DISASTER MEDICINE

Application for the Immediate Management and Triage of Civilian and Military Disaster Victims

Burcle FM Jr, Sanner PH and Wolcott BW

翻訳・青野 允、谷 壮吉、森 秀麿、中村紘一郎

(情報開発研究所、東京、1985)


14.化学物質災害

Douglas Stutz, Ph.D.
Frederick M Burcle, M.D., M.P.H


はじめに

 化学物質は現代世界が存在するためのエッセンスである.現代生活に 必要とされる新しい物質はしばしば危険な性質をもっている.これらの 化学物質は過去においてそうであったが,現在でも人類の利益のために 作り出されている.化学物質の有害な事故が,毎日米国のどこかで報道 されている.それはガス漏れであり,工場やプラントの爆発であり,幹 線道路でのタンク車の事故などである.地域の大きさは問題ではなく, また位置も問題ではない.危険な化学物質による事故は何の利益もなく, 小さかろうが大きかろうが重大な災害となりうる.医学やバラメディカ ルの人々は危険な化学物質についての十分な知識をもたなければならな い.すなわち,事故が起こったときにそれが災害とならないようにする ためには,それが何であるか,基本的にどういう作用があるか,この化 学物質によって生ずる障害にどう対応するかなどの点について十分な知 識が要求される.

 危険な化学物質は有害物質として分類し,順序だてて定義することが できる.運輸省では運送に関した点においてのみ危険物質を定義する. 換言すれば,どのような内容であれ商業ベースで運送される場合には, 安全性や健康に危険性があるような量や形の物質は,危険な物質である とすべきである.同様に,可燃性とか腐食性がある化学物質について, その組み合わせの危険性についても考慮せねばならない.また,取り扱 い,貯蔵,操作中に,周囲の人,救急隊員,一般の人,器具やそのまわ 川こ有害な影響を及ぼすような化学物質も危険なものと考えねばならな い.多くの公共機関の定義では,運搬する物質については注意を向けて いる.しかしながら,実際には多くの事故が貯蔵時や使用中に起こって いる.結果的にこれらを無視することはできない.そして潜在的に危険 性の高い物質はすべて危険物質であると考え,本稿ではこれらを危険性 化学物質として断定する.

 この議論の目的のために,化学物質を大きく二つに分類する.すなわ ち,兵器として使われる化学物質とそうでない化学物質とである.化学 兵器はそれぞれ生体への作用または軍事上の使用目的から,詳しく分類 されている.

 生理作用によって分類すれば,神経性,水庖性,窒息性,血液性に分 けられる.軍事上の目的から分類すれば,中毒を起こすものと童篤な障 害または死に至るものとに分けられる.これらも同様に神経性,水梅性, 窒息性に分けられる.これらは敵の無力化を目的として使用される.こ れらの物質は一時的に肉体的・精神的影響を及ぼす.

 現在,商用として使用される化学物質は7万種を超える.これらの物 質に急性曝露された場合の生理学的影響について,2〜3種類以上の物質 について知っている人はほとんどいない.いくつかの有害な化学物質に ついては,種々の災害の結果や遅発性の癌の増加などから同定されてい る.種々の工業用化学物質にさらされた人に与える相乗作用,相加作用, 拮抗作用についての中毒学が発展したのは,ごく最近のことである.わ れわれは化学物質にさらされたときの濃度や曝露時間や曝露部位がわか れば,その身体的影響が予測できる.不幸にも多くの化学物質は一種類 以上の危険性をもっており,それらのすべては等しく害がある.例とし て,シアン化水素は可燃性は低い.しかし,ある条件下では爆発性があ り,またきわめて毒性が強い.

 化学物質はある形から他の形に,たとえばガス状から個体になると, より危険となることがしばしばある.ある物質は乾燥状態では非常に危 険であるが,水に溶けている状態では比較的安全となる.  化学物質は種々の方法で分類されるが,今,われわれが議論しようと している目的の場合には次のように分類する.

  1. 毒物
  2. 可燃物
  3. 爆発物
  4. 有害物
  5. 腐食物


A.問題の展望

 1970年代の最初の5年間で,32,000件の危険物質による事故が交通分 野で報告されている.これらは特に運搬中の化学物質であって,貯蔵や 操作や使用時の事故は含まれていない.このとき以来,種々の状態での 事故件数は着実に増加している.この増加の一部は明らかに報告方法の 改善などにより報告が増えたせいでもある.しかしながら,絶対的な増 加の傾向はある.1980年には270億トンもの危険物質が船積みされ,そ の多くは化学物質であった.あらためていうまでもないが,これも運搬 中のものであり,貯蔵や操作や使用中のものは含まれていない.


B.化学的危険区域の管理

1)兵器として使用される化学物質

 化学物質は,単純兵器からはじまって航空機に至るまで種々の分野で, 核,非核を問わず,戦術的または戦略的に使用される.化学物質作戦は 広い範囲にわたって,個人に対してよりもグループに対するのが目的で ある.そして非戦闘員に直接作用する.化学物質は爆発物やロケット, ミサイル航空機,地雷や噴霧器などの種々の手段で使われる.使用手段 が多彩であるために,化学物質は常にはっきり同定できるものではない. だから戦時の戦闘状態では常に,霧や雲でさえも航空機や砲弾や爆弾か ら化学物質が放出されたように思ってしまう.したがって,いつでもた だちに信号によって防護マスクをつけるれるようにしておく必要がある. 航空機から散布された蒸気は目に見えない.そして蒸気や霧はいるいる な大気の状態で隠されてしまう.

a)第一の優先

 戦時の戦闘状態でも民間の事故でも,こういう状況におかれた場合, 最初の優先は自分自身による防護である.化学物質が使用された地区に 救助に向かう場合には,自分自身を防護できるように準備しなければな らない.

 戦時下ではいかなる状況におかれても,まず自分自身の処置をする. この場合に,当事者は次のようないずれの場合であっても防護マスクを つけなければならない.すなわち,戦闘地区にはいる場合,臼砲やロケ ットまたは航空機からの爆弾の集中砲火を浴びるようなところへ行く場 合,噴霧が当事者のはいろうとしている地域に落ちてくる場合,不審な 臭いや液体がある場合,中毒物質で汚染されたか,あるいはそれが疑わ しい地域にはいる場合.あるいは次のような症状が一つでもある場合, すなわち,突然の鼻水,胸や喉に窒息や締め付けるような感じ,視覚が ぼんやりする,近くのものを見るのに焦点が定まらない,目がチカチカ する,呼吸が急に苦しくなる,あるいは呼吸が早くなる,などである.

 化学物質で汚染された被災者によって,防護していない救助者は危険 にさらされることを心に留めておく必要がある.これらの患者を扱う者 はだれでも,その患者の汚染された衣類が取り除かれて,清潔に処分さ れるまでは防護マスク,化学防護手袋や防護衣などをつけていなければ ならない.もしできることなら,集合場所や救護所は高度汚染地区の風 上に設置しなければならない.

b)第二の優先

 第二の優先順位となるべきものは,物質の同定である.これは作用機 序と個体への作用による症状によって見分けることができる.徴候や症 状は本稿の後半で詳しく述べられている.

 戦闘時,前述のような状況下では多くの兵隊が自分でもしくは戦友に よってすでに応急手当てをしている,ということを初期の救助者は考え にいれておく必要がある.しかしながら,適切なトリアージとか障害の 診断とか,あるいはまた医学的治療に備えるようにすることは,救助者 の責任である.同時に,戦闘状況下でも平時でも,自分自身および他の 救助者を護るためにも防具を用意することは必要なことである.また, 他の人々が汚染されないように,曝露されないようにすることも必要で ある.

2)一段の化学物質災害

 非戦時下では,現場に到着した救助者が危険な化学物質によるおもな 合併症を見つけなければならない.これは主たる問題であることもある が,単に全体の事故のうちの一つであることもある.たとえばトラック がひっくり返り,運転者が怪我をし,他の車を巻き添えにした場合に, トラックから漏れだした危険物質による災害の危険性がある.第一の段 階は救助活動を開始するまえに,巻き込まれたすべての人々を保護する ことである.このためには,これらすべての人々を現場から十分離して, 安全な場所に避難させてから問題の事故処理をするよう決定するべきで ある.

a)中毒物質の同定

 関係のある物質を同定することは非常に重要なことである.物質,そ の固有の性質,人体に対する危険性,実際の状況などを把握しなければ ならない.同定はいるいるな手段でなされる.

 まず,運搬方法について調べる.これで運搬された化学物質がどうい うものかという情報が得られる.これによる方法はきわめて正確である が,場合によっては安く請け負うために違う表示をしていることがある. 第二の手段は車の横やうしろにある表示や貼り紙で,運んでいるものを 知る.この新しい表示法は1980年の危険物の緊急対応ガイドブックのな かで説明されており,これは運輸省から出版されている.この方法は多 くの化学物質を同定するのに,かなりはっきりした方法である.救助者 はその物質を同定するための適切な表示法に精通しておかねばならない.

 もし事故が運送によるものでなくて,貯蔵場所で起こった場合には, そこで働いている人は化学物質についての情報に対して十分な知識を持 ち合わせているはずである.いまいま商品名か化学名がその容器に記載 されている.これらの名は,物が何であって,その強さがどれくらいの ものであるかを決める決め手となる.

 第二の重要な問題は,物質的な性質を知るとともに,その量を知るこ とである.それがガスであるか,個体であるか,液体であるかを知る必 要がある.その総量とともに地面にばらまかれた量も知る必要がある. 現在まだ漏れているならば,さらにその割合,速度なども必要である.

 第三は化学的性質をはっきりさせることである.危険物質はそれを同 定する目的によって四つに分ける.しかし,いかなる化学物質の場合で も,複数のカテゴリーをもっているかどうかをも知ることが必要である. これらは,1)可燃性,2)人体への毒性,3)反応性(他の化学物質や水など との),4)放射性,の四つのカテゴリーである.

 第四番めに決定するべき事項は危険性の広がりである.最初の3相を 決めたのち,救助者は次のどのカテゴリーが適用されるかを確認するこ とができる.

  1. きわめて危険な物質:死を招いたり,短時間の曝露で廃疾的な障害 をきたすもの.または揮発性のきわめて燃えやすい液体,可燃性ガス, 爆発性物質など.

  2. より危険な物質:曝露によって障害を起こす,有害な作用をもって いる.あるいは燃えやすい,きわめて自己反応しやすいなど.

  3. 危険な物質:一時的に不能となる.または長期間に及ばないような 熱による傷害など.

  4. 迷惑を感じる程度の物質:一時的に刺激性が強い.または曝露が終 わったあとに拭き去ろうとすると不快感が起こる.ごく軽度に燃えやす いような物質など.

b)評価の時期

 現場処理における次の過程は,同定時期に決定した事項を評価するこ とである.
  1. 災害の広がりの決定
  2. 物質による危険度の評価
  3. 事故となる第一義的な因子の決定

 いかなる評価も,次のような拡大因子を含まなければならない.これ らの因子はどのような影響力をもっているか,あるいは事故そのものに どういう影響があるかを分析しなければならない.

  1. 排除の具合
  2. 広がりの程度
  3. 湿度
  4. 人口密度

c)決定の時期

 物質の同定ができ,状況が把握できたならば,これらの情報に基づい て救助方法が決定される.重大な状況のもとでは,計画が大きすぎると 心配する必要はけっしてない.計画は常に縮小はできるが,拡大するに はたいへんな困難を伴うからである.

 これらの状況を考える場合に含まれる問題として,次の四つがあげら れる.

  1. 地域からの立ち退き.事故と同時に開始し,風の方向を考慮して, 人々を保護するために現場から離す.

  2. 可能ならば1か所に収容する.できなければその地区全体を管理で きるようにしなければならない.

  3. ただちに立ち退かなければならない場合には救助する.

  4. 必要ならば応援を要請する.

d)遂行の時期

 早期に決定した事項を遂行するには十分に注意深くする必要がある. この時点での誤った行動はすべての計画を無駄にしてしまい,巻き込ま れた人々を危険に陥れる.

  1. 救助を開始し 救助が整然と行われ,チームワークを役立たせて, 計画したとおりの調査を行い,そして犠牲者を順序よく移動させること などを確実に行う.

  2. もし必要ならば,退去命令をだす.環境状態を十分に把握して,す べての人々を事故現場から十分離れた曝露されないような場所に退去さ せるようにしなければならない.

  3. 救助に参加する人に対しては防護措置をする.これにはまず適当な 防護衣や器具を使用し,第二には適当な代替用品(たとえば防火衣など) を使用する.事故の全経過に渡ってすべてを完全にチェックし,曝露時 点から汚染防止が終わるまでの記録をとり,被災したすべての人の名前, 住所を確認し,一定の場所(もしできるなら現場に)に留めておくことが たいせつである.医療救護に関連した人々にはできるだけ早く,いかな る事故の際にも通知が行くようにする.患者の治療に関連があるすべて の施設に対しては,患者の受け入れに十分対処できるようにまえもって 通知をしておくべきである.

  4. 緊急医療チームやバラメディカルのチームの必要性を確かめる.ま た,これらのチームをうまく調和させる.最初に現場に到着したチーム は適当な評価や患者の治療を行うために,トリアージチームとしての役 割を果たすべきである.次の緊急チームには十分な運搬手段を用意する ように要請すべきである.

  5. 現場管理の基本的な問題は,人員にしろ器具装備にしろ,事故に応 じた十分な準備をすることである.災害に対する計画こそがこの管理の 重要な部分をしめる.この計画は,瞬間的な判断をくだす際に必要な情 報を提供している.災害対策や危険物への災害対策などがまえもって完 全な状態であれば,医療側の体制も現場に到着したときに十分に準備が できているし,救急センターに患者が着いてもすぐに治療ができる.


C.トリアージと緊急の対応

 軍隊と民間での化学災害の類似性については前述したとおりである. トリアージや管理は双方とも同様である.

 一般的にいって,軍隊ではすべて自分自身で汚染除去ができるように 訓練されている.さらに,衛生兵は,蘇生法や動けなくなった人の汚染 除去についても訓練を受けている(図II-4,5).

1)現場での医師の責任

  1. 蘇生法のABCを行う.
  2. いかなる中毒性反応も特異的薬物で桔抗させること.
  3. 顔や目や皮膚の汚染除去.
  4. できるだけ早く汚染衣類を取り除き,きれいなべットに寝かせる.
  5. 皮膚鉛筆で汚染部位を示す.
  6. 応急処置を続行して,次のトリアージ―運搬の原則に移る(「4.トリアージ」参照).

2)次に行うべき処置

  1. 現場での処置法が種々いわれているが,すべての被災者を1か所に 集めるべきである.現場では混乱が予想されるために,被災者は救急車 や個人の車を使って病院へ運ぶ.

  2. 受け入れ地域を指定して,汚染あるいは不潔であるとはっきり記し ておく.

  3. 中毒性反応は特異的薬物で指抗すること.

  4. 清潔な場所へ送るまえに,十分な汚染除去,脱衣と水洗を繰り返し 行うこと.

  5. 皮膚は十分な量の石鹸できれいにし,水で洗い流す.皮膚の擦りす ぎは避けること.多くの毒物は水よりもアルコールによく溶けるので, 皮膚はアルコールで洗うほうがよい.眼は生理食塩水か水道水で洗う. 被災者を何人か集めてホースで洗う.

  6. 蘇生法のABCやトリアージでの優先順位は外科的処置がさきか,化 学的処置がさきかで決める.しかし 一般的にいって,状況が許せば汚 染除去が最も優先すべき処置である.

3)トリアージの種類

 化学物質災害では,多くの被災者は,内科的,外科的な合併症がない. あいにく,これは戦闘や交通事故や爆発事故の場合では,そうはいかな い.混合災害でのトリアージの種類は表II-2に記されている.

表II-2 トリアージの種類

化学物質/
内科的外科的症状
化学物質そのもののみ内科的外科的症状のみ
汚染/最小汚染最小
汚染/観察 観察
汚染/あとで治療 のちほど
汚染/ただちに治療 ただちに

4)特異的な拮抗薬による治療

 神経ガスや抗コリンエステラーゼ薬(たとえば,有機リン殺虫剤や化学 物質)中毒はただちにアトロピンの投与が必要である.

  1. アトロビンは過剰のアセチルコリンの作用を抑制する.アトロビン は重篤な中枢神経障害や呼吸抑制に効果があるが,末梢の神経筋麻痺を 防止しない.

  2. 呼吸障害が起きるとアトロピン投与や人工呼吸が必要である.

  3. アトロピン単独では軽度のものから中等度の重症呼吸障害に効果が ある.

  4. 現場では,救助者は初期症状(胸部圧迫感)がみられた場合にアトロ ピン 2 mg(自動注入器または注射器)を投与できるように訓練を受けてい る.このあとアトロピンの錠剤を投与する.

  5. チアノーゼ,呼吸抑制や昏睡などの重症者は次の事項が必要となる.

    a)分泌物を吸引し,気道を確保する.

    b)必要ならば酸素投与,気管内挿管を行う.

    c)チアノーゼが改善するにつれて,アトロピン2〜4mgを静注する.アトロビン症状(口,喉の乾燥,赤面,頻脈,嚥下困難)の徴候がでるまで5〜10分ごとに投与を繰り返す.その後48時間は少量のアトロビンで維持する.

  6. 塩化ブラリドキシン(2-PAM-CL,プロトバム)がアトロピンの補助 薬として使用される.

    a)大人:呼吸抑制,筋塗縮や塵塗が起きたならば,30分ごとに蒸留 水,食塩水または5%糖水 100 mlに 1g を溶かし,ゆっくりと(15〜30分かけて)静注する.または深く筋注(蒸留水 3 mlに 1 gを溶解)する.

    b)小児:20〜40 mg/kgを投与する.

5)医療従事者自身の保護

  1. 医療従事者は自分自身を守るために注意をはらわねばならない.最 初は,化学物質の正確な情報がわからないかもしれない.防護衣,マス ク,皮膚クリームを厚く塗るなどの防御処置をためらってはいけない.

  2. 被災者が一度トリアージシステムを通過したならば,被災者を扱う 医療者もこのシステムを通過しなければならない.誰でも気がつかない うちに汚染されるので,いかに接触が少なくても,トリアージする必要 がある.

  3. 汚染した衣類や品物は指定された場所に集め,できるなら密閉金属 容器にいれる.


参考文献

Departments of the Army, Navy, and Air Force: Treatment of Chemical Agent Casualties and Conventional Military Chemical Injuries. TM 8‐285, NAVMED P‐5041, AFM 160-12, Washington,D.C., Departments of the Army, Navy, and Air Force, May, 1974.

Doull J, K1aassen CD and Amdur MD: Casarett and Doull's Toxicology. 2nd ed. New York, MacMillan Publishing Co., lnc.,1980.

Department of Transportation: Emergency Response Guidebook for Hazardous Materials. Washington,D.C., Department of Transportation, 1980.

Ayerst Laboratories: Protopam Chloride. Professional brochure. New York, Ayerst Laboratories,1973.

――訳 森 秀麿


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