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奈良県臨床検査協議会の設立趣意書


 臨床検査は診療や健診を支える上で欠かせないものとなっています。日々多種多様な検査が実施される中、新たな検査や簡易な測定機器が登場し、臨床検査の状況は目まぐるしく変化しています。このような中、日本臨床検査技師会および日本臨床検査標準化協議会が推し進めてきた臨床検査データの標準化および基準範囲の統一化について、見通しがついて参りました。これにより、いずれの施設でも検査結果を同じ尺度で判断できる時代を迎えようとしています。得られた検査結果を施設間で共有して使用できるようになれば、医療機関の診療連携に生かすことができ、受診者の利便性につながります。
さらに、臨床検査が地域医療にしっかりとした役割を果たすには関連団体との連携が求められます。
一方、検査をさらに有効なものとするためには、検査データの共有化とともに、臨床検査の持つ特性や限界についての啓発活動も必要となります。すなわち次々と開発される新しい検査やPOCT(point of care testing)機器の正しい使用方法や落とし穴、検体採取から結果解釈に至るまでのピットホールなど、様々な点について意見交換ができる場が必要と考えます。
 
以上、臨床検査を取り巻く状況を鑑み、ひいては県民の皆様へのより良い医療の提供を目指して当協議会を設立します。
 
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設立発起人:
 
奈良県臨床衛生検査技師会会長 宗川 義嗣
奈良県医師会会長 塩見 俊次
奈良県病院協会会長 今川 敦史
奈良県臨床検査専門医 
   奈良県立医科大学 中央臨床検査部 教授 岡本 康幸
   近畿大学医学部奈良病院 臨床検査部 教授   太田 善夫
   天理医療大学 臨床検査科学科長 教授 松尾 収二
      
 
設立日:平成25年1月15日