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こだまの世界

2000年3月中旬号

道徳的に高貴でないものは決して有利でないこと、 ---この原則をわれわれは固く守らなくてはならない。 たとい有利と思うものがもう手に入る場合にも、 われわれはこの原則を失ってはならないと思う。 道徳的に醜いものを有利と考えるだけでもすでに禍(わざわい)である。

---キケロー『義務について』


3月中旬の見出し一覧


何か一言


11/Mar/2000 (Saturday/samedi/Sonnabend)

今日のニュース

めっちゃ寝ました。
昨日の夜から今日のお昼前まで半日以上寝てました。 おかげで体調は良好です。
明日文学部で停電があります。
文学部新館は8:30-10:30まで停電です。 忘れずにciceroその他をshut downさせること (やります)。 また、時間内は必ず新館から退去すること (やります)。
今日の新聞
今日はThe Daily Yomiuriです。
げ。気がつくともう夜。 新聞を読み始めてから4時間ほど経っています。 この調子で昨日と一昨日の新聞を読むと明日になってしまうので、 昨日と一昨日の新聞はちょっと手を抜くことにします。
昨日の新聞
昨日はThe Japan Timesです。
一昨日の新聞
一昨日もThe Japan Timesです。 早く書かないと、三日前の新聞になってしまいます。

今日の新聞

Infant brain-death guideline established
現行の脳死判定基準である1985年の竹内基準には、 6才以下の小児に関する基準がなかった (主にデータ不足が原因)。 そのため、この基準を取り入れている現行の臓器移植法でも 6才以下の小児の脳死体を使った臓器移植は認められていない。
臓器移植を必要とする小児の両親などからの突き上げもあるようで、 今年9月に臓器移植法の見直しが行なわれるのに先立って、 小児の脳死判定基準を確定することになったようだ。
基本的には大人に適用されている脳死基準と同じ5つの基準 (深い昏睡、瞳孔の固定、脳幹反射の欠如、脳波が平坦を示す、 自発的呼吸の不可逆的停止)が採用されているが、 大人の場合だと6時間後に再度同じテストを行なうところを、 小児の場合は24時間置いて行なわないといけない。
その主な理由は、小児の場合、 大人に比べて脳死後の心臓活動期間が長い場合が多いため。 諸外国でも同様の基準を採用しているようだ。
>昨日まで論文を書いていたせいか文章がカタいな。
Kawaijuku to set college entrance examinations
すでにいくつかのウェブ日記にも書いてあったが、 河合塾が依頼に応じて大学入試の試験問題を作るという話。 英語の試験は100万円から200万円、 地理や歴史の試験だと100万円から150万円で引き受けるとか。
>これも予備校の生き残り作戦なのだろうが、 たしかに大学受験予備校 (ちなみに英語では`college entrance preparatory school') が大学入試の試験を作るというのは、 試験問題を作る人がその解き方を教えるようなもので、 不正が起きても不思議ではない。
文部省はすでに懸念を表明しているようだが、 これが認められたら、 当然多くの受験生たちは他の予備校よりも 河合塾に勉強しに行くようになるだろう。
他の予備校も河合塾が入試問題を独占的に作成するなんてことに なったら困るだろうから、河合塾を非難するか、 あるいは河合塾と同じ戦略を取るか選択しなければ ならないのではなかろうか。
河合塾が名乗りを上げた背景には、 受験形式の多様化に伴ない、 試験問題を作成する人員が大学内でまかない切れなくなっている、 という事実があるようだ。 しかし、ということは、 受験問題の作成を引き受けるベンチャー企業を作ると成功する ということではなかろうか。
Cloning control law needed soon
クローン技術規制に関する社説。
>クローン人間を作ることの問題点がいくつか挙げられているので 紹介しておく。 「人間の尊厳」の正確な意味はともかくとして、 なぜ「生物学的に父親を必要としない生殖技術」 が人間の尊厳に対する脅威なのだろうか。 単性生殖は人間の尊厳をどのように損なうのだろうか。
また、「父親を必要としない子育て」 もやはり人間の尊厳に対する脅威なのだろうか。
結局のところ、「人間の尊厳」論法は「自然に反する」論法と 変わるところがないように思われる。
Microsoft to sell X-Box game console
ソニーのプレイステーション2に負けてなるものかと、 マイクロソフトもゲーム機を出すらしい。
>発売は2001年の後半になる予定らしい。 それまでにプレイステーション2がどの程度売れているかが問題だよな。
Italian teams ousted
どうもUEFA杯という国際的なサッカーの試合がイギリスかどこか で行なわれているらしく、イタリアのチームはすべて敗退したとのこと。 イタリアはここ11年間のUEFA杯で8回優勝しているらしい。

昨日の新聞

U.S. House moves to battle growing trade in sex slaves
ホワイトハウスによると、少なくとも毎年5万人の外国人女性が、 米国に「奴隷」として連れてこられているらしい。 これらの女性は、主に風俗やポルノ産業で働かされているそうだ。 これらの女性を保護するために、下院が法案を発議したという話。
>世界的にみると毎年約200万人の女性がその手の「奴隷」 として売り飛ばされているらしい。なんともコメントしがたい。
Californians vote to bar state from recognizing gay marriage
カリフォルニアでゲイの結婚が法的に認められないことが確定した、 という話。そもそもカリファルニアではゲイの結婚は 法的に認められていないのだが、カリフォルニアの州法では、 他の州での合法的な結婚を認める措置が取られているため、 いわばその「抜け穴」を認めるかどうかで市民投票(っていうのか?) をしたらしい。結果は、市民の61%が「抜け穴」禁止に賛成、 39%が反対だったらしい。

一昨日の新聞

Gore, Bush win big in 'Super Tuesday' voting
民主党のゴアと共和党のブッシュがそれぞれブラッドリーとマケインに大勝し、 各党による大統領候補の指名がほぼ確定したという話。 10日の新聞には、ブラッドリーが予備選からの脱落を認め、 11日の新聞には、マケインが事実上ブッシュに対する敗北宣言をしたこと が書かれてある。
Many doubt when human life begins, but approve of embryo research: poll
科学技術庁によるアンケートで、 (1)いつ人間の生命が開始するかと (2)胚を研究に使うことが許されるかという内容で約1400人から 回答を得たらしい。
(1)に対する答は30%が「受精の瞬間」、 29%が「わからん」、17%が「胚が人間の形になったとき(受精14日後)」 15%が「子宮から取り出されても生存可能になったとき(受精22週間後)」 8%が「出産の瞬間」だったそうだ。
それに対して、(2)に対する答は、41%が「厳しい条件下ならOK」、 21%が「ぜったい禁止」、31%が「わからん」だったらしい。
1985年に定められた日本産科婦人科学会による現行の基準では、 「受精後二週間以内の胚なら実験に使ってもよい」 となっているそうだ(ただし法的効力はない)。
Mobile phones to eclipse fixed lines
今月末に、携帯電話(PHSと自動車電話を含む)の加入数が、 固定線(っていうのか?)の電話の加入数を超えるらしい。
3月末に予想されている固定線の電話の加入者は5566万人で、 2月末の携帯電話の加入者数は5553万人。 だが、春先には多くの新社会人が新たに携帯を持つことが予想されるため、 3月末には携帯の加入者数の方が多くなると見込まれているらしい。
>いやはや、世の中はどんどん変わっていきますなあ。
Rivaldo strikes as Barca in quarters; Man U on course
まだよくわからないのだが、どうもヨーロッパチャンピオン杯というのと、 UEFA杯というのが現在行なわれているらしい。
また、'Barca'というのはバルセロナというスペインのチームらしい。
Man Uというのはマンチェスターユナイテッドという英国のチームらしい。
>今日の謎解きはここまで。

何か一言


12/Mar/2000 (Sunday/dimanche/Sonntag)

今日のニュース

モンティパイソンのLive at the Hollywood Bowl (1982)を見ました。
こないだBSでやっていたものです。 すでに見たスケッチが多かったですが、やはり笑えました。 哲学者ネタが多いので、哲学関係者は必見(かもしれません)。B。
日記の整理をしました。
3月上旬はやたらと長かった気がします。
ciceroが復活しました。
停電を無事に切り抜けられたようです。
amazon.co.ukから本が届きました。
不在届が来ていたので某郵便局まで取りに行きました。
友人と河原町で食事したりゲームしたりしました。
ひさしぶりに会って楽しいひとときを過ごしました。
今日の新聞
今日はThe Daily Yomiuriです。

今日の新聞

DEPs to cause 10% of lung cancer deaths by '20
結核研究所(っていうのか? `the Research Institute of Tuberculosis') の研究によると、2020年までに肺ガンの原因の10%はDEP (Diesel Emission Particles --ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質) によるものになるそうだ。
現在の肺ガンの原因のトップは喫煙で70%。 ただし、DEPに対する耐性は肺の汚れた喫煙者の方が優れているようで、 喫煙率の少ない女性の方がDEPに冒される可能性が高いようだ。
1995年に肺ガンで死んだ人の総数は45700人だそうだから、 2020年にはこれを全体数とした場合、 そのうちの約5300人がDEPで死ぬことになるらしい。
>とはいえ、 喫煙が原因による肺ガンで死ぬ確率は依然として高いのだから、 「タバコを吸っていれば排ガスのせいで肺ガンになることはない」 と喫煙者が自慢するわけにはいかないだろう。
Huge zinc, lead spill in Romania
先月大量のシアン化合物が川に流出して大変なことになったばかりの ルーマニアで、 また鉱山からの大量(2万トンあまり)の亜鉛や鉛などの流出さわぎが あったようだ。
>今回はあまり野生生物に影響はでないという話だが、 本当なんだろうか。
Team searches for displaced land mines in Mozambique
サイクロンと洪水で苦しんだモザンビークに さらに不幸が襲いかかっているようだ。
1975年から1992年の内戦の間に政府軍と反政府軍が みさかいなく埋めた約2万個の地雷の一部が、 洪水のせいでいたるところにちらばってしまい、 今後の生活を脅かすだろうという話。
モザンビークでは、1992年の内戦終結からしばらくのあいだ、 毎月40もの地雷事故が起き、そのうち15人が死ぬ、 という日々が続いていたらしい。
その後の地雷撤去作業と地雷に関する教育の徹底で事故は月4人 にまで減っていたらしいが、 今回の件で元の木阿弥になりそうだということ。
>モンティパイソンなら笑えるが、 やっぱり歩いてていきなり地雷で ふっとばされるというのは残酷だよなあ。
いや、しかし、 日本でも交通事故で毎月700から1000もの人が死んでるわけだし (警察庁のページ 参照)、 残酷さという点では日本の方がひどいのだろうか。
ところで、モザンビークもひどいらしいが、 マダガスカル島でもかなり悲惨な状況になっているらしい。

何か一言


13/Mar/2000 (Monday/lundi/Montag)

今日のニュース

今日は新聞の休刊日です。
気づかずに買いに行って恥をかきました。 みなさんも恥をかかないように気をつけましょう。
午前中はコンピュータで某作業をしていました。
コンピュータをずっと使いつづけると目も頭も悪くなるので、 ときどき休憩するようにしましょう。
そういえば先日カウンタが90000を超えたようです。
カウンタが100000を超えたら何をするか考えておきます。
ルネで本を買いました。
キケロの新選集で『義務論』が出ていたので欲しかったのですが、 今月も家計が苦しいので見送りました。
ブ○ティッシュカウンシルで勉強してきました。
ついにあと一回です。
今日の新聞
忙しいのについ夕刊を買ってしましました。 今日はASAHI EVENING NEWSです。

今日の新聞

Pope apologizes for church's sins
教皇ヨハネス・パウロ2世がカトリック教徒がこれまでに犯してきた 罪について謝罪した、という話。 ユダヤ人にどれだけ具体的に謝罪するかが焦点になっていたようだ。 ユダヤ人側からは、ホロコーストについても謝るように言われていたらしいが、 これに関しては一言も言わなかったらしい。
>ホロコーストもキリスト教徒の罪と考えられてるのか。 チベットの仏教僧が南京大虐殺について謝るようなものだろうか。
S. Korea's economy climbs but victims of crisis linger
韓国の経済事情が1998年ごろの最悪の時期(失業率8.6%)に比べると、 かなりよくなったらしい(失業率5%)が、 ソウル大学の卒業生ですらまだ就職率は5割以下らしく、 苦しい日々が続いているらしい。
Net changes doctor-patient relationships
最近、米国では患者が医者に診てもらうときに、 患者はウェブで得た情報をプリントアウトしたものを数十枚から数百枚 の単位で持っていくんだそうだ。 (いや、もちろん全員が全員そうじゃないだろうけど)
患者は医者から聞いたことやもらった薬を逐一ウェブ検索をして確認し、 次に診察してもらうときにさらにプリントアウトしたものを携えて、 質問を用意していくらしい。
問題点は、医者はいちいちプリントアウトされたウェブ上の情報を 見ている時間がないこと、ウェブ情報の信頼性に問題があること、 さらに、ウェブ上で仕入れた怪しい情報を信じて医者の言うことを信じない 患者が増えたこと、などなど。
医者の中には、ウェブ上の情報の方が正しく、 医者の診察が間違えている場合も少なからずあるので、 この傾向は歓迎されるべきだ、と考える人もいるようだが、 いろいろ問題が多いので大半の医者は頭を抱えているらしい。
>医療サイトのレイティングをすればいいんじゃないかな。

何か一言


14/Mar/2000 (Tuesday/mardi/Dienstag)

今日のニュース

今週のブ○ティッシュカウンシル(第9週)
疲れてるので復習があんまりまとまってません。
BMOR読書会は延期になりました。
病人が出たようです。お大事に。
倫理学史読書会をしました。
タッカーと(ゲイと)ペイリーです。
今日の新聞
今日はThe Daily Yomiuriです。

今日の新聞

昨日の夕刊と同じような記事が多い(外電のは同じだったりする) ので読むのが楽です。

Madagascar fears cholera epidemic may sweep island
二つのサイクロンによって大被害を受けたマダガスカルでは、 都市部でも農村部でもコレラやマラリアが蔓延する下地が できあがってるらしく、いつ疫病が大流行しても不思議ではないらしい。
>ついつい興味半分で書いてしまうが、 病気が流行すると考えられている原因の一つは、 マダガスカルの変わった風習にあるらしい。
記事から引用すると、「伝統的なマダガスカルの習慣では、 定期的に親類の遺体を掘り出し、 彼らのためにパーティを開く---ときには死体と踊り、 死体を宙に振り回したりする---ことがあるのだが、 当局はこの習慣が新たな感染を生み出すのではないかと懸念している」。
Creating a society that recycles
社説。要約すると、 >なるほど、参考になるなあ。
(時間がないので続きはまたあとで)

今週のブ○リティッシュカウンシル(第9週)

今日はスピーキングとライティングだけ勉強した。 スピーキングはロールプレイと「過去について話す」練習。 ライティングは宿題の見直しと「変化を記述する」練習。 あと、授業中に一つレポートを書いた。 いつもは授業でやった順番で記しているが、 今回は上に書いた順に記録しておこう。

ロールプレイについては特に新しく学んだことはない。 これまでの復習といったところ。 今回は、「加入したいと思っているスポーツクラブのメンバーに詳しい話を聞く」 という設定と、 「電気屋の販売員お勧めの140ポンドのテレビについて、 さらに詳しい情報を得る」という設定の二つを、生徒同士で練習。

スポーツクラブのスキットで重要な質問を以下に挙げる。 カッコ内はカードに書いてあるプロンプト(質問項目)。

続いて、電気屋でテレビについて尋ねるスキットで重要な問い。

`TV license'って何のことかと思ったら、 BBCに払う料金(一年50ポンドくらいのようだ)なんだそうだ。 NHKと同様、払わない人が多いらしい :-)

過去について話す」練習では、 自分が小さな頃からどう変わったか、 自分が住んでいる町がどんな風に変わったかを話す練習を生徒同士でやった。 自分の過去について考えるのは嫌なので:-)、 主にまわりで何が変わったかについて考えた。

まあ、あんまり変わった点というのは思い浮かばないが、 一般的にはここ20年間ほどでこういう変化があったのではないだろうか。

あれ、こうして数え上げてみるとけっこうあるな…。 (ためしに英語で言ってみよう)

ライティング(Task1)の宿題の見直しでは、 過去形を使うべきところで過去完了や過去進行形を使う誤りを指摘された。 以下の文はみな単純な過去形にすべきところである。

「変化を記述する」練習では、 ある国の1900年のデータと1950年のデータを比較して述べる練習をした。 新聞にもよく書いてあるような定型的表現をいくつか教わる。 ポイントは冠詞に気をつけ(表では冠詞が省略されるので)、 関係節を効果的に利用すること。 あと、the number/percentage ofをうまく使えるようになること。

もう一つ、モザンビークに対する援助の記事を見てレポートを書け、 というのを授業中にやった。 この記事はこないだの読売の英字新聞に掲載されていたやつだった。 だからといってうまく書けたわけではないが…。 気をつけるべき点は、

宿題は、(1)Task1のエッセイを書く、(2)モザンビークについての記事を読む、 (3)返してもらった宿題を見直す(済)、(4)Listening Test4をやる、 (5)将来についての計画表を完成させることの五つ。


何か一言


15/Mar/2000 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

今日のニュース

某英国人からテープを借りました。
彼もギターを弾くそうです。バンドをしたいと言っていました。
J.B.Schneewind, Sidgwick's Ethics and Victorian Moral Philosophy, Oxford: Clarendon Press, 1977.
が、 これも必読文献のようです。
某古本屋でCDを大量に買いました。
マガジンも買いました。学生証を見せたら5%引いてくれました。
今日の新聞
今日もThe Daily Yomiuriです。
編集後記

今日の新聞

Creators of Dolly clone pigs
イギリスでクローン羊の作成に成功した研究所が、 今度はクローン豚の作成に成功したらしい。 今後は、豚から人への臓器移植をうまくやるために、 遺伝子操作の研究を進めるとのこと。
>動物の臓器を人間に移植することをゼノ移植(xenotransplant) という呼ぶらしい。zeno-とは「外来の、異種の」という意味。
>生まれた5匹の子豚の名前は、ミリー、クリスタ、 アレクシス、カレル、およびドットコム(Dotcom)。 この最後の名前はなんなんだっ。
London cabbies' brains evolve
先日英国のヴァージンラジオでも報道してたように思うが、 UCLの研究者がロンドンの黒キャブ運転手の大脳を調べたところ、 自動車操縦や学習能力を司る海馬(hippocampus)の部分が 普通人より肥大していることがわかったらしい。

編集後記

> 予定表を見ると、今月は気が狂いそうなほど忙しいです。 が、毎日計画(i.e.ノルマ)を立てて行動しているので、 なんとか発狂せずにすんでいます。

> いや、まあみんな忙しいと思いますが。 みなさんご苦労さまです。現代人は大変ですね。


何か一言


16/Mar/2000 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

今日のニュース

某〆切(1)が迫っています。
某〆切(2)の〆切も迫っていますし、某〆切(3)の〆切も迫っています。 某〆切(4)の〆切も迫っています。あ、某〆切(5)も。 とにかく3月は大変です。
また英国の某古本屋から本が届きました。
これはたしか去年の暮に注文したものです。
スケッチ12: 「つねに結論から先に言う男」にES細胞研究の是非についてインタビューする

スケッチ12: 「つねに結論から先に言う男」にES細胞研究の是非についてインタビューする

「みなさんこんにちは。今日は『つねに結論から言う男』 さんにお越しいただいております。 今日はいわゆるES細胞の研究が倫理的に許されるかどうかについて、 え〜、あの、すいません、ちょっと御名前が長いので、 『結論さん』とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

「え〜、結論から先に言いますと、いいです」

「あ、どうもありがとうございます。 そこで、本日はES細胞研究が倫理的に許されるかどうかについて 結論さんにお尋ねしたいと思います。
その前にまず、結論さんにお尋ねしたいことがあります。 聞くところによりますと、『結論を先に言うと』 というフレーズを作り出したのは結論さんだという話なんですが、 本当にそうなんですか?」

「え〜、ま〜、結論から先に言えば、そうです」

「あ、なるほど、やはりそうですか。では、 これは西洋の思考様式を取り入れたものなのでしょうか。 え〜、西洋では結論を先に言って、 あとでその理由を述べる、という風に聞きますよね」

「え〜、そうですね、結論から先に言いますと、まったく関係ありません」

「あ、そうですか。なるほど。では寄り道はこれくらいにして、 肝心のES細胞研究の是非についてお尋ねしましょう。 結論さん、ES細胞を研究材料とすることは倫理的に許されるのでしょうか」

「え〜、やはり結論から先に言いますとですね、 これはぜったいに許されません」

「なるほど。して、その理由は」

「え〜。げほんげほん。え〜、結論から先に言えば、理由はありません」

「え? 理由がないのにどうして結論が出てくるんですか」

「え〜、それはですね、まあ結論から先に言えば、その質問にはお答えできません」

「な、何ですかその答は。 あなたの『結論を先に言えば』っていうのは、結局のところ、 理由を挙げずに主張だけするための都合のいい逃げ口上なんじゃないんですか」

「え〜、あのですね、結論から先に言わせていただきますと、 わたしはもうこれにて失礼させていただきます」


★結論から先に言うと、この作品はヒクションです。 実在の人物および団体とは一切関係ありません。


何か一言


17/Mar/2000 (Friday/vendredi/Freitag)

今日のニュース

昨夜、某古本屋で本を買いました。
チャンピオンとモーニングも買いました。 モーニングの『ぶっせん』には笑ってしまいます。
ケンブリッジ大のフットライツについてのドキュメンタリー番組を見ました。
モンティパイソンのジョン・クリーズその他を 輩出したコメディ劇団についてです。勉強になりました。
某〆切の仕事がようやく終わりました。
夜を徹してやりました。 半日ほど休憩したら、次の仕事を片づけないといけません。
今日の新聞
今日もThe Daily Yomiuriです。
昨日の新聞
やはりThe Daily Yomiuriです。 もう一ヶ月ほど新聞を毎日読み続けています。 英語の力は付いたでしょうか?
編集後記

今日の新聞

Intl scam stings 80 firms for \5 bil.
NATO関連の会社だと名乗っていた会社が、 実は詐欺師の集団だったことがわかり、 それにひっかかった世界中の80の会社が約50億円の損害を被った というような話。 パイオニア電気、赤井電気、ソニーなどもひっかかったらしい。
>スケールがでかい犯罪だ。犯人はルパン3世なのでは。
St. Patrick's message still guides Irish
今日は聖パトリックの日(アイルランドの祝日)だそうだ。 聖パトリックは5世紀の人で、 財産を持たず外国からアイルランドに移民してきて、 アイルランドにキリスト教をもたらしたことで知られている。 アイルランド本国でも彼は今だに国民的アイドルとして君臨しているが、 現在諸外国に散らばるアイルランド人にとっては、 彼の人生は自分の境遇を象徴するものと考えられるらしい。 (日本語が変だ)
>ヴァージンラジオ(UK)でもダブリンの様子を実況中継している。 みんなバカ騒ぎをしているようだ。
Wakanohana bows out of sumo ring
若乃花引退の記事。見出しは「若乃花、礼をして土俵から降りる」 という意味。
>今場所の成績で引退するかもしれないと書いてあったので、 先日から新聞の相撲の結果を興味深く読んでいたのだが、 とうとう引退。 まあ、結論から先に言うと、長い間おつかれさまでした。

昨日の新聞

U.S., Britain call for open access to gene info
ヒトゲノムでひともうけしてやろうと企んでいる企業に対して、 英米首脳から警告が出たという話。
>ところで、genomeって英語では「ジーナム」 みたいに発音すると思うんだけど、 何で日本では「ゲノム」って発音するんだろう? ドイツから先に入ってきたのかな?
Holocaust casts shadow over pope's Isreal trip
「前ローマ教皇ピウス12世は、 ナチスによるユダヤ人虐殺を静観していた。 現ローマ教皇はその点についてちゃんと謝罪すべきだ」 というのがユダヤ人の言い分らしい。
それに対して、カトリック側からは、 「あのときヒトラーを批判していたら、 第三帝国がヨーロッパを支配したときに、 カトリックもユダヤ人ももっと酷い目に遭うかもしれなかった」 とか、 「いや、表だってのナチ批判はしなかったが、 実は裏では大勢のユダヤ人を助けていたのだ」 などの反論が出るらしい。
これに加えて、 「ピウス12世は反ユダヤ主義者だった」とする最近の研究が出たり、 ピウス12世を聖人に列する動きがあったりなんかして、 いまだに議論は尽きないらしい。
>ユダヤ・カトリック関係における「ピウス12世の沈黙」 (the silence of Pius XII)問題は、 日中関係における南○大虐殺問題と同じようなものだ、 という理解でいいんだろうか。

編集後記

最近、表計算ソフトの練習も兼ねて、 クラリスワークスで三つほどファイルを作っています。

一つは家計簿です。 世の中には家計簿を付けなくてもお金の流れがわかるようになるぐらいまで 家計簿を付け続けたという仙人のような方もいるようですが、 ぼくは家計簿を付けるのは始めてです。 本来は電気代やら保険代やらも全部記入して、 収入から引かないといけないんでしょうが、 もっぱら財布からどのようにお金が流出しているかに的を絞って付けています。 ちなみに、ここ10日間で見ると、 支出の一位は夕食代で、第二位が本とCD代、 第三位が昼食代です。エンゲル係数高いですね。 家計簿は棒グラフを使って作図しています。

もう一つは円相場で、ポンドとドルについて折れ線グラフを作成しています。 ほぼ一ヶ月付けてきましたが、 その間にドルは5円(111円台から106円台へ)、 ポンドは12円(182円台から170円台へ)も下がりました。 ダウ平均とか、東証平均なんかも付けみてもいいんですが、 あまりに縁遠いのでまだやってません。

三つ目は、表計算ではなくデータベースなんですが、 世界中の国の名前、その首都、その首相/大統領、支配政党、主要野党の五項目を、 新聞を見ながら徐々に埋めていっています。 これをすると、 マイナーな国についての記事を少しは読む気になります。

あと、イギリスのサッカーリーグについてのデータベースとか、 日本の政党および内閣の構成についてのデータベースとかも作りたいんですが、 何しろこんなことをやっていると どんどん専門の勉強をする時間が減ってしまうので…。

(関数はSUMとAVERAGEしか知らない編集者E)


何か一言


18/Mar/2000 (Saturday/samedi/Sonnabend)

今日のニュース

『エリック・ザ・バイキング』(1989)を観ました。
年を取ったジョン・クリーズやテリー・ジョーンズなどを 見ることができますが、内容は退屈です。 観るときは適宜早送りしつつ観賞した方がいいでしょう。C。
ルネで本を買いました。
インターネットで注文したものを含みます。
今日の新聞
今日もThe Daily Yomiuriです。 ゆっくり読んでたら4時間かかりました。ぎゃー。最悪です。

今日の新聞

Cherry blossom forecast revised
3月の気温が思ったより低かったため、 気象庁の桜前線の予想が変更されたそうです。 京都の桜開花は4月5日ごろになるようです。
Poll shows Japanese students study least
日米中三国の中高生生態比較研究のようです。 この結果によると、学外での勉強時間は、 日本の高校生が一番低いようです。
>それよりも興味深いのは、 「携帯を学校に持って行くかどうか」という設問で、 この調査によれば日本では41.3%の高校生が携帯を高校に持っていくのに対し、 米国では12.3%、中国ではわずか0.9%の学生が 携帯を学校に持っていくんだそうな。 いや、そもそも日米中それぞれの高校生の約何割が携帯を持っているか、 というデータもないと、これだけではあまりよくわからないのだが。
Dealing with Parkinson's disease
看護婦による、パーキンソン病一般に関する記事。 現在、世界中で約400万人の人がパーキンソン病を患っているらしい。 50代と60代の人が特に罹りやすいそうだが、 最近は若い人でも罹る人が増えているらしい。 脳内のドーパミンの減少によって震え、筋肉の硬直、動作の遅さといった 症状が現われるが、 この病気になる原因はまだよくわかっていないそうだ。 病気を完全に治す方法まだ存在しないが、 進行を遅らせる手段はいくつかあるらしい。
>マイケル・J・フォックスもパーキンソン病にかかっているそうだ。 この人、もう映画界から引退してたのか。
>パーキンソン病についてさらに詳しくは、 全国パーキンソン病友の会 大阪府支部を参照のこと。
Thai student sentenced to life
タイの医学生が仲たがいした彼女を殺し、 証拠隠滅のために死体を細かく刻んでトイレに流した、 という事件があったらしい。 この事件に関して無期懲役の判決が出たのだが、 殺された女性の両親はこの判決に不服らしく、 母親は「たとえサーム(犯人の名前)が10回死んでも、 私たちの子どもの命の価値とは比べものにならないわ」 などと言っており、 上訴して死刑を求刑するつもりらしい。
>トイレに流せるくらい死体を切り刻むっていうのはすごいなあ。 さすが医学生:-) おれにはちょっとできそうにない。

何か一言


19/Mar/2000 (Sunday/dimanche/Sonntag)

今日のニュース

台湾の選挙の結果が出たようです。
民主進歩党の陳水扁(Chen Shui-bian)氏が 国民党候補を破って総統に選ばれたようです。 この人は候補者3人の中で一番独立路線を支持していた様子なので、 今後の展開が心配かつ楽しみです。
Madonna, American Pie
しばらく前から、 ヴァージンラジオで よくかかっている曲です。 誰が歌っているのか知らずに聴いていて 「いい曲だなあ」と思っていたら、実はマドンナの曲でした。
ところで今日のヴァージンラジオでは、 音楽がかかっている最中に突然「ゴオオオオル」 という叫び声が入るんですが、 これはどうもサッカーの試合の速報のようで、 今日英国の各地で行なわれているサッカーの試合で ゴールが入るたびにこの叫び声が入るようです。
> ほとんど既知外です:-)

何か一言


20/Mar/2000 (Monday/lundi/Montag)

今日のニュース

今日は春分の日です。
祝日ですが、ブ○ティッシュカウンシルは平日営業のようです。
ブ○ティッシュカウンシルに行ってきました。
今回が最後でした。10週間通って、とても勉強になりました。
今日の新聞
今日もThe Daily Yomiuriです。 銀閣寺道のそばのファミリーマートにはThe Japan Times とThe Daily Yomiuriの両方が売ってることを最近知りました。
昨日の新聞
昨日もThe Daily Yomiuriです。

今日の新聞

235 Ugandan cultists perish in mass suicide
ウガンダでキリスト教徒の集団自殺があったらしい。 破門された僧と尼僧とその教徒が教会に集まり、 賛美歌を数時間歌ったあと、 教会に火を付けて全員焼け死んだとのこと。
> 既知外が自発的に死ぬことに関してはあまり反対しないが、 信徒たちが自発的に死んだと言えるかどうかは問題かもしれない。 きっと洗脳されていたんだろうし…。
Web site gives news from Asian angle
アジア諸国のニュースを発信しているインタープレスサービスが、 最近日本語で読めるウェブサイトを 作ったらしい。 アジア諸国の人権問題やその他の社会問題に興味がある方はどうぞ。
Gaining a Foothold
Three-Wheeled Scooterboards and Steep Boots Are All the Rage in Tokyo
Los Angeles Timesの記事。 東京のキックボードと厚底ブーツ(っていうんだっけ?) の流行についてのレポート。
キックボードはscooterboardsと訳すらしい。 ドイツでも流行っているそうだ。
厚底ブーツはplatform boots。 「ヤマンバ」ファッションについては次のように説明してある。
Lately the skyscraper shoes are part of an outrageous look that includes bleached blond hair, deeply tanned skin covered with a thick layer of pancake makeup, glow-in-the-dark eye shadow and whitish lipstick.
> 実は、英国にキックボードを持っていけるといいな、 と考えていたりする。現在品切れ状態が続いているが、 春の終わり頃には入手可能になるらしい。
Beckham skins Foxes in United's 2-0 cruise
マンチェスターユナイテッドのデヴィッドベッカムが 五分刈りにしてしまったらしい。 しかし(逆接にすることはないが)試合には勝ったとか。
見出しは「ユナイテッド2-0の余裕の勝利において、 ベッカムはフォックス(相手チームの名前)をやっつけた」 という意味。たぶんskin(打ちまかす、追い払う、皮を剥ぐ)には 「狐どもをやっつける」という意味の他に、 「ベッカムが五分刈りにした」 という意味も含めてあるんだと思う。

昨日の新聞

China silent on result of Taiwan election
中国政府は19日朝の段階では、 とりあえず今後の台湾の様子を見る、 という態度を示しているらしい。 米国政府もいろいろ気苦労が増えた様子。
> 台湾もすぐに独立宣言を出すなんてことはないようだ。 しかし、香港やマカオのように中国に吸収されるつもりも 毛頭ないらしい。
> 副総統にはAnnette Luというフェミニストの女性が 選ばれたそうだ。女性副総統というのも画期的らしい。
History of Japanese Red Army
日本赤軍の連中がレバノンから強制送還されて 日本の空港で逮捕された事件の記事の補足説明的記事。 これによると、日本赤軍は1971年にレバノンで創設されたらしい。 その後、1972年にテルアビブの空港で無差別発砲をして民間人を 殺したり、1975年にマレーシアの米国大使館に立て籠ったり、 1977年に日本航空のハイジャックをやってみたり、 いろいろ悪さをしてきたらしい。
> 「赤軍」ってどういう意味かと思っていたら、 ソ連の陸軍の古い名称が「赤軍」なので、 どうもそこから来てるようだ。
> こうなったらついでに「日本白軍」も創設して、 日本赤軍と競争で、 「日本紅白犯罪合戦」をやったらどうか。 もちろん放送は○HKがやる。 あ冗談です。忘れてください。
Howard: Queen accepts Australians have `moved on'
英国女王エリザベス2世が、オーストラリアに親善訪問したという記事。 オーストラリアでは少し前に共和国に移行するかどうかをめぐって 国民投票があったばかり。 女王が1954年にオーストラリアを訪れたときには、 国民からの熱狂的な歓迎を受けたそうだが、 今回はそのような歓迎を受けることはないだろう、 と予想されているらしい。
> ちなみに現オーストラリア首相のジョン・ハワードは 立憲君主制支持派だそうだ。
Handgun manufacturer Smith & Wesson agrees to safety, marketing restrictions
米国の最大手の拳銃製造業者であるS&Wが、 クリントンと全米ライフル協会(NRA)が喧嘩している最中に、 80項目に渡る銃規制案に同意した、という記事。 規制案のなかには、子供が銃を使えなくするために、 グリップを大きくしたり、トリガーを重くしたりすることや、 最新の技術を使用して、 銃の持ち主にしか使えないようにするなどの項目が 含まれているそうだ。
> S&Wのこの動きの背景には、 最近銃製造業者がPL法関係で訴えられることが多くなっている、 という事実が一つの要因としてあるようだ。 今後、他の銃製造業者がどういう態度に出るかに注目。

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KODAMA Satoshi <kodama@ethics.bun.kyoto-u.ac.jp>
Last modified: Fri Apr 21 21:58:48 2000