ご挨拶

大会長挨拶

第22回大会長 渡邊 浩幸 第22回日本脂質栄養学会大会を、2013年9月6日(金)・7日(土)の2日間、高知県高知市で開催いたします。大会は学会員にとって最も大切な事業の一つで、このような重要な機会を高知で開催できることは実に光栄なことと存じます。全国から多くの会員の皆さまが、高知に集って有意義な時を過ごしてくださることを心より期待しております。

今回の学術大会は、第21回大会(大会長 守口 徹 麻布大学 生命・環境科学部 教授)のテーマ「脂質栄養の向かうところ」を受け、さらなる研究成果の発表、連携の推進などを共有するために「脂質栄養のあり方を考える―再認識!脂質の役割―」を大会テーマとさせていただきました。

脂質栄養に関する研究はすばらしい発展を遂げていますが、私たちが直面している深刻な課題である食糧資源、健康増進、疾病予防、医療費激増の問題などを解決するために、研究をさらに発展させなければなりません。そのためにも、最新の研究成果を交換し、様々な脂質栄養に関する問題を活発に議論する重要性は増すばかりです。

本大会では、脂質栄養のあり方を再認識する機会とし、特に、食事性脂質と体内に分布する脂質についての役割を見直せる場として、研究者や専門家による活発なディスカッションを展開していただけますよう準備して参ります。

また、昨年の大会において、本学会理事長(鈴木平光女子栄養大学教授)による「魚食の減少に関する緊急提言」を受け、n-3系脂肪酸の機能性についてのシンポジウムを提案させていただきました。専門の先生方から最新の情報をご提供いただき、あらためて「脂質の役割」と「脂質の機能性への応用」について、脂質栄養学会から情報を発信してまいりたいと思います。

南国土佐・高知は、太平洋に面し、自然豊かな漁港や農村が広がる日本の食糧生産の拠点の一つに数えられます。n-3系脂肪酸資源となる魚や抗酸化性の高い野菜類などが豊富に生産されています。本学会でも評価いただけるような機能性をもち、新鮮で美味しい高知県素材を十分に楽しんでいただける"おもてなしの機会"としてもご満足いただけますよう、学会事務局関係者一同、本学会大会の開催に向けて一丸となって邁進しております。

本学会大会開催にあたり、多くの食品・医療関係者の皆さまや県民の皆さまに、その趣旨をご理解いただき、日本脂質栄養学会第22回大会へのご支援・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

多数の会員の皆さまが、高知の地にお越しいただき、大会に積極的にご参加くださいますよう衷心よりお待ち申し上げます。南国土佐・高知で皆さまにお会いできることを楽しみにしております。

日本脂質栄養学会
第22回大会長 渡邊 浩幸
(高知県立大学 健康栄養学部)