番 外 編

 「基礎編」で、基本の食品をケトン食食品交換表を使って実際に使う食材料に交換する方法を解説し、「中級編」では、ケトン食の本で紹介されている献立について、当日の冷蔵庫にある食材料を使えるようにアレンジする方法を解説してきました。
 「応用編」では、これまでに解説してきました「食品構成表を使って基本の食品を献立に使う食材料に交換する」方法を使って、実際にケトン食の献立を作っていくことになるのですが、その際に大きな「困難」に直面するでしょう。

 それは、「脂質の調理方法」です。
 欧米では、脂質を「オリーブオイル」や「生クリーム」として飲むこともあるようですが、炭水化物を主食とする日本では少し難しいようです。

 ケトン食の献立を作る際には、「チキングラタン」とか「きゅうりとハムの酢の物」とか献立名を決めて、食品構成表の基本の食品を実際に使う食材料に交換するとともに、脂質であるケトンフォーミュラ、生クリーム、植物油をマヨネーズ、バター等に交換しながら使っていきますが、食品構成表に書かれている分量を使い切るのは大変難しいと思います。
 ケトン食の本で紹介されている献立例から、いくつかのキーワードを見つけることができると思います。
 この「番外編」では、「脂質の調理方法」を解説していきます。

 ケトン食の本の19ページには、「チキングラタン」が紹介されています。先ず献立の詳細を見ていきましょう。

材料 数量(g) 参考事項
鶏肉
ケトンフォーミュラ
生クリーム
マヨネーズ
粉チーズ
コンソメ
青のり
20g
15g
20g
7g
少々
少々
少々
ホワイトソースを、
ケトンフォーミュラ 15g
生クリーム 20g
マヨネーズ 7g
を使って作るところがポイントです。

 さらに、20ページでは、「たまごスープ」が紹介されています。

材料 数量(g) 参考事項
たまご
生クリーム
ねぎ
コンソメ、塩
10g
25g
少々
少々
卵液を、
たまご 10g
生クリーム 25g
を使って作るところがポイントです。

 【1,300kcal/日 ケトン比2.5:1】の昼食メニューとして献立を作るために、「チキングラタン」のホワイトソース、「たまごスープ」の卵液として、脂質を調理する必要があります。多くの脂質を含みますが、このような献立だったら、あまり「脂っぽさ」を意識せずに食べれそうですね。
 「番外編」では、ホワイトソースや卵液以外の「脂質の調理方法」を見ていきましょう。

 次にご紹介する「材料」と「数量(g)」の組み合わせで、どのような「献立」が作れるのか、考えてみてください。ケトン食の本で紹介されている献立を参考にしていただいても結構です。
 では、考えてみてください。

材料 数量(g) 献立名
ケトンフォーミュラ
たまご
生クリーム
だし汁
キャベツ
豚肉

とんかつソース
マヨネーズ
15g
10g
10g
適量
20g
8g
4g
3g
7g
ケトンフォーミュラ
生クリーム
たまご
だし汁
を使って何か生地を作るようですが・・・・・

材料 数量(g) 献立名
ケトンフォーミュラ
生クリーム
たまご
シュガーカット
ごま
揚げ油
20g
10g
10g
2g
少々
適量
ケトンフォーミュラ
生クリーム
たまご
シュガーカット
ごま
を混ぜ合わせて生地を作り、揚げるようですが・・・・・

材料 数量(g) 献立名
ケトンフォーミュラ
生クリーム
たまご
温泉卵
ねぎ、刻みのり
だし汁
しょうゆ、みりん
25g
30g
20
1個
少々
適量
少々
ケトンフォーミュラ
生クリーム
たまご
を混ぜ合わせて薄焼き卵を作り、麺状に切るようですが・・・・・