学会について
ごあいさつ 理事長 上澤悦子
前理事長 野澤美江子氏から代わり、第6期理事長の任を拝命いたしました上澤悦子です。
4期・5期では副理事長として理事長を支えてきたものの力不足は重々認識しております。そのため、会員の皆様と新理事のお力をお借りして、本学会を代表していきたいと考えております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、生殖医療系学会は多々あるなかで、本学会は唯一の生殖看護の専門学会です。生殖医療は急速に進みましたが、30歳代前半の女性でもART生産率は20%前後であり、治療期間にかかわらず成果は不確ななか、カップル間での意思決定支援や心身の健康管理など、不妊症看護認定看護師の専門的ケアは不可欠です。また、何よりも子どもというかけがいのない生命を育成する親になるための支援も重要な領域です。次世代育成に関わる本学会の使命は大のはずですが、少子・超高齢・多死社会へと変化するわが国の現状から、日本看護協会は、認定看護師制度の再構築を開始しました。在宅医療をはじめとしたあらゆる場に対応するために特定行為研修(臨床推論力・病態判断力を強化する研修)を重視せざるを得ない社会動向と不妊症看護課程への応募数も鑑み、長年、本教育に尽力・奮闘された森明子先生は、2020年の不妊症看護課程への募集を中止されることを決断されました。
そんな中、われわれがしっかりと社会にコミットメントしていく具体的策は、前理事長が伝えた将来構想の具現化である、「生殖看護の概念化」「生殖看護のコンピテンシー(能力・行動特性)の明確化」と「学会活動の充実化」「関連職種・関連学会との連携」の継続です。
さらに、研究活動を活発化するために研究助成金や申請時期の見直しも行いました。各委員会も活発な活動を計画しています。会員の皆様お一人おひとりの日ごろの看護活動の成果をぜひ、本ニュ―スレターや学会誌、学術集会等でご発表ください。まずは、発信していくことが重要と考えます。
また、本学会は看護系学会等社会保険連合(看保連)と健やか親子21(第2次)の推進協議会メンバーとして、ワーキンググループ活動をしています。これらへの活動も通して、生殖看護の役割や活動を広く市民に発信できればと考えています。
理事を代表しまして、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。