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「久々に・・・」 京都大学医学部附属病院 芝田 典子

以前から久々に献血に行きたいなぁと思いつつ、行けてなかった。最近テレビでよく血液不足と言っているのを見るし、「今回こそ行くぞ!」と決意した。私は非常勤職員なので15時半に仕事が終わる。なので、平日でも仕事帰りに普通に行けるのだ。

検査部の人と仕事終わりで食事へ行く約束をしていた日があり、待ち合わせまで時間があるので、暇つぶしがてら四条の献血ルームへ行くことにした。四条の献血ルームはDVDが見られると聞いたので、成分献血にしてのんびり過ごそうかと考えていた。その日は給料日だったので、銀行へ行ったりして用を済ませてから向かった。道に『献血受付→』という看板があり、「いよいよかぁ」とテンションがあがってきた。ビルに入るとすぐにまた看板があった。『受付終了(17時まで)』。携帯で時間を確認すると17時5分。・・・。そーいえば、勝手に18時までやっていると思い込んでいた。私がよくやる失敗である。「思い込みはあかんよなぁ」と反省しつつ、その日はあきらめた。

後日、気分改め、今度は帰宅途中にある大阪の献血ルームへ行くことにした。今回はきちんと時間を調べた。17時半に成分献血が受付終了なので、急いで帰れば間に合う。17時に現地到着。不足と言われているので空いているかと思いきや、結構混んでいた。受付にて申込書記入。なんと6年ぶりの献血だった。「時間が経つのは早いなぁ」と思いながら、次に渡された問診票を記入。成分献血だと今日は待ち時間が長いと言うことなので、今回は全血400mlにした。医師の問診をパスし、事前検査のための採血へ。初めて見るチューブ状の採血キットを見てビックリした。どういう構造になっているのか興味が湧き、看護士さんに聞こうかと思ったが、同業者とばれたらやりにくいだろうと思い、我慢した。受付から約1時間経過してようやく採血室へ。担当の看護士さんが「今日はHbが12.1で少し足らないので200mlでお願いします」と。「0.4ぐらいいいやん、血はたっぷりとあるんやし」と思いつつ、ベッドに横たわった。普段採血の練習台になるときは、穿刺の瞬間をじっくり見ているのだが、針が太くなると一気に恐怖心が増したのか、直視出来なかった。幸い看護士さんが上手に刺してくれたので痛みはなかった。しかし、針が刺さっている状態を見ると、なぜか痛い気がしてきたので、腕の方は見ずにひたすらテレビを見ていた。全血かつ200mlということで、あっという間に終わった。針が抜けるとホッとした。待合いに戻り、お約束の水分補給。以前は街頭の献血バスだったので、パックジュースをいただいたのだが、この献血ルームでは、自販機フリードリンク制であった。ボタンがすべて点灯しているのを見るとなぜかテンションが上がってしまった。ソファで一休みして、帰宅の途に。普段患者さんには「採血した手で荷物を持たないでくださいね」と言っている自分が献血した方の腕にしっかりとカバンを持っていた。

今回は200mlしかできなかったのが今思うと悔しい。次回は体調を万全にしてから臨もうと思っている。6年後だったりして・・・。

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