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教育講演1 「思春期の健康管理」

11月6日(土)15時-16時30分  ソニックシティビル6階602号室
講師 : 関口進一郎 (慶應義塾大学小児科学)

 思春期の患者と対するとき、何とも言えない戸惑いややりにくさを感じることはありませんか。その理由の第一に挙げられるのは、思春期の患者を診る準備が出来ていないと医師が感じることのようです。日本の医師ばかりでなく、アメリカやEUの医師たちもこういう感覚を持っているようです。こうした課題を解決するためにアメリカやEUでは思春期医学の研修プログラムが作られ、そこには具体的な学習目標や学習方法が示されています。しかし教材や指導医の不足、思春期の患者を診る機会が少ないことが現実の問題であると指摘されています。
 日本外来小児科学会年次集会の思春期プライマリケア・ワークショップでも、思春期の患者をいかに診ていくか、討論が重ねられてきました。思春期の患者を診ている、あるいはこれから診ようとしている医療者が直面する壁は共通しているようです。講演ではワークショップのプロダクトのなかから、思春期の診療に役立つヒントをいくつかご紹介したいと思います。
 思春期の診療において重要なことが三つあります。第一は、思春期の患者の抱える健康の問題は何か、彼らの求める医療のニーズは何かを知ることです。第二は、正常な思春期の成長や発達を知ることです。そして第三は、継続的に診療していく姿勢です。
 思春期の多様な問題について一度に学ぶことはできません。思春期の診療に必要な技能をすぐに身につけることもできません。「隗より始めよ」という諺の示すように、思春期の診療を始めるためにはこれこれの知識と技能が備わっていなければならぬ、と難しく考えずに、まずはできそうなこと、できることから始めましょう。

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