(ぱらどくす paradox)
Ted Honderich編集のThe Oxford Companion to Philosophyには、 三つの用法が挙げられている。
一つめは、一般に受けいれられている見解と相反する意見のこと(逆説)。 「悪いと知りつつ悪いことをする人はいない」というソクラテスの発言などが その例である。
二つめは、二つの異なる意見が衝突している状態のこと。 たとえば、カントのアンチノミーがそれである。
三つめに、 これまでの分類ではうまくいかない事例をパラドクシカルと呼ぶことがある。 たとえば、レム睡眠は、睡眠状態の特徴も覚醒状態の特徴も備えているために、 「パラドクシカルな睡眠」と呼ばれる。
より詳しくはまた。
26/Apr/2001