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杜の都・仙台から エムティー法務研究会 新屋博明 (宮城県臨床検査技師会)

京臨技の皆様、こんにちは!エムティー法務研究会の新屋(しんや)です。本年三月の「第5回施設責任者・リーダー会議」では大変お世話になり,誠にありがとうございました。
今回,会誌の誌名が「医学検査」ではなく「衛生検査」だった頃の話をしてみたいと思います。

平成2年か3年頃だったと思うのですが,私は「衛生検査」を読んで驚いたことがあります。なぜなら,「医師が検査結果に疑問を感じた場合,院内検査室に問い合わせをする医師よりも,問い合わせなどはしない医師のほうが多い」という近畿臨床検査技師会(私の記憶では近畿臨床検査技師会)の調査結果を目にしたからです。
当時,検体検査に従事していた私は,この調査結果を読んでからというもの,医師や看護師からの問い合わせに対して「尋ねてくれてありがとう!」という感謝の念を抱くようになりました。世間では「叱られているうちが花だ」などと申しますが,臨床検査技師も医師等から「技師さんに聞いてみよう」と頼りにされているうちが“花”だと思うのです。
ところで,なぜ十数年前の話を思い出したのかというと,今月(7月)号の「医学検査」で私が最も注目したレポートが近畿臨床検査技師会による「時間外における尿検査への要望―医師へのアンケート調査結果より―」だったからです。ちなみに「時間外における尿沈渣成分の中で医師が重視している成分は,@赤血球数,A白血球数,B細菌・真菌・原虫,の3項目だった」という近畿臨床検査技師会の研究チームによる報告は,示唆に富んでいると思いました。

昔から「敵(相手)を知り,己を知れば百戦危うからず」と言われるように,私たち臨床検査技師もオーダーを出す側(医師)のニーズ(要望)を積極的に探っていく必要があると思うのです。 「衛生検査」時代の近畿臨床検査技師会のレポートも今回のレポートも非常に有意義な内容なので,とても参考になりました。私は,これからも近畿臨床検査技師会の調査・研究に注目していきたいと思います。

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