第43回日本胸腺研究会の開催にあたって
この度、第43回日本胸腺研究会を京都で開催させていただくことになりました。伝統のある本研究会の会長を務める機会を与えていただきましたことを大変光栄に存じます。
本研究会には、例年、胸腺の研究と胸腺疾患の臨床に携わっておられる基礎医学研究者、呼吸器外科医、呼吸器内科医、腫瘍内科医、脳神経内科医、放射線科医、病理医など、基礎と臨床、あるいは診療科の垣根を越えて超横断的に多くの分野の方が参加され、いつも熱く語り合っておられるように感じます。また、最近では、患者会の方にもご参加いただき、近年重要視されつつあるPatient Advocacyの観点から貴重なご意見をお聞きすることもできるようになってまいりました。私自身、これまで本研究会への参加を毎年楽しみにしてきております。
私は、大阪大学大学院で藤井義敬教授・奥村明之進教授のもと、胸腺腫内でのT細胞分化に関する細胞免疫学的な研究を行い、その後ドイツ・ヴルツブルグ大学病理学教室で、現在のWHO分類の基礎を策定されたMueller-Hermelink教授・Alexander Marx教授のご指導の下、胸腺上皮性腫瘍の分子病理学的探索研究を行っておりました。種々の自己免疫疾患を合併する可能性があり、かつバラエティーに富んだ組織像を呈する胸腺上皮性腫瘍は、実に興味深い新生物であり、その発生母地である胸腺は言わずもがな免疫の中枢器官で、胸腺の研究は云わば免疫学と腫瘍病理学の交差点であり、ヒトのからだを科学的に眺める上でとても奥が深い分野であると考えております。
2024年2月の研究会は、2017年に京都大学再生免疫学河本宏教授が京都大学芝蘭会館で開催されて以来、7年ぶりの京都の地での開催となります。京都御所の東に隣接した京都府立医科大学図書館ホールで、胸腺の基礎研究と胸腺腫瘍と関連疾患の臨床研究に関する議論を深めることができればと願っております。この時期の京都は日によって底冷えすることもございますが、初詣と花見で賑わう観光シーズンの間で静かな古都を感じていただけるかもしれません。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
第43回日本胸腺研究会
会長 井上 匡美
会長 井上 匡美
会告
第43回日本胸腺研究会会 長: | 井上 匡美 (京都府立医科大学 呼吸器外科学) |
日 時: | 令和6年2月10日(土) |
会 場: | 京都府立医科大学附属図書館2階 図書館ホール 〒602-0857 京都市上京区清和院口寺町東入御霊町410 JR京都駅から 市バス4, 17, 205で25分「府立医大病院前」下車 徒歩1分 または タクシーで15分 伊丹空港から ●大阪モノレール「大阪空港駅」→「南茨木」25分 阪急電鉄「南茨木」→「京都河原町」30分 市バス3, 4, 17, 205で10分 「府立医大病院前」下車 徒歩1分 または タクシーで5分 ●空港リムジンバス「伊丹空港」→「JR京都駅」50分 市バス4, 17, 205で25分 「府立医大病院前」下車 徒歩1分 または タクシーで15分 |
演題募集期間: |
2023年9月15日(金)~11月13日(月) 演題募集を締め切りました。多数ご応募いただき、ありがとうございました。 |
演題募集要項
■募集内容- 1.演題募集期間:2023年9月15日(金)~11月13日(月)
演題募集を締め切りました。多数ご応募いただき、ありがとうございました。 - 2.演題の発表形式は、主として一般演題での口演を予定しております。
- 3.演題登録は電子メールで受け付けます。
①演題名 ②所属施設 ③演者名 ④抄録本文 ⑤連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)をご記入の上、下記メールアドレスにお送りください。
演題送付先: kyosen43@koto.kpu-m.ac.jp
文字数は演者名・所属施設・抄録本文を含め800字以内とさせていただきます。
※演者は本研究会の会員であることが原則となっております。未入会の方はこちらから入会をお願いいたします。
◆主催事務局 (第43回日本胸腺研究会事務局)
〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465
京都府立医科大学 呼吸器外科学
会長 井上匡美
(担当: 事務局長 下村雅律 秘書 大川友里)
TEL: 075-251-5739 FAX: 075-251-5739
【入会に関するお問い合わせ先】
特定非営利活動法人日本胸腺研究会事務局
アルファ企画株式会社内 桑田照子
〒542-0012 大阪市中央区谷町7-3-4-302
TEL:06-6764-2265 FAX:06-6764-3122
E-mail: kyosen-alpha@nifty.com
抄録
本会の抄録は下のPDFからご覧いただけます。抄録のPDFはこちら