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ご挨拶

日本脂質栄養学会第19回大会
大会長 大原 直樹
金城学院大学薬学部 教授
日本脂質栄養学会第19回大会大会長 大原 直樹
日本脂質栄養学会第19回大会を、平成22(2010)年9月3日(金)および4日(土)の両日、名鉄犬山ホテル(犬山市北古券)において開催する運びとなりました。健康の維持増進を目的として発足し、広範な分野での基礎研究における新規知見の公表と、それらに基づくさまざまな啓蒙活動を進めて19年間の歴史を積み上げてきた本学会の大会を開催できますことを、誠に光栄に思います。
本学会が進めてきました活動のなかで、n-3およびn-6脂肪酸摂取のバランスの問題、脂質(あぶら)を栄養素の一つから生理活性物質として捉えようとする見方等は、一般にも周知のものとなりつつありますが、引き続き、正しい情報の提供が求められましょう。また、長らく続いたコレステロールの悪者扱いが、決して一般化して考えられるべきものではないことについては、なお正しい情報の周知が求められましょう。
このような背景もあり、本大会では、「脂質栄養:変革に向かうとき」をテーマをとし、浜崎智仁富山大学和漢医薬学総合研究所教授(本学会理事長)による「コレステロール理論に対する批判的総論」および米国Massachusetts General Hospital J.X. Kang教授による"A Tale of Omega-3 Fatty Acids: From C. elegans to Humans"の二つの特別講演をはじめ、「成長・発達と脂質」および「油脂の微量因子は無視できるか?」の二つのシンポジウムを企画し、一般演題(口頭・ポスター)、ランチョンセミナー等を含め、充実した内容で情報提供ができれば、と願っております。
本大会にご参加いただき、研究の協力・発展と情報交換の場としていただければ幸いです。多数の皆さまのご参加をお待ちしております。