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「我が家のペット-続編-」 自宅 芦田 尚子

前回の続きです。
その後、4〜5年経った頃、私の実家の近所で(大阪狭山市)空き巣が流行しました。母から電話があり、お隣さんが被害にあったとの事でした。
「それは、番犬が必要やで!!」という事で無理やり実家へ『ムサシ』を養子に出しました。むさしの名前は最初『むさし』で、最近は『ムサシ』とカタカナになっています。
ムサシは普段大人しいのですが、他の人には大きな声で鳴きます。番犬にピッタリ。
その後、ムサシは実家で大切にされ元気に過ごしています。

 我が家の大五郎は人間に愛想が良い事は言うまでもなく、犬にも愛想が良いのです。散歩している時、他の犬達に逢ってもしっぽを振り振り近づき友人(友犬?)になります。
8年前に引越ししてから、蒸し暑い6月のある日、家の外で「ワンワン〜〜」と鳴いている声が、大きく聞こえたり小さく遠くになったり、ご近所の犬達もあちらこちらで鳴いています。しかし、大五郎はぜんぜん鳴いていませんでしたので、私はまったく気にもしていませんでした。
でも、なんだか賑やかな声が聞こえてきます。それは、ご近所の奥様達の話し声が聞こえてきたのです。私も外に出てみました。迷い犬が1匹うろついていて、奥様達の会話の内容は、犬好きの家ではすでに飼ってるし、その犬との相性もあるだろうし、すぐには飼えない。しかし、役所に電話して引き取ってもらうのも可哀相だし・・との事。
で、我が家の大五郎を振り返って見てみると、しっぽを振って・・おいで、おいで!
オイラの家においで!!(嫁においで〜〜!!)
来てしまったのです。
犬にミルクをやり、大五郎とご対面、この犬雑種犬(メス11Kg)初めて大五郎に恋人ができました。

命名:華(ハナ)。
でも、しばらくは、飼い主が捜しているかもしれないので、近所の電柱や掲示板に張り紙、交番やタウンページ、センター、デパートなどにも手配してみましたが、結局誰も名乗り出てこず、大五郎の嫁となりました。
それから、数年間は仲良く暮らしていましたが、大五郎は平成14年の私の誕生日に生涯を閉じました。病名はリンパ腫でした。

今、華は未亡人で元気に暮らしています。
実家に養子に行ったムサシも、もう18年で、目は白内障でほとんど見えず、足腰も弱くなり、夜は紙オムツをしています。
私の両親は老犬介護をしてくれています。

動物を飼い始めたら最後まで責任を持って飼ってほしいものです。
動物愛護センターの犬達の姿が目に浮かぶと涙が出るのは私だけではないでしょう。
人間の責任です。動物の生命も大切にと思います。
そして、皆さんも日頃、生命と接しておられます。患者様や、その分身でもある血液・尿・臓器など・・・どうぞ、各々、自分の身内の方だと思って、真摯に検査を行っていただきたいとお願い申し上げます。

また、私自身も、時にゆるむ気持ちを引き締めて顕微鏡に向かいたいと思います。生命に大小はありません。生命に軽重はありません。

追伸
このコラムを書いた後、「ムサシ」の容態が急に悪くなり、5月12日11時10分
亡くなりました。18才の生涯を閉じました。

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