会長挨拶

公益財団法人 脳血管研究所 美原記念病院 谷崎 義生

第34回日本神経救急学会学術集会 会長
公益財団法人 脳血管研究所 理事
公益財団法人 脳血管研究所附属美原記念病院 副院長
谷崎 義生

会員の皆様方におかれましては、COVID-19との「闘い」で、ご多忙のことと拝察いたします。今回の第34回日本神経救急学会学術集会に関しましては、既報のとおり、無観客・オンライン形式での開催とさせて頂くこととなりました。COVID-19関連で開催期日の延期を余儀なくされましたので、COVID-19関連の講演を追加いたしました。11月7日(土)に、Gメッセ群馬より全プログラムを2つのチャンネルから配信すべく、準備に邁進しております。なお、講演方法や視聴等の詳細に関しましては、Eメールを中心にご案内を差し上げたく存じます。事前参加登録の手順に関しましては、大会ウェブサイトをご高覧ください。

第34回学術集会は「脳卒中救急を極める」をメインテーマに、サブタイトルは「脳循法施行を見据えて」といたしました。私の所属する公益財団法人脳血管研究所は、「脳神経疾患の急性期から在宅まで一貫した医療を提供する」ことを目的として故美原博先生が昭和38年に設立し、現在も開設時の理念を実現するための努力を継続しています。今回は脳卒中の超急性期である「脳卒中救急を極める」努力により、救命と後遺症の最小化を目指した努力の積み重ねを、皆様と確認することを目指して参ります。

2018年12月14日に公布された「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」略して「脳循法」は、2020年4月1日に施行されました。少子高齢化の進行に伴い、脳卒中・循環器病はさらなる増加が予測され、脳卒中・心疾患を合わせた我が国の死亡者数は現在1位のがんに匹敵すると言われています。脳循法施行に伴い各都道府県の努力義務が明確になります。努力義務を待ったなしに達成するための今後の取り組みを、「脳循法施行を見据えて」というサブタイトルにこめさせて頂きました。

オンライン形式での開催にて、ご不便をお掛けすることも多々あろうかと存じますが、ご寛容のほど、何卒お願いを申し上げます。皆様方に直接お会い出来ないことは残念な限りですが、コロナ禍収束の暁には、お互い元気で再会することを願ってやみません。ご健康、ご多幸を祈念いたしております。