3月下旬に閉店するようです!
しくしくしく。不況のあおりなんでしょうか。
- BMOR読書会をしました!
ようやくハチソン終了です。
- 生命倫理学勉強会に参加しました!
某先輩による発表でした。
- 某所でCDを購入しました!
- Mein Lieber Mozart I: Symphonies Orchestral Works,
Polydor K.K., 1966-1981, 300yen.
- Mein Lieber Mozart II:
Instrumental Works/Chamber Music,
Polydor K.K., 1966-1984, 300yen.
- Mein Lieber Mozart III: Concertos,
Polydor K.K., 1966-1980, 300yen.
- Mein Lieber Mozart IV: Operas/Vocal Works,
Polydor K.K., 1966-1980, 300yen.
ちょっと教養を身に付けようと思って。はは。ははは。
- 今日の新聞
今日はThe Japan Timesです。
「>」以下は意見というか、感想というか、なにかそういう感じのものです。
- Two dead, three critically hurt in racist rampage
- ペンシルバニア州のピッツバーグから9キロほど東にあるウィルキンズバーグ
という町で起った通り魔事件。
黒人男性が「白人全員を殺してやる」と言って銃を持って町に出て、
本当に白人だけ5人殺傷したという話。
>う〜ん、銃規制しないとこれじゃ恐くてたまらんよなあ。
- Apple stock price hits all-time high
- アップルが絶好調らしい。
- `But it couldn't happen here'
- opinionのところでも米国の銃規制が話題になっている。
論調は、「今回の件は親も悪いし、
一般に銃がなくなっても殺人がなくなるわけではない、
という主張もわかるが、
とにかく国会議員は全米ライフル協会の圧力に負けずに
なんらかの銃規制法案を通過させよ」という感じ。
- The limits of privacy
- 毎日新聞の記事を英訳したものらしい。
例の新潮45による少年犯罪者の実名報道に関して、
大阪高裁が新潮側を支持する判決を出したという件について。
>内容は大したものではないが、英語の表現が勉強になる。
たとえば、
今回の判決が少年犯罪者の実名報道を無条件に認めるものではないと
述べたあとで、結論として、
`More discussion is needed to strike a balance between
juvenile rights and freedom of expression.'
(未成年の権利と表現の自由のあいだのバランスを取るためには
もっと多くの議論が必要だ)
と述べられている。strike a balanceというのが重要だな。
また、`the watershed ruling'(画期的な/分岐点となる判決)
という表現も勉強になる。
今日のニュース
- 某〆切が迫っていますが、まだ全然終わってません。
というか、ここだけの話ですが、まだ一行たりとも書いてません。
ひいい。
- FINE京都に
出席しました。
遅刻してしまいました。すいません。
- 今日の新聞
- 編集後記
今日はThe
Daily Yomiuriです。
- Suspect in girl's confinement indicted
- 例の新潟の少女監禁事件の犯人が、
責任能力を認められて起訴されたらしい。
>「検察側はまた、佐藤は車を運転することができるので、
犯罪責任を持つとみなすことができると考えた」
って書いてあるけど、
法律ではこういう考え方をするのか。
おれは自転車しか乗れないけど責任能力あるのかなあ :-)
- Cherry blossoms forecast to be on time or early
- 今年の3月の気温は平年より少し高目、
4月の気温は平年並だそうで、
その結果、桜は平年と同じか少し早目に咲くらしい。
大阪・京都の開花予想日は3月30日。
>ここ14年間、冬は暖冬あるいは平年並という年が続いているらしい。
桜は冬が寒い方が早く咲くそうだ(たぶん)。
- Trading houses: If you can't beat e-commerce, join it
- 電子商取引が本格的に始まったら、
製造業者と買い手とを結ぶ仲介者としての貿易会社(商社)
の存在意義がなくなってしまうのではないか、
と恐れた貿易会社が、
電子商取引におけるサービスの可能性について、
いろいろ模索しているらしい。
今日のFINE京都の研究会では、
「インターネットは近代の理念を具現化するのか、
それとも近代を超克するのか」
なんて遠大な議論に触れることができました。
(すくなくともぼくは、そういう内容だと理解しました)
どのていど実のある議論になるのかわかりませんが、
そういう話もたまに聞くと新鮮味があっていいです。
次は、
「2010年のインターネット」とか、
「インターネットの末路」とか、
そんな話も聞いてみたいです。
(自分で研究して発表する気はない編集者C)
ジッエルオアッライエッ (グローリアッ)
ジッエルオアッライエッ (グローリアッ)
アッゴナシャウティタッナウッ (グローリアッ)
アッゴナシャウティタッエヴリデッ (グローリアッ)
(今日はこのラジオ局
を勧める、ロック好きの編集者D)
今日のニュース
- 昨日、『えの素』第5巻を買いました。
出てるの知りませんでした。
- 一日中、必死で勉強してます。
し。しし。ししっしし〆切が。ひい。
- 今日の新聞
- 編集後記
今日もThe
Daily Yomiuriです。
- Excavators find mound at midden
- 千葉県君津市の美濃貝塚で、
縄文時代後期の円形の古墳と集落が見つかったという記事。
祭祀関係の場所に住居もある、というのは珍しいらしい。
>考古学関係の重要単語
- excavator 掘る人 (→excavate)
- shell midden 貝塚
- pit houses 竪穴式住居
- the Jomon Period 縄文時代
- Chiba Prefecture チャイバ県
ついでに、考古学関係のサイト。
しかし、これを見ると、「美濃貝塚」って載ってないんだけど…。
- Former dictator back home
- 1973年から1990年までチリの軍事政権のトップの座にいたピノチェト氏が、
英国からチリに戻ってきたらしい。
当時の人権侵害に関して裁判が開かれるかどうかは、
氏の健康状態によるそうだ。
>ピノチェト氏ってつづり(Pinochet)からなんとなくフランス人かと
思っていたのだが、最近そうではないことに気付いた :-)
- Govt to hire nonnative teachers of English
- 2000年度から小学校でも英会話を教えることが許されるため、
中学や高校のALTs(Assistant language teachers)
が不足すること見こまれている。
そのため、日本政府はこれまでの七ヶ国(米国、英国、カナダ、オーストラリア、
ニュージーランド、アイルランド、南アフリカ
--すべて英語を母国語とする国)以外に、
シンガポールやフィリピンやジャマイカなど、
英語を公用語としている国の出身者からも
ALTsを採用することになったそうだ。
ちなみに、1999年現在のALTsの総数は5200人。
- Dutchman in bulldozer rams homes
- アムステルダムから東へ80キロほどのところにある小さなヘルデ(Heerde)
という町で、58才の男がブルドーザーに乗って暴れたそうだ。
自宅や隣近所の家を破壊し、車を潰してバリケードにし、
捕まえにきた警官に怪我をさせたとのこと。
>新聞読んでると、どうしてもこの手の吉外じみた記事に
まず目がいってしまう。
Planet Rock、いいっす。
さっきからかかっているのは、
born to run/krazy nite/hey jude/janie's got a gun/fat bottom girl, etc.
(音楽を聴くのに夢中で仕事が手につかない編集者D)
NetRadio.com
はどうも生放送ではないようですが、
Classic/Chantなんてのもあってなかなか楽しめます。
(〆切が迫ってきているのでロックを聴いている場合ではない編集者D)
今日のニュース
- まだ鼻と喉の調子が悪いです。
花粉症じゃないかという気がしてきました。
- コピー代払いました。
- 春が来ました。
いや、文字通り、季節が春になったという意味です。
とくに良いことがあったわけではありません。
ほんとに何もないので邪推はやめてください。
- ルネで本を買いました。
- 磯貝友子、『アカデミックライティング入門 英語論文作成法』、
慶應義塾大学出版会、1998年
某所で見てなかなか役に立ちそうだったので。
- 今週もブ○ティッシュカウンシルに行ってきました。
とてもつかれました。
- 今日の新聞
今日もThe
Daily Yomiuriです。
ページ数が多いので読むのが大変です。
- Govt plans alternative to marrow transplants
- これまでの骨髄移植は、全身麻酔が必要なため、
入院したりなんやかやで移植までに200日以上かかってしまうものだったが、
新しく採用された毛細血管幹細胞(peripheral blood stem cells)から
造血幹細胞を取る新しいやり方だと、
数日のあいだ注射をする必要があるものの、
場合によっては入院しなくてもすむらしい。
従来の骨髄移植に比べると安全だし容易だということで、
ドナーの増加が見こまれているそうだ。
>この記事では、
新しい方法が骨髄移植に完全にとって代われるのかどうかが
述べられていない。
- Wartime U.S. dud defused in Osaka
- 大阪は城東区で1月に、太平洋戦争時の米軍の不発弾が見つかったらしい。
昨日、陸上自衛隊が信管を除去したとのこと。
作業のあいだは、中心から半径200メートル以内にいる人々(約3400人)
を撤去させ(あれ、日本語がへん?)、
地下鉄を止めたり高速の一部を閉鎖したりしてたらしい。
>爆発してたらどうなっただろう…。あ。
そんな不謹慎なことを考えてはいけない。
- Motorcyclists snatch boy's PlayStation2
- 15才の少年が、小遣いをため、お年玉も使わず、
さらに購入のための抽選をもくぐり抜け、
やっと買ったプレイステーション2。
それを意気揚々と家に持って帰る途中に、
バイクに乗った若者にひったくられてしまった、というお話。
>`Police said the boy looked very disappointed.'
(警察によると、少年はとてもがっかりした様子だった)
そうだろうなあ。きっとさめざめと泣いていたに違いない。
- Mozambique faces logistical problems
- モザンビークに大量の支援が来たのはいいが、
どのヘリがどこに行くべきかとか、
食料はどこにどれだけ配分すべきかなど、
調整に困っているらしい。
logisticとは兵站(軍隊の後方支援)のこと。
>それにしても、ワニがいる川が氾濫するっていうのは恐しいよなあ。
ヘリコプターをはじめて見たので恐くて乗れない、
っていうのもびっくりする話だ。
今日のニュース
今日もThe Daily Yomiuriです。
今日からスポーツ欄も読みます。
- Bill aims to criminalize cloning of human beings
- 人間のクローンを犯罪とするための法案が科学技術庁を
中心に作成されているようだ。
現在の案では、禁を破ったものは3年から7年の懲役刑になる。
ただし、研究者がクローン胚を実験的に作るのは
例外処置になるとのこと。
>重要語句
- a draft bill to ban attemts at cloning human beings
(ヒトのクローンを作る試みを禁じる法案の草稿)
- ban - outlaw (禁止する)
- Article 1 of the bill defines cloned human beings
as individual organisms who have genes identical
to those of actual persons.
(法案の第一条によると、
クローンによって作られたヒトは
元の人間と同一の遺伝子を持つ個体と定義される)
- Busy Nakata sets up Delvecchio winner
- イタリアのナカタNakataという日本人のような名前の選手が、
デルヴェッチオというチーム名だか選手名だか
よくわからない選手にパスを通し、
デルヴェッチオがゴールを決めて1-0(ASローマ対トリノ)
で勝ったという話。
>「セリエA」(Serie A)って生理用品の名前かなんかだと思っていたら、
どうもイタリア語で「シリーズA」という意味らしい。
いや、ナカタが中田だということは知ってました。冗談です。
- Spreadsheets easy to use and helpful
- 表計算の基本的な使い方を文章で説明してある。
なかなか勉強になった。
家計簿でも付けてみようかな。
>行はcolumn(柱という意味)、列はrowというのか。
今日は(1)ロールプレイの練習、
(2)ライティングの宿題の見直し、
(3)個人カウンセリング、
(4)前々回の宿題の答え合わせ、
(5)スピーキングの練習(1の続き)をした。
(1)今回のロールプレイの題目は
「試験官が顔にバンドエイドを貼っている。情報を引き出せ」というもの。
とくにdifferential approachesという点に注目して練習した。
すなわち、試験官とのロールプレイの際に、彼の友人として話すのか、
あるいは(たとえば)保険会社のスタッフとして話すのか、
そのときに現れる言葉づかいの違いに気をつけた。
友人として話すときは、とうぜんインフォーマルな表現が多用される。
たとえば話を始めるときは"Hi."など。
また、フォーマルな場合に比べて簡略な表現が多い。
"Sounds painful."([それは]痛そうですね)など。
それとは対照的に、フォーマルな場合では直截で簡略な表現は避けられ、
とりわけ間接疑問文が頻繁に用いられる。
たとえば、"Can you tell me exactly what happened?"
"And can I ask whether you'd be drinking?"など。
さらに、"I see."のようなあまり感情を表に出さない相づち表現が用いられ、
"Sounds painful."などの個人的な意見はあまり表明されない。
(2)のライティングの宿題の見直しで注意されたことを以下に列挙する。
- 表や地図を見たら必ず比較文を作ること
(データを対比すること)。
"The likelihood of a major quake in this area is 65%,
which is significantly higher than the other areas
identified."
- 表を見て比較をするときに使うべき形容詞・副詞
steady/steadily, dramatical[ly], significant[ly],
slight[ly], noticeable/noticeably, rapid[ly], gradual[ly], etc.
- 形容詞と副詞の両方をうまく使いわけること。
言い換えも自由にできること。
"Sales rose noticeably in 1994."
⇔"There was a noticeable rise
in sales in 1994."
"The slight improvement [in sales] in 1995
brought us back to the 1990 level."
⇔"Sales improved slightly in 1995, bringing us back to ...."
- 同意語を用いて言いかえること。
(地震が起きる可能性について述べるとき)
possibility - probability - likelihood - likely to...
occur - hit - strike - experience an earthquake...
- we/our/usなどは結論以外の場所では使わない。
- don'tやI'mなどの省略形(contractions)は使わない。
- conjunctureは二つの文をつなぐもの。
だからandやbutを文頭には持ってこない。
(ところで、新聞記事ではしょっちゅう文頭にbutが来るけど、
あれはどういうふうに評価されているんだろう?)
- 課題に無関係なことは書かない。
>上の四点はひつこく言われているが、
急いで書いているとついついやってしまう間違い。
(ただし、おれが全部の間違いをいつも犯しているわけではない)
- "mad scientist"などの主観的な語を用いない。
アカデミックライティングではあくまで客観的に書く。
(3)個人カウンセリングでは、
春期にどの講座を取るべきかなどが主な相談だったようだ。
おれはとくにどうしろと言われなかった気がする。
京都校でアカデミックライティングの講座でも取るか。
個人カウンセリングが行なわれているあいだ、
待っている人は、
「ある発展途上国における国内総生産と産業別の労働者に関する表を
見てレポートを書け」という課題と(たいへん難しかった)、
「スポーツ選手の薬物使用がどういう問題を引き起こすか、
そしてどのような対策が考えられるか」
という課題をやっていた。
ただし、二つ目は時間切れで宿題になった。
(4)の前々回の宿題の答え合わせでは、
英国のサッカーファンに関する新聞記事を穴埋め問題にしたものの解答をした。
英国に行くなら少なくともデヴィッド・ベッカムとポール・ガスコイン
の二人の名前は覚えるようにと言われる。
ベッカムの名前は聞いたことがあったが、後者ははじめて聞いた。
これからは新聞のスポーツ記事も読まなきゃな。
(5)最後にあまった時間で、
隣の人と、自己紹介→簡単な会話→ロールプレイまでのスピーキングの練習をした。
試験官の質問に対して、なるべくたくさんの応答をするように注意される。
ただ「イエス」と「ノー」だけではだめなのだ。
ついでに、"I'm tired."の同意表現をいくつか教わる。
- "I'm knackered."
(ひょっとするとこれはニュージランド人しか使わないのでは…?)
- "I'm exhausted."
- "l'm worn out."
宿題は、「スポーツ選手の薬物使用」についてのライティングと、
テキストのリーディング(71-82頁)の二つ。
両方ともけっこう大変。
ライティングの課題については某くんにでも相談してみよう。
新聞を読むとき、
- 日本と西洋諸国以外の記事は見出しだけしか読まず、
- 経済欄は日経終値と円-ドルおよび円-ポンドの為替相場しかチェックせず、
- マンガはThe Japan TimesならGarfieldだけ、
The Yomiuri Daily NewsならCalvin and Hobbesだけしか見ず、
- スポーツ欄にいたっては完全に無視、
という日々が続いていましたが、
昨日ふとこれではいけないと思いました。
偏食が体に悪いように、
偏った知識は偏った精神を生みだすことになるのではないでしょうか。
(もしそうだとすると、すでに相当偏った精神が生まれてしまっていますが)
というわけで、
これからは、
「新聞を隅から隅まで興味を持って読める人間」
になることを目指してがんばろうと思います。
(無理のない予定を立てられる人間にもなりたいと願う編集者E)
本日のおわび
本日の「今日の新聞」で書いた「デルヴェッチオ」は、
正しくは「デルベッキオ」だそうです。
謹しんでおわびいたします。
今日のニュース
- 本日のBMOR読書会は都合で中止になりました。
- 忙しいのでちょうどよかったと言えなくはないです。
- 倫理学史読書会をしました。
- ドゥガルド・ステュワートとヒューウェルでした。
- 今日の新聞
- 今日もThe
Daily Yomiuriです。
最初から最後まで目を通したらものすごい時間がかかりました。
新聞を読むだけで一日が終わってしまうのも考えものです。
- Human ovary tissues grown in mouse body
- 旭川医科大学とユタ大学の共同実験で、
人間の卵巣細胞をネズミの体に移植することによって、
人間の卵子が育つかどうか試しているらしい。
同様の実験で、精子に関してはすでに成功しているようだ。
これが成功すると自分の体内で卵子を作りだせない女性の
不妊治療に役立つらしい。
>「ネズミ男」という言葉が脳裏を一瞬かすめたが、
非常に不謹慎なのでそれ以上は言わないことにする。
- Nurse's bungle kills Kyoto patient
- 京都大学病院で、
ある患者が使用している人工呼吸用加湿器(respirator humidifying device)に
看護婦が蒸留水と間違えてエタノールを補給入れてしまい、
二日間以上そのままにしておいたため、
血中にアルコール度が高くなりすぎて死んでしまったという話。
>そういえば最近、女装事件とかもあったよなあ。
京大病院の中で何か悪いことが進行しているのでは。
- NTT DoCoMo's i-mode model taking country by storm
- ドコモのi-modeが売れに売れている、という話。
昨年430万台を売り、
2000年末には1000万の大台に手が届くだろうとのこと。
i-modeが売れた大きな理由は、
インターネットその他の、i-modeで使えるソフトウェアの充実にあるらしい。
なお、現在の携帯電話(PHSや自動車電話も含む)の使用台数は約5400万台。
日本人の43%が携帯電話を持っている計算だそうだ。
- AMD breaks speed barrier with new gigahertz chip
- Advanced Micro Devices社が、Intel社よりも一歩先に、
史上初の1ギガヘルツのプロセッサを発表したらしい。
1ギガヘルツ(1000メガヘルツ)というのは、
1秒に10億ビットの情報を送れるということらしい。
>インターネットとか、ゲームを快適にやるためには、
まだまだCPUのスピードが求められているらしい。
あ、「らしい」が3度も続いてしまったらしい。
今日のニュース
- 〆切がっ
- 目前です。
- 母と会いました。
- 今回は百万遍の方に来てもらって、某中華料理屋で夕食を食べました。
- 昨日、某古本屋で本とCDを書いました。
- マガジンとスーパージャンプも買った気がします。
- Alastair V. Campbell, Moral Dilemmas in Medicine,
Kenkyusha, 1979, 100yen
英語のテキスト。
- L. Carroll, Through the Looking-Glass,
The Hokuseido Press, 1976, 100yen
同上。
- Paul McCartney, off the ground, Toshiba EMI
1993, 500yen.
今日のニュース
- 夕方に論文を書き終えて千葉大に発送しました。
- 今回のは竜頭蛇尾論文です。
また失敗作を世に問うてしまいました。
あ、これは極秘情報なので内密に :-)
何か一言
KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Apr 21 21:59:59 2000