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「節分の行事」 洛和会ヘルスケアシステム 白波瀬 浩幸

 毎年、節分の日に開催される「鎮火(ほしずめ)祭」が、前夜の積雪が眩しく晴れ上がった2月3日に営まれました。場所は福知山市三和町大原の大原(おおばら)神社で、国道9号線から国道173号線へ入り、北へ約8Kmのところに位置し、安産の神様として知られています。

http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/24/040/

火災の無い安心な毎日を願い開催されるこのお祭りは、地元消防団も参加します。地元消防団班長(部長の次の役職で、庶務・会計担当)という大役を預かる僕も当然参加するわけで、デジカメ持参で参列しました。

 朝10時から境内にある火の神神社で行われ、宮司が社殿で無火災を祈願し、社殿前に組み上げた「お火たき」の祭壇に点火。

炎と白煙を上げ始めた祭壇に、古式にのっとり「瓢(ひさご=ヒョウタンでくんだ水)」「埴土(川砂)」「川菜(若芽=ワカメ)」を順にかけて火を鎮められます。
神事に続いては宮司から、三和地域の分団に、「火の用心」の旗を寄贈されました。
夜には節分行事の「追儀(ついな)式」があり、「鬼は内! 福は外!」のかけ声で豆まきが行われます。

「福は神社の外」の地域の方々への祈りを込めて、「福は外!」だそうです。赤鬼、青鬼が境内を暴れ回り、同神社役員が豆をまいて退治する。やがて鬼は改心して福の神となり、おたふくの面を付けて登場します。消防団は、「追儀(ついな)式」の前に開催された古いお札や熊手、お守りなどを燃して、宮司さんと総代さんが願いの書かれた護摩を祈りながら火中に投げる儀式のあとの火の見張り番をします。
昼は何をするのかというと、することがありません。そこで毎年、夜に使う鬼の衣装を借りて地元の保育園と高齢者福祉施設へ鬼になって訪問します。今年は、土曜日だったので、保育園がお休み。高齢者福祉施設のみ、甘酒をもって慰問しました。

保育園児なら怖がったり、逆に強がったり、面白がって抱っこやオンブをせがんだり、無茶苦茶汗をかきますが、デイサービスを利用される高齢者の方々は和やかなものです。今回は宮司さんの息子たち(高三、中二)も一緒に参加してくれました。

 スーパーやコンビニエンス各社が競って売り出す「恵方巻き」を食べるのが節分みたいになってきた昨今、昔ながらの節分行事もたまにはいいものです。ところで、鬼に扮したときの掛け声って、何でしょう。施設へ入るときの掛け声が決まらずに、妙に気恥ずかしい思いがしました。「ガオー」、「ワオー」、それとも「ウォー」?「泣ぐコはいねがー」だと、『なまはげ』になるし・・・。

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