教授挨拶


このたび、202541日付で杏林大学医学部脳神経外科学教室の教授を拝命しました田中洋次と申します。この場をお借りしてご挨拶申し上げます。

 杏林大学医学部脳神経外科学教室は1973年に開設され、故竹内一夫教授にはじまり齋藤勇教授、塩川芳昭教授、中冨浩文教授、永根基雄教授のもとで発展してまいりました。

 診療面では多摩地域の診療拠点として救急医療に深く携わり、同時に大学病院として高難度の疾患に対する先進医療の提供にも努めてまいりました。今後は関係各科や他施設との連携を今まで以上に深めて、これまでの医療体制をさらに充実させたいと考えております。また、血管内治療や神経内視鏡を使った低侵襲手術など最先端医療も導入して、皆様の期待に応えられるよう日々の研鑽に努めたいと思います。

 診療体制充実のためにはスタッフの充実が重要な課題となります。質の高い診療を展開するためには高い知識と技術、そして他者を思いやる心を持った脳神経外科医の育成が重要であり、この3点を均等に重要視した教育を実践していきたいと考えています。そしてスタッフが働きやすい環境を整えるのが責任者の重要な役割と心得て、教室運営を行って参ります。

 最高の技術と最良の心を持ったスタッフで、患者さんが脳の病気と闘うために最善のお手伝いをする、そのような教室になれるよう努力して参ります。皆様におかれましては今後ともご指導のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

2025年4月吉日

杏林大学医学部 脳神経外科学 教授

田中 洋次