ご挨拶

大会長ご挨拶

日本脂質栄養学会第21回大会
大会長  守 口 徹
麻布大学 生命・環境科学部 教授

この度、日本脂質栄養学会第21回大会の大会長を仰せつかり、平成24年9月7日(金)及び8日(土)の両日、麻布大学(神奈川県相模原市)において開催する運びとなりました。

日本脂質栄養学会は、初代会長 奥山治美先生が脂質栄養学の進展を図り発足されました。本学会の学会員、大会参加者は、基礎研究者だけでなく、医師、看護師、栄養師などの栄養指導を実践されている先生方など多方面に及んでおります。設立より脂質、特にn-3系脂肪酸の役割が飛躍的に解明されて一大ブームを巻き起こし、一般にはブレインフードとまで認識されるようになり、昨年、第20回大会という大きな節目を迎えました。

第21回大会では、新たな時代の出発として、"脂質栄養の向かうところ"と題し、研究者や専門家による新たな発見、展開はもちろんのこと、先人の築き上げた正しい知識継承と広報により、脂質栄養の認知度を高めて日々の食生活に繋がるような情報発信の場となればと考えております。

会場となる麻布大学は、120年前に獣医師養成の「東京獣医講習所」を開設したのを起源とし、教育が単なる学問としての探求に終わることなく、即戦力として実社会に役立つことをも重要としてまいりました。本学では、"Farm to Table"をテーマに、生産、製造、研究、実習で得られた成果を日常生活に利用、活用できるように、日々取り組んでおります。大会を開催するにあたり、食の安心・安全、機能性の広報、普及に貢献できれば幸いでございます。また、大学周辺には観光していただくような場所は少ないですが、首都圏では珍しい馬場や牛舎、豚舎などがありますので、キャンパス内を散策していただければと思います。懇親会では、大学内で製造した加工肉食品等もご紹介する予定にしております。

関係者一同、心より、皆様のご参加をお待ち申し上げております。