ICFからみた職業的障害

職業場面での障害とは?

職業は人生における非常に大きな場面ですが、障害や病気があると二の次になりやすいものです。しかし、福祉やリハビリテーションでも、職業に就くことや仕事を継続することを、単なるお題目でなはく、本気で前提として取り組んでいくことが必要となっています。

しかし、職業場面での課題は、職種や働き方の多様性や、企業活動の場としての制約など、従来の「障害」の考え方では扱い難い問題が多くあります。障害別の適職といった考えの合理性と問題点、近年の「合理的配慮」の考え方など、多くの検討課題があります。

ICFによって職業的問題を分類する

障害者職業総合センターでの研究で、ICFを使って、「職業的視点からみた障害」の問題を整理してみました。就職や職業生活上の問題そのものに焦点をあてることができる新しい障害概念として、国際生活機能分類(ICF)に基づく「障害」の概念枠組を用い、個人と社会のそれぞれの課題や、個々人の職業的目標・個性に応じた個別性にも対応できる包括的なモデルを提案するものです。興味のある方は、報告書全体もご覧いただけます。


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Yuichiro Haruna
yharuna-tky@umin.ac.jp