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KODAMA'S (NEW) WORLD

職場において、わたしは自分の収入を、 自分の同僚たちの収入(自分が知っているかぎりでのそれ)と比較する。 もし同僚たちがインフレ率以上の昇給をしたのに、 わたしは昇給なしでインフレの被害しか蒙らなければ、 わたしは怒り狂うだろう。 この明らかな心理学的知見は、標準的な経済学においては知られていない。 標準的な経済学では、 一人の収入が増えて、他の誰の収入も減らない場合、 誰も被害を蒙っていないため状況は改善したとされる。 だが、現に、わたしは被害を蒙ったのだ。

---Richard Layard, Happiness

`For 40 years I have been married to one of the greatest women the world has ever produced. All I could give -- small as it may be -- was love and loyalty.'

---Denis Thatcher


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この日の出来事


14/Jul/2016 (Thursday)

いろいろ会議、環境倫理の勉強など

定時起床。朝から某妻に滑舌が悪いと詰られ、「Siriに話すように人に話しなさい」と言われる。 今度から某妻には「ウェブで検索して」などと言うことにしよう。

今日は会議だらけの一日になりそうだ。がんばろう。

夕方

午前中は環境倫理の勉強。 某君らに某準備を手伝ってもらう。

お昼は某会議。

お昼すぎ、某君と急いで中央食堂で昼食。ベジ醤油ラーメン。それから某会議。

昼下がり、一件会議がキャンセルになったのでまた研究室で環境倫理の勉強。

夕方、ちょっと休憩してからまた別の会議へ。

夜中

夕方に某会議。その後、急いで帰宅して夕食。新聞。

夜中、娘とシャワー。


14/Jul/2013 (Monday/lundi/Montag)

某研究会、帰洛など

少し遅めに起床。シャワー、チェックアウトして喫茶店で朝食。

午前中は本郷で某研究会。アセントなど。勉強になった。終了後、某氏らと酸 辣麺を食べてから急いで東京駅へ。お昼すぎの新幹線に乗る。車内では名古屋 ぐらいまでよく寝る。

昼下がりに京都に着き、夕方に帰宅。娘が昼寝していたので、急いでプールに 行き、1.3キロほど泳ぐ。京都は雨が時折激しく降っていたようだが、幸い降ら れずに済んだ。クリーニング屋でズボンを回収して帰宅。娘に歓迎される。

夜、某妻の母親が作ってくれた夕食。おいしい。それから娘とシャワーを浴び、 寝かしつけ。娘は昨晩は雷をかなり怖がっていたそうだ。

夜中、たまっていた新聞を読む。映画を観たら寝よう。


14/Jul/2012 (Saturday/samedi/Sonnabend)

四ツ谷で研究会、漫画喫茶など

定時起床。ゴミ出し、娘にシャワー、髭剃り、シリアル、朝刊。

午前中、娘を連れて四回目のヒブワクチンの予防接種に行くが、まだ早かった らしく、秋に来てくださいと言われる。戻ってくるときには雨も降り、少し不 幸になる。

お昼前に忘れものを取りに研究室へ。それから新宿で某妻に荷物を渡し、四ツ 谷の某大学で行なわれた研究会に出席。夕方まで。研究室に忘れものを取りに 行ったのに、いろいろ忘れてきたことに気付き、また少し不幸に。

夜、某先生らと蕎麦。ビールと焼酎。

夜中、研究室に戻ってきて忘れものを回収し、それから巣鴨の某漫画喫茶に一 年ぶりぐらいで行く。途中まで楽しかったが、長居をしすぎて快は減ってしまっ た。また、たばこ臭くなるのを忘れていた。やはりもうちょっと分煙がしっか りしているところに行くようにしよう。

真夜中をとうに過ぎて帰宅し、シャワー。さっさと寝よう。

某先生にいただいた『ミモザの咲くころ』、 ようやく読了。味わい深かった。


14/Jul/2011 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

真夜中

早朝に起き、某娘を風呂に入れ、ゴミを出し、シリアル、洗濯、朝刊。

某娘の調子が悪いので(鼻水が出て咳が出る。熱は37.0度ぐらい)、 ぎりぎりまで様子を見ていたが、保育園はお休みにすることに。 お昼まで某娘の面倒を見る。久しぶりに大の掃除。

お昼すぎに某妻の母親が応援に来てくれる。 お昼すぎに急いで大学に行き、某非常勤の準備。

昼下がりに西千葉に移動。電車の中ではかなりよく寝てしまう。

夕方、喫茶店で少し食事をしてから、某非常勤。今回で終了。 簡単なテストをその場で実施。無事に終了してよかった。

それから急いで本郷に戻り、某氏と一時間ほど某相談してから帰宅。

結局、某妻が夜に娘を小児科に連れていったとのこと。 もうすぐ連休もあるのにどうして病院に連れていかないのよ このスカタンと詰られる。少し泣く。(ちょっと大袈裟に脚色してあります)

夕食。そのあと、咳込む娘の世話をしながら、いろいろ雑用。眠い。

明日から某入門コース。がんばろう。


14/Jul/2010 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中

朝、なんとか起きる。ゴミ出し、シャワー、朝食。

スーツを抱えて定時出勤。行きに某区立図書館に寄り、 加藤周一の『羊の歌』を借りる。

午前中は雑用。

お昼、スーツに着替えて某先生らとタクシーに乗り、千代田区の一番町へ。 暑いのにネクタイをしてスーツも着ていったが、 道行く男性を見ていると、ネクタイをしてスーツの上まで着ている人は ほとんどおらず、半袖ネクタイなしが多かった。クールビズ。

お昼すぎ、某面接。無事に終了。肩の荷が降りた。

昼下がり、地下鉄で本三に戻ってくる。 普段着に着替えて某コモン・ルームでおにぎり。しばらく脱力。

夕方から某学科の懇親会。少し飲み食いして、早めに退散し、 研究室で仕事。

夜中に帰宅。素麺を作って食べ、しばらくメールの返事や某書き物など。

真夜中、シャワーを浴びてから新聞。眠い。もう寝よう。


14/Jul/2009 (Tuesday/mardi/Dienstag)

お昼前

今日から国外出張してきます。詳しくはブログに書く予定。


14/Jul/2008 (Monday/lundi/Montag)

夜中

朝、定時起床、シャワー、朝食、(朝刊はお休み)、定時出勤。猛烈に暑い。

午前中は病院の某氏のところで打ち合わせ。 お昼は某先生と文学部の某先生のところに相談に行く。

お昼すぎ、病院の食堂で某氏と昼食。

昼下がり、某英語勉強会。そのあと、某氏らに献本に行ったり、雑用をしたり。

夕方、また某先生と打ち合せ。そのあと雑用をしていたら、ジムには行けず。いかん。

少し早目に帰宅。夕食。某氏にもらった桃もいただく。 その後、ソファで昏睡。疲れていたようだ。

真夜中

夜中、しぶる某妻を連れ出して、ジョギング。走ったり歩いたりで、4.3キロほど。 汗だくになって帰宅し、シャワーを浴びる。某妻が買ったパピコをいただく。

占いは、 東京新聞のものが含蓄が深くておもしろかった。 朝日の夕刊が占いを載せ始めたのは、 千石に引越してきて朝日を取り出してからだったと思う。 これは今ひとつ。まあ、明日のことに考えをめぐらす一助にはなる。

そういえば、某○法試験予備校から、 某駄文の掲載許諾を求める手紙が来ていた。 赤本その他の大学受験関係のものは、リーズナブルな内容なのでいつもOKを出している。 だが、今回は、模試に使用した上で、 問題集やウェブやDVDでも使い回しますと宣言しているものだったので、 ちょっと驚く。 しかも、予備校から期日前に催促の電話がかかってきたので、 さすがに少し腹を立て、 「出版社に確認してから再度ご連絡いたします」と伝えた。 駄文を使ってもらえるのはありがたいが、どうすべきか。

真夜中2

新生児治療について新聞記事を読んで少し勉強。ヘビーだ。


14/Jul/2007 (Saturday/samedi/Sonnabend)

お昼すぎ

朝、ゴミ出しをして二度寝。それでも土曜日にしては早目に起きて、 シャワー、シリアル。雨が強いため、地下鉄で大学へ。再び引越しの作業。 とりあえず6箱詰め、4列あった本棚の3列分は片付いた。あと一つ。

書き込みのある資料など、未練がなくはないが、 おそらく二度と読むことはないと思われるため、どんどん処分することにした。 なるべく身軽でいよう。

昼下がり

一休みしてから、さらに7箱詰める。とりあえず本棚は片付いた。 あとは机を片付ければ完了。これは来週やることにして、 今日はこれから真面目に勉強しよう。

真夜中

昼下がり、正門そばの某カレー屋で遅めの昼食をとってから、 図書館へ。新聞を読んでしばらく寝てから、2時間ほど真面目に勉強。 某氏に頼まれた論文をようやく書き始める(〆切は5月末だった。すみません…)。

図書館を閉館まぎわに出て、地下鉄に乗って帰宅。 某妻と夕食をとったあと、夕刊を読んでしばらく寝て(そればっかり)、 それから巣鴨の駅前まで一緒に散歩に行く。

帰宅してからちょっとモンティパイソンのDVDを見て、 それからまた2時間ほど原稿書き。 ちょっと横のものを縦にしている観あり。 まあ、英米の動向を紹介ということで…。


14/Jul/2006 (Friday/vendredi/Freitag)

お昼

朝起きて、定時出勤(ちょっと遅刻)。午前中は新聞の切り抜き。

メモ。ジダン。「言葉の暴力」に対して、 物理的暴力に訴えることが正当化できる場合があるか。

メモ2。戦争。抑止力論から先制攻撃論(敵基地攻撃論というのは、 これとは違うそうだ。難しい)へ。相手がぎりぎりまで攻撃してこないと わかっていれば、こちらも攻撃しないが、相手が先制攻撃をしてくると わかっていれば、こちらも先に手を打たなければという気になるだろう。 どうも危険な時代になりつつある気がする。

昼下がり

同僚の某氏らと弁当を食べ、それから少し勉強とうたた寝。

夕方

ちょっと勉強。

占いの効用

おもしろい話題なので、 さらにメモ。 某仙人が言われるように、ある人の性格や行動の善さや悪さを、 その人の血液型や星座に帰してしまうのは、説明としておかしいと同時に、 道徳的にも嫌なものを感じる。 説明としておかしいというのは、四つの血液型や12の星座で、 人間のタイプ分けして、「A型だから、彼は〜という行動をしたのだ」 と説明するのは科学的におかしいということだ。

まあ、これについては科学も占いもよく知らないので、 ひょっとしたらおかしくないのかもしれないし、 生まれた場所や誕生日時まで正確に特定する占いだと、 ある程度正確にその人の性格や行動を説明できるのかもしれない。 しかし、その場合に道徳的に嫌なものを感じるのは、 「性格や行為の説明」において血液型や星座によるを強調しすぎると、 「遺伝子によって性格や行為が決まる」というのと同様に一種の決定論となり、 われわれの行為や意志には自由がなく、それゆえに責任もない、 という議論になる可能性があるからだ。 「あ〜、あの人はB型だからああいう行為をしたんだよね。仕方ないよね」とか。 本当に「BさんがB型である」という事実と、「Bさんがある行為をした」という事実に 因果関係があるとすると、Bさんにある行為をした責任を取らせることは、 責任についての普通の考え方ではできないように思われる。 (自由と責任の問題を研究している方に: 適当だけど、 まあこんなもので負けといてください)

まとめると、人間をタイプ分けして、その人の行動を説明(予測)するのは、 非科学的である(ある人がA型であるという事実と、 その人がある行為をしたという事実の因果関係を示すことは困難である) という理由でもっともらしくないだけでなく、 ある種の決定論を取りがちになるという点で、意志の自由を愛する人にとっては 道徳的に嫌なものであろう (決定論を嫌ったサルトルもそう言うんじゃないかと思う)。

その上で、もう一度占いの効用を記しておこう。 自分が魚座であるかどうかとか、AB型であるかどうかというのは どうでも良く、極端な話、魚座の人が蠍座の占いを見ても、 AB型の人がO型の占いを見てもまったくかまわない。 その意味で、当たる、当たらないは重要ではない。 もっと言えば、そもそもこのようなグループ分けもなくて良く、 おみくじのような無差別なものでもよい (ある種のおみくじは血液型などで分類されるようだが)。 あるいは、天気予報のように、 「東京に住む人の明日の運勢は…」というのでもかまわない。 週間天気予報が予定を立てるのに役立つのと同じような仕方で、 占いは将来の出来事を考えるさいの手助けになる。 もちろん、どちらもあまり当てにはならないので、 それを確実なものとして信じるのは間違っている。 が、重要なのはプランニングの一助となるというところだ。 これが占いの最大の効用だろう。 (「当てにならないけれど、役に立つ」というのは、 将来のことについて思いをめぐらせるさいに、想像力を働かせる役に立つ、 というほどの意味。だから、 「明日は晴れ。明後日は雨」とはっきり言う天気予報と違って、 占いは解釈の余地が大きくてどのように理解できてもまったく構わない)。

それ以外の使用法に関しては某仙人の言うように有害かもしれないので、 おみくじ以外の占いは廃止してもよいかもしれない。 また、最終的には、占いなどを見なくても、 将来に起こりうる出来事を予測して対応できる人間になることが重要である。

真夜中

夕方、しばらく勉強してから帰宅。その後、 春日の中華料理屋兼バーのようなところで、 中華料理とビール、ウィスキー。

夜中、散歩がてら本屋に行く。いろいろ勉強。

今日のニュース


14/Jul/2005 (Thursday/jeudi/Donnerstag)

早朝

酒が入っていたせいか、早起き。 ちょっと体がだるいが、風邪か二日酔いか。

知り合いの某氏もブログを始めたようだ。

1998年には、体重が58キロ弱だったようだ。 最近は62キロ弱。BMIは20.5ぐらい。

お昼すぎ

朝、お風呂に入ったあと、ちょっと体調が心配だったので、 お昼前まで寝直す。それから、同僚の某氏と某定食屋で昼食を食べて大学へ。

夕方

昼下がり、仕事がないのをいいことに、近くの喫茶店に行き、新聞。 ついでに、Hareの`Nothing Matters' という論文を少し読む。

研究室に戻ってくるときに、U2の`Pride'をiPodで大音量で聴き、 ドラムのかっこよさに感動する。

真夜中

夕方から某授業。今日で最後だったので、終了式でスピーチをしたり、 ビールを飲んだり。終わったあとも、スタッフ+αでピザとワイン。 二日連続で飲み、さすがにちょっとつかれた。

明日は勉強することっ。

真夜中2

スターウォーズEpisode VIを見る。 ほんとにこのシリーズは「スペースオペラ」って感じだな。


14/Jul/2004 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

真夜中 (午前)

昨夜は、ちょっと某所で寝たあと、ベンタムの勉強。 が、少し始めたところで、某生命倫理専門調査会の傍聴から某氏が戻ってきたので、 一緒に焼酎を飲んでしまう。それからまた少し勉強。 ベンタムのPoor Lawsもちゃんと読まなければならない。 毎日こつこつ勉強すること。

真夜中2 (午前)

帰って寝なければ。I've got my freedom, but I don't have much time...

いや、それほど自由もないか。帰ったらストーンズでも聞こう。

お昼すぎ

なんとか朝に起きて大学へ。朝の勉強会に出席。

お昼、某氏らとイタリア料理屋。ダメ。気分悪くなる。

ついでにみずほ銀行に行って、 ボロボロのキャッシュカードを交換してもらおうとしたが、 3階に行かされたり2階に行かされたり、 また2階に行ったら行ったで、 受付の女性の言っていることと手続をする女性の言っていることが 違っていたりして、書類も書いたが結局徒労に終わってしまった。 良い機会なので、近いうちにみずほは解約してしまおう。

昼下がり

某所で仮眠。復活。

自己決定権について少し

小松美彦氏の『自己決定権は幻想である』を少し読む。 骨のある保守派の議論を展開している。 以下は、第一章にある自己決定権批判の四つの根拠。

  1. 人が生きていくすべての場面において、 個人が何かを決めるということが、 個人の問題にとどまることなど、決してない。(36頁)
    たとえば安楽死の決定。
  2. ナチスの安楽死政策も、自己決定権という美名のもとで行なわれた。 (37-40頁)
  3. 自己決定権は他者同士のコミュニケーションを遮断・排除する道具 として機能する危惧がある。「わがまま」を保証してどうしようという のか。(40頁)
  4. 死は個人の所有物ではないのだから、死を自己決定することはできない。 (44-46頁)

自己決定権そのものの批判というよりも、 「死の自己決定権」に対する批判なのだが、 自己決定権に対する一般的批判と捉えて、言い換えると、 次の二つになる。

  1. 個人によるすべての決定は、必然的に他の人にも影響を与える。 しかるに、他の人にも影響を与えるのであれば、 彼らにも決定権を与えるべきである。 したがって、自分一人で決定を行なうことはできない。
  2. 自己決定権を認めると、国家あるいは個人によって、 望ましくない用いられ方がなされる場合がある。 したがって、自己決定権は認めるべきではない。

先に(2)を考えてみる。たしかに加藤尚武の言う「愚行権」は 批判者に言わせれば「わがまま権」であり、 ときに決定をした当の個人にとっても、 まわりの連中にとっても大きな害悪をもたらすこともありえる。 しかし、何ごとにも弊害はあるものであり、 弊害だけを虫眼鏡で拡大して強調するとバランスを逸した議論になるので、 良い面と悪い面を考慮する必要がある。 たとえば、「じゃあ、自己決定権を排して皆で決めるというんですか。 そしたら結局は全体主義に陥ってしまうでしょうが。 あんたは戦中の日本のように国民が国家に動員されることになってもいいんですか」 というのが偏っているのと同じ。 とくに小松氏のナチスの議論はすべり坂論法であることに注意せよ。

また、自己決定権を「わがまま権」と捉え、 「他人に口を挟ませない権利」と理解するのは、 ミルの『自由論』の時代からある批判だが、 自己決定権の批判者だけでなく、 おそらくは一部の擁護者も同様に犯している誤解である。 たとえば米国の中絶権はプライバシー権であるが、 国家が強制的に介入できない「プライベート」な領域だからといって、 友人や家族が中絶をすべきかどうかについて意見も議論もできない 領域だと考えるのは誤りである。 自律を尊重するというのは、「介入しない」という消極的側面だけではなく、 「適切な情報を与え、本人の価値観にそった決定を助ける」 という積極的な側面もある。 このことはinformed consentについても言える。 「自分で決めることを『尊重』する」ということの意味をしっかり 押さえておかなければ、たしかに保守派の「わがまま」批判が 当たってしまうので、気をつけなければならない。

(1)についてだが、 小松氏は安楽死の決定が、まわりの多くの人に影響を与えると述べてい るが(45頁)、それゆえに安楽死に反対するなら、 結婚も引越しも職業の選択も、 みなの同意を取らなければできなくなってしまう(背理法)。

しかし、結婚や引越しについては 「当人が決めたこと、つまり当人の自由を尊重する」 という合意があらかじめ成立していると言われるかもしれない。 つまり、結婚や引越しについては、 社会があらかじめ自己決定権を尊重する旨を記した「免許証」 を発行しているというわけだ。 だが、だとすれば、安楽死に関しても、同じことが言えるはずである。 すなわち、必要なのは 「安楽死は、他人に影響を及ぼすが、 それでも当人の決定によって行なうことを社会的な合意として認め、 『免許証』を発行した方がよいかどうか」を議論することであり、 「安楽死は、他人に影響を及ぼすがゆえに、 『免許証』は発行できない」というのはおかしい。

この議論には、「社会的合意」をどのようにして決めるかとか、 このように議論を進めれば、 結局は社会的合意は成り立たないので、 当人の自己決定に任せるという結着を見ることしかできないのではないか、 という問題もあるが、それについてはまたいずれ。

ご批判請う。

真夜中

夕方、ジム。体重が62.4キロになっていたのでびびる。 運動後約10分後の血圧、上が122で下が72、脈拍が109。

そのあと、教室の納涼会(飲み会)に参加。 ビール、日本酒を飲む。

さらに、二次会でカラオケ。 一曲歌わされる。

二次会は適当に抜け出し、 某氏らと某所で飲む。 ウツの話など。ここでも焼酎を飲んだりして、かなり酔っ払う。


14/Jul/2003 (Monday/lundi/Montag)

早朝

早寝早起き。まだ雨。

マクダウェルについての情報、感謝。 近く『実哲研』でメタ倫理学の特集が組まれるようです。

お昼

朝、某ドトールで新聞。

「世界が生み出した最も偉大な女性の一人と結婚して、もう40年になる。 わたしが彼女にあげることができたのは、ちっぽけなものかもしれないが、 愛と誠実さだけだった」。先日亡くなった、 デニス・サッチャー(サッチャー元英国首相の夫)の言葉。

夕方

昼下がり、進化論倫理学の本を読んでいると眠りに落ちてしまう。 エルスター的には適応選好が充足されたのかもしれない。

真夜中

夜、某スタバで勉強。マクダウェルをやるはずが、 進化論的倫理の勉強で時間がつぶれてしまった。

それから某中華料理屋で食事。外食を減らさないとなあ。

帰宅して某書類の作成とか。


14/Jul/2002 (Sunday/lundi/Montag)

机に向かっている時間…4.5hr
今日の勉強時間…4.5hr
マルクス係数…56.3


14/Jul/2001 (Saturday/samedi/Sonnabend)

夕方

かなり寝てしまう。勉強はかどらず。やばい。

昨夜、某香港人とオリンピックの話をしていたら、 日本の教科書問題について議論になる。 今回は右寄り産経の意見 (今こそ交流ではないのか、平成13年 (2001) 7月14日[土] 仏滅)におおかた賛成する。 この友人も日本の教科書制度が国定ではなく、 「複数検定・自由採択」であることを理解していなかった。 時間がないので、この件については後日よく考えよう。

ついでに、北京が2008年のオリンピック開催地になったことについては、 日本の新聞はだいたい好意的だが、英国ではかなり批判的で、 すでにボイコットの声も大きい。もちろん、人権問題が原因である。

Shrek

ひさしぶりに映画を観る。 マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィー、キャメロン・ディアズなどが 声優をやっているアニメShrek

人々に恐れられ孤独に暮らす「醜い」オーガーのシュレックの住み家に、 ある日童話の登場人物(白雪姫、ピノキオその他)が大量に避難してくる。 シュレックが彼らを追放した王子のところに文句を言いに行くと、 竜の住む城に閉じこめられているフィオナ姫を助けてくれば住み家を元通りに すると言う。そこでシュレックは言葉をしゃべるロバと一緒に姫を助けだし、 無事に戻ってくるが…。

小学生が見ても十分に楽しめる内容だが、 西洋の童話についての知識が一通りあると、 パロディに爆笑する。 エディ・マーフィーの早口の冗談がわかれば涙を流して笑えるようだが、 残念ながら半分くらい聴きとれなかった。いつかまた挑戦しよう。 アニメの質も高く、よくできた映画。B。


14/Jul/2000 (Friday/vendredi/Freitag)

今日のニュース

午前中、某君と某洋書屋に行きました。
以前ベンタム全集を注文したところです。 ひさしぶりに行きました。
ヘーゲル勉強会をしました。
『ヘーゲル「法」の哲学』の第8章を読みました。 エゴイストが錬金術によって道徳的になる話と、 善意から犯罪を行なう人はヘーゲル刑罰論においてどう理解されるか、 というような話でした。

07/14/99 (Wednesday/mercredi/Mittwoch)

お昼前

昨夜は某コンビニに寄ってから下宿に戻った。 しばらく行為論の本をパラパラと見てから就寝。

そういえば、関倫では道徳権利論をやるつもりなのだった。忘れていた。 どうすべきか。

朝起きる。 もっと寝ていたかったが忙しいのでそういうわけにもいかず、 シャワーを浴びて目を覚ます。 某喫茶店でモーニング。京都新聞。プレイボーイ。

大学に来て英文の成績証明書の申請。 頼んでから二週間かかるので注意すべし。


昼下がり

カント勉強会終わり。あとは合宿。


夕方、いったん帰って仮眠を取る。 ついでにサンデーとマガジンを買って読む。 夜むくりと起きて、大学へ。 これからカントの編集作業。うう。 某先生に送る書類の用意はできるのだろうか。


今日やったこと


07/14/98(Tuesday/mardi/Dienstag)

真夜中

引き続き夏合宿のレジメ書き。


早朝

ようやくレジメが完成。 疲れた。


某師匠のお導きにより、 IRCを初体験することに。 「#ちゃっと」に行くと、 アメリカ在住の某H氏がいらっしゃって、 楽しい会話をすることができた。 ううむ。すごいなIRCは。 次回はどっか英語のとこに行ってみよう。


07/14/97(Monday/lundi/Montag)

・昼過ぎ・

・週末は久しぶりに家でのんびりしてました。映画を見たり。死ぬまで寝たり。夏休みっ ていいなあ。


・昼下がり・

・環境倫理読書会終わり。次回は水曜のお昼までにレジメを作って来る。今日 は読書会は一つなので楽。


・土曜日に京大附属図書館で借りた本。


・最後の平尾透の本の前書きが興味深かったので、一部引用する。この人は京 大法学部出身で、現在は奈良産業大学の法学部教授であるそうだ。

ただ、私自身と本書の性格をより正しく理解していただくために、一つの告白 (だけ)をしておくが……実は、私は根本的な問題にしか興味がない。しかも、 それについての独自の思考にしか情熱を感ずることができない。それ故また、 私はそのような内容の論文しか書きたくない。それ以外の対象は、私にとって は瑣末である。研究という多大の精神的エネルギーの消費に値しないのである。 しかしもちろん、これはあくまで、私個人の単なる嗜好に過ぎない。誰もがもっ ている私的傾向の(些か極端な?)一例に過ぎない。研究スタイルに序列がある わけではなく、各々自己の個性に従ってやればよいのである。全体知のために は多様性が必要であるから、むしろそれが望ましいであろう。その意味でも、 成果のほどはともかく、私は私自身の個性を生かしたい。ただそれだけである。

・う〜む。ここまで言い切るとは。かっこいいというか、勝手にしてくれとい うか…。


・夕方・

・時間があれば、聖書読書会、というのもやりたいな…。


・シジウィックの翻訳をやるのが面倒なので、つい本を読んだり、コピーに行っ たりしてしまう。

・というわけで、生協でベンタムのThe Book of FallaciesAnarchical Fallaciesをコピーした。ベンタムの古い全集は二段組 で顕微鏡がないと見えないような字で印刷されているので、122%で拡大コピー をしたが、まだまだ小さい。昔の人は虫メガネを使って読んでいたんだろうか?


・la nuit・

・3級に付き添ってお好み焼きを食べに行く。環境倫理の話になり、3級は「わ しはオイルショックや、ロッキード事件というショッキングなニュースを見聞 し、♪No Future, No Future〜とピストルズを口ずさんで育ったんじゃよ」な どとビール片手にしみじみと語られ、こだまは涙する。鉄板の上に落ちた涙が じゅーじゅーと音を立てて消えて行くのがあまりに悲しい。ああ環境倫理。 (うそ)

・では今日は帰る。また明日。


Satoshi KODAMA
email: satoshikodama-tky[at]umin.ac.jp
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Last modified: Thu Aug 11 09:12:28 JST 2016