理事長挨拶
この度、松浦彰前理事長を引き継ぎ、酵母細胞研究会の理事長を拝命いたしました東京大学の福田良一と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
酵母は古くから人類の生活を支えてきた重要な産業微生物であるとともに、生命科学の発展を牽引してきた偉大なモデル生物でもあります。一方で、酵母の中には人類の健康を脅かす病原微生物としての側面を持つものも存在します。そのため、酵母研究には、産業への応用、基礎科学の深化、医療への寄与という多面的な重要性があります。酵母研究は、伝統的に遺伝学、分子生物学、細胞生物学を強みとしてきましたが、現在ではオミクス解析やデータサイエンス、AI の発達により、生命の本質の追求、酵母という生物の理解、そしてそれに基づく酵母の高度利用あるいは制御に向けてさらなる進化を遂げつつあります。
本研究会では、今後も産学官の研究者が一堂に会し、多様な酵母研究の最新の知見について情報交換や自由な議論を行うことができるプラットフォームを提供していくとともに、他団体との交流も積極的に進め、酵母研究の発展に貢献していきたいと考えています。
また、本研究会の元会長の故・地神芳文先生のご遺族からのご寄付を基金とした「地神芳文記念研究助成金」を今後も継続するとともに、若手生物科学研究者の支援を視野に入れた活動を行っていきたいと考えております。
本会の会員の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。また、酵母研究に興味をお持ちの多くの皆様のご入会を心よりお待ちしております。
2026 年 6 月
特定非営利活動法人酵母細胞研究会
理事長 福田良一