第82回日本佐産業衛生学会アレルギー・免疫毒性研究会
労働者を対象とした職業性アレルギー・免疫毒性研究の最前線
日時:5月23日(木) 10:00~10:50
会場:第11会場(中国新聞ビル7階703室)
概要
職場環境における化学物質曝露の免疫機能影響は様々な機序を介して健康障害を引き起こす。
それらの化学物質と健康障害との関わりは、実験的研究により分子機序が明らかにされるものの、
最終的には職業現場での化学物質曝露による健康障害についての研究が必要不可欠である。
しかし、実際の職場環境を対象とした調査研究に取り組むためには、様々な環境整備が必要となり、
困難を伴うことが少なく無い。
今回の自由集会では、労働者を対象とした化学物質曝露影響の調査に長年取り組まれている
辻真弓先生に御講演を依頼した。研究対象とされてきた物質には、化学物質、ヒュームなど様々であり、
それぞれ免疫毒性影響を介して健康障害に関わる。そこでは、喘息、接触性皮唱炎など炎症に関する
パラメーターがアウトカムとなっている。
現場現場労働者は単一の化学物質に曝露されているわけではなく、また観察研究として原因と結果の関係を
示さない場合もあるものの、実際の職場環境における健康影響の調査研究として、その報告の意義は大きい。
実験的衛生学研究と対を成し求められる、労働者を対象とするそれらの研究内容を聴講し、
現在そして今後に求められるアレルギー・免疫毒性研究の方向性について議論を進めたい。
座長: 角田正史(防衛医科大学校衛生学公衆衛生学講座)
演者: 辻真弓(産業医科大学衛生学講座)
代表世話人:角田正史(防衛医科大学校衛生学公衆衛生学講座)
世話人:西村泰光(川崎医科大学衛生学)