心臓血管病対策委員会 CVDCC の紹介

CVDCCとは

神奈川県内科医学会の総務部会(3/10)、幹事会(3/20)におきまして、心臓血管病対策委員会
【Cardiovascular disease control committee】の新規設立が承認されました。

5/17の神奈川県内科医学会総会を経て委員会準備のため、各内科医会から委員の推薦をお願いしています。
組織上は、社会公益部会の委員会となりますが、県内の循環器診療においてよりよい病診連携を含めた診療環境ができれば、と思います。
本委員会は、循環器・心臓病・末梢動脈病変において、研究治療面で劇的な変化が起きているのに診療所医師が勉強する場が少ないのでその機会を内科医学会は提供するべきでは?というところから始まっています。
製薬会社主催の講演会は売上高の大きいものが中心ですのでいわゆる生活習慣病薬、高血圧糖尿病脂質異常認知症などの薬剤の宣伝イベントになっています。実際の日常診療は古くからの薬剤や、多くは使われないが知らなければいけない薬剤にも熟知しないと対応ができません。そこでこの委員会では循環器/心臓血管病の診療に従事されている診療所、病院の先生にご参加いただき、委員会(2カ月に1回程度、平日の19時頃から県総合医療会館を予定)にて各地域での循環器専門の先生方との病診連携、循環器関連講演会、種々調査への関与もお願いしたいと思います。

設立趣意書から転記します。

国の重点課題である5疾病5事業の一つの心筋梗塞など循環器疾患における病診連携・パスの作成は、実地医家にとっても重要な課題である。超高齢社会を迎え、生命の維持に直結する循環器疾患は、冠循環、弁膜疾患、大動脈瘤、末梢動脈閉塞、重症心不全、心房細動・不整脈など増悪時には入院加療が必須であるがその一方で循環動態が安定すれば、在宅に戻り、感染症を防ぐ、心不全増悪を早く発見する、血圧、糖代謝管理など全身管理などの対応が必須となる。今回の診療報酬改定にある望まれる主治医機能を強靱なものにするためには、内科医学会会員による循環器管理の習熟が必要である。また、新専門医制度の中で循環器専門医は内科サブスペシャリティーとして認められていることから、内科医学会の中で心臓病対策委員会を創設する意味は大きい。循環器疾患は、病院のスペシャリストと開業医の実臨床においてギャップの大きい領域である。従って、勉強会、症例検討会等を通してこれらの溝を埋めることが必要であると考える。以上を踏まえて、神奈川県内科医学会に、心臓病対策委員会設立を提案したい。