グループ概要
我々日本ミラノシステムグループは、唾液腺細胞診と国際報告様式である「唾液腺細胞診ミラノシステム」の普及にむけて学術活動をおこなっているグループです。ミラノシステムの日本語訳本の出版、各種学会におけるミラノシステムについての解説、ミラノシステムを用いた唾液腺細胞診報告の実践、従来の報告様式との精度の比較、解析等を通じてミラノシステムの国内での普及を目指しています。
唾液腺の穿刺吸引細胞診は大唾液腺(主に耳下腺、顎下腺、副耳下腺)の腫瘤性病変の質的評価のために広く実施されており、頻度の高い良性腫瘍(多形腺腫、ワルチン腫瘍)を高率に診断できる反面、頻度が低く組織型推定が困難な腫瘍や筋上皮・基底細胞関連腫瘍の中にはFNAによる良悪性の判定や組織型推定が困難な腫瘍があります。ミラノシステムはこのような唾液腺細胞診の特殊性を考慮した唾液腺に特化した報告様式で、診断者にとって使いやすく、臨床にも役立つ有用なものです。本ホームぺージではミラノシステムに関する最新の情報をタイムリーに掲載していきますのでぜひ日常の細胞診にお役立てください。ミラノシステムに興味のある方はぜひ日本ミラノシステムグループにご参加ください。いっしょに勉強していきましょう。
2019年 10月
会員を代表して: 沖縄協同病院病理診断科
樋口 佳代子
藤田医科大学医学部病理診断学講座
浦野 誠