医療の価値評価を目指すセミナー2017
「医療価値評価の胎動プログラム」
主催 | 東京大学大学院医学系研究科 医療経済政策学講座 後援:日本再生医療学会、日本IBM |
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目的 | 社会と医療、経済と医療の関係(あり方)について、広い観点から学術的な議論を進めることを主旨とする。特に、医療の価値(Value of Medicine)を探求し、得られた成果を社会全体で活用する人材の育成を目的とする。 |
対象 | 上記趣旨に関心のある医療従事者、関連学生、企業就業者、行政従事者など |
開催時期 | 2017年10月〜2018年3月 |
場所 | 東京大学医学部附属病院内および東京大学構内 |
日程 | 以下参照 |
会費 | 1名につき 税込み11,000円 |
参加条件 |
@原則、全ての開催日程に出席する方 A事前に参加者登録した方に限る(9月15日までに申し込み) ※定員を大幅に超える55名の参加者で登録を締め切りました |
備考 | 本セミナーは初年度の試行的な取り組みのため、プログラムの構成は適宜変更される場合がある点に留意ください。 |
補足 | 諸条件を満たせば、ビッグデータによる実際の研究と連携したOJTプログラムを実施することも可能である。 |
お問い合わせ先 |
医療価値評価の胎動プログラム事務局 電話:03-5800-9523 FAX:03-5800-8948 Mail:value-s@umin.ac.jp 〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学 大学院医学系研究科 医療経済政策学講座内 担当:宿谷 |
プログラムスケジュール表
講義 番号 |
テーマ構成 | 概要 | 講師 (敬称略) |
日程・会場 |
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オリエンテーション:10月4日(水)18時30分から、東大病院 管理研究棟2階 第一会議室 | ||||
1.医療・介護を取り巻く社会経済の動向 | ||||
1 | (1) 保険政策 | わが国の保険行政(医療材料系)について概観し、今後の方向を読み解く | 金光 一瑛 (厚生労働省) |
10月11日(水) 18時30分 会場;東大病院 管理研究棟2階 第一会議室 |
2 | (2) 薬事政策 | 国内外の薬事政策(医療材料系)について俯瞰し、今後の動向を占う | 方眞美、小野昭 子(医薬品医療機器 総合機構) |
10月18日(水) 18時30分 会場;東京大学医学部2号館1階 小講堂 |
3 | (3) 社会経済政策総論(財政論等、公共制度論含む) | わが国の実体経済を背景に、医療政策の論点や社会保障政策の潮流を解説する | 森田 朗 (津田塾大学) |
10月27日(金) 18時30分 会場;東大病院 管理研究棟2階 第一会議室 |
2.医療分野における価値評価の基本概念 | ||||
4 | (1) 行動経済学 | 内外のケースを紹介しつつ、行動経済学の概念や基本理論を解説する | 友野 典男 (明治大学) |
11月10日(金) 18時30分 会場;東大病院 入院棟15階 大会議室 |
5 | (2) 価格理論 (効用理論等含む) |
効用水準や選択行動、価格形成の理論を概観し、医療における価格のあり方を論じる | 田倉 智之 (東京大学:医) |
11月17日(金) 18時30分 会場;東京大学医学部2号館 1階 小講堂 |
6 | (3) QOL分析 | 患者アウトカム評価の動向を踏まえ、健康関連QOLの測定や分析を解説する | 下妻 晃二郎 (立命館大学) |
11月22日(水) 18時30分 会場;東京大学医学部1号館 1階講堂 |
7 | (4) 費用分析 | 医療分野における費用の概念と構造、その解析手法や留意点(機会費用等)を共有する | 荒井 耕 (一橋大学) |
11月29日(水) 18時30分 会場;東大病院入院棟15階 大会議室 |
3.医療の経済価値評価の理論と手法 | ||||
8 | (1) ビッグデータ解析法(事例紹介を含む) | ビッグデータを活用した医学研究の意義と今後の方向性について事例を交え解説する | 康永 秀生 (東京大学:医) |
12月13日(水) 18時30分 会場;東京大学医学部1号館 1階講堂 |
9 | (2) 医学統計学(研究デザイン論を含む) | 臨床研究のデザイン検討に関わる知識と最新の統計手法を解説する | 笹渕 裕介 (自治医科大学) |
12月22日(金) 18時30分 会場;東大病院 入院棟15階 大会議室 |
10 | (3) モデリング手法(ベイズ統計等も交え) | マルコフ連鎖やモンテカルロ法等のシミュレーション技術に関する基本理論を学ぶ | 伊庭 幸人 (統計数理研究所) |
1月10日(水) 18時30分 会場;東大病院中央診療棟2 7階大会議室(1)(2) |
11 | (4) 費用対効果分析 | 費用対効果分析の基礎(国際GL)と最新の手法を各種の留意事項とともに解説する | 鎌江 伊三夫 (東京大学:公) |
1月19日(金) 18時30分 会場;東京大学医学部2号館 1階小講堂 |
12 | (5) ソフトウェア応用 | SPSS等を用いた解析アプローチについてケーススタディを行う(ハンズオンは未定) | 西澤 英子 (日本IBM) |
1月26日(金) 18時30分 会場;東京大学医学部2号館 1階小講堂 |
4.医療分野における経済評価のケース(医療政策と医療技術) | ||||
13 | (1) 事例1と2 (医療技術:分子標的薬、埋込デバイス等) |
医薬品及び医療機器の経済価値評価(費用対効果含む)の評価事例を解説する | 田倉智之(東京大学:医)、武井卓(東京都健康長寿医療) | 2月9日(金) 18時30分 会場;東京大学医学部2号館 1階小講堂 |
5.医療分野における価値評価の問題(留意事項と必要条件) | ||||
14 | (1) 討論1 (意思決定) |
エビデンスに基づく治療戦略、政策の意思決定に関する議論を行う | 秋野 公造(参議院議員)、南学 正臣(東京大学:医) | 2月28日(水) 18時30分会 場;東京大学医学部教育研究棟14階鉄門記念講堂 |
15 | (2) 討論2 (倫理と振興) |
倫理観に基づく研究推進やイノベーションのあり方について議論する | 黒木 登志夫 (日本学術振興会) |
3月2日(金) 18時30分 会場;東京大学医学部2号館 1階小講堂 |
6.シンポジウム | ||||
・総合討論 | プログラムの成果報告も兼ねて最後にシンポジウムを開催する | − | 3月17日(土) 9時30分-12時 30分会場;ステーションコン ファレンス東京 |