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平成29年4月8日  Katoh Labo 4期生 スタート

新年度が始まった.天候に恵まれ,咲き始めた桜と共に入学式が行われた.今年は4名の社会人の先生方が,研究室に来てくれた.まずは,皆さんを心から歓迎致します.二人は,鹿児島の鹿屋,一人は宮崎の延岡,そして,後一人は,熊本で仕事をされている現役PTだ.これからの3年間で,先生方の研究はどのように成長するのだろうか?楽しみだ.3年間という時間は長いようで短い.今日のこの時間は,今日1日で消えてしまう.明日はもう二度と同じ時間は戻ってこない.当たり前の事だが,多くの人は,日々の臨床業務に追われ,明日という時間に頼って流されてはいないだろうか?今のこの1時間を大切にして,そして,その日,その日の1日を大切にした延長の3年間の大学院生活にして欲しいと思います.来週は,中間報告会が予定されている.2期生,3期生の先生方は,追い込みで大変だと思いますが,頑張ってね.

平成29年2月28日  10年先を見据える人―Disruption(断絶)の時代―


先日,EMGセミナーで山形県へ行ってきた.S先生とは9年来のお付き合いだ.セミナーの前日,地元の美味しい居酒屋に招待してくれた.やはり,東北は「地酒」が旨い.カウンターに座るなり,「十四代 高木酒造」が目に飛び込んで来た.私は日本酒には疎いが,かなり,プレミアムなお酒らしい.S先生もめったに出会えないとのこと.一気にテンションは高まった.笑.
その後,幻の美味しい酒を頂きながら,S先生と理学療法の話で盛り上がった.理学療法士の過剰時代,診療報酬の切り下げ,地方病院の生き残り策,若手PTの育成,話は尽きることは無かった.S先生のお話を伺っていて,一つ貫いているものを感じた.それは,これからの時代は,今の当たり前が通用しない時代が迫っていることへの危機感である.時代はものすごいスピードで変化している.社会のニーズ,情勢も劇的に変化している.今まで我々が経験したこともないスピードで日々の理学療法も置き換わっていく時代である.今日の延長線上に明日はないことに一番,敏感に気づかれている人だと思った.正にDisruption(断絶)の時代である.いつまでも,今の理学療法という仕事が「当たり前」にあると思っている人,組織には10年後はないのかもしれない.今日の当たり前は,明日はもうないかもしれないことに気づいている人はどれほどいるだろうか?それに対する1つの戦略としてEMGセミナーは企画されたのだと感じた.常に新しい事に目を向け,1人1人の個人が質の高い医療を目指して変革していくことが,今の我々には求められている.セミナーに参加頂いた若いPTさん達の今後の挑戦を期待しています.また,S先生には,最終日に鶴岡市にある世界一のクラゲ水族館に連れて行ってい頂いた.なんとも神秘的で美しかった.ありがとうございました.

平成28年8月29日  カレー会議
今日は大分から4時間近くかけて,大学院生のB先生が研究室に来てくれた.研究の話は止まることはなかった.B先生は彼女の手作りのカレーを持参してきたので,私はレトルトのカレーで一緒に夕食を食べた.美味しそうにキュウリを丸かじりしているB先生の笑顔がとてもよかった.次回は10月の会議です.また,新たな研究の進展を期待しています!
平成28年7月30日  Kato LABOビアガーデン大会2016
研究室メンバーでビアガーデン大会を行った.今年は我が研究室も3年目,卒業した1期生も遠方から集まってくれた.ありがとう!1期生と3期生は今日が初顔合わせだったが,打ち解けるまで対した時間はかからなかった.これも同じ「志」を共有する仲間だからこそなのかもしれない.とにかく,皆,驚くほど仲が良い.臨床研究の話から,恋話までテーマは幅広く楽しい時間を過ごした.また,明日から臨床,そして,研究の始まりだ.来週末は2期生の中間報告会も予定されている.彼らの発表が楽しみだ!
平成28年6月11日  大学院 加藤研究室3期生



今年も3名の現役臨床家の先生方が,研究室に来てくれた.
1人は,福岡の先生だ.彼は私の母校の後輩にあたる.もう1人は,熊本からだ.彼は昨年まで海外留学しており,行動力のある先生だ.そして,最後の1人は,久留米の先生だ.彼は学部の頃,私のゼミ生だった先生だ.卒業生を大学院で私の研究室に迎えたのは,この先生で2人目となる.今後,多くの卒業生が大学院へ挑戦してくれることを期待したい.
さて,今年の3名の先生達も好奇心と情熱の塊のPTだ.7限目の授業は午後9時40分までだが,毎週,研究と臨床の話で午後11時頃までディスカッションが止まらない.私も疲れを忘れて,話し込んでしまう.とても充実した時間だ.これからの3年間,彼らとの研究を楽しみたい.
平成28年5月31日  がんばろう!熊本
久しぶりという言葉が適切かどうかは,別として,久しぶりにブログを更新した.更新に1年以上かかってしまった.(^_^;).さて,熊本地震では,多くの友人から心配のメールや連絡,そして,励ましのメッセージをもらった.改めて感謝申し上げます.本当にありがとうございました.天災というのは,本当に想定外で起こるものだと改めて実感した.私の大好きな熊本城も大きな被害を受けた.復旧には10年以上かかるとも言われている.何年,かっかってもいい.あの名城の姿を再び見れる日を待ち望んでいる.

平凡な毎日が,これほどありがたいと思ったことはない.
そして,この「平凡」という二文字が,いかに「幸せ」であるか気づくことは,平凡な毎日の中にいるとまた難しい.今回の地震で,身近にある一番大切なものを改めて気づかせてもらった.
平成27年4月18日  KatoLabo2期生歓迎会 & 中間報告会お疲れ様!!
今日は,大学院2年目を迎えた健康支援科学専攻の中間報告会があった.この日に向けて,院生の先生達とは,綿密に準備を進めてきた.開始直前に予期せぬトラブルに見舞われ少し心配したが,発表は皆,立派なものだった.1年間の成果が確実に形になっていると感じ嬉し思えた.まずは,1期生のみんなには,ご苦労様と言いたい.2期生の先生達も1期生の先生達の研究発表を聴講し,色んな意味で刺激を受けたのではないだろうか?来年の今頃は,2期生の先生達があの舞台に立っている.彼らはどんなテーマの研究内容をプレゼンしているのだろうか.そう考えると楽しみで仕方が無い.その夜は2期生の先生方の歓迎会を行った.1期生,2期生と全員でテーブルを囲んだのはこれが初めてである.そして,改めて思う.彼らは自分にとって最高の同志だ.一緒にいると日頃の疲れが吹っ飛び元気になれる.価値観(志)を共にすることの大切さを改めて感じた1日だった.
平成27年4月2日  大学院 加藤研究室2期生
大学院発足後,加藤研究室も早2年目を迎える.本年度も4名の臨床家の先生達が我が研究室に来てくれた.これで1期生と合わせて8名の大所帯のLABOとなった.今年の4名の先生達も皆,ユニークな臨床疑問を持ち,それを研究テーマにした2年間の挑戦となる.理学療法が理学療法学とし「科学」であり続けるためには,彼らのような若い臨床家達の熱い思いとChallenge精神が不可欠であると思う.彼らとの2年間を楽しみたい!
平成27年1月27日  ・~の北海道
道北支部の勉強会によんで頂き,生まれて初めて,冬の北海道へ行った.旭川空港は晴れ.現地の温度計は-6度を指していた.T先生が空港まで迎えに来てくれた.T先生の恐ろしいほどの薄着姿にまずは驚いた.今日は暖かいですからねと一言..ええって感じだった.苦笑.その後,T先生は上富良野八景を車で案内してくれた.そこはとても幻想的な世界が広がっていた.夏の北海道も良いが,冬の北海道も本当に素晴らしいと思った.3日間,現地に滞在したがT先生を始め沢山の先生方によくして頂いた.ありがとうございました.来年の全国学会は北海道!是非,また,会いましょう.
平成27年1月1日  challengeなくして前進なし!!
1年が始まった.天候は曇り,外は時々小雪が舞っている.寒波の影響でとても肌寒い.自宅近くの神社で初詣を済ませ大学へ来た.今年も静かな大学で1人研究室でのスタートとなった.今年はどんな年になるのだろうか.今の自分にはない,今の自分には知らない,今の自分にはできない,そんな新たな自分に出会いたいと思う.そのためには,挑戦するしかない.諦めずに全力で挑戦するしかない.挑戦なくして前進はない.昨年の四国学会で高知大学名誉教授の山本博史先生のご講演を聴いた.最後のスライドがとても印象的であった.今年も1年がんばろう!!
without challenge, no breakthrough.
without innovation, no future.
平成26年12月27日  忘年会
今日は,大学院最後の講義日だった.朝から早速,それぞれの大学院テーマに沿った予備データの計測を行った.研究デザインの修正もそろそろ大詰めだ.来年からは本計測に取りかかる予定だ.皆,この1年間よくここまで頑張ってくれたと思う.来年の修士論文の完成が待ち遠しい.夜は今年一年を振り返り,温泉で汗を流した後,鰤しゃぶと豚しゃぶの美味しいお店で忘年会をした.延々と6時間以上飲んでSAMURAI話に花が咲いた.気がつけば・付はかわっていた.笑.皆,Katoh Labo 1期生としての誇りと責任をしっかりと持って頑張ってくれているのを改めて感じた.そんな彼らを見て,彼ら1人1人のプロフェッショナルへの挑戦を精一杯応援しなければと改めて感じさせられた忘年会だった.今年1年,みんな本当にお疲れ様でした!!!...今日は少し二日酔いです...苦笑.
平成26年11月12日  珠玉の卒業研究発表会
今日,学部の卒業研究発表会があった.今年のゼミ生達は,歩行時の体幹筋の筋活動特性について研究を頑張ってくれた.今日のこの日の発表に向けて,毎晩,遅くまでスライドを修正し,読み原稿を作り直し準備してきた.彼らは発表前日の夜,私に一生懸命指導してくれたことに感謝のメールをくれた.しかし,正確にいうと,私が一生懸命したのではなく,君たちが,心底,一生懸命に研究に打ち込んでいたからこそ,私もそのパワーにつられて応援しただけです.私を一生懸命させたのは,君たちであることを誇りに思って欲しい.後は来週の卒論論文の提出まで,もう一踏ん張りです.頑張って!!
平成26年10月31日  新宿のRYOMA
今年の股関節学会は東京で開催された.夜は新宿で気の合う仲間と一杯飲んだ.お店は「龍馬の空 別邸」.とっても魅力的な名前だ.お忙しいN先生がわざわざ探して予約してくれた.そんな気持ちが,さらに嬉しさを倍増させる.吉備国際大学の頃の教え子だった先生も今回は参加してくれた.9年ぶりの再会だろうか.立派なPTになっていた.普段,時間に追われて昔を思い出すこともめったいない中で,このような再開があると,改めて,自分の人生,時が大きく流れているのに気づかされる.しかし,あの学生さんが,,,と思うとなんだかとっても嬉しい気分だ.翌日は,朝一番でシンポジウム講演が控えていたが,そのプレッシャーも吹っ飛んで,楽しい一時を過ごすことができた.また,来年,東京で是非,会いたいものです.それまで,理学療法道を精進しようと思った.笑.
平成26年9月27日  誕生日
今日は土曜日,午後から大学院の講義があった.突然,大学院と学部の研究室メンバーが誕生日祝いのサプライズをしてくれた.「志ポロシャツ」に,「誕生日ケーキ」のプレゼントをしてくれた.全く予想していなかっただけに,感激の一言だった.みんな,ありがとう.とっても嬉しかったです!!
平成26年8月9日  長野の友(samurai)
2年前の神戸学会のおり,海老名総合病院の湯田先生に仲人して頂き,山岸茂則先生と知り合いになった.同じアラフォー世代,色んな意味で考え方が合う.先日,埼玉の研修会によんで頂いた.山岸先生の周りには,若手の志高い先生達が集まっていた.若い先生達にとって,山岸先生には人を引きつける魅力があるのだろう.互いの関係は決して堅苦しさはなく冗談が飛び交う.しかし,一線をわきまえている見事な関係だ.側で見ていても気持ちが良い.笑.その夜は埼玉の名物料理をご馳走してくれた.その1つで深谷ねぎは絶品だった.その夜は4時間,延々と理学療法の話で盛り上がった.ACTの皆さんありがとうございました.また,会える日を楽しみにしております.
平成26年7月26日  孤高のビール「エビス エーデルピルス」
念願の大学院が始まり,早,1学期が終わろうとしている.大学院前期講義の無事の終了を祝い,研究室のメンバーで市内に繰り出した.お店選びにあたりテーマを考えた.その結果,「極上のエビス」にした.このお店は関東の一部にしか流通していない幻のエビス「エーデルピルス」を扱っている熊本でも数少ないお店だ.院生の先生方も初めてだったようだ.感動してくれた...笑.ともあれ,エーデルピルスのオーラは凄かった.色,泡の美しさ,そして,飲んだときの芳醇な香りと味,正に無敵の孤高のビールだ.我々の研究室にぴったりのお店だった.2年後のメンバーの研究が「エーデルピルス」のような仕上がりになることを期待したい!
平成26年4月19日  馬刺し会議2014
今日は,臨床実習指導者会議があった.全国から多くの施設の先生方がお越し下さった.ありがとうございました.その夜は,恒例の飲み会が行われた.昨年は,都合により開催できなかったので2年ぶりの会議となった.しかし,今回初めて参加頂く先生が半数近くいるにも関わらず,何故か先週飲んだばかりの同窓会メンバーのように思えるのが不思議だ....笑.お店の閉店時間までどっぷりと居座ってしまった.翌日は関東,四国からお越し頂いた先生方を中心に阿蘇秘境温泉+αのお・も・て・な・しツアーを行った.あいにくの雨だったが,郷土料理の高森田楽と硫黄たっぷりの温泉は最高に堪能できた.帰りの飛行機,電車は硫黄の臭いが取れずに大変だったとお思います...笑.
また,来年,是非,皆さんと飲めること楽しみにしています.ありがとう!!!

平成26年4月2日  大学院 加藤研究室1期生
平成26年4月2日.ついに新年度が始まった.今日は大学院の入学式だった.私の研究室には,4名の志高き臨床の先生方が入ってきてくれた.これから2年間,彼らの臨床疑問を科学的に検証する大学院研究がスタートする.これからの私の人生において,この大学院の仕事は,魂を注ぎ込む仕事の1つになるのは間違いない.気持ちが引き締まる思いだ.目指すは単なる単位修得,学位取得ではない.臨床思考力のアップ,そして,臨床技術の向上である.加藤研究室の理念は,「臨床家のための臨床に資する臨床研究の実践」である.彼らの挑戦を心から応援したい.
平成26年1月1日  スタート
元旦,熊本の天気は晴れ.比較的暖かい朝を迎えた.午前中,家族と共に自宅近くの神社で初詣を済ませ,大学へ出勤して机に向かっている.去年の大晦日は朝4時起きで大学へ出勤した.年内中に片付けておきたい仕事がいくつかあったからだ.お陰様で早起きした・b斐があり何とか決着はついた...苦笑.
さて,今年はどんな1年になるのだろうか?新たな出会い,新たな挑戦,そして,新たな夢....
新しい1年を存分に楽しみたい.
平成25年11月29日  極める
極めるとは「これより先はないという所まで行き着く」こと.即ち「プロの技」のこと究めるとは「探求する心」のこと.理学療法士は自らの臨床思考を究め,そして,日々,対峙する患者の理学療法を極めて欲しいとの思いを込めて「究めるMOOK」を企画した.皆様にも是非,ご一読頂ければ幸いです.

理学療法の中に理学療法を求め,理学療法に至りて,理学療法を究める!
平成25年9月24日 The Power of Dreams
第4回SAMURAIセミナーが,今年は佐賀県の黒髪少年自然の家で開催された.例年,温泉宿に泊まりながらの少しリッチな研修会だが,今年は少し趣の違う体育会系の合宿となった.総勢20名の若きサムライ達がこのセミナーに参加してくれた.遠くは米子,倉敷からはるばる参加してくれた.今回のセミナーのテーマは「The Power of Dreams」だ.午後3時から1つ目のDreamがスタートした.皆,真剣に自らの臨床疑問,あるいは,研究テーマについていろいろな視点から発表してくれた.質疑も活発に行われ時間が瞬く間に過ぎていった.例年のSAMURAIセミナーは発表会,フリーディスカッションをエンドレスで行うのだが,今年は少しサプライズを用意してみた.夜の1時からミッドナイトシネマの上映である.テーマはNHKのプロジェクトXで放映された「南極越冬の奇跡Part 2」を皆で鑑賞した.探検家,西堀栄三郎氏の数々の名言,「とにかくやってみなはれ! やる前から駄目だと諦める奴は一番つまらん人間だ」「失敗しても良い.また,そこから始めれば良い..」これらの言葉は,南極観測隊の若者達の心を突き動かした.SAMURAIセミナーに参加してくれた若い先生達にも同じであったのではないかと思う.シネマ終了後,午後3時からは一人muscle tightnessの先生の原因究明,及び治療大会が始まった.問題は筋か?それとも筋膜か?はたまた,直列弾性要素の問題か?延々と朝4時30分まで続いた.その後,ベットに入り,少しおしゃべり.アルコール・フ影響もあり記憶が遠のいていく...朝5時40分にタイマーが鳴った.僅か50分という瞬間的な睡眠だった...苦笑.今回の2つ目のサプライズの幕開けだ.今年は少年自然の家近くの黒髪山への早朝登山を企画した.車で登山口まで移動し皆で山登りとなった.途中,日の出を迎えた.最高の景色だ.頂上まで行くと雲が眼下に見える360度パノラマの景色が広がった.ここは天童岩という場所だ.かなり標高も高い.最高に気持ちが良い.皆も良い笑顔だった.下山後,朝食.これが少年自然の家らしい.規則正しい生活だ.その後,再び,セミナー再開となり,正午にフィナーレを迎えた.皆,それぞれに明日の臨床で自らが成すべきことを見つけてくれたように思う.こんな厳しい時代だからこそ,やはり,The Power of Dreamsが必要なのだと改めて感じた.この若きSAMURAI達の今後の臨床での活躍を期待したい.最後に今回のセミナーの幹事を務めてくれたT先生に心から感謝申し上げます.本当にありがとうございました!!
平成25年7月27日 愛猫「さ○○」逝く...
先日,さ○○が,20歳8ヶ月で亡くなった.人間の年で言えば,100歳以上だそうだ.さ○○とは,今から20年前,交通量の多い道路で車に引かれて瀕死の状態だった所を,たまたま通りかかった自分が見つけて動物病院に連れて行ったのが出会いだ.動物病院の先生には,飼い猫かもしれないので,見つけた場所に戻してあげるのがベストと言われ段ボールを1つをくれた.しかし,時期は12月でとても寒い日だった.持たない(凍死する)かもしれない.仕方なくその日は,自分のマンションに連れて帰った.舌は切れて出血し,嗅覚はきかず,ミルクも飲もうとしない.次の日,別の病院に連れて行った.そこの先生はすぐに入院させてくださいと一言.そのまま1ヶ月近く治療入院となった.お陰様で面会に行くたびに元気を取り戻した.なによりもそれが嬉しかった.退院の日,院長先生の言葉が心を打った.幸いにもこのさ○○ちゃんは元気になりました.野生に返してもほとんどの猫は,死んでしまいます.できればこのまま飼い主になってやって欲しい.もし飼い主になってもらえるなら今回の治療費は入りませんと....その先生もご自宅に沢山の訳ありの猫を飼っておられた.今まで動物など飼ったことのない自分にとって,この獣医師の先生の言葉は心に突き刺さった.プロフェッショナルに必要なもの,それは「skill」+「heart」であることを痛切に感じさせられた.それがきっかけで同居するようになった・D仕事の都合で引っ越しを繰り返したため,途中からは妻の母に面倒を見てもらうことになり,大変,お世話になった.心からお礼を言いたい.そして,さ○○!今まで沢山の思い出をありがとう.
平成25年7月14日 人生に変化を求めて,そして,日々を夢中に生きる..
今年のEMGセミナー(7/13,14)は熊本で開催された.梅雨明けした九州はこの1週間猛暑が続いている.そんな暑さ以上の熱いハートを持ったSAMURAI達がそれぞれの思いを秘め集結した.毎年のことであるが,このセミナーは終わりなきエンドレスのセミナーである.午後3時から第1部が開始しEMGに必要な筋生理学的知識,さらにEMG電極や差動アンプについてのハードウエアの基礎知識講座を行う.これが終了したら,エクセルを駆使してEMGデータの処理方法を実際に模擬データを使用しながら学んでいく.気がつけば,もう午後8時.一息入れるため,懇親会をかねて近くの居酒屋で夕食のスタートだ.当然,美味しい食事にお酒も入り,皆,絶好調となる.おなかもいっぱいになり,ほろ酔い気分で食事が終わっても解散しないのが,このセミナーの醍醐味だ.コンビニで滋養強壮ドリンク等を買いセミナー会場にもどり第2部のスタートだ.エクセルでEMGデータの一連の処理方法を習得すると,横軸を100%に正規化したEMG波形が作成できるようになる.そうなると自分たちで計測したEMGデータの波形をグラフ化してみたくなってたまらない.寝るに寝れない状態になるようだ..笑.深夜2,そして,3時,さらに5時,,,まだ,誰一人として休む人はいない...今年のセミナーはまさか,本当に寝ないのだろうかと..私の方が少し不安になった...苦笑.それくらい皆,集中して真剣に取り組んでいた.朝は9時スタート.徹夜した人もいたようだ.恐るべし...EMGセミナーのSAMURAI達...2日目は午後からEMGデータをまとめ上げ,テーマを決めてグループでプレゼンテーション大会となった.皆,日々の臨床疑問を題材に発表までまとめ上げてくれた.気がつけば,午後4時となっていた.充実した2日間だった.今回,参加してくれた若きSAMURAI PTの先生達の中から,日々の臨床疑問・iclinical question)をこのEMGセミナーの知識を駆使して,研究疑問(research question)まで進展させてくれることを心から期待しています.頑張って下さい.そして,今回,セミナーを企画し運営して下さったM先生をはじめ関係者の皆様に感謝申し上げます!
平成25年7月7日 パソコンのない生活
その日は突然やってきた.2日後の講演の準備も大詰めとなり,何とか目処が立ったので夕食でも取ろうかとキーボードから手を離した瞬間.モニターの画面が一瞬にして真っ暗になり,その直後,パソコン本体から発火音,,その数秒後に焦げ臭いにおいが....研究室のブレーカーが落ちたの?いや,別のパソコンや電気スタンドは正常だ...恐る恐るメインのパソコンの電源に手を掛けてみる.再起動してくれ...祈る思いで,ボタンを押した.しかし,全く反応せず.この1週間,業務に忙殺されてデータのバックアップをとっていなかったことに,今度は自分の頭の中が真っ白になった.講演に間に合わない....できるだけのことはやってみようと思い,深夜の緊急手術となった.パソコンのケースを取り外し,IDEハードディスクのケーブル類を外し,別の外部電源とUSBにつなぎ直す.祈るような思いで電源ボタンを押すとハードディスクは動きだし,USBも認識.データは何とか救出に成功した.その後,命果てたパソコンは,関東のサポートセンターへ緊急搬送,入院生活となった.その間,予備のパソコンで細々と仕事をしていたが,メールを見るのも,返事を書くのも一苦労...パソコンがないとダルマ状態の自分がそこにいた....苦笑.そんな生活を送ること2週間がすぎ,先日,パソコンも退院となりようやく,普段の生活が戻ってきた.この2週間で貯まったメールは300通近く....早く返事を書かなければ......メールを頂いてた皆様,ごめんなさい...
平成25年1月1日 理学療法「道」を極めたい..
新しい年が研究室から始まった.元旦,熊本の天気は晴れ.大学へ来る途中,畑には霜が降りていた.昨夜はかなり冷え込んだようだ.熊本に来て早6年目に突入する.時間が過ぎるのは早い.今年,誕生日を迎えると,四捨五入すれば五十歳だ.今まで精一杯,自分の目指す理学療法の道を突き進んできた.まずは,これだけ,好きなことを存分にさせてくれる妻に感謝の気持ちを伝えたい.ありがとう.今年も志と夢を持って仕事に邁進したい.今の私にとって,道を極めるとは決して,新しいことに挑戦する事だけではない.今のこの理学療法への情熱とパワーを色あせることなく継続し続けることである.今年も1年頑張ろう!
平成24年10月28日 目指すのは「完璧」でなく,「感動」...
今年の学部卒論研究が終わった.ゼミ生は8名.皆,それぞれが得意,不得意がある中で,足りないところは皆でカバーし合いながら,力を合わせて頑張ってくれた.研究開始当初は,失敗の連続.得られたデータも予測と反し唖然としたことも数知れず.しかし,彼らは精一杯頑張ってくれた.最後の追い込みでは,毎晩,12時越えで論文作成に取り組んでくれた.得られたデータから臨床に結びつくような思考の展開,さらには,それを言葉で書く考察の難しさ.彼らにとっては初めての経験だ.1行作成するにも膨大な時間を要したことだろう.今はできなくても良い.できない中でも精一杯,持てる力を出し切ってがんばれるかどうかが我が研究室の理念でもある.完璧でなくて良い,感動でフィナーレを迎えれらる卒論研究であれば,大成功だと思う.少なくとも,最終日,ゼミ生達と心は1つになったと確信している.これからの国試勉強も精一杯,がんばって欲しい...本当にお疲れ様!
平成24年10月20日 面白きこともなき世を面白く.....
研修会テーマは「VICON,EMGを使ってみたい!そして,臨床に資する研究をしてみたい!」この集団の平均年齢35歳.いつものガチンコEMGセミナーは20代の若者が多いので,シニア集団といっても過言ではない.ここでは敢えて,フェニックス(不死鳥)集団と呼ぶことにした...笑.このフェニックス集団は,寝袋持参で土曜日の朝10時に大学へ登場した.皆,とにかく笑顔だ...寝袋持参と言うことは,言うまでもなくエンドレスコースのセミナーだ.いつものようにハイテンションで深夜に突入,翌日の日曜日の午後6時まで走り続けた...今の理学療法を取り巻く環境は厳しい.給与の問題,業務の多忙化,,,管理業務の苦悩,,,笑顔で日々の臨床に向かっている理学療法士はどれくらいいるだろうか?そんな時代だからこそ,「面白きこともなき世を面白く(高杉晋作の言葉)」.同じ立ち向かうなら面白く,楽しみながら理学療法をしていきたい...そんな強い意志を感じる今回のセミナーだった.来年は,是非,臨床研究に発展させましょうね.
平成24年9月16日 吉田松陰先生が教えてくれたこと
年に1回,妻と旅行をしている.旅行のスケジュールは私が企画する.去年は西郷隆盛に会いに鹿児島へ,今年は吉田松陰に会いに山口へ行った.歴史にはあまり興味のない妻だが,毎年,笑顔でつきあってくれるのがうれしい.レンタサイクルを借り自転車で,萩の町をいろいろと見て回った.松下村塾近くに小高い山があり,そこに松蔭先生のお墓と銅像が立っている.銅像の松蔭先生の目先には美しい萩の街が広がって見える.その向こうには海が広がっている.若かりし頃,松蔭先生はこの場所からこの街をそして,その海の向こうに,どのような思いを馳せたのだろう..
松下村塾は,多くの偉人を輩出してる.松蔭先生のその教育の原点は何なのか?資料館を見ていて気づいた.それは,集団の教育ではなく,個別の教育をベースにしていることだ.例えば1つの課題で講義を始める.それに対して,塾生達は自らの考えを松蔭先生に返す.その後は,1対1の問答に切り替えることで,その塾生の興味のあるテーマで考えさせる教育法だ.松蔭先生の度量の大きさを感じずにはいられない.今の大学教育は,大講座制で大量生産の一方通行の講義形式が多い.理学療法においても例外ではない.この理学療法の質が問われる,今こそ,松下村塾のような教育システムが必要だと痛切に感じる.
平成24年9月10日 夢中の先にあるもの..それは絆...
今年もガチンコEMGセミナーが9/8,9で長崎で開催された.参加者23名の少数先鋭の情熱多きSAMURAI達だ.例年,ほとんどが男性ばかりの集団だか,今年は女性の先生の参加がなんと5名もありうれしい限りだ.土曜日の午後2時,長い,長いセミナーのスタートが切られた.開始当初は,皆,初対面と言うこともあり緊張した空気だった.しかし,そんな空気はすぐに消えた...5時間走り続けて,初日,前半終了(いや,これはウオーミングアップにすぎなかった).宿に移動し汗を流すころには,男性陣は皆,同じ風呂で寛ぐ仲となっていた.それから懇親会だ!アルコールも入り,皆,笑顔で食事の箸も進み,会話も盛り上がった.その後,10時から宿の大広間でナイトセミナーの開始だ.大広間に電源コードがひしめ・ォ合い,23台のノートパソコンの花が満開となった.初日前半部分のセミナーでEMGの処理方法をマスターした先生達は,グループでテーマを決め,そのテーマに沿ったEMGを自らの手で計測し,その処理(計算)を皆で協力しながら進めているのである.夜中の11時頃,ホテル大広間前の廊下は,EMGの歩行計測専用路となった.この日の宿は,貸し切りだったので遠慮無く使わせて頂いた.もし,他の宿泊客がおられたら,半パンに電極をつけて歩いている我々をみたらさぞ,おびえたかもしれない...(笑).深夜12時を回っても皆,絶好調だ.時間の経過と共に飛び交う会話もEMGの処理方法についての話から,EMGの結果からみえてくる臨床推論へとその中身が移行していく.例年,ナイトセミナーは午前2時頃には一段落するのだが,長崎は違った.気かつけばもう朝の5時だ.結局,大広間が静まったのは午前7時頃だった.私も午前7時前にはついにダウンしてしまった.う〜〜ん.年かなあ..朝8時から朝食,そして9時からは再び,病院でセミナー再開,終了したのは午後3時過ぎだった.終わった後,皆,肩を組んで記念写真を撮り合っていた.普通のセミナーに参加して,終了後,肩を組んで記念写真を撮るような風景は,見たことがない.まさに,これこそが,ガチンコEMGセミナーの醍醐味なのかもしれない.初対面の者通しがグループをなし,同じ目標に向かって,協力しながら,1つのものを創造していく.その創造過程で,自分とは違う臨床思考の話を聞くこともあり,得られることも多かったと思う.2日間という長いようで,短い時間を1つのことに夢中になり,がむしゃらに走り続ける.その先にあるものは絆だった.PTという長い長い人生もこのEMGセミナーのように夢中になりながら,そして,多くの絆をつくりながら,60歳まで走り続けたいと思う.今回,セミナーを企画からきめ細やかな運営までしてくれたM先生に感謝申し上げます.ありがとう.これからのEMGの研究応援しています.頑張ってね!!!
平成24年8月13日 頑張れ!昭和生まれPT
今日はお盆休みで,大学も静寂さが漂っている.しかし,我が研究室は熱気に満ちていた.大阪,福岡,そして,佐賀から昭和生まれの30代SAMURAI_PTが自らの臨床研究テーマを引っ提げて集まった.ここ最近,30代の中間管理職となった先生方からよく相談を受ける.なぜ,悩むのか?それは,理学療法を取り巻く環境が1日,1日・蛯ォく変化する中で,自分の目指すべき理学療法を真剣に考えているからだと思う.今の自分に満足してしまえば,それ以上の発展はない.彼らをみていると,それぞれが,それぞれのやり方で,戦っているんだと感じずにはいられない.今日は彼らから元気をもらった1日であった.平成生まれの我が研究室ゼミ生も手伝いに参加してくれた.彼らにもその熱い思いが伝わったのではないだろうか...
平成24年6月2日 挑戦し続ける集団でありたい...
先週,第47回全国理学療法学術大会が神戸で開催された.大会1日目のシンポジウムでY先生が講演された.Y先生は根っからの臨床PT...即ち,職人だ.自らの観察力と推論を武器に日々,治療にあたっている.私は3年前,Y先生と夢を語り合った.その時,Y先生はこう言った.いつの日か,自分の病院を日本の理学療法をリードする情報発信基地にしたいと.そのためには臨床研究は不可欠だ.Y先生はどちらかと言えばアナログ系の人だ.しかし,苦手なPCに立ち向かい自らの臨床感覚を定量化する事に挑戦し続けた.そして,周りのスタッフもY先生を支え,皆で研究に取り組んだ.その研究成果がこのシンポジウムで開花した.シンポジウム終了後も質問の長い列がY先生の前にできた.その光景は3年前,Y先生が夢見た答えそのものであろう...臨床をしながらでもここまで臨床研究ができるということをY先生は身をもって証明してくれた.Y先生に続く若手の先生達の登場を期待したい..

道をひらくためには,まず,歩まねばならない.
心を定め,懸命に歩まねばならない.
それが,たとえ遠い道のように思えても,休まず,
歩む姿から必ず新たな道が開けてくる.
深い喜びも生まれてくる.
              (松下幸之助の言葉)

その夜,Y先生は翌朝3時までおいしいお酒を飲み続けていた....笑.
平成24年4月30日 理学療法士 列伝
今日はGWだが仕事で朝から大学へ出てきた.静寂な中,研究室でコーヒーを入れ,さあ,仕事に取りかかろうかと気合い入れたら,スカイプで飛び出しがかかった.誰かと思えばY先生だ.最近,私はスカイプを利用して遠方の先生方と研究会議をよく行っている.無料でできるのがうれしい...Y先生はそのスカイプ仲間の一人だ.話の内容は三輪書店から「理学療法士列伝」というとても刺激的な本がでたとの連絡だ.理学療法に関する本は数多くあるが,セラピストの生き様に焦点をあてた本は数少ない.とてもおもしろい企画だ.そして,彼から書評を頼まれた.数日後,その理学療法士列伝が手元に届くだろう.列伝の中に,私との出会いのエピソードも出てくるという...早く読んでみたいと思う...笑.
平成24年4月23日 熱きサムライ達...

先日SV会議があった.その夜は,恒例の熱きサムライPT達12名が集まった.今年は,九州以外(神奈川,滋賀,鳥取,香川)の先生が4名も参加してくれた.乾杯する前から臨床の話で盛り上がっている彼らを見ると,思わずニッコリしてしまう...笑.
臨床で困っている症例のこと.臨床研究のこと,大学院進学のこと,国際貢献で世界に目を向けて夢みていること,管理業務の苦労話,家庭と仕事の両立で悩んでいること,,,,などなど話は尽きることななく,気がつけば店の客は我々だけ...定員さんに「閉店です」といわれて,追い出されてお開きとなった..苦笑.
翌日は遠方の先生を阿蘇の温泉ツアーに招待した.天気は小雨で阿蘇の雄大な景色は見れなかったが,究極の温泉に最高の味噌田楽,さらには神の水で,身も心もリフレッシュできた.さあ,また,明日から臨床だ!!志し高く,誇りと夢を持って,がんばろう!!
 

平成24年3月17日 卒業おめでとう!

今日は,当大学の卒業式があった.リハ学科からは52名の学生が巣立っていった.今までよく頑張ったね!4月からの臨床での活躍を期待しているよ!!ゼミ生に贈った言葉を皆にもプレゼントしたい.

夢ある者に理想あり,
理想ある者に計画あり,
計画ある者に実行あり,
実行ある者に成功あり,
だからこそ,卒業生諸君,夢を語れるPTであれ...
          吉田松陰の言葉(改変)

 

平成24年2月15日 夢中になれるものがあれば幸せだ

最近,出張の仕事が多い.先週は滋賀と四国(徳島,香川)へ行ってきた.そこで,いろいろな臨床現場の話を聴く機会があった.皆,それぞれ夢や悩みを抱えながらも日々,臨床に立ち向かっている.世の中には「夢中になれるものを持って仕事をしているPT」と「夢中になれるものが見つからず業務を淡々とこなしているPT」が存在する.この差はどこから生まれてくるのだろうか?皆,最初は大きな夢を抱いて臨床に船出したはずなのに.夢中になれる仕事をしている病院すべてに共通しているのは良きリーダーがいることだ.若い先生達に自らの理学療法哲学と仕事のすばらしさを語り,普段から「夢」のシャワーを一杯かけてあげている.そして,リーダー達は口だけでなく自らが行動してその姿を見せていることだ.そのような職場で仕事をしている先生達は知らず知らずの間に大きく成長し,そして,5年後,10年後,また後輩達を同じように面倒みていくのだろう.この卒後の関わりこそが,今の理学療法に求められている真の理学療法教育なのではないだろうか?そんなリーダーを一人でも多く増やすため臨床直結型の大学院を創りたい.それが,私の今の夢だ.

平成24年1月1日 今,必要なもの...

今年も新しい1年が静まり返った大学の研究室から始まった.元旦の天気は曇り.初日の出は拝めなかった.去年は業務に追われ自分自身を見失いそうになり,心が折れそうになることもあった.しかし,途切れることのない時間の流れの中で,元旦という日は特別な力を持つ.暗い気持ちをリセットさせてくれる.今日という日が,今までになくとても気持ちよく感じられる.さあ,気持ちを新たに出発しよう.「志」,「夢」,,,とう言葉を胸のポケットに入れて.....


平成23年10月29日 今年も熱いEMGセミナー!!!


今年2月のSAMURAIセミナーに徳島から参加してくれたT先生の熱い思いで,今年のEMGセミナーは,四国に乗り込んだ.遠方は石川から車で6時間近くかけて前日から駆けつけてくれた先生,あるいは,広島,大阪,兵庫といった中国・関西圏から参加下さった先生,さらには,いつもはPTの先生を想定しているセミナーだが,今回は歯科医師の先生も.....さらに応援部隊として,駆けつけてくれた友人のY先生やM企業さんと多くの方々の思いをのせてスタートした.このセミナーの特徴は,少人数,2日開催のガチンコ勝負が売りだ.参加して下さった先生方には,何時に終わるかは伝えていなかった.初日は午前930分にスタートし,6時まで走り続け,その後,ホテルで食事と懇親会,当然,お酒も入り皆,絶好調!その後,お開きではない.再び,ホテルの大部屋でセミナー再開である.セミナー参加者の先生たちは,皆,初対面の人が多いが,よそよそしさは全くない,ほとんど,高校時代の夏合宿のような空気が漂う.長年,苦労を共にしてきた同士の集まりのようにさえ見えてしまう.結局,初日のセミナーが終了したのは,日が変わって,翌日の朝3時30分ごろであった...苦笑.2日目は朝930分から始まり,午後4時まで皆走り続けた.2日目最後は,恒例のグループごとにEMGデータをまとめ,臨床的疑問を解き明かすことを目指したプレゼンテーション大会だ.どれもすばらしい発表だったと思う.あっという間の2日間だった.このようなセミナーこそが,今の理学療法士に求められているような気がしてならない.すなわち,受け身の学びではなく,自らが動き,考え,アクションを起こす学びである.学校で行われている一方通行の授業では,真の問題解決能力は育たないような気がする.人間は,基本的に人から命令されてする仕事はストレスを感じる生き物である.このEMGセミナーは,体力勝負できついセミナーであることは間違いないが,なぜ,皆が楽しんでくれるのか?それは,一方通行のセミナーではなく,参加者の先生達が主体のセミナーだからだと思う.毎回,強制して朝方までしているわけではないが,気がつけば皆がそうしている...自らがやりたい,その先を知りたいという気持ちで打ち込む仕事は,皆,心地よいのであろう.この探求心こそが,これからの理学療法の質を高めていく切り札だと私は確信している.このような探求心に火をつける仕事に人生をかけてみたい....臨床直結型の大学院で全国の臨床のPTの先生達と毎日こんなガチンコの仕事ができれば最高の人生だと思う....今回,本セミナーを主催して下さったT先生,ありがとう!!


平成23年6月19日 忘れられない1日
恩師の先生ご夫妻が,休日にもかかわらず,私たち夫婦を昼食に誘って下さった.そのお店は山の中にひっそりとたたずんでいた.そのお店の屋根は立派なかわらぶき,入り口には紫陽花の花,そして,目の前には蛍が舞う川が流れている...とっても落ち着きのある古民家風の料亭だ.お店に入ると個室に案内され,そこからの緑一杯の庭園の眺めはまた格別だった.ゆっくりとした時間の中,丁度正午過ぎから食事ははじまった.今回は,特に恩師ご夫妻からいろいろなお話しをお聴かせ頂いた.子育てについて...家族について....仕事について.....そして,人生について...感動あり,哲学あり,こだわりあり,そして,笑いありと,お二人の話の中に吸い込まれた...その中でも印象的だったのが,奥様の話だ.お知り合いの子供さんが学校のテストの点数が悪くて先生に呼び出され3者面談となった.学校の先生から子供の前でその母親は怒られ,先生の前でひたすら謝ったそうだ.しかし,家に帰り子供にはこう言ったそうだ.「大人には大人のつきあい方とうのがあって,学校では頭を下げたけど,○○君は全然,悪くないよ.こんな試験1枚の点数で人の値打ちが決まるはずがない.お母さんは,○○君のことが誰よりも一番,よく分かっているから(素晴らしい価値のある人だから),学校でのこと,気にしなくて良いよと言って,子供の目の前で,その答案用紙を破り捨てたそうだ」.その後,その子供さんは東京大学へ進学されたとのこと.自分がその子供さんの立場なら,相当,やる気モードになっただろうと思う.素晴らしいお母様だと思った.その後,恩師の先生からも息子さんが学校に呼び出されたとき,学校の先生の前では頭を下げたが,息子さんには気にするな...と声をかけられた話をお聞きした.相手の立場(学校の先生の立場)も尊重しながら,しかし,子供を心から信じきることの大切さを痛感した.自分も小学校,中学校の子供がいる.このお母さんや恩師夫妻のような愛情で子供達に接してやりたいと心から思った.最後のデザートがでてくるころには,午後4時近くになっていた.あっというまの4時間だった.お腹も一杯,心も一杯の1日となった.私たち夫婦にとって,忘れられない1日となった.先生,奥様,本当にありがとうございました.
平成23年6月10日 約束....
先日,辛いことがあった.何名かの学生達が約束を破ったのだ.そのことについて,彼らを厳しくしかった.プロフェッショナルを目指す者として,どうしても許せなかったのだ.プロとして患者さんから信頼を得るためには必要なものは何か?「技術力か?」,それとも「豊富な知識か?」,いや,それよりももっと大切なものがある.患者さんからの信頼は「約束を守る」ことから全ては始まる.大学での約束1つ守れない人間が,臨床に出て患者さんからの信頼を得られるはずがないと...その後,研究室に戻っても気持ちは低空飛行で,1人落ち込み続けた.悔しくて,悲しくて目に涙が浮かんだ.気がつけば,時計は午前1時を回っていた...
今回,きっと,彼らも私と同じように,落ち込み,そして傷ついただろう...
彼らはつまずいた.しかし,「つまづくこと」は,必ずしも悪いことばかりではないと思う.つまづいたからこそ,約束そして,プロの信頼ついて深く考える事ができたから....
今回,彼らは失敗した.しかし,「失敗すること」は,必ずしも悪いことばかりではないと思う.失敗したからこそ,その失敗が貴重な経験として残ったのだから....
深く考える思考,そして,失敗から得た貴重な経験は,プロフェッショナルとして人を成長させるはずだ.そのことに少しでも気付いてくれれば,それ以上,何も望まない.彼らのプロとしての成長を心から見守りたい......
平成23年5月23日 EBISOU...
週末,神奈川県の海老名市でEMGセミナーがあった.このセミナーは昨年からY先生と約束していた珠玉の企画だ.2日間のロングセミナーであったが,時間はあっという間に過ぎ去った.海老名までは横浜から相鉄線に乗り換えるのだが,今回は予習せずに行ったら見事に迷ってしまった.(恐るべし..横浜駅).約束時間より少し遅れて海老名には到着出来た.その夜はEBISOUの皆が懇親会を開いてくれた.サッポロビール・飲みながら,夜遅くまで臨床の話で盛り上がった.いつものことではあるが,彼らと話をしていると心から臨床を楽しんでいるなあと肌で感じる...EBISOUの懇親会の特徴は,何事もプラス思考で考え発言することだ.そして,相手の言うことに傾聴する姿勢が貫かれていることにもいつも感心させられる.皆,まだ,まだ,若いスタッフが多い病院だが頭が下がる...
さて,翌日は午後2時からセミナーが開始された.普段,使っている表計算エクセルとはひと味違う,世界を堪能頂いた...笑.ひと味違うとは?具体的に言うと取り扱うデータ量が尋常ではないのだ.通常は100行程度のデータを処理することが多い.しかし,EMGの世界では数万行のデータを演算処理する作業を行うのだ.途方もない世界である.EMGで得られたアナログデータがどのようにデジタル変換されて,PCの中で処理されていくのかを丁寧に時間をかけて皆で体験していく...この全く臨床とは関係のない作業が,セミナーが進行していく中で皆の頭の中で臨床とリンクしていく様子をみるとたまらなく嬉しい....それは,正に臨床の疑問が科学というスキルでひもとかれた瞬間である.今年はEBISOUとの共同研究の進展を楽しみにしている.
追伸:Y先生,お世話になりました.そして,とっても格好いいポロシャツありがとう!
平成23年4月27日 職人魂....
今年もSV会議の後,熊本市内の居酒屋に有志13名が集って,存分にPTの夢を語り合った.出席してくれた先生方,全員が知り合いの分けではないが,10年来の級友が再会したかのようにとても久しげに,気楽に,そして,なにより楽しく話している.不思議だ...笑.今年は先般,私の友人が教えてくれた,超お勧めの馬刺しが美味しいお店をチョイスした.この店のすごさは,味だけではなくそのボリュームだ.大皿に山盛りの焼き肉がのっているとおもったら,実は馬刺しだ..笑.食べても,食べても次から次へとメニューがでてくる.店長の気前の良さには頭が下がる.気がつけば皆,閉店まで飲んでいた..懇親会,最後の〆の言葉は,SV会議で講師をしてくれたN先生にお願いした.問いかけた言葉は,当然,「先生にとってプロフェショナルとは?」だ.N先生はこう答えてくれた.「皆さん,歯が痛い時,歯医者に行きますよね.その時,歯の痛みが取れなければ,その歯医者には二度といかないでしょ.理学療法も同じですよ.プロフェッショナルとは,患者の期待に応えるだけの圧倒的知識と技術力を持ち,1回の治療で確実に結果を出せる人だと私は思います.」,強烈にインパクのある言葉だった....日々の臨床の「結果」の積み重ねこそが,患者の真の「信頼」につながるのだろう...
N先生,お忙しい中,本当にありがとうございました.また,会議にご参加下さった先生方,ありがとう.本年度も実習生をよろしくお願いします!
平成23年2月27日 自分自身の田原坂
今年で3回目となる加藤研究室セミナー(26日,27日)が,大学近くの温泉宿で開催された.今回のテーマは「Nothing happens, unless first a dream!(夢なかずんば,何事も始まらない!)」だ.臨床1年目から1?年目まで臨床に熱い思いを秘めた先生方が今年も多数集まってきてくれた.何と遠方は徳島から6時間かけて来てくれた先生もいた.T先生ありがとうね!
さて,私は,“夢”を支えるための“志”について,西南戦争・田原坂の真実...について語った.西南戦争は明治新政府VS薩摩軍との戦いであるが,実はこれは近代兵器VSサムライ“誇り”の戦いでもあった.どれだけ軍備が優れていようと誇り高きサムライには新政府軍は勝てなかった...これを臨床研究に置き換えるならいくら研究環境が整っていてもやる気がなければ,それらは粗大物にしか過ぎない.研究は環境よりもセラピストの“やる気”の方が大切であることを意味しているのではないか...やりたいと思う気持ちさえあれば,周りの人を動かし,さらに研究環境はどうにでも構築出来てしまうものだ.その後,先生方の個人発表が続いた.一人目の先生からいきなり1時間の討論(予定20分)となった.こんな熱いプレゼンテーションってめったに見られない.思わず苦笑いしてしまった.結局,終了したのは翌日の午前2時だった.その後,まだ,フリーディスカッションで盛り上がり,解散したのは午前4時30分だった...眠.翌日,2日目は超寝不足状態で早朝7時から皆で田原坂に行った.1の坂から登り始め,2の坂,3の坂へと登っていった.今から約134年前,この坂でサムライ達が“誇り”をかけて戦ったのだ...いつ死ぬかもしれない状況だからこそ,1日1日を大切にし真剣に生きたのだろう.今の我々はどうだろう?PTという仕事が半永久的に続くと思い込んではいないだろうか?10年後,PTという仕事は過去の仕事になっているかもしれない.そう考える・ニ,我々セラピストは今の1日1日の臨床が最後の1日になるかもしれないという思いで真剣に向き合っていく,そんな緊張感,覚悟,そして気構えが必要な気がする.1の坂が一番きつかった.何故きついのか?それは,自分を高見へと押し上げているからだ.臨床も同じなのかもしれない.日々の臨床できつい,辛い,戸惑い,そして悩んでいる時は,PTという坂を登っているんだと...もし,臨床がきつくなければプロフェッショナルとしてPTという坂を登っていないのかもしれない...そんなことを考えながら,これからもプロフェッショナルとして自分自身の田原坂を登っていきたいと思った....
今回のセミナーの企画から準備,運営でお世話になったO先生,B先生,ありがとう!また,来年を楽しみにしています.
平成23年2月8日 冬の弘前,初体験!―寒さの中に温かさあり―
2月5,6日と運動器専門部会の仕事で弘前へ行って来た.熊本から実に約1600kmの移動となった.東京までは飛行機,そして,東京からは東北新幹線で新青森まで,そこから弘前までは奥羽本線でローカルな旅となった.普通列車に乗るとすぐに驚かされた.それは,あまりにも皆さんの服装が薄着なのである.初心者の私はダウンにセーターそして,手袋,,,明らかに1人浮いていたように思う...笑.そして,列車が出発してしばらくすると,今度は車窓から屋根に積もった雪おろしをしている風景が目に入ってきた.TVなどでは見慣れた風景だが,「生,雪おろし」を見たのは生まれて初めてだった.妙に嬉しくなり1人,列車の中でにっこりしてしまった.雪おろしという生活は,九州の人には想像出来ない感覚だ.数時間前までいた熊本とは全く別世界であり,日本は改めて広いなあ..と実感した.
そんな驚きの弘前デビューだったが,研修会でサポートして下さったスタッフの先生方は,皆さん,とても,きめ細かな心遣いをしてくれた.お陰様で3日間,とても,気持ちよく仕事をさせて頂けた.心から感謝したい.きっと,青森の人は,人一倍,相手のことを思いやれる(相手の立場に立って物事を考える)心があるのだろうと思った.そう思うと青森の理学療法士は,患者さんとの関係を大切にし,きっと,素晴らしい臨床を展開しているように思えてきた.是非,次はそんな先生達が働く臨床現場を見学してみたいものだ...就職で東京へ行く若い先生達も少なくないと聴いた.ここには何もないと思って東京にでてみたら,東京にはないものが,この弘前という地,青森にあることを是非,気付いて欲しいと思った.弘前大学のT先生をはじめ,スタッフの皆さん,本当にお世話になりました.ありがとう!


平成23年1月19日 1年が始まった!
今年の元旦は静まりかえった大学の研究室で一人,迎えた.
1年が経つのは本当に早いと感じる.いや,早いどころか加速しているように思えてしまう.子供の頃はこんなに1年が早かったと感じただろうか?人は1年間という時間の長さをどのようにして感じているのであろうか.そんなことを考えながらの元日スタートとなった.
人は年を重ねるにつれて時間の長さは1/年齢になるのかもしれない...
私は今年で43歳だ.ということは,昨年の1年間は,1/42という長さになる.確かに毎年,沢山の山にぶちあたり,それを乗り越えたと思ったら,また,次の山にぶちあたる.これが人生だ.しかし,その間に多くの人に出会い,沢山のことを経験し,成長してきたことも事実である.
この経験こそが人生の貯金であり,私の宝物でもある.積み上げられた42年間分の宝を持ってすれば,1年間で経験出来る宝などは,少なく感じる(短く感じる)のは納得がいく....
まあ,簡単にいえば,年をとったということかあ....笑.
今年も頑張ろう...!!
写真:SONY VAIOに “SAMURAI PT” と刻印しました.私のお気に入りです!
平成22年12月13日 心のベクトル
最近,元気がでない...「業務」に追われ「仕事」が出来ていないからだ.これを人は「スランプ」というのだろうか?そんな不完全燃焼の自分自身がまた許せなく思い,堂々巡りの辛くて苦しい日々が続いている.そのような時,先般,私の友人の1人である臨床現場の最前線で活躍されている先生に大学で講演して頂いた.学生へのメッセージとして,その先生の「臨床で大切にしていること」,即ち,プロフェショナルとしての心のメッセージを話して頂いた.その先生は,講演の中で,おおよそ,全てが上手く行っていないとき,その人は原因を周りや環境のせいにしている場合が多いと言われていた.

ドッキとした...

正に今の自分自身に言われているようだった.仕事ができていないことを,業務が忙しいからと言い訳している自分がそこにいた...
プロフェッショナルには自分自身を客観的に見つめる心のベクトルが必要だ.その心のベクトルが「内に向かわず外に向いたら人の成長はない.常に自分自身の内面にベクトルを向けてこそ,道は開けることを改めて実感させら・黷ス.辛いこと,きついこと,嫌なことから目を背けないで行こう.仕事ができていないのではなく,自分が仕事から逃げているだけだ...反省の1日となった..
写真にある銀杏のように金色の輝きを発するような仕事を目指し,
また,明日から気持ちを新たにがんばろう!!
I先生,ありがとう.先生のメッセージは珠玉の一滴となりました.
写真:南洲神社(鹿児島)
平成22年8月16日 EMGセミナー2010
8/14,15日と麻生リハ専門学校でNEPSIR主催のEMGセミナー2010が開催された.2年連続のお盆休み開催だ.臨床ベースでEMGを使えるようになりたいと夢見る若きセラピスト達が集まってくれた.初日は,朝10時から夜10時まで.二日目は,朝9時から午後5時までのハードスケジュールだ.しかし,あっと言う間に時間は流れた....EMGに関する座学,演習を終えた後は,小グループ毎に分かれテーマを決めEMGの計測,そして全員でデータ解析に取り組み,最終日にはパワーポイントでプレゼンテーションを行ってもらった.どれも明日の臨床のヒントになるような興味深い内容だったと思う.毎回,感じることであるが,彼らの取り組む姿勢をみていると,20年前,EMGの魅力にとりつかれて日々,没頭していた自分自身の姿がかぶってしまう.そして,どんなに険しく,そして,厳しい山であろうと,失敗を恐れず,まず,やってみるチャレンジ精神の大切さを改めて実感させられる.その意味でこのEMGセミナーは,私にとっても研究の「原点」に戻れる良い機会だ.私の好きな言葉(むのたけじ氏)の1つに以下の詞がある.

「より高く,より遠くへ跳躍しようとする者は,それだけ助走距離を長くする.
より高く積もうとする者は,現在以前からより深く汲み上げる」 

今回,集まってくれた先生達,もし,日々の臨床,そして,臨床研究に行き詰まったら,EMGセミナーのことを思い出して欲しい.そして,今一度,自問して欲しい.今の自分は,目先の答えだけを求めようとしていないか?楽に結果だけを欲しようとしていないか?本当の答えを見つけるためには,物事を掘り下げ思考する長い時間とチャレンジ精神が必要であることを....

今回のセミナー開催でお世話になったM先生に心から感謝申し上げます.

平成22年7月20日 言葉でしか伝わらないもの...それは「志」
先日,“フラぷら2010”という学術集会で講演する機会があった.“Flat Plat”の略称で,若手勇士の勉強会の全国大会のようなものだ.今年は3回目で北は福島県から南は沖縄県の若きセラピスト達が福岡になんと300名以上集まった.2日間にわたり口述発表やポスター発表と皆,それぞれの臨床の疑問や取り組みについて発表し,積極的な質疑応答がなされていた.今年のテーマは「共創」である.正に新しい理学療法を共に創造(クリエィテイブ)するに相応しい演題が多かったと思う.皆,立派な「仕事(work!)」をしているね....なんだか,協会主催の学術大会にはない空気を感じた.これは業務の発表と仕事の発表の違いなのかもしれない...言い過ぎかな...笑.一瞬にして私もこの空気に取り込まれてしまった.私の講演テーマは,「未来を拓く若き先生達へ―理学療法士の志―」である.学術的なことはほとんど話題になく,延々と2時間,“SONY”と“HONDA”の話をしていたように思う.しかし,皆,真剣に話を聴いてくれて嬉しかった.今回の話題の核心はSONYやHONDAを例に如何に志が大切かを自分なりの経験から述べたものである.志はどれだけ心を込めて論文,教科書に書いても,その思いは相手に十分伝わらないものである.だからこそ,このような形で全国の若いセラピストに自分の志が直接,伝えられたのは嬉しい限りである.知識,技術を高める学会(研修会)も良いが,たまには,理学療法士としての心を原点に戻す時間(自分自身の理学療法と向き合い考え直す時間)も悪くはないと思う.今後の彼らの益々の活躍を期待したい......
平成22年7月12日 接点

仕事で山形県酒田市へ行った.ここは小生にとって生まれて初めての土地だ.しかし,熊本と極めて史実上の接点があることに驚かされた.1つ目は,肥後熊本の加藤清正公の子孫(忠廣公)は,江戸幕府の命によりこの地へ配流され,加藤家終焉の地(鶴岡市)となったそうだ.この清正公・忠廣公の墳墓から見える山は「金峯山」,熊本城の西にそびえる山も「金峰山」.何という偶然だろう.鳥肌が立ってしまった.2つ目は,南洲神社だ.幕末の戊辰戦争で最後まで徳川軍として抵抗したのは山形の庄内藩と会津藩だ.これらを制圧したのは言うまでもなく政府軍(薩摩軍)の西郷隆盛だ.庄内藩は厳しい処分を覚悟していたが,西郷隆盛の采配により極めて寛大なものとなったらしい.そのためここ庄内の人たちは,西郷隆盛に対し心から敬意を払っている.正直,山形にこのような神社があることは想像もしな・ゥった.良い社会勉強になった...笑.
さて,仕事の話に戻ろう.今回,山形(庄内)の若き理学療法士の先生達と交流する機会があった.彼らはとても「謙虚」だと感じた.自分の力(知識と技術)を過信せず,これまでの既成概念に縛られることなく,良いものは吸収していこうとする柔軟な姿勢は,未来を拓く力となるだろう.臨床現場において患者と接する上で慢心した態度では,それ以上の知識,技術の向上はあり得ない.常に謙虚な気持ちで臨むことが必要だ.S先生,本当にお世話になりました.先生の理学療法に対するスピリットには敬意を表します.
「目先の小さな問題だけを取り上げてネガティブな議論を繰り返しても何も生まれない.そのような逆境の中でこそ10年先を見据えたVisionを持ち,如何にすれば出来るようになるのかを議論しあってこそプロフェッショナルだろう」.また,理学療法の夢を共に語れる日を楽しみにしております......

南洲翁遺訓より
事大小と無く,正道を踏み至誠を推し,一事の詐謀を用う可からず.人多くは事の指支うる時に臨み,作略を用て一旦其の指支を通せば,跡は時宜次第工夫の出来る様に思へども、作略の煩い屹度生じ,事必ず敗るるものぞ.正道を以て之を行えば,目前には迂遠なる様なれども,先きに行けば成功は早きもの也.
平成22年5月5日

今年のGWは天気に恵まれ最高の連休になった.しかし,毎年,私は大学で1人仕事をするのが恒例行事となっている.今年も例外ではなかった.1人研究室に隠り,静寂な中で机に向かっているととても不思議な感覚になる.集中力が非常に高まり,時間を忘れ気がつけば,いつも夜中だ.パソコンを見続けるため目は充血し,同じ姿勢で15時間近くいるので腰が痛くてたまらない.それでも今の仕事に立ち向かいたいと思う自分がそこにいる.何故だろう.
それは,きっと自分自身の限界がどこにあるのかを知りたいのかも知れない.どこまでやっても完璧な仕事(研究)はないだろう.しかし,その完璧な所に少しでも近づきたいと思う自分自身がいる.正直,40歳を過ぎると30代の頃のような体力はない.しかし,それをカバーしてくれるものが1つある.それは「夢」だ.
今の夢は2つある.1つ目は臨床施設で気軽に使える動作解析システムを考案し臨床普及させることだ.その夢の実現の第一歩として本年度科学研究費が採択された.今までの疲れが吹っ飛んだ気分だ.ここ最近,臨床の疑問や夢を持った若い先生達が遠方から研究室を訪れる機会が増え・ス.忙しい仕事をやり繰りしての訪問だ.頭が下がる思いだ.精一杯応援したい.2つ目はこんな先生達と夢を共有できる臨床家のための臨床に資する大学院の実現である.こんな理学療法の話をつまみにしながら,先月,仲間内で酒を飲んだ.皆が臨床で頑張っている以上,私も立ち止まるわけにはいかないなあ.私の机の前にはこの写真がかざってある.また,明日から頑張ろう!
平成22年3月11日 春近し

九州看護福祉大学で夜,勉強会があった.終了後,仲間と一緒に食事に行った.皆,ノンアルコールであったが話が最高に盛り上がった.気がつけば夜中の1時過ぎまで話をしていた.話題のキーワードはやはり「志」だ.なぜ,「志」が大切なのか?なぜ,そんなにこだわるのか?,なぜ,だろう...?それはきっと,

理学療法士としての「志」があれば,
日々の仕事に「誇り」が持てる.
誇りがあれば,プロとしての「責任」が生まれる.
そして,責任ある仕事をするには「夢」が必要だ.....

それがこの答えだろう....

この写真は,通勤途中の道路から見える九州新幹線の新玉名駅です.菜の花が満開でとても綺麗だったのでシャッターを押してしまいました.春近し.
平成22年3月1日 一流.....

先日,第2回加藤セミナーが別府で開催された.これは加藤研究室OBが主催するちょっと変わったセミナーだ.学術的なことよりも,日々の臨床や研究に対する思い,考え,悩み,夢などを持ち寄って皆で語り合おうというものだ.ここに臨床経験5年程度までの20名弱の若いセラピストの先生達が集まってくれた.別府と言えば日本で屈指の温泉郷だ.温泉につかり,また,美味しい食事も頂きながら,長時間のセミナーが開催された.夕方4時からはじまり,終わったのは翌日の朝4時だ.実に12時間のセミナーとなった.しかし,終わってみればあっという間だった.企画段階では皆,しゃべってくれるだろうか?と不安もあったが,蓋を開けてみれば無用の心配だった.参加頂いた先生方一人一人,臨床をしっかりと見据え,今の自分自身と真っ正面から向き合い,これから先,自分の進むべき道を模索している.そのことが痛いほど伝わってきた.自分が彼らの年齢くらいの時,これほど真剣に理学療法のことを考えていただろうか?少し恥ずかしくなった.今回のセミナーを通して感じたことがある.それは一流とよばれるプロフェッショナルを目指すには,新しいことに目を向けるのことよりも,原点に返ることがより大切なのではないだろうか?原点に返り自分自身と向き合うこと.自分にとって理学療法とは何なのか?一番,何がしたいのか?何が大切なのか?その答えが見つかったとき,一流への遠く険しい道が目の前に開けるではないだろうか.著明な先生の話を聴くセミナーも悪くはないと思う.ただ,教えてもらった知識,技術は,その講師の先生以上のものにはならない.二流だ.しかし,自分自身がつかみとった道は,必ず一流になる.....
今回のセミナーの開催にあたり,準備から運営までマネージメントしてくれたO先生に心から感謝したい.ありがとう!
平成22年2月15日 臨床と研究の歯車

福岡のT病院で講演をした.病院の中に入るとスタッフの先生達は皆,いい笑顔で迎えてくれた.また,講演で使用する資料も工夫されていた.デザイン付の表紙を作り,まるで小冊子のような出来だ.忙しい臨床の合間に作ってくれたのだろう.彼らのこの日の研修会に対する思いが,この冊子を見ていると心に伝わってきた.とても嬉しく思えた.若手中心の大きな組織だがH先生を中心に良くまとまっていると感じた.この病院には私の吉備国際大学時代の教え子達が何人か働いている.その夜,久しぶりに食事をしながら話をする機会があったが,皆,立派になっていた.彼らはまだ,臨床5年目だが既に組織の中では中間管理職の役職に就いている.責任のある仕事を任せられることで人は成長するのだと改めて感じた.この4月から診療体制も強化されるとのこと.生き残りをかけ病院経営も大変だ.臨床のサービスで差別化を図るのも1つの手であろう.しかし,もう一つ忘れてはならない.それは臨床研究の推進である.理学療法は臨床と科学の両輪があり前進するものである.臨床だけでは組織は疲弊してしまう.そこに探求心と夢を持てるそんな臨床研究が盛んに行われる組織であれば,臨床は日々,クリエイティブなものになるはずだ.この先,T病院から多くの新しい情報が発信されることを期待したい.....
T病院の先生達,がんばってね!!
平成22年2月12日 Nothing happens, unless first a dream!
先日,福岡で講演する機会があった.講師は私と同じ養成校出身の同期生であり,同志の先生(O先生,M先生)だ.その夜,O先生が自宅に招いてくれた.O先生の家に行くのは2年振りだ.いつも必ず話題になるのが母校の話だ.皆,母校を誇りに思っている.理学療法士として,専門職として,なによりも大切な心を教えて下さった教官,そして,卒業後,20年経っても夢を語り合える仲間に出会えたことが私にとっての宝物(誇り)だ.3人の20年間歩んできた道(臨床・研究分野)は小児,中枢,運動器と違っている.しかし,目指すべき方向は寸分もぶれて・ヘいない.それは,臨床に対する思い!即ち,対象者の持つ生活障害の改善だ.今の理学療法を少しでも良くするために何をすべきか?何をしなければならないのか?話題が尽きることはない.O先生は講演の最後に「私の夢は....」と熱い思いを語っていた.思わず私も心が熱くなった.Nothing happens, unless first a dream!(夢がなければ,何も始まらない!)3人の目指すべきゴールはこの線路の遙か向こうにある....
最後に.今回の研修会を企画してくれたsynergyの先生達に感謝したい.ありがとう.
平成21年12月8日 志(11個の心)
早いもので12月に入った.師走のこの時期は,何かと忙しい.人は忙しくなればなるほど,仕事に対する,心は失われて行くものである(業務に流され,丁寧 な仕事ができなくなる).それ故,12月1日に加藤研究室ではphilosophyなるものを初めてホームページで公開した.ここでは「志」という字を 使っている.この字よく見ると,部首(心)の上に(士)が乗っている.私はこれを「十一の心」と読み,理学療法士に必要な志(11個の心)を大切にして, 日々の仕事に立ち向かっている.一人でいると挫けそうになるときもあるが,「志」の話が出来る仲間がいると心強いものである.そんな思いを込めて,2月に セミナーを企画した.志を共有できる仲間が増えれば嬉しく思う....
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一. 理学療法の「理念」を明確にしよう!(何のために? 誰のために?)」
二. プロフェッショナル(Professional)としての「誇り」を高く持とう!
三. 理学療法士としての「責任」を持とう!
四. 理学療法の「夢」を持ち続けよう!(10 年先のVision を持とう!)
五. 失敗を恐れるな!(怖いのは失敗を恐れて何もしないことだ!)
六. 臨床的感性(直感)を大切にしよう!(“select”から“choice”へ)
七. 磨かれた臨床的感性を科学的に表現できる力を持とう!
八. 研究は手段であり目的ではない!(目標なき研究は,発展・継続しない)
九. やる前から無理だとあきらめるな!まずは,何事もやってみる精神を持とう!
十. 100%完璧な理学療法を行うことは無理だろう. しかし,100%を目指した理学療法を行うことは,絶対出来るはずだ!
十一. 業務(流れ作業)ではなく仕事(クリエイティブ)を楽しもう!
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この写真は通勤途中の国道からみえる銀杏です.あまりに綺麗だったので,思わず車を止めて撮影してしまいました...
平成21年11月16日 「挑戦」すれば,人は「成長」する!
14日,15日・ニ宮崎で学会があった.国際会議場から海が見えたが絶景だった(写真).視界一杯に広がる水平線を見ていると,地球が丸いことを改めて実感 した.さて,今回の学会はいろんな意味で記念すべき学会となった.発表発デビューの先生,座長発デビューの先生,皆,私の知り合いの先生達だ.とても立派 な勇姿だった.彼らは,この日のために多くの時間と苦労を費やし準備を重ねてきたのだろう.きっと,発表前は緊張したに違いない.しかし,学会後の晴れや かな笑顔をみると,充実感に満ちあふれているのが手に取るように分かった.何事も初めてのことに挑戦することは,エネルギーがいる.しかし,その未知の世 界へ一歩,踏み出した者は,必ず成長出来る.この学会を通して,挑戦する事の大切さを切に感じた.私もこの学会で講演させて頂く機会を得た.前日,学会運 営の先生達数人と食事をする機会があり,いろいろと話を聴いた.実に200名近い先生達の協力により本学会が支えられていることを知り,改めて感謝の気持 ちで一杯になった.何もトラブルなく,当たり前に発表出来ることが,如何に大変なことか.発表者を照らすスポットライトの裏には,多くのスタッフの先生達 の支えがあることを忘れてはならない.その夜は「夢」を共に語れる友と一緒に飲めたお酒がとても美味しかった.T先生,いろいろとありがとうございまし た.感謝!
平成21年10月28日 研究にときめけ!そして,明日の臨床に輝け!
卒論研究が完成した.6人のゼミ生達はそれぞれが皆,自身の成すべき仕事をきっちりと責任を持って成し遂げてくれた.彼らは毎日,夜,9時,10時まで大 学に残り研究に没頭した.決して強制したわけでもないが,座学の授業にはない,研究の面白さ,魅力を肌で感じたのだろう.毎回,提出される解析データをな がめて指導を繰り返す毎日が続いた.しかし,その指導する中で私自身も多くのことに気づかされ発見があった.論文作成にあたっては,単語1つ,漢字1つの 使い方についてもこだわり妥協しなかった.こちらが本気でやるからこそ,彼らもまた,全力でぶつかってきてくれたのだと思う.この達成感は,この研究を成 し遂げた彼らと私の宝物だ.卒論研究は正直辛くてきつい作業だったと思う.しかし,「ただ辛い,きつい」で終わるのか,きついからこそ「やり甲斐がある」 と思うのかは,その人自身の心の中に存在する....今後の彼らにエールを送りたい.
平成21年10月6日 懐かしい人からのメール
今日は,とても懐かしい人からメールが届いた.私が九州大学病院時代に担当していた患者さんからだ.その人は当時,中学生,リハビリをしながら,将来,自 分もセラピストになると宣言し,3年前,その夢をつかんだ.メールの短い文面だが,自分のことよりも患者さんのことを一生懸命に考え,悩み,頑張ってい る!そんな気持ちが十分に伝わってくる.充実した仕事をしているんだろうなと思い嬉しくなった.今のご時世,セラピストを将来の仕事に希望する若者は多 い.しかし,一方で簡単に諦める人も少なくない.進路を変更することは別に悪くはないと思う.ただ,精一杯,努力して,成すべき事を全てやりきってから, 次どうするかを考えるべきなのではないだろうか?
この患者さんは,決して体力が十分あるわけではない.それでも,元気な人以上に頑張り,夢をつかんだ.人生とは,最終的に幸せかどうかは,周りが判断する ものではない.その人自身が感じるものだ.いくら,お金が沢山あっても幸せとは限らない.自分が一生,打ち込める仕事,誇りを持てる仕事,夢を語れる仕 事,そんなお金では決して買うことの出来ない仕事に出会えた人は幸せであると思う....これからも頑張ってね!
この写真は私の通勤路の田原坂付近の田んぼに咲いていた彼岸花です.とっても秋を感じる1枚です..
平成21年9月24日 再スタートの季節
最近,異常に忙しい...とにかく忙しい...授業の準備に追われ,会議に追われ,事務作業に追われ,そして,〆切の仕事に追われ,時間が持てず,日々の 業務に流されているそんな自分がまた,もどかしい...数年前の自分なら睡眠時間を減らしてでも自分の好きな仕事ができた.しかし,41回目の誕生日を迎 え,体力の衰えを感じてしまう...そんな時,妻がお祝いにとカードをプレゼントしてくれた.ありがとう.感謝の気持ちで一杯になった.わかりきったこと ではあるが,家族に支えられて今の自分の仕事があることを改めて実感した.9月24日は西南戦争終結の日である.サムライの西郷隆盛が城山で自決した日 だ.この日が誕生日であることが自分にとっては,何故が嬉しい...苦笑.西南戦争もそうだが,この9月は政治も民主党政権になり,日本の歴史が大きく変 わった.9月はいろんな意味でリセットされる再スタートを切るのに良い月なのかもしれない.心新たに頑張りたい.
平成21年9月7日 物事を掘り下げ思考する.
9月5,6日と熊本保健科学大学で県士会の講習会が開催された.テーマは 「 下肢運動連鎖の視点から捉えた股関節の運動制御メカニズムについて 」だ.ここ最近は,姿勢制御や運動制御といった全身的視点にたった理学療法評価・戦略が重要視され,局所の評価・治療が少し影を潜めている感がある.今の 理学療法治療戦略の最新情報を学ぶことは素晴らしいことだと思う.しかし,それと同時に何故,多関節運動連鎖などといった全身的評価が今,注目されている のか?その歴史をひもとき,理由を探す旅もまた,大切な事だと思う.技術と知識の模倣に終わらないためにも,1つ1つの言葉を大切にし,物事を掘り下げ思 考することが今の我々に求められているように思う....そんな気持ちをこめて,今回の研修会に望ん・セ.そして,参加して下さった若き先生達がこれから 先,新しい理学療法理論を世に出し,理学療法の次なる歯車を回していってくれることを心から期待している.若きサムライ達!業務の忙しさに負けないで,ク リエイティブな仕事と研究の両立を目指し頑張って下さい!
平成21年9月4日 キーワードは大山?
8月29日,30日の2日間かけてEMGセミナー初級編が,錦海リハビリテーション病院で開催された.参加者は少数であったが,熱気に包まれた研修会と なった.遠方は四国松山からお越し頂いた.何と前日の臨床が終わってから9時間かけて,米子まで来てくださった先生もいた.その先生に少し話を聴いてみ た.技能職としての治療技術を少しでも高めるため,日頃から研修会等でブラッシュアップしているが,その治療効果が,実際どの程度のものなのか.客観的に 知りたくて...今回の研修会に参加してくれたとのこと.EMGで計測し解析してみると,思いもよらない結果(予想以上の結果)が出てしまいました..苦 笑.技能を高めていくこと.それと平行してその技能を科学(サイエンス)という道具で裏付けていくこと.この繰り返しこそが,より高いレベルの技能に結び ついていくのだろう.初日の研修会終了後,皆で食事会となった.お店は「ヱビスビール飲み放題!」という米子で1件しかないとてもプレミアムなお店だ.そ んなお店を探してくれた錦海のスタッフの先生達の心遣いがまた,嬉しかった.平均年齢20代という若きサムライ達のキーワードは,「大山」だった...機 会をみつけて,一度,私も登ってみたい!
平成21年8月15日 盆休みにEMGで熱くなろう!
8月14日,15日の2日間かけてEMGセミナーが新日鐵八幡記念病院で開催された.お盆期間中にも関わらず,EMGに興味を持った熱い臨床家のセラピス ト達が集まってくれた.彼らはこの2日間,ひたすら表計算ソフトとにらめっこしながら奮闘してくれた.そんな彼らの集中した姿を見ていると私もつい,時間 を忘れて熱くなっていた.初日は約6時間,2日目は約7時間と非常に長時間のセミナーであったのにも関わらず,何故か,そのきつさが心地よく感じた.
最後は,各グループでプレゼンテーションをしてもらった.膨大な労力と時間をかけて作り上げた1つのグラフ....このグラフから読み取れる情報は,必ず や臨床に資するもにになるであろう.より長い時間かけて得て情報は,より深い思考に結びつくことが,皆,実感してくれたに違いない.これこそが,本物の EMGです....次は学会発表だね!応援してます.
リクエストのあったフリーソフト紹介
1.ZoomIt:画面の一部を拡大表示
2.DExposE2:現在,起動中のソフトを全て1画面に集約して表示.
平成21年7月6日 志がなければ学問の完成はない..
7月4日,5日の2日間かけて学科主催の学術セミナーが開催された.遠方は鳥取からのご参加も頂けた.有り難い限りだ.さて,テーマは基礎から学ぶ筋電図 (EMG)解析だ.参加者全員がノートPCを持参し,筋電計で計測した生波形がコンピュータで,どのように処理されて,最終的に臨床的指標(数値)として ディスプレイ上に表示されるのか.その一連の流れを表計算ソフトを利用して,実際に体験して頂いた.専用ソフトを使用すれば,わずか0.1秒もかからない ことを,膨大な時間をかけて体験して頂いた.何故,このようなことにこだわるのか?それは,EMGの処理過程を十分に知った上で,便利なソフトを利用する のと,何も知らずに,楽だからという理由で利用するのでは,両者には大きな違いがあると思うからだ.例えば,100μVという計算結果1つとっても,その 数値の奥に含まれる情報の質の汲み取り方が違って来るだろう.学問には努力,忍耐が必要だ.その努力と忍耐を支えるもの(今回のセミナーを乗りきるも の),それは「志」だ!少なくとも今回の参加者の先生方は皆,「志」を高く持っているそんなセラピスト達だったと思う.解析に没頭し,夜明けまで頑張って いた先生もいた...志がなければ学問の完成はない.皆様,お疲れ様でした.
平成21年7月1日 美しい波形...(EMGセミナー)
6月27日,28日の2日間かけて別府でEMGセミナーが開催された.別府駅に降りると妙にいつもの雰囲気と違い,若い女性の集団があちこちにあった.迎 えに来てくれた先生から今日は,ジャニーズが来ているんですと聴いて,その理由が納得出来た..笑.さて,セミナー初日は午後2時開始の夜10時まで延々 と8時間近く,参加された先生達には,EMG解析に没頭して頂いた.普段使わない表計算ソフトの裏技に感動している先生も少なくなかったようだ.1歩行周 期分のEMGデータを取り出し,その後,整流化処理,そして,移動平均し,最後に歩行周期を100%になるよう正規化しグラフをつくる!この作業ををさら に5回行い加算平均して,1筋あたりのデータが完成する.実際にはこの作業が,計測した筋と被検者数のかけ算となる.気が遠くなるような作業だ.研究はこ のような地道な作業の繰り返しであることが実感して頂けたと思う.手間暇かけて,作り上げた歩行時のEMG波形は,その作業をした者にしか感じることの出 来ない感動的なグラフである.思わず,立脚中期の波形をみて,「ここは実に美しい波形だ...」という,言葉が参加者の先生から聴かれたとき,この先生も EMGマニアになったと思った...笑.別府の先生達とまた,EMGで熱く臨床を語り合いたいと思った.K先生ありがとうございました!
平成21年6月22日 KKT「テレビタミン」で紹介!
本日,熊本県民テレビ(KKT)のテレビタミンという番組で当大学のお宝の1つでもある,VICON(三次元動作解析装置)+EMGの研究に関する紹介が あった.リポーターは,物まねが得意な英太郎さんだ!VICONで英太郎さんの物まねを計測して,その動作を学生さん達が当てるという少し,遊び心のある 内容だ.すぐ側で,英太郎さんの物まね(声まね)を拝見したが,やはり,プロは凄かった.すぐ横に本物がいるようなそんな錯覚さえした.英太郎さんもある 意味,我々理学療法士と同じ,人の動きを観察するプロフェッショナルなのだと思った.是非,今度は物まねをする時のポイントなどをお聴きしてみたいもの だ.番組の放送は5〜6分程度であったが,実際の収録は2時間30分以上要した.番組ディレクターのUさんも,時間のかかる大変な仕事ですと仰っていた. しかし,厳しい仕事にもかかわらず,良い笑顔をされていた.それは,きっと日々,新しい情報を探して,分かりやすく,面白い番組を創っていこうとするプラ イドと誇りがあるからだろう....Uさんこれからも頑張って下さい!今度は筋電図で特集して下さいね....笑.
平成21年6月9日 物語は始まった...
私の前任校の教え子のPTが,臨床の疑問(研究テーマ))を持って大学にやってきた.話を聴くと分かるようで分からない...苦笑.しかし,彼らは必死に 考えているのはよく伝わってきた.研究に使う道具も手作り製だ.これから先,この研究はどれだけの山を越えなければならないだろうか.私が予測する限りで は,かなりの大きな山を2つ3つは,越えなければならないだろう.諦めずに,頑張って,最後まで山を登り切って欲しいと思った.君たちが,自分自身で登る 山を見つけたことを嬉しく思う.そして,その山を1歩,1歩,でいい着実に登っていって欲しい.研究は思っているほど,格好いいものではない.地味で気が 遠くなるような仕事だ.しかし,数年後,自分たちの登ってきた足下を見てみて欲しい.その時,気づくだろう.如何に自分たちが高いところにいるのか を....研究とはそんなもんなんだよ!
平成21年6月8日 こだわることに魅力有り
最近,妻からプレゼントをもらった.今年の4月30日に発刊された「ヱビス本」(竢o版社)である.数あるビールの中で,本まで出しているビールは見たこ とがない.さすが,エビスだ!早速,中をみてた.目をひいた項目があった.「ヱビス部」部員募集中YESISU Clubだ.入部条件チェック項目が10 個あった.9つはクリア−した.1つ以上でヒラ,5つ以上で幹部候補,8以上は副部長候補らしい.ラッキー!残り1つはサッポロのビール工場に行ったこと があるかどうかの質問だ.今年中には,絶対に行こうと心に誓った.さて,この本の丁度,真ん中あたりにサッポロビール(株)社長の福永勝氏が登場する.そ して,サッポロの理念をこう述べている「人を幸せにする」会社だと...幸せはお金では買えないものだ.また,幸せは他人が決めるものでもない.本人が感 じるものだ.ヱビスビールは,きっと,ビールと一緒に目に見えない大切なものを届けてくれている.感動だ.....我々の理学療法という仕事にも同じこと が言えるだろう.仕事にこだわることは,大変なことだ.でもこだわるからこそ,感じ取れるものがある.そう.それはプロとしての誇りだ....誇りを持っ て日々,戦うからこそ,人は輝き,魅力的になるのだと思う.これからも1つ1つの仕事にこだわっていきたいと思った.
平成21年6月1日 東京学会 Part3
学会終了後,相田みつを美術館に足を運んだ.沢山の詞(ことば)が私の心の奥深くに届いた.言葉の持つ力と相田さんの物事をとらえる目のすごさを全身で感 じた.権力や地位で人を無理矢理動かそうとしても,それは,所詮,みせかけのもの.人は動かせない.真に人を動かすのは,その人の心を真から揺さぶる 「心」だろう.真っ正面から向き合うこと.それこそが,人を動かす力だと思った.学生教育にも同じ事が言えるのかもしれない.学生と真に向き合い,そし て,彼らの心に向かって,自分の心(理学療法の夢)について語り合うこと.レポートを書かせることよりはるかに大事なことのように思う....お土産物を 買っていると吉備国際大学のT先生にお会いした.T先生とはいつもこのような話で盛り上がる仲だ.出会うべくして出会ったかなっとう感じであった.このよ うなことを大切に思う研究者が他にもいてくれることは嬉しい限りだ.
平成21年6月1日 東京学会 Part2
田舎者の私もこの先生のお陰で,ここ数年,少し東京の電車が頭に入るようになってきた.日テレ,築地,横浜中華街,港の見える丘公園,横浜スタジア ム,,,,いろいろと連れて行ってもらった.今年は,京浜東北で大森駅まで行った.その先生いわく,「きたならしいけど美味しい焼鳥屋です!」店の前に着 いた瞬間,確かにその通りの店だった.早速,焼き鳥を注文した.ししとうを3本ください!しばらくして,テーブルに来た.見てびっくり.1本の串に立派な ししとうがなんと6個もついているではないか.テーブルには18個のししとうが並んでいた...恐るべし...大森(大盛り)の焼鳥屋さん.しかし,味は 最高.話も最高に盛り上がった.理学療法のことでこれだけ語り合える仲間がいることに感謝したい....先生,ごちそうさまでした...沢山のエネルギー を今回も頂きました.感謝!!
平成21年6月1日 東京学会 Part1
Time is come.....
学会前夜,皆,発表に向けて着実に準備を進めていた.日頃の臨床の疑問を少しでも解明し,前に進めたら...そんな飽くなき挑戦者の集団だ.テーマを聴い てもなかなか面白い.臨床データも豊富だ...まだ,まだ,荒削りの集団だが,これから先,科学という武器を身につけたとき,何かをしてくれそうな気がす る...そんなドキドキする学会前夜であった.
平成21年5月23日 恩師
私が学生時代に実習で大変,大変,お世話になった恩師と会う機会があった.振り返れば,20年近く前の出来事だ...多忙な臨床の中でも常に笑顔を絶やさ ず,周りの患者やスタッフ,そして我々学生にも気をかけてくれた.正に自分にとっては憧れの先生だ.その先生と今回,1冊の本を編集,執筆する機会が頂け た.その本が5月20日に完成した.出版社から記念に頂いた献本にサインを頂いた.涙が出そうになった.私の一生の宝物になるだろう.先生,ありがとうご ざいました.そして,いつまでもいつまでもお元気でご活躍下さい...
平成21年3月12日 関東に海老名(YEBISU)あり!
仕事で神奈川県の海老名市へ行った.熊本から約1300km離れた所だ.1日がかりの移動だ.仕事の後,皆で食事をした.食事が始まるやいなや,とにかく 皆よくしゃべる!驚いたのは,その話の中身が,ただの世間話ではない.日々の臨床で抱えている疑問,課題,そして,夢など,臨床の話だけが飛び交ってい る.皆,理学療法を心から楽しんでいるのが伝わってきた.ここのスタッフは皆,若いだいけにこれから先の10年が楽しみに思えた.「志し」を高く持ってい れば,理学療法という仕事に対し「誇り」が生まれる.そして,誇りがあるから,日々の臨床に対し,人一倍の「責任」を感じ,取り組めるのであろう.彼らを 見ていると改めてそう感じた.私の好きなサッポロビール.一部で誤解されているようであるが,私はヱビスビールが好きなのではありません.サッポロという 会社が好きなんです.サッポロの何が好きかって?そう,会社の理念「志し」が好きなんです.海老名の皆さん,これが,幻の「ラッキーエビス」です!近い将 来,関東から臨床に資する情報発信を楽しみにしています.楽しい時間でした.ありがとう.湯田先生.また,来月,楽しみにしております.
平成21年2月6日 究極の「ふぐ」
仕事で臼杵市へ行った.臼杵市は大分から特急で約30分くらい南に位置する静かな街だ.この季節,「ふぐ」が最も美味しいらしい.その先生は,仕事の後, 若手のスタッフ数名と一緒に食事に誘ってくれた.車で小さな小道を何度も曲がり,辿り着いた地元の人しか絶対に来れないような究極の隠れ家のような店だっ た.早速,「ふぐ」料理がテーブルの上を飾った.ここでは,「肝」を・ロん酢のような専用たれに混ぜて食べるのだと,その先生は教えてくれた.一口食べてみ た.なんと,美味しい....これまでに経験したことのない味だった.感動した.また,その先生は部下の面倒見がとても良い.楽しく食事をしながら,若手 のセラピストに上手く「気遣い」の心を教えている.心温まる夕食であった.先生ありがとう!
平成20年12月22日 就職内定 おめでとう!
今日,前任校の教え子の一人から,嬉しいメールをもらった.彼は私のゼミ生だ.自分の目指すPTとは何か?を真剣に考え,そして,自分の意思で選択し,つ かみ取った内定だ.来年は1万人近くの新人PTが世に誕生する.現在のPTは約5万人だ.2012年には10万人,そして,2027年には30万人に達す ると言われている.彼らが,私の年になる頃には,実に今の6倍の数になっている.間違いなく厳しい時代だろう.彼らには言い続けてきたことがある.君たち は「生き残るの」ではない,「勝ち残るのだ!」就職してからが本当の意味でのプロとしての勝負がはじまる.20年後の彼らがどのような素晴らしい仕事をし ているのか...楽しみにしているよ.
平成20年11月27日 平成20年11月27日
先般,穴吹リハビリテーションカレッジで表面筋電図の研修会があり,そこで講演させて頂く機会があった.誘発筋電図や神経筋伝導速度など非常に内容の濃い研修会であった.その中,本研修会を主催され講師でもある松永先生のご講義(実技)を聞かせて頂いた.先生の講義は 学問に対し妥協することなく,深くより深く極めていくことの大切さを教えて下さった.そして,理学療法士は,もっと,もっと,筋のこと神経のことを科学的な視点から,客観的に 評価する方法と知識を身につけていかなければならないと強く感じた.
さて,研修会の数日後,この研修会に参加されたある先生から,丁寧に書かれたお礼の絵はがきを頂いた.絵はがきなどもらったのは,久しぶりのことであっ た. 今のご時世,インターネットやEメールなどスピーディーに情報の共有や伝達が簡単に行われるのが当たり前の時代に「絵はがき」...である.しかし,この 絵はがきには不思議な力を感じた.それは,何度でも読みたくなるのである(実際に読み直している).そして,その時の研修会の風景が,懐かしく思い出さ れ,心が温かくなっている自分自身に気づいた.いつしか,時間とスピードだけが大切で,メールのチェックに追われる日々....デジタルの世界にどっぷり と住み慣れてしまっていた今の自分にとって,「大切なもの」を思い出させてくれた絵はがきだった.先生ありがとう...!
平成20年8月9日 時代の流れ...
仕事で香川大学医学部附属病院へ行った.JR高松駅から大学病院までは琴平鉄道(通称,ことでん)というローカル線を使った.高田という駅で下車したが, とてものどかな駅(無人駅)だった.この近くに本当に大学病院が・るのだろうか?と心配になった.タクシーで約10分くらいのところに病院が見えた.一安 心した.ここの病院のリハ部は山田英司先生を中心にまとまっている.スタッフは皆,若い先生達である.しかし,話を聴くと,それぞれが,臨床に対するプラ イドを持ち明確な目標に向かって努力していた.見ていて何だか,嬉しくなった.今後,香川大発の新しい理学療法が楽しみである.仕事の後,コーヒーで一服 することになった.何と,病院の中にこんな店があった.国立大学も変わったものである.時代の流れを感じた1日であった.
平成20年6月1日 出会い
5月31日から2日間,宮崎県で講演した.空いた時間を利用して,今,人気スポットである県庁にも足を運んでみた.知事には会えなかったが,建物とその周 辺はとても美しい所であった.今回の研修会を通して,宮崎県のある理学療法士の先生と知り合いになった.とても紳士的な先生であった.その先生は,自分も 含め,宮崎県全体の理学療法をレベルアップさせるため,日頃から常にアンテナを伸ばし,努力をされてる.話をお聞きしていて頭が下がる思いであった.そん な,先生と知り合いになれたのは,私にとって大変,幸せなことであった.紹介して下さった木藤伸宏先生に感謝したい.研修会の夜は,持ち込みのヱビスビー ル(感動!!)に,仕上げのうどん屋さん.実行委員の先生方の心配りがなによりも嬉しかった.また,是非,行ってみたい.
平成20年5月16日 究極のラーメン
5月15-17日にかけて第43回日本理学療法学術大会が福岡で開催された.演題数も1700題以上を数え,日頃の多くの研究成果が発表された.学会中, 永井聡先生等と一蘭(いちらん)のラーメンを食べに行った.福岡で一蘭と言えば,有名なラーメン屋である.店に入ると,麺の固さ,スープの濃さ,ネギの指 定,スパイスなど,細かくアンケート用紙に記入し,注文となる.店のラーメン作りに対するこだわりと,プライドを感じた.当然,味は最高だったが,心も満 足するものであった.我々の理学療法も患者にいかに満足してもらえる医療を提供できるかが求められている.この店のようにこだわりとプライドを持って日々 の仕事に向き合いたいと思った.永井先生,また,お会いしましょう!
平成20年2月9日 Stay Dream !

今日はSV会議が岡山で行われた.その夜,久しぶり に卒業生と一緒に食事をした.彼らは臨床3年目を迎える若きセラピストだ.彼らの話を聴いていると,とても,たくましく,そして,立派に思えた(親バカな のかもしれないが....).しかし,私が彼らに伝えたかったもを間違いなく,彼らは受け継いでいてるれている.それは,臨床の夢を語ることだ.

目に見えないものにこそ,真の価値があることを彼らは,しっかりと,受け止めていてくれているようだった.明日からの臨床,また,頑張ってね!

平成20年2月8日 臨床家が挑戦した大学院博士への道

今日は大学院の最終発表か行われた.3年間,直向き に続けてきた臨床研究の成果が,今,この瞬間,花開いた.感慨深い思いで,彼のその発表を聴かせてもらった.そして,彼の研究成果は,明日の臨床を大きく 前進させるきっかけになるのは間違いないだろう.臨床家が目指す,臨床に資する研究であったと思う.その夜,二人でお祝いを兼ねて夢を語りながら食べた 「焼き肉」はとても美味しかったですね.これかも,新たな目標を持ち,一歩,一歩,前に進まれていってください.大平先生,本当におめでとう!

臨床の理学療法を100%,完成させることは不可能だろう.しかし,その100%を追い求め努力することは,全ての臨床家ができるはずだ.一人の臨床家が挑戦したこの3年間の軌跡は,それを物語っている....

平成20年2月4日 九州にも「サムライ」がいた!

synergyという勉強会で講演する機会があった.集まったメンバーは,皆,日々の「臨床」を真剣に考え,夢を持っていた. そして,何よりも「臨床」をクリエイテイブな仕事にするため,心から「理学療法」を楽しんでいた.彼らの10年後がとても楽しみに思えた. また,「エビスビール」を一緒に飲みましょうね! 私自身,とても楽しい2日間を過ごさせていただきました.皆さんに感謝!

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